評価シートをExcelや紙で配り、回収と集計を担当者が手作業で進める。評価の基準が上司ごとに変わり、社員から「なぜこの評価なのか」と聞かれたときに答えにくい。
中小企業の人事評価では、こうした状態が続きやすくなります。
製品選びの分かれ目は、自社に評価の基準があるかどうかです。ここが違うと、同じ人事評価システムでも導入後の作業量が変わります。
この記事では、選び分けの起点になる考え方を示したうえで、中小企業向け人事評価システムのおすすめ製品を比較しながら紹介します。

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中小企業の人事評価システムは「自社に評価の基準があるか」で選ぶ製品が変わる
中小企業向けの人事評価システムは、評価の基準を自社が用意している前提の製品と、基準づくりから引き受ける製品に分かれます。機能一覧を見比べても、この違いは見えません。
どちらを選ぶかで、導入後に自社がやる作業も、かかる費用の桁も変わります。
評価の基準がないとシステムを入れてもシートが白紙のまま止まる
人事評価システムが自動化するのは、評価シートの配布と回収、進捗の管理、結果の集計です。何を評価するかという中身は、システムには入っていません。
そのため評価項目が決まっていない状態で導入すると、シートの枠だけができて中身が埋まらない状態になります。
この状況に備えて、人事評価ナビゲーターは評価制度が未整備の企業向けに、そのまま使える評価項目パッケージを用意しています。MINAGINE人事評価システムも、評価シートの作成支援を導入サポートに含めています。
評価制度づくりの支援は費用水準が3つに分かれる

制度づくりを頼めるかどうかは、あるかないかの二択ではありません。何をどこまでやるかで、費用がまったく違う水準に分かれます。
人事評価ナビゲーターの評価項目パッケージは、システムの利用料の中で使えます。一方でヒトマワリの評価制度設計サポートは、およそ6カ月間で200万円からという別サービスです。あしたのクラウド®HRは制度構築と運用支援を専任コンサルタントが担当しますが、料金は問い合わせでの案内になります。
同じ「制度づくりを支援します」という言葉でも、指しているものはこれだけ離れています。
想定する規模と料金の下限も製品ごとに違う
中小企業向けを掲げる製品の中でも、想定している人数の幅は同じではありません。
MINAGINE人事評価システムは従業員100名以下に最適な製品として設計されており、基本料金の区分も1〜30名から始まります。シナジーHRは1ユーザーから使えますが、最低利用料金は10ユーザー分です。カオナビはタレントマネジメント型ですが、利用人数のプラン区分は〜50人から用意されています。
自社の評価対象が何名かによって、候補に残る製品は変わります。
中小企業向け人事評価システム11製品の比較表
中小企業向けの人事評価システムは、費用の下限を示している製品と要問い合わせの製品に、ほぼ半々で分かれます。評価制度づくりまで引き受ける製品は、11製品のうち5製品です。
料金は各製品が示している下限で、示されていないものは要問い合わせとしています。
| 製品名 | 得意領域 | 対応する評価手法 | 評価制度づくりの支援 | 初期費用 | 月額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 人事評価ナビゲーター | 制度がない状態からの導入 | MBO・コンピテンシー・職務評価 | 評価項目パッケージ+制度構築コンサル | 11万円〜 税込 | 5,500円〜 税込 |
| MINAGINE人事評価システム | 100名以下の評価運用 | 目標設定・行動評価・面談記録 | 評価シート作成支援+制度構築コンサル | 20万円〜 | 1〜30名 1万円 |
| MIRAIC | コンサルタントの伴走 | 目標管理・1on1・360度評価 | 人事コンサルタントが制度見直しに伴走 | 自社設定なら不要/代行20万9,000円〜 | 1〜30人 1万6,500円 税込 |
| あしたのクラウド®HR | 制度構築と運用の一体化 | 360度評価・1on1・甘辛分析 | 制度構築支援+運用支援 | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| シナジーHR | 初期費用をかけない導入 | MBO・コンピテンシー・独自制度 | 評価シート設定の無料代行 | 0円 | 700円/1ユーザー 税抜 |
| GooooN | 既存制度のシステム化 | 目標管理・レイティング/ノーレイティング | 既存制度の組込設定 | 要問い合わせ | 1万5,000円〜 |
