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エアコン掃除に必要な道具を紹介!あると便利なおすすめグッズも

最終更新日: 2024年06月28日

「エアコンを自分で掃除したい!」と思ったものの、どの道具を揃えればよいのかお悩みではありませんか?

この記事ではそんなあなたのために、エアコン掃除に必要な道具や揃えるのにかかる費用、あると便利なおすすめグッズを紹介します。

またエアコン掃除の手順もあわせて紹介。道具を駆使したエアコン掃除で、きれいな空調環境を手に入れましょう。

エアコン掃除は自分でもできる!使える道具と掃除場所まとめ

掃除道具

エアコン掃除に必要な道具を紹介します。

エアコンは掃除機や中性洗剤などの身近なもので掃除が可能。エアコン掃除スプレー以外の道具は100均でも買えるものが多いので、安価で揃えることができますよ。

またこの記事でも紹介している商品は高くて1,800円程度です。100均でほとんどそろえておすすめ商品を購入したとしても、エアコンの掃除道具は2.000~3,000円程度で揃えることができるでしょう。

クリーニング業者に掃除を依頼すると10,000円前後の料金がかかることもあるため、費用面でみると大変お得ですね。

<家にあるもの>

掃除場所 使うもの
吹き出し口
  • お掃除棒(割り箸、キッチンペーパー、輪ゴム)
  • 除菌用アルコール
  • 掃除機
  • 歯ブラシ・スポンジ
  • 雑巾タオル
フィルター
  • 中性洗剤
  • 除菌用アルコール
  • 歯ブラシ・スポンジ
  • つまようじ・綿棒
  • 新聞紙
  • 雑巾・タオル
エアコン本体(外側)
  • 雑巾・タオル

家にあるもので、吹き出し口やフィルター掃除ができます。またこれらのものがなくても、どれも100均で購入可能なものばかりです。

以降、使えるものとその使用用途を詳しく説明しているので参考にどうぞ。

<市販の専用グッズ>

商品名 掃除場所
ファンファン(エアコン専用ブラシ) 吹き出し口
エアコンブラシクリーナー 吹き出し口
フィルター掃除用ブラシ フィルター
すきまクリーナーブラシ 吹き出し口
エアコン洗浄カバー エアコン周り

*掃除するとき汚れが飛び散るのを防ぐ

どれもお手頃価格である道具です。また上4つはエアコン掃除以外にも使用することができる優れもの。もっていても損はしません!具体的な情報など気になる方は、あとで詳しく紹介しているので読んでみてください。

家にあるものでエアコン掃除!使える物と使い道を紹介

割り箸、キッチンペーパー、輪ゴムで作る「お掃除棒」

お掃除棒で吹き出し口を掃除

エアコンの吹き出し口など、細かな隙間に入ったホコリを取るのに便利な掃除ブラシ。市販のものも販売されていますが、割りばしなどの家にあるものを使って自分でも作れてしまうんです。

ぜひ活用したい「お掃除棒」の作り方を紹介します。

用意する物

「お掃除棒」を作る際に必要なものは次のとおりです。

  • 割りばし
  • キッチンペーパー
  • 輪ゴム

必要なものはたったの3つだけ。

「お掃除棒」の作り方

  1. キッチンペーパーを半分にたたむ
  2. 割りばしの先にキッチンペーパーを巻いていく
  3. キッチンペーパーの下側の端に輪ゴムを巻く

まずはキッチンペーパーを半分に折りたたみましょう。キッチンペーパーがブラシ部分になるイメージです。

折りたたんだキッチンペーパーを割りばしに巻いていき、輪ゴムで止めて固定すれば完成です。

キッチンの中性洗剤はフィルター掃除に使える!

フィルター掃除を行う時、こびりついた汚れや油などは「台所用・キッチンの中性洗剤」を使ってきれいに落とします。

「水1Lに対し、洗剤を大さじ2杯」入れて、「10分程度つけ置き」して綺麗にしましょう。また直接かけてこすり洗いをしても、綺麗に汚れを落とすことができます。

つけ置きして掃除する時、直接かけてこすり洗いするとき、しっかりと洗剤を洗い流すことを忘れずに!洗剤が残ったまま乾いてしまうと、網の通気性が悪くなり、不具合が起きる可能性があります。

