「OKRツールを導入している企業も増えてきたけれど、そもそもOKRツールって何だろう?」「OKRツールを導入するメリットや選び方がわからない」というような悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、OKRツールについての解説や導入するメリット、自社に合ったツールを選ぶポイントを解説します。また、おすすめのOKRツールを9つ紹介します。
OKRツールとは
OKRツールとは、社員の貢献度合いをリアルタイムで可視化したり、行動計画を一元管理したりと、誰でもOKRを適切に回せる機能を搭載しているツールです。
OKRツールの主な機能
OKRツールの主な機能は、以下の通りです。OKRを効率よく進めるサポートをしてくれます。
機能 | 概要 |
OKRマップ | OKRをカード・ツリー形式で可視化し、会社の方針を一目で確認できるようにする |
進捗管理 | 目標の進捗更新を1クリックで簡単に行い、最新状態をリアルタイムで共有する |
1on1運用 | 議事録や実施状況も管理し、ミーティング実施の手間を効率化 |
評価フィードバック | 過去データも一元管理でき、フィードバックを簡単に |
評価分布 | 部署や職種ごとに評価分布を可視化でき、育成計画に活用可能 |
スキル管理 | 保有資格の分布やスキルマップを作成することで社員スキルを可視化 |
OKRツールの3つの種類
OKRツールには大きく分けて3つの種類があります。それぞれの特徴を紹介します。
タイプ | おすすめしたい方 | 特徴 |
OKR管理に特化したタイプ |
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マネジメントのサポートを重点的に行うタイプ |
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複数の評価制度を一元管理するタイプ |
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OKRについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
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OKRツールを導入するメリット
OKRツールを導入するメリットは以下の2つです。
目標の一元管理による達成度向上
OKRツールを導入することによって会社のOKRを1か所に集約・共有することができます。会社だけではなくチームの目標を可視化することができるため、上層の目標を把握することや業務の意義を明確化することができます。
また、OKRにおける個人の目標や行動、成績をクラウド上で公開することによって従業員一人一人の取り組みをリアルタイムで共有することができます。
個人がチーム、会社全体の目標を把握したうえで業務に取り組むことで、全社的な共通目標の達成率向上にもつながるでしょう。
社内コミュニケーションが円滑になる
OKRツールを導入することによって、ネット上でのコミュニケーションが可能となり、従業員同士のコミュニケーションがより円滑になります。
OKRツールを導入していない場合、業務に関する疑問や悩みがあったときは上司に相談しながら進めることが一般的でしょう。しかし、メール等でのやり取りでは手間も時間もかかってしまいます。
OKRツールでは、クラウド上で情報共有が可能となるため、面倒な手間を省くことができます。そのため、従業員同士、円滑に効率よくコミュニケーションをとることができます。
OKRツールを選ぶポイント
自社に合ったOKRツールを選ぶためのポイントを紹介します。
OKRシートのテンプレートがある製品を選ぶ
テンプレートやフォーマットを搭載した製品を選ぶことで、適切かつ簡単にOKRを運用できます。「どのテンプレートがおすすめかわからない…」と悩みながら自力で探す必要もありません。
OKRの評価項目や閲覧権限をカスタマイズできるかどうかも大切なチェックポイントです。運用途中で自社に合わせた形へと発展させていったり、幅広い業務に適用できたりと柔軟な運用が実現します。
コミュニケーションツールとの連携性で選ぶ
コミュニケーションツールと連携できる製品を選ぶと、OKRの進捗管理やモチベーション維持を効率的に行えます。SlackやChatwork、Teamsなど自社で運用中のツールと連携できるか確認しましょう。