| ヒョーカクラウド | 評価手法の幅 | MBO・コンピテンシー・360度・スキルマップ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| ヒトマワリ | 人材データの一元管理 | 評価ワークフロー | 評価制度設計 6カ月200万円〜 税抜 | 0円 | 評価機能は6万円〜 税抜 |
| カオナビ | 評価から配置・育成まで | MBO・OKR・コンピテンシー・360度・独自評価 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| HRBrain 人事評価 | 評価テンプレートの豊富さ | OKR・MBO・1on1 | 評価者育成研修 | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| One人事 | 労務・勤怠・給与との一体運用 | MBO・コンピテンシー・360度 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
MBOは目標管理、OKRは目標と成果指標を指します。コンピテンシー評価は、成果を出す人の行動特性をものさしにする方法です。
中小企業向け人事評価システムは2つの条件で決まる

中小企業向けの人事評価システムは、2つの条件を決めると候補が1つに絞れます。評価制度を自社が持っているかと、評価結果を配置や育成にも使うかです。
初期費用や月額は、この2つが決まったあとに同じタイプの中で見比べます。
| 評価の運用だけで完結する | 評価結果を配置・育成にも使う | |
|---|---|---|
| 評価制度をこれから作る | 評価項目のひな形から始められる | 制度づくりと人材データを1つで抱えられる |
| 評価制度はすでにある | 今の評価シートをそのまま載せ替えられる | 評価結果を配置と育成のデータに回せる |
評価項目のひな形から始められるタイプ
評価項目がまだ決まっておらず、評価を回すこと自体が目的の段階です。人材データベースや配置シミュレーションを先に買っても、入れるデータがありません。
評価項目のひな形がシステムの利用料の中に含まれるため、評価項目を自分で作らないまま運用を始められます。制度の見直しが必要になった時点で、コンサルティングを後から足せます。
制度づくりと人材データを1つで抱えられるタイプ
評価制度をこれから作り、あわせて採用や異動の情報も1カ所にまとめたい場合です。制度と人材データの両方を1つの製品でまかなうことになります。
勤怠・給与・評価・異動履歴を1つのデータベースで扱うため、評価データが人事情報と切り離されません。制度設計のサポートはシステムとは別の契約になるので、費用は2本立てで見ます。
今の評価シートをそのまま載せ替えられるタイプ
評価項目はすでに固まっていて、配布と回収と集計の手間だけをなくしたい場合です。制度づくりの支援が要らないぶん、費用と導入の速さで選べます。
評価シートの設定を無料で代行してもらえるうえ、設定済みの状態で無料トライアルを試せます。今の評価シートが載るかどうかを、費用をかけずに先に確かめられます。
評価結果を配置と育成のデータに回せるタイプ
評価項目は固まっていて、集計した結果を異動の検討やスキルの管理、育成計画にも使う場合です。人材データベースを持つ製品でないと、評価データが評価の中で行き止まりになります。
従業員データベースに評価だけを足す構成を選べるため、配置や育成の機能は必要になってから追加できます。使わない機能の費用を先に払わずに済みます。
中小企業が人事評価システムを選ぶときの確認ポイント
中小企業が人事評価システムを比べるとき、候補が絞れたあとに効いてくるのは運用側の要素です。ここで差が出るのは、日々の作業を誰がどれだけ負担するかにあります。
勤怠や給与のデータをどこまで受け渡せるか
評価結果を昇給や賞与に反映するには、給与システムへのデータの受け渡しが必要になります。
受け渡しの方法は製品によって違います。人事評価ナビゲーターとMINAGINE人事評価システムは、確定した評価ランクや点数をCSVで出力して給与システム側で使う形です。MIRAICは人事労務freeeとAPIで連携し、社員情報の二重管理をなくせます。あしたのクラウド®HRはSlackやキングオブタイムなどとAPI連携します。
評価者が入力する画面の負担
人事評価システムを使うのは人事だけではありません。一次評価者と二次評価者を担う管理職も、期末には全員が入力します。