洗剤を使って掃除するときは、しっかり洗って快適に使いましょう。

除菌用アルコールでカビ予防

エアコンのフィルターにはホコリなどの汚れが蓄積されます。放置していると、汚れを養分としてカビを繁殖させてしまうためこまめに掃除しましょう。

またカビ予防として、掃除する際、除菌用アルコールを使うとさらに効果的です。エアコン本体外側や掃除したフィルターや吹き出し口にアルコール除菌のスプレーなどをし、しっかり乾かします。

このとき、エアコン内部にスプレーしないように注意しましょう。エアコン内部はとても繊細で、液体がのこってしまうと故障に繋がる恐れがあります。エアコン内部にかからないか不安な方は、タオルなどに吹きかけて使用しましょう。

カビが繁殖して掃除困難にならないためにも、しっかり予防しましょう。

掃除機でフィルターのホコリを吸引

エアコン掃除 フィルターを外す前に掃除機がけ

エアコンのフィルターはホコリが溜まりやすく、掃除機を使えば溜まった汚れを一気に落とすことができます。水洗いの前に吸引しておくと、掃除が楽になりおすすめです。また吹き出し口のところに掃除機の先端を入れて使うと、内部のホコリを吸引することもできます。

掃除機を使ってホコリを除去するとき先端部品は、床を掃除するときに使うのは避けましょう。床掃除に使う先端部品は重く、エアコンにフィルターがついたまま掃除機をかけたとき、転倒などケガに繋がる恐れがあります。また取り外して掃除機をかけたとき、網目が傷つく可能性があり、故障の原因になることも。

また大きい先端部品だけでなく、掃除機を使ってフィルター掃除するときは、ブラシ付きのも避けましょう。ホコリがブラシに引っかかり、ブラシの掃除が難しくなることがあります。掃除機を使ってホコリを吸引する際は、方法問わず、軽くて先端が細めの部品にしましょう。

歯ブラシ・スポンジで頑固な汚れをこすり洗い

(画像提供:PIXTA)

フィルターの水洗いをしたとき、汚れがあまり落ちないようであれば、「歯ブラシ」や「スポンジ」を使いましょう。歯ブラシやスポンジを使うことで、網目の細かいところまで汚れを落とす作用が働き綺麗になります。

フィルターは繊細です。歯ブラシやスポンジを使うときは、破れないように優しく丁寧にこすります。またフィルター掃除だけでなく、エアコンのルーパー(吹き出し口)を取り外して掃除するときにも使えます。

歯ブラシやスポンジを使って掃除するときは、中性洗剤と併用して使うとさらに汚れが落としやすくなりおすすめです。

フィルターの網につまった汚れはつまようじや綿棒で使う

キッチン近くにエアコンがあると、油がフィルターに付着してしまうことがあります。また喫煙される方の部屋だとヤニが付着していることも。

油やヤニなどの汚れは落としにくく、網目をつまらせることがあります。

掃除するとき、どうしても網目が綺麗にならないときは優しくつまようじや綿棒などで集中的に掃除しましょう。フィルターを壊さないように十分注意して行うのがポイントです。

新聞紙で掃除機の吸引力アップ・敷いて吸湿剤としても活用

新聞紙

読み終わった新聞紙、古紙回収に捨ててませんか?新聞紙はエアコン掃除に便利な道具です。

フィルター掃除をする際、新聞紙は掃除機の吸引力を上げることができます。フィルターを取り外して片面を新聞紙に貼り、掃除機をかけるだけです。新聞紙と掃除機は網戸にも使える裏技。

また新聞紙は湿気取り、吸湿剤と同様の効果があります。フィルターの水洗いをしたあと、しっかり乾かすとき、下に敷くだけで乾く時間が早めるのに効果的です。また新聞紙をつかってタオルの代用品としてフィルターを乾拭きするのにもおすすめ。

水拭き・乾拭きに使える雑巾・タオル

エアコンを青いタオルで拭く女性の手元

エアコン掃除をするとき、タオルや雑巾が活躍する場面は多いです。

  • フィルターの水洗い後の乾拭き
  • 本体外側の拭き掃除
  • ルーバーなど吹き出し口の乾拭き
  • フィンを掃除したとき、水気をふき取るため

基本的にエアコン掃除をしたとき、水気が残らないようにする必要があります。水分が残ると、エアコンの故障に繋がる恐れがあるからです。そのためタオルや不要となった雑巾は乾拭きに大活躍。