シームレスな進捗報告やリアルタイムでのフィードバックが可能になり、チームの推進力向上につながります。
プロによるサポートがある製品を選ぶ
自社課題のヒアリングや運用方法のアドバイスなど、プロによるサポートを受けられる製品がおすすめです。自社にあった改善方法を提案してもらうことでOKRの形骸化を防げます。
操作方法やカスタマイズの相談など、運用中の小さな疑問もすぐに解消できて安心です。
社員全員が使いやすい製品を選ぶ
OKRツールを導入する際には、ユーザーにとって使いやすいことが重要です。どれだけ素晴らしい機能を備えたツールでも、使いにくければ無用の長物となってしまいます。
OKRの定着を目的にツールを導入したのに、OKR自体の運用が疎かになってしまっては本末転倒です。理想としては、マニュアルを見なくても使えるくらいの操作性が望ましいでしょう。ドラッグ&ドロップによる直感的な操作や、シンプルで視認性の高いUIかどうかは確認が必要です。
無料トライアルなどを活用して、操作性を確認するといいでしょう。
OKR管理に特化したOKRツール3選
まず、OKR管理に特化したOKRツールを3つ紹介します。
「Resily」OKRを誰でも簡単に管理!初心者にもおすすめ
- OKRの管理に特化したツール
- ドラッグアンドドロップで簡単にOKRツリーを作成
- 1on1の設定や振り返りも効率よく行える
OKRの目標設定から進捗管理・人事評価のための情報収集までをオールインワンで行えるツールです。
ドラッグアンドドロップの直感的な操作で、OKRをツリー状に可視化。社員の貢献度合を共有して、個々のモチベーションアップにつながります。
進捗はグラフにて一目で確認できる設計です。通知機能もあるので、組織の状況をリアルタイムで管理し続けられます。
振り返りの1on1会議もResily上でセッティングでき、会議の議事録もOKRと紐付けて管理が可能です。
OKRに初めて挑戦する企業や、OKRを徹底的に浸透させたい企業におすすめのOKRツールです。
初期費用 | 要問合せ | 月額料金 | 1,500円/人〜 |
OKRテンプレート搭載 | 〇 | 評価項目のカスタマイズ | 〇 |
社内SNSとの連携 | Slack、Chatwork、Teams | その他対応している評価制度 | – |
プロの伴走サポート | 〇 | 無料トライアル | 〇(20日間) |
「Goalous」SNSのような簡単な操作性
- 写真を添付して進捗を共有できる
- 投稿に対して気軽にコメントや「いいね!」が可能
- 目標はグラフで視覚的に確認できる
SNSのような使い心地で、誰もが気軽に目標や進捗を共有できるツールです。目標管理はOKRを枠組としており、設定した目標をチーム内で共有できます。目標の達成度はグラフを用いて一目で確認が可能です。
タイムラインやチャット機能もあり、写真つきの投稿もできます。投稿にはコメントや「いいね!」もできるため、各メンバーのつながりを強化するのに役立つでしょう。
組織内のコミュニケーションを活性化して、士気を上げたい企業にぴったりなツールです。
初期費用 | 要問合せ | 月額料金 | 3万円〜 |
OKRテンプレート搭載 | 〇 | 評価項目のカスタマイズ | – |
社内SNSとの連携 | -(※1) | その他対応している評価制度 | – |
プロの伴走サポート | 〇 | 無料トライアル | 〇(15日間) |
※1 月々300円/人〜のオプション料金でSNS機能を追加できます。
「HiManager」OKRパーフェクトガイドで円滑な運用
- リアルタイムフィードバックで目標を管理
- 1on1のアジェンダテンプレートで中身のあるミーティングが可能
- 週次で簡単な質問に答えるだけで社員の状況を把握
リアルタイムフィードバックを強みとしたOKRツールです。OKRのサイクルを高速で回すことで、成果・エンゲージメントの向上をサポートします。
1on1ミーティングはアジェンダのテンプレートが用意されているため、誰でも簡単に会議を実施できるでしょう。
社員への称賛は全社へ共有され、テレワーク中でも仲間の活躍を確認できます。社員同士のつながりを強化したい場合に有効です。
またOKRの基礎知識や運用方法などをまとめたパーフェクトガイドも用意されているため、これからOKRを導入したい場合にも役立ちますよ。