現場にPCがない職種を抱えている場合は、スマートフォンから入力できるかが分かれ目になります。人事評価ナビゲーターはスマートフォンやタブレットからの自己評価入力に対応し、HRBrain 人事評価も評価シートの閲覧と入力をスマートフォンで行えます。
導入から運用開始までにかかる期間
評価の期初に間に合わせるには、逆算した日程が要ります。
システムの導入期間は製品によってばらつきがあります。シナジーHRは申し込みから最短翌日に利用を開始でき、GooooNは契約後 最短1週間です。人事評価ナビゲーターは問い合わせから最短約2週間、MINAGINE人事評価システムは既存の評価シートをそのまま反映する場合で目安約1カ月かかります。制度設計から始めるヒトマワリは、およそ6カ月間を見込みます。
サポートがどこまで無料か
初期設定を誰がやるかは、専任の人事がいない会社では大きな差になります。
シナジーHRは評価シートの設定代行に費用が発生しません。GooooNは導入コンサルティングと個社制度の組込設定が初期費用に含まれ、導入時の初期設定を自社で行う必要がありません。一方でHRBrain 人事評価の初期設定代行は有料です。人事評価ナビゲーターは導入から運用まで無償で対応します。
自社の数字に当てはめる基準値
| 判断する軸 | 境界 | 自社に当てはめる数字 |
|---|---|---|
| 評価の対象人数 | 30名を境に、定額と人数課金の有利さが入れ替わる | 評価の対象は何名か |
| 初期費用 | 0円と10万円台以上に割れる | 初期にいくらまで出せるか |
| 期初までの残り期間 | 導入は最短1週間から約1カ月、制度設計を含むと6カ月 | 次の評価期初まで何カ月あるか |
| 入力する人の数 | 被評価者だけでなく一次・二次評価者も入力する | 管理職は何名いるか |
中小企業向け人事評価システムおすすめ11選
中小企業向けの人事評価システムを、4つのタイプごとに解説します。
評価項目のひな形から始められるタイプ
この4製品は、制度の中身をどこまで肩代わりするかで分かれます。すぐ使えるひな形を渡す形から、コンサルタントが制度の設計に伴走する形まで幅があり、手を借りる範囲が広がるほど費用は上がります。
人事評価ナビゲーター
評価業務に絞った人事評価システムで、提供は株式会社日本経営です。評価制度が未整備の企業向けにそのまま使える評価項目パッケージがあり、目標管理・行動評価・職務評価の中から必要な2つを選ぶプランなら月額5,500円から使えます。
タレントマネジメント機能を持たない代わりに、中小企業の評価運用に必要な機能へ費用を寄せた構成です。従業員50名なら初期11万円と月額1万6,500円が目安になります。
MINAGINE人事評価システム
株式会社kubellパートナーが、従業員100名以下に最適な製品として設計した人事評価システムです。1〜30名は月1万円の定額で、31名から1名につき300円が加算されます。
目標設定を行わないリスト形式だけの評価シートにも対応し、既存の評価シートをそのまま反映する場合は約1カ月で導入できます。評価結果の分析や昇給シミュレーションはシステム内では扱わず、CSV出力したデータをExcelで処理する形です。
MIRAIC
みらいコンサルティンググループの株式会社みらいの人事が手がける、人事評価と人材育成のシステムです。人事評価・1on1・マルチレビュー・ココロの共有の4機能で構成され、マルチレビューでは複数の社員による360度評価を実施できます。
初期設定を自社で行えば初期費用がかからず、1〜30人なら月1万6,500円で始められます。みらいコンサルティンググループの人事コンサルティング実績1,000社以上を背景に、制度の見直しや1on1の定着まで伴走を受けられます。人事労務freeeとのAPI連携にも対応します。
あしたのクラウド®HR
株式会社あしたのチームの人事評価クラウドで、導入は4,000社を超えます。制度構築と運用支援を専任コンサルタントが担当し、クラウドの導入とセットで受けられる点が特徴です。
1on1・360度評価・経年分析・甘辛分析に加え、次期の人件費の変動を試算する給与シミュレーション機能や、AIが評価シートの目標を添削する機能を備えます。SlackやキングオブタイムとのAPI連携にも対応します。料金は問い合わせでの案内です。
制度づくりと人材データを1つで抱えられるタイプ
制度づくりと人材データの整備を1つの製品でまかなう場合、費用の水準が変わります。制度設計はシステムとは別のサービスとして見積もることになります。
ヒトマワリ