また乾拭き以外にもタオルや雑巾は便利です。アルコール除菌など、スプレーや液体をエアコン内部にかけたくないけど、使用した場合はタオル・雑巾に吹きかけて拭いて使用します。

あると便利!エアコン掃除、おすすめグッズ5選

エアコン掃除をする女性

エアコン掃除にあると便利なおすすめグッズを紹介します。

「柄付きの薄型掃除ブラシ」や「掃除機に取り付けるブラシノズル」などを活用すれば、エアコン掃除の効率がグッと上がりますよ。

道具を駆使して、できるだけ簡単にエアコンを掃除してしまいましょう。エアコン掃除におすすめグッズは以下です。

  • 送風口掃除がはかどる「ファンファン(エアコン専用ブラシ)」 
  • ホコリを落として吸引「エアコンブラシクリーナー」 
  • コンパクトで使いやすい「フィルター掃除用ブラシ」
  • 隙間のホコリ取りに「すきまクリーナーブラシ」
  • 周囲の汚れを防ぐ「エアコン洗浄カバー」

これからそれぞれ詳しく紹介していきます。

送風口掃除がはかどる「ファンファン(エアコン専用ブラシ)」

ファンファン |Amazon
ファンファン |Amazon

コパ・コーポレーションの「ファンファン」は、エアコン掃除の専用ブラシです。

わずかさ2.2cmの薄さのため、送風口の隙間の掃除にぴったり。通常のブラシでは届きにくいホコリなどの汚れを、もこもことした毛でしっかりと吸着除去します。

送風口のホコリ取りを楽に済ませたい方におすすめのアイテムです。

ホコリを落として吸引「エアコンブラシクリーナー」

アイワ 掃除機ノズル エアコンブラシクリーナー|Amazon
アイワ 掃除機ノズル エアコンブラシクリーナー|Amazon 

アイワの「エアコンブラシクリーナー」は、掃除機に装着して使うノズル型の掃除ブラシです。

ホコリを落としながらの吸引が実現するため、エアコン表面の汚れを効率よくきれいにすることができますよ。

表面に付着した汚れが広く目立つ方におすすめの商品です。

コンパクトで使いやすい「フィルター掃除用ブラシ」

アズマ フィルター掃除用ブラシ|Amazon
アズマ フィルター掃除用ブラシ|Amazon 

アズマの「フィルター掃除用ブラシ」は、エアコンのみでなく、空気清浄機のフィルターにも使える便利アイテムです。

片手で持っても小さく、コンパクトなサイズが特徴。

ブラシでフィルターを傷つけないように、赤ちゃんの髪の毛をとかす材質に使われている極細ナイロンで作られています。やわらかいブラシでやさしくホコリを撮ることができ、さらに、細毛が網目につまった汚れを除去することができる商品です。

またやわらかいブラシ以外にも、小回りの聞く小さいブラシもついていて、頑固な汚れも綺麗にできます。

隙間のホコリ取りに「すきまクリーナーブラシ」

サンコー すきまクリーナーブラシ|Amazon
サンコー すきまクリーナーブラシ|Amazon 

サンコーの「すきまクリーナーブラシ」は、ヘラ状の柄の先にスポンジがついた隙間汚れ用の掃除ブラシです。

エアコン送風口の奥にあるファン部分の隙間や、内部の細かな部分の汚れにもしっかり届いて汚れを取り除けますよ。

エアコンの細かな部分にホコリがたまっている方におすすめです。

周囲の汚れを防ぐ「エアコン洗浄カバー」

壁掛用 エアコン 洗浄カバー|Amazon
壁掛用 エアコン 洗浄カバー|Amazon

「壁掛用 エアコン洗浄カバー」は、天井や壁を汚れから保護するための洗浄カバーです。

エアコン内部の汚れが飛び散ってしまうのを簡単に防ぐことができますよ。

ゴミ袋を使った養生がめんどうな方におすすめの商品です。

掃除したエアコンの汚れ予防に使える道具

東和産業「エアコンフィルター」

東和産業の「エアコンフィルター」は、エアコンの内部にホコリなどの汚れが入らないよう対策したい方におすすめです。

フィルターをかけておくと汚れが繊維に付き、内部に入り込みません。

またこの商品は消臭・抗菌防臭効果があり、エアコンの気になる臭いにもある程度対応できます。他にもアレルギーを誘発する物質を吸着するだけでなく、分解することもでき、部屋中にダニの死骸やフン、花粉やカビなどが広がるのを防いでくれる優れものです。

