物件の購入・売却や、賃貸物件の入退去にあたってハウスクリーニングを検討している方もいらっしゃるかもしれません。
ハウスクリーニングの料金は「間取り」「居住状況」「掃除箇所」によって決まります。条件ごとの料金相場や、相場よりも高くなるケース、なるべく安く依頼するポイントを解説します。
【間取り・居住状況別】ハウスクリーニングの料金相場
家全体をクリーニングする場合の料金相場を間取り・居住状況別にまとめました。
間取り | 料金相場(空室) | 料金相場(居住中) |
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1R・1K | 18,000~21,000円 | 20,000~25,000円 |
1DK・2K | 22,000~25,000円 | 28,000~32,000円 |
1LDK・2DK | 28,000~31,000円 | 40,000~45,000円 |
2LDK・3DK | 39,000~42,000円 | 50,000~53,000円 |
3LDK・4DK | 42,000~45,000円 | 60,000~65,000円 |
4LDK・5DK~ | 46,000円~ | 65,000円~ |
部屋数が多いほど、また部屋が広いほど料金が上がります。
また居住中の場合、家具や家電を動かす手間や、クリーニング作業で家財が汚れないように養生する手間がかかるので、空室時よりも料金が高くなります。
一戸建てに居住中の場合
マンションと比べると、同じ間取りでも階段や廊下などの面積が広い傾向にあるので、料金もやや高くなります。
間取り | 料金相場 |
2LDK~3DK | 約7万~10万円 |
3LDK~4DK | 約8万~12万円 |
4LDK~6LDK | 約9万~15万円 |
このように家が広くなるほど、価格帯の相場も上がっていきます。
3LDKくらいまでの比較的小規模な家であれば、高くても12万円ほどです。しかし4LDK以上の大きな家だと、最大で15万円以上かかってしまうことも。
一軒家をまるごと掃除するときは、各部屋だけでなく廊下や階段、手すりなどのクリーニングも考慮する必要があります。同じ間取りの一軒家でも、廊下の長さや階段の広さなどの要因で値段が変わるからです。
たとえばトイレや洗面台が2箇所あったり、廊下だけでなく階段の清掃が必要だったりと、間取りが複雑になるほど費用が高額になっていく傾向があります。
家を完全に空けたい場合は、廃棄するゴミの量が膨大になってしまうと処分費用が高額になり、掃除料金も上がります。
マンションやアパートに居住中の場合
マンションの場合は、一戸建てと比べると若干安い料金相場になっています。およそ1.5万~6.5万円ほどが相場の目安です。
間取り | 料金相場 |
1R・1K | 15,000~25,000円 |
1DK・2K | 28,000~32,000円 |
1LDK・2DK | 40,000~45,000円 |
2LDK・3DK | 50,000~53,000円 |
3LDK・4DK | 60,000~65,000円 |
4LDK・5DK~ | 65,000円~ |
このように、部屋が広いほど費用相場が高くなっていくのは一戸建てと一緒です。
しかし一軒家と違ってキッチン・トイレなどの設置数や、廊下・階段の広さなどに違いが出にくいので、相場よりもあからさまに高額になることは少ないでしょう。
ただし変わった間取りのデザイナーズマンションや特殊な材質を使った部屋、海外製の建具をふんだんに使った部屋など、一般的な掃除方法では対応できない場合には追加料金が発生するケースも。
また落としにくい汚れに対して特殊な洗剤を使う場合なども、追加料金が発生する可能性があります。
空室をクリーニングする場合
空室クリーニングは、居住中の場合と比べて約1万~2万円ほど安価になります。家具や家電などがない方が、床も壁もスムーズに掃除ができるので、クリーニングの手間がかからないからです。
部屋の広さ | 空室の場合 |
---|---|
1R・1K | 15,000~21,000円 |
1DK・2K | 22,000~25,000円 |
1LDK・2DK | 28,000~31,000円 |
2LDK・3DK | 39,000~42,000円 |
3LDK・4DK | 42,000~45,000円 |
4LDK・5DK~ | 46,000円~ |
もしも引越しや売却のタイミングでクリーニングを依頼するなら、部屋のモノを撤去したあとに実施するとお得になります。
【掃除箇所別】ハウスクリーニングの料金相場
気になる箇所だけ個別でクリーニングを依頼することもできます。場所ごとの料金相場をまとめました。
場所 | 料金相場 |
エアコン | 7,000~12,000円 |
換気扇(レンジフード) | 12,000~18,000円 |
キッチン | 15,000~20,000円 |
お風呂(浴室) | 15,000~20,000円 |
トイレ | 8,000~12,000円 |
洗面所 | 6,000~10,000円 |
壁紙・クロス&床 | 15,000~20,000円(~10畳) |
窓ガラス・サッシ | 4,000~8,000円/1枠 |
網戸 | 1,000~2,000円/1枚 |
ベランダ | 12,000~16,000円(~10㎡) |
水回り5点セット (キッチン・換気扇・お風呂・トイレ・洗面所) |
40,000~50,000円 |
水回り3点セット (キッチン・換気扇・お風呂) |
20,000~30,000円 |
業者によっては、複数箇所のクリーニングをまとめて依頼することで、個別に頼むよりもお得にクリーニングできるプランもあります。
水回りセットプラン
ハウスクリーニング業者は、まとめて依頼するとお得な「水回りセット」などを用意している場合があります。
水回り5点セット (キッチン・換気扇・お風呂・トイレ・洗面所) |
4万~5万円 |
水回り4点セット (キッチン・換気扇・お風呂・トイレ) |