初期費用 | 要問合せ | 月額料金 | 1,500円/人〜 |
OKRテンプレート搭載 | 〇 | 評価項目のカスタマイズ | 〇 |
社内SNSとの連携 | Slack、Chatwork、Google Workspace | その他対応している評価制度 | 360度評価、1on1など |
プロの伴走サポート | 〇 | 無料トライアル | 〇 |
マネジメントのサポートを重点的に行うOKRツール4選
次にマネジメントのサポートを重点的に行うOKRツールを4つ紹介します。
「カオナビ」社員の気持ちをデータ化して管理
- システムと人の手による両輪のサポートで企業を支援
- 人材ポートフォリオから現場に眠る人材を発掘
- 運用中の評価シートをそのままデジタル化できる
ITと人力の両軸から企業をサポートするタレントマネジメントシステムです。OKRだけでなく、MBOや360度評価などのテンプレートが用意されています。テンプレートはそのまま使うことも、自社用にカスタマイズすることも可能です。
現在使っている評価シートがある場合には、Excelでも紙でもそのままクラウドへ移行できます。1から作る場合も、ドラッグ&ドロップの簡単な操作により作成が可能です。
ワークフロー機能を使えば各メンバーの進捗を一目で把握できるため、目標達成の意識づけや管理もしやすいでしょう。
初期費用 | 要問合せ | 月額料金 | 要問合せ |
OKRテンプレート搭載 | 〇 | 評価項目のカスタマイズ | 〇 |
社内SNSとの連携 | Slack | その他対応している評価制度 | MBO、360度評価、コンピテンシー評価など |
プロの伴走サポート | 〇 | 無料トライアル | 〇 |
「Co:TEAM」個人と会社の成長を融合
- 業績だけでなく成長・キャリア開発目標も管理
- 目標管理を1on1ミーティングと関連付け形骸化を防止
- 目標が更新されたら、リアルタイムで反映
個々の目標を1on1ミーティングや面談と紐付けることで、OKRの形骸化を防げます。業績ばかりに拘らず能力開発目標を明確にし、従業員の成長も促進できる点が特徴です。
目標の進捗が更新されるとリアルタイムで反映され、上司や同僚から都度フィードバックをもらえる環境を作れます。個人の目標は自動で1on1アジェンダとして作成されるため、従業員の成長をきめ細かく観察できるでしょう。
従業員の能力開発も効果的に行い、組織全体の成長につなげたい企業に向いています。
初期費用 | 要問合せ | 月額料金 | 要問合せ |
OKRテンプレート搭載 | – | 評価項目のカスタマイズ | – |
社内SNSとの連携 | – | その他対応している評価制度 | 1on1、MBO、360度評価など |
プロの伴走サポート | 〇 | 無料トライアル | 〇(14日間) |
「Wistant」マネジメントの支援に特化したツール
- マネジメントの状態を6段階でスコア化
- OKRやMBOに対応し、進捗を一元管理
- Slack・Teams・Chatworkと連携可能
管理者に業務負担をかけずOKRを始められるツールです。属人化しやすいマネジメントの状態を数値で可視化し、足りない点を客観的に発見できます。過去データと比較しながら改善活動を進めることも可能です。
マネジメント層には専用の管理画面があり、各メンバーの状況や自分が取るべきアクションを一目で確認できます。OKRやMBOなどの目標管理手法にも対応しており、フィードバック面談の設定も簡単です。
ChatworkやSlackなどのコミュニケーションツールとも連携できるため、既存のツールとの併用もしやすいでしょう。
初期費用 | 要問合せ | 月額料金 | 700円/人〜 |
OKRテンプレート搭載 | 〇 | 評価項目のカスタマイズ | 〇 |
社内SNSとの連携 | Slack、Chatwork、Teams | その他対応している評価制度 | MBO、1on1、360度評価 |
プロの伴走サポート | – | 無料トライアル | 〇(30日間) |
「タレントパレット」マーケティング思考で人事を科学する
- OKR・MBO・360度評価など多くの評価制度に対応
- テレワーク中の社員のモチベーションを可視化
- さまざまなデータを蓄積し、経営の意思決定を支援