鉄壁「カビブロックスーパー」

カビブロックスーパーの「鉄壁」は、エアコンに吹きかけるだけでカビ予防ができる商品です。

また防カビは1年ほど効果が持続されます。抗菌・消臭効果もあり、掃除後のエアコンに吹きかけてより汚れが付かないよう徹底しましょう。

さらにこの商品はエアコン以外にも使えます。浴室、押入れ、畳などカビが発生しやすいところにスプレーすると、カビ予防ができるので是非使ってみてください。

コジット「パワーバイオ エアコンのカビきれい」

コジットの「パワーバイオ エアコンのカビきれい」は、エアコンの吸気口あたりに貼るだけで防カビ予防ができる商品です。

商品がエアコンの内部に微生物を送り込み、働きかけることで、カビの繁殖を防ぎます。またさらにカビから発生される臭いを抑えることもできる優れものです。

持続効果は3か月ほど。

エアコンを掃除した後に設置するといいですね。

エアコン掃除の手順

エアコン掃除

エアコン掃除の手順を紹介します。

  1. エアコン周辺を養生する
  2. 電源を切ってコンセントを抜く
  3. 掃除機で表面のホコリを吸い取る
  4. フィルターを掃除する
  5. ルーバーなど吹き出し口を掃除する
  6. 冷却フィンを掃除する
  7. 送風運転でエアコン内部を乾かす

エアコンの掃除方法は次の記事で詳しく紹介しています。あわせて参考にしてみてくださいね。

関連記事:エアコン掃除は意外と簡単に自分でできる!フィルター掃除は自分で、内部洗浄はプロにお任せ | ミツモア

まずは養生!掃除機でほこり除去

エアコン周辺を養生した状態
エアコン周辺を養生した状態

ごみ袋を養生テープでエアコンの下に取り付けましょう。掃除していると汚れた液体やほこりが落ちてしまうため、それをキャッチできるようにします。

エアコン周辺もごみ袋やビニールで養生します。天井や壁に汚れた水が付かないようにするためです。特にコンセントや電源部分はしっかり養生しましょう。

次に電源を切り、コンセントを忘れずに抜きましょう。掃除中に誤って電源が入ってしまうと怪我や感電する危険があります。

続いてエアコン周辺のほこりを掃除機で吸い取ります。外側パネルだけでなく内部も清掃しましょう。特にフィルターにはゴミが多く付着しているので、床に落ちないよう優しく吸い取るのがコツです。

フィルターのほこりをある程度取らないまま外してしまうと、取り出した衝撃でほこりやゴミが舞い上がります。

フィルターを水洗い!歯ブラシも大活躍

エアコンのフィルター
フィルター部分にはホコリがたまりやすい(画像提供:PIXTA)

外したフィルターのゴミをよく取ったら、水洗いします。歯ブラシを使って細かい網目までよく洗いましょう。こびりついた汚れや油などは「台所用の中性洗剤」を使ってきれいに落とします。

フィルターは繊細です。破れないように「歯ブラシ」で優しく丁寧にこすります。

水洗いしたら陰干しで乾かします。乾かないままエアコンに装着してしまうと、水分がカビの繁殖や故障につながるおそれがあるので、しっかり乾かしましょう。

関連記事:エアコンフィルターの掃除方法を解説!掃除をしないと発生する2つのデメリットも紹介|ミツモア

ルーバーなどの吹き出し口は無理せずに

エアコンのルーバー部分
エアコンのルーバー部分

吹き出し口は部屋に空気を通す最後のパーツです。ここが汚れていては部屋にほこりやカビをまき散らしてしまいます。手の届く範囲で丁寧に拭き取りましょう。
続いてルーバーを手で回します。電動で動くものでもあるので無理に動かさず、優しく口を開きましょう。開いたすき間を「キッチンペーパー」や「雑巾」で拭いていきます。