クラウド型の人事管理システムで、株式会社Touch&Linksが販売から運用サポートまで担当します。初期費用は0円で、人材データベースと採用管理を含むスタートプランが月2万円から、評価ワークフロー機能を含むスタンダードプランが月6万円からとなります。
BI分析と組織シミュレーション機能を備え、勤怠・給与・評価・異動履歴を1つのデータベースで扱えます。評価制度設計と評価シート作成のサポートは、およそ6カ月間で200万円からの別サービスです。人事評価だけを目的にすると費用が見合わない場合があるため、人材データの一元管理まで含めて検討する製品です。
今の評価シートをそのまま載せ替えられるタイプ
この3製品は、載せ替えの手間を誰が負担するかで分かれます。設定を代行してもらう形と、自社で設定する代わりに対応できる評価手法の幅を取る形があります。
シナジーHR
Sharin株式会社の組織改善ツール群のうち、人事評価を担うツールです。初期費用が0円で最低利用年数の縛りもなく、基本料金200円と人事評価ツール500円を合わせた1ユーザー700円で使えます。
MBO・コンピテンシー評価・自社独自の評価制度のいずれにも対応し、評価シートの設定は無料で代行されます。設定済みの環境で14日間の無料トライアルを試せるため、契約前に運用イメージを確認できます。申し込みから最短翌日に利用を開始できる速さも利点です。
GooooN
中堅・中小企業向けを掲げる人事評価システムで、提供は株式会社ビジネスネットコーポレーションです。月額最低1万5,000円から導入でき、契約後 最短1週間で運用を開始できます。
目標管理と人事評価に加え、面談管理・相対調整支援・レイティングとノーレイティングの両対応を備えます。導入時の初期設定は自社で行う必要がなく、既存の評価シートがシステムに合うかの確認から個社制度の組込設定まで任せられます。360度評価とエンゲージメントサーベイは別サービスでの提供です。
ヒョーカクラウド
株式会社シーグリーンの人事評価システムです。MBO評価・コンピテンシー評価・360度評価・スキルマップ・1on1と、対応する評価手法を名指ししている点で、評価に特化した製品の中では幅が広い部類です。
導入事例の従業員数は20名から200名で、業種は飲食・介護・医療・製造など幅があります。IT導入補助金の対象製品です。同社はポイント運用で社員の行動を可視化する「評価ポイント」も提供しているため、問い合わせの際は製品名で区別します。料金は要問い合わせです。
評価結果を配置と育成のデータに回せる
この3製品は、評価データの出口が違います。人材配置に向かうもの、スキル管理と育成に向かうもの、給与と賞与への反映に向かうものがあり、いずれも料金は問い合わせでの案内になります。
カオナビ

利用企業4,500社を超えるタレントマネジメントシステムで、提供は株式会社カオナビです。1on1運用・MBO運用・OKR運用・コンピテンシー・360度評価運用・独自評価に対応し、甘辛調整や評価分布、昇格シミュレーションまで扱えます。
従業員データベースを土台に、評価・人材配置・分析・人材育成・労務管理などから必要な機能だけを選ぶ料金設計です。利用人数のプラン区分は〜50人から用意されており、無料トライアルもあります。料金は機能と人数の組み合わせによる見積もりです。
HRBrain 人事評価
株式会社HRBrainが提供する人事評価システムで、累計導入は4,000社を超えます。OKR・MBO・1on1などの評価テンプレートが豊富で、評価項目や閲覧権限は自由にカスタマイズできます。
自社の評価基準をもとにAIが目標設定と評価業務を補助する機能を備え、評価の調整や集計・出力、催促メールの一括送信まで1つの画面で完結します。スマートフォンからの評価シートの閲覧と入力にも対応します。360度評価は別製品での提供で、料金は問い合わせでの案内です。
One人事

One人事株式会社の人事労務システムで、人事評価はタレントマネジメントの一機能として提供されます。MBO・360度評価・コンピテンシー評価などのテンプレートをカスタマイズして、運用中の評価シートをドラッグ&ドロップで再現できます。
評価ランクの反映基準を登録しておくと、評価者ごとのばらつきを画面上で調整できます。One人事[給与]と組み合わせれば、評価の入力から評価ランクの集計、給与と賞与への反映までを1つのシステムで完結させられます。導入事例は50名未満から5,000人規模まで幅があり、社員46名の企業の事例もあります。料金は見積もりで、無料トライアルを試せます。
中小企業が人事評価システムの導入でつまずきやすい点
中小企業の人事評価システムは、製品選びより導入前後の段取りで止まる例が目立ちます。あらかじめ手を打てるものが多い部分です。