データの蓄積と分析を得意とし、科学的な人事マネジメントを可能にしたツールです。評価制度に応じたデータの自動計算機能が付いており、評価者の負担を削減します。評価入力からフィードバックまでシームレスに行えるのも便利です。
OKRやMBO・360度評価など複数の評価制度に対応しており、現在運用しているシートを簡単にツールへと取り込めます。
ドラッグアンドドロップで評価の甘辛調整も直感的に可能です。承認フローは組織によって柔軟に調整でき、スムーズな運用をサポートしてくれます。
人事に関するデータはツール内に蓄積され、必要に応じて参照で可能です。人材配置を決める際や、経営判断をしたい場合に役立つでしょう。
初期費用 | 要問合せ | 月額料金 | 要問合せ |
OKRテンプレート搭載 | – | 評価項目のカスタマイズ | 〇 |
社内SNSとの連携 | – | その他対応している評価制度 | MBO、コンピテンシー評価、1on1、360度評価など |
プロの伴走サポート | 〇 | 無料トライアル | 〇 |
複数の評価制度を一元管理することに特化したOKRツール2選
最後に、複数の評価制度を一元管理することができるOKRツールを2つ紹介します。
「HRBrain」シンプルな操作感でしっかり定着
- 直感的な操作性で誰でも使える
- OKR用テンプレートを用意
- 人事評価とタレントマネジメントの両方を実現
直感的な操作性とOKR専用のテンプレートにより、OKR制度を定着させやすいツールです。
導入時には専任のスタッフが初期設定から面談のコツまで、サポートしてくれます。一定期間内であれば、サポートへの相談は追加料金なしで何度も利用可能です。
テンプレートは個別にカスタマイズ可能で、現状の運用をHRBrainにスムーズに移行できます。1on1や面談もシンプルなUIで実施できるので、管理者が使いやすいツールを探している企業におすすめです。
初期費用 | 要問合せ | 月額料金 | 要問合せ |
OKRテンプレート搭載 | 〇 | 評価項目のカスタマイズ | 〇 |
社内SNSとの連携 | Slack、Teams、LINE WORKS | その他対応している評価制度 | MBO、1on1など |
プロの伴走サポート | 〇 | 無料トライアル | 〇(7日間) |
「One人事[タレントマネジメント]」MBOなど複数の評価制度に対応
- OKRだけでなくMBOやコンピテンシーにも対応
- モチベーションを見える化し、モニタリングができる
- エンゲージサーベイによりテレワーク中の社員の状況もしっかりと把握
OKRやMBOなどの複数の目標管理手法に対応したツールです。テンプレートが豊富に用意されており、自社の評価制度に合わせて、ノーコードで自由にカスタマイズできます。エンジニアでなくともツールを自由に使いこなせるでしょう。
目標進捗や人事評価の数値などは、自動集計してグラフで可視化。手間がかかる人事評価シートも、正確に素早く作成可能です。
セキュリティ面については、脆弱性診断やデータベースの冗長化などを行っており、クラウドでも安心して利用できます。クラウド上で情報を集約することで、リモートワークの社員の管理も適正化できますよ。
初期費用 | 要問合せ | 月額料金 | 要問合せ |
OKRテンプレート搭載 | 〇 | 評価項目のカスタマイズ | 〇 |
社内SNSとの連携 | – | その他対応している評価制度 | MBO、1on1・コンピテンシー評価など |
プロの伴走サポート | 〇 | 無料トライアル | 〇 |
おすすめのOKRツール9つの比較表
紹介した9つのOKRツールをまとめたものです。比較する際にご活用ください。
効率的にOKRを管理して組織の成長を促進しよう
評価制度の形骸化を防ぐのに有効なOKR。効果的にOKRを運用して企業を成長させたいたいなら、OKRツールの導入がおすすめです。
OKRツールを導入すれば、担当者の負担を軽減しつつ、組織と個人のミッションを効率的に管理できます。誰でも、どのような企業においてもOKRの運用を成功させられるのが利点です。
自社にぴったりのOKRツールを導入して、社員と組織の成長を実現させましょう。
ぴったりの人事評価システム選びはミツモアで
人事評価システムは製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
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