「エアコン用ブラシ」があれば楽に掃除できるでしょう。ここでは作成した「お掃除棒」も活躍します。すき間に入りやすく、細かい場所や奥まで清掃できますよ。

冷却フィンを掃除する

エアコンの冷却フィン
エアコンの冷却フィン

エアコンの冷却フィンを掃除していきます。冷却フィンは「熱交換器」とも呼ばれる、フィルター奥の金属部品のこと。

「エアコン掃除スプレー」を使って、隙間の汚れを落としていきましょう。

スプレーを吹きかけた後は、スプレーボトルに水を入れて霧吹きをしていきます。スプレーの成分が残らないように、たっぷりと吹きかけるのがポイントです。

フィンの掃除方法は次の記事でもくわしく紹介しています。あわせて参考にしてみてください。

関連記事:エアコンのフィンを自分で簡単掃除!市販のクリーナーの効果を比較!|ミツモア

送風運転で仕上げ

送風運転中のエアコン
送風運転で水気を取り除こう

最後は送風運転でエアコン内部を乾かします。水分を残してしまうとカビや故障の原因になりかねません。

清掃したパーツをきれいに拭き上げても吹き残しや、別の部品がぬれている可能性があります。

送風運転を1〜3時間ほど行い、完全に内部を乾かせば完了です。

エアコン掃除スプレーの使用は要注意

エアコン掃除スプレーの使用には、注意が必要です。

その理由は大きく分けて次の3つです。

  • 洗浄液が内部に残る可能性がある
  • 汚れが詰まるおそれがある
  • エアコン故障の原因にも

エアコン掃除スプレーを使用すると、洗浄液が内部に残ってしまう可能性があります。カビの餌になり、かえって繁殖してしまう原因になることも。

部品がさびる原因にもなるため、使用後には霧吹きを用いて、洗剤をしっかりと洗い流すことが大切です。

また水量・水圧が低いため奥まで流しきれず、フィンの表面に汚れが詰まるおそれがあります。

パッケージ記載の使用方法に従い、正しい使用量を守るようにして使いましょう。1回の使用につき、1本を使い切る場合が多いです。

また誤ったスプレーの使用はエアコンの故障にもつながりかねません。電装部にかかってしまうとショートの原因になるので、冷却フィン以外の場所に使用するのはやめましょう。

プロにエアコンクリーニングを頼んだ場合

エアコン掃除業者

自分でエアコンを掃除すると内部の奥まで汚れを落とすことは難しい場合があります。そのため年に1回はプロに頼んで、しっかり洗浄してもらうのもひとつの手段ですよ。

個人とプロによる清掃の違いや相場を紹介します。

専用道具と高い技術力ですみずみまで洗浄

自分でエアコンを掃除する場合とプロが掃除する場合では、使う道具が違います。

例えばプロが使う掃除棒は「エアコン専用の洗浄棒」です。エアコンの吹き出し口内は高圧洗浄機やブラシでは奥深くまで届きません。プロはしっかり届くように設計された道具を使用します。

個人ではなかなか取りそろえられない「高圧洗浄機」を使い、エアコン内部の隅々までカビや汚れを落とします。360度ノズルが回転するものもあり奥まで入り込めるのです。

「洗浄剤」にもこだわり、強力ながらもエアコンを傷めないものを使用するなど、考え抜かれた道具がそろっています。

洗浄ポイントもしっかり把握しているので、専用道具と高い技術力を駆使して汚れをすみずみまで落とせるのが、プロの業者ならではのポイントです。

エアコン掃除の料金相場

エアコン掃除費用の相場は一般的な「壁掛けエアコン」であれば、1万円前後でしょう。「お掃除機能付き」はパーツが違うため、少し高めの1万3,000~1万7,000円程です。

清掃する箇所が広かったり、分解するものが多かったりすると値段は高くなります。

オフィスやお店などで使用される「天井埋め込み型エアコン」は、風口の数によって相場が異なります。1方向タイプは2万3,000~2万7,000円ですが、2方向や4方向は3万円前後かかることが多いです。

また夏や大掃除の年末前になると繁忙期になり、価格が少し高くなる傾向があります。オフシーズンであればキャンペーン割引を提示する業者もいるので、見積もりの際は時期も気にしてみるといいでしょう。

エアコンクリーニングの料金について詳しく知りたい方は以下の記事を参考に!