制度づくりの日程を確保する前に導入日を決めてしまう
評価項目づくりは、システムの導入日程とは別に時間がかかります。ヒトマワリの評価制度設計サポートがおよそ6カ月間であることからも、制度から手をつける場合の日程感が分かります。
導入日を先に固めると、制度づくりの側が圧縮されます。制度づくりを含む場合は、そちらの日程を先に置いてから導入日を決めます。
評価者への説明を省いたまま初回の評価期に入る
入力する人が使い方を知らないまま期末を迎えると、催促の手間が人事に戻ってきます。
従業員向けの説明会を用意している製品があります。GooooNは利用説明会を、HRBrain 人事評価は導入説明会をオプションとして提供し、人事評価ナビゲーターは必要に応じて操作レクチャーを行います。導入の相談時に、説明会が必要かどうかまで含めて相談できます。
無料トライアルやデモを試さずに決めてしまう
画面の使いやすさは、資料や機能一覧からは判断がつきません。
シナジーHRは評価シートを設定した状態で14日間の無料トライアルを用意しています。カオナビとOne人事にも無料トライアルがあり、人事評価ナビゲーターとMINAGINE人事評価システムは無料デモを提供しています。管理職に実際の画面を触ってもらってから決められます。
まとめ
中小企業向けの人事評価システムを選ぶときは、次の3点で候補が決まります。
- 評価制度を自社が持っているかどうか
- 評価結果を配置や育成にも使うかどうか
- 該当タイプの製品を、強みや費用で見比べる
評価シートの回収に追われる時期がなくなり、集計の待ち時間もなくなります。期末に部下と向き合う面談で、上司が数字の根拠を自分の言葉で説明できるようになります。
人事評価システムの導入は、評価を効率化する取り組みであると同時に、評価の基準を社内で言葉にする機会でもあります。
まずは自社の評価対象の人数と、次の評価期初までの残り月数を書き出してみてください。この2つが決まれば、候補は数製品まで絞れます。あとは実際の画面を見て、管理職が迷わず入力できるかを確かめる段階です。
中小企業の人事評価システムに関するよくある質問
評価制度はすでにあり、運用の手間だけ減らしたい場合はどれを選べばよいですか
制度づくりの支援を持たない、評価運用に特化した製品が候補になります。初期費用をかけたくないならシナジーHR、設定作業に人を割けないならGooooNが選択肢です。
今の評価シートをそのまま載せられるかは、問い合わせの段階でシートを見せて確認できます。
社長が1人で選んで進めても運用できますか
専任の人事がいない前提で設計された製品があります。初期設定を自社で行う必要がないGooooN、評価シートの設定を無料で代行するシナジーHR、導入から運用まで無償で対応する人事評価ナビゲーターなどです。
導入後の運用も、未提出者への一括リマインドや自動の期日管理を備えた製品なら、人手をかけずに回せます。
従業員が10名程度でも導入できますか
対応する製品があります。シナジーHRは最低利用料金が10ユーザー分で月7,000円から、MINAGINE人事評価システムは1〜30名が月1万円の定額、MIRAICは1〜30人が月1万6,500円です。
人数が少ないほど定額プランのほうが割高になる場合があるため、1ユーザーあたりの課金と定額の両方を自社の人数で計算します。
勤怠管理や給与計算のシステムと連携できますか
連携の形は2通りに分かれます。評価ランクや点数をCSVで出力して給与システム側で使う方法と、APIで直接つなぐ方法です。
CSV出力に対応するのは人事評価ナビゲーターとMINAGINE人事評価システム、APIで連携するのは人事労務freeeとつながるMIRAICや、Slackやキングオブタイムとつながるあしたのクラウド®HRです。
補助金は使えますか
ヒョーカクラウドはIT導入補助金の対象製品です。HRBrainも中小企業デジタル化・AI導入支援事業の対象として案内しています。
対象の製品や補助の要件は年度ごとに変わるため、申請を前提にする場合は導入の相談時に最新の状況を確かめます。
ぴったりの人事評価システム選びはミツモアで

ミツモアなら、最短1分の無料診断で自社に合う人事評価システムが分かります。
料金プランも一緒に届くため、初期費用と月額を自社の人数に当てはめた状態で比べられます。
診断結果は最大5製品。要問い合わせの製品も含めて、条件に合うものだけが並びます。
評価対象の人数と次の評価期初までの月数さえ決まっていれば、候補は絞れます。制度づくりから始める段階でも、今の評価シートを載せ替えるだけの段階でも、診断結果はそのまま社内で共有できる比較材料になります。