関連記事:エアコンクリーニングの料金相場は?機種・洗浄方法ごとの違いと、安く依頼するコツを解説|ミツモア

近くのエアコンクリーニング業者を探す

エアコン掃除に適した時期ときれいに保つポイント

手帳

エアコン掃除をするのに適した時期ときれいに保つポイントを紹介します。

なお業者に清掃を依頼するのであれば、繁忙期である夏や年末は避けるのがベターです。

こまめに換気する

エアコンの汚れは主に部屋のホコリなどが原因です。

汚れを予防するのに効果的な策としては、そもそも汚れの原因をためないこと。そのため、こまめに部屋の換気をすれば、ホコリもたまりにくくなるでしょう。

目安としてですが、1日1回換気すればエアコンに汚れがたまりにくくなります。

冷房・暖房を使用した後は送風運転

冷房・暖房を使用した後は、送風機能でエアコン全体を乾燥させましょう。冷房や暖房は、空気との温度差により、結露を発生させるため水滴がエアコン内部に付着しています。

カビは水分や汚れをエサとして繁殖します。

送風を2~3時間かけることでエアコン内部を乾燥させ、カビの発生を抑えてくれるでしょう。

関連記事:エアコンの「送風」とはどんな機能?電気代や上手な使い方も解説|ミツモア

月に1~2回フィルターを掃除する

エアコンをきれいに保つためのポイントとしてはやはり、月に1~2回フィルターを掃除することです。

エアコン内部のホコリをためないためには、月に1~2回のフィルター掃除が効果的です。掃除機でゴミを取り除き、水洗いをするだけでもOKですよ。ホコリはカビの栄養分にもなるので、カビ防止にも効果的です。

使用環境によっては掃除の頻度を上げよう

エアコンを掃除する適切な時期はありますが、ホコリや湿気が多い使用環境であれば頻度を上げて清掃した方がよいでしょう。

下から風口をのぞいてみるとファンが見えますが、そこにホコリがたまっている場合は掃除のサインです。

冷房と暖房をよく使うシーズンが終わった後に確認して、掃除が必要かどうかをチェックするとよいでしょう。

関連記事:エアコン掃除の適切な頻度はどのくらい?掃除が必要な3つのサインも解説|ミツモア

エアコンの構造と掃除が必要な理由

エアコンクリーニング業者と説明を受ける女性

エアコンの構造や掃除が必要な理由を解説します。

汚れがたまりやすいエアコンは、定期的にメンテナンスしないと電気代や健康面に影響を与えるおそれがあります。

部品の名前と役割

エアコンの内部構造の図解
エアコンの内部構造

エアコンは主に次の部品から構成されています。

  • フィルター
  • フィン
  • ドレンホース
  • ルーバー (吹き出し口)
  • ファン
  • ドレンパン

「フィルター」は部屋の空気を取り入れる際に、空気中のゴミをフィンに通さないようにする役割です。「フィン」は熱交換器として空気を冷やしたり温めたりします。

「ドレンホース」は排水ホースです。エアコンを使用することで発生する水分を、ドレンホースから外へ排水します。

エアコンの吹き出し口に付いている板で、風向をコントロールする役割を持つパーツが「ルーバー」です。

他にも「ドレンパン」という水の受け皿も重要です。フィンで空気を冷やした際にできる結露を受けとめる溝で、これがあることでドレンホースから水が排出されます。

エアコンで使われる熱交換の基本原理

エアコンで部屋を暖めたり冷やしたりする基本原理には、液体の性質が大きく関わっています。

液体は蒸発すると周囲の熱を奪う性質がありますが、冷房はこれを利用している装置です。

室外機の熱交換するフィンと圧縮機によって低圧化された液体は、室内のフィンで蒸発します。その際に周囲の熱を奪うので、フィンはとても冷たくなり冷気を生み出すのです。

それが送風ファンによって室内に送られるため、部屋は冷えてくるのです。

暖房はこの逆です。気体は液体化される際に多量の熱を生み出します。室内のフィンで空気を液体化して熱を生み、それを送風ファンが室内に送ることで部屋が暖まるのです。

掃除しないとどうなるの?

エアコンは掃除しないと、ほこりやゴミでフィルターが目詰まりし、うまく室内の空気を取り込めません。

するとエアコンはより負荷をかけて稼働しようとするので、電気代が上がったり効きが悪くなったりします。故障の原因になることもあるでしょう。

空気を冷やすことで生まれる水分によりカビが発生し、嫌な臭いを部屋中に充満させてしまう恐れもあります。繁殖したカビにより健康面にも影響して、アレルギーなどを引き起こす人もいるのです。

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