3万~4万円 |
水回り3点セット (キッチン・換気扇・お風呂) |
2万~3万円 |
水回り2点セット (キッチンとトイレ、浴室トイレなど) |
1.5万~3万円 |
このようにセットプランで依頼すると、最大1万~2万円ほどお得になるのです。またセットプランを提供していない業者でも、複数の場所を依頼すれば割引してくれる可能性があります。
またそれぞれの箇所で防汚コーティングや防カビコーティングなどのオプションを依頼できます。これらのオプションは1か所ごとに約2,000~3,000円ほどが相場です。
エアコンクリーニング
ハウスクリーニングと合わせて、エアコンの内部洗浄を依頼することもできます。費用相場はエアコンのタイプや機種、洗浄方法によって違いますが、おおよそ以下が目安です。
通常の壁掛けエアコン | 8,000~12,000円 |
お掃除機能付きエアコン | 13,000~18,000円 |
フィルター掃除ロボットが付いているエアコンは構造が複雑で、分解には手間と専門知識が必要となります。そのため通常のエアコンよりも高額に。業者によっては「受付不可」としているところもあるため、事前に掃除の可否・料金についてきちんと確認しておきましょう。
またハウスクリーニング業者にエアコン洗浄をまとめて依頼すると確かにお手軽ですが、エアコンの洗浄には技術力の高さ・専門知識の豊富さが問われるので、できればエアコン専門の業者に依頼するのがオススメです。
換気扇・レンジフードのクリーニング
換気扇のクリーニング費用は、じつは「レンジフード」「プロペラ」などの種類ごとに違います。それぞれの費用相場は以下のとおりです。
レンジフード、浴室換気扇・乾燥機 | 12,000~18,000円 |
プロペラファンの換気扇 | 8,000~10,000円 |
また同じ種類の換気扇だとしても、製造メーカーによって構造が複雑なタイプもあり、その場合は追加料金が発生する可能性があるので注意しましょう。
標準的なサービス内容は「表面の掃除」「ファンの分解洗浄」「フィルター掃除」などが一般的です。
業者によってはオプションとして、防汚コーティングをしてくれることも。とくにキッチンに設置されているレンジフード・換気扇は油でギトギトになりやすいので、コーティングも検討してみましょう。
キッチンクリーニング
キッチンクリーニングの費用は、基本料金で15,000~20,000円ほどが一般的な相場です。おもに蛇口・コンロ・シンクの清掃が基本プランに含まれています。
業者によっては充実したオプションを追加することもできます。おもなオプションの内容と単価相場は以下のとおりです。
オプション料金 | |
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シンクのコーティング | 20,000~50,000円 |
排水管クリーニング | 2,000~3,000円 |
食器棚・冷蔵庫の表面掃除 | 1,000~2,000円 |
食洗器クリーニング | 3,000~4,000円 |
電子レンジや炊飯器などの家電クリーニング | 2,000~3,000円 |
シンクコーティングに使う素材には「フッ素」や「ガラス」などがあり、その違いによって値段が変わります。値段が高いほど耐久性や防汚効果が高いので、求める機能に合わせて相談してみましょう。
食洗器や電子レンジ、炊飯器、電気ポットなどなど……。普段から使っているキッチン用品・家電のクリーニングもオプションで追加できるので、汚れている箇所をチェックしておきましょう。
お風呂(浴室)クリーニング
お風呂・浴室のクリーニング費用は約15,000~20,000円です。ただし室内の床面積によって費用がかわり、単価としては4,000~5,000円/1㎡ほどで追加料金が発生します。
また標準的なサービス内容に含まれるのは、壁面・天井・床・排水口です。そのほか、以下のようなオプションがあります。
オプション料金 | |
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カビ防止コーティング | 4,000~8,000円 |
追い焚き配管 | 4,000~6,000円 |
浴槽エプロン内部 | 4,000~6,000円 |
浴室乾燥機 | 6,000~12,000円 |
浴室全体に防カビコーティングをする場合も、基本的には浴室の広さによって値段が変わります。一般的な広さであれば4,000~8,000円以内になるのが一般的です。
浴室クリーニングを依頼するなら、浴槽エプロン内部と浴室乾燥機のクリーニングをオプションで追加するのがオススメ。これらの場所にはカビが生えやすいので、他の場所をキレイにしても、すぐにカビが移ってしまう可能性があります。
トイレクリーニング
トイレクリーニングの費用は8,000~12,000円ほどが相場。便器やトイレタンク、温水洗浄便座(ウォシュレット)のほか、壁・床・天井など室内全体のお掃除がサービス内容に含まれています。
そのほか、オプションで以下のようなサービスを追加可能です。
オプション料金 | |
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防汚コーティング | 3,000~4,000円 |
タンク内除菌 | 3,000~4,000円 |
トイレはつねに汚れ・水分と接している場所です。クリーニングの後も防汚効果や除菌効果を保つために、これらのオプションを付けるのを検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみにコーティング剤には「シリコン樹脂」や「フッ素」などの種類があり、持続効果や撥水効果の高さによって値段が変わります。
洗面所クリーニング
洗面所のクリーニング費用は6,000~10,000円と、単体で依頼するなら比較的安価です。ただし洗面所の広さに応じて料金が変わります。単価で言うと、1㎡あたり約2,000~3,000円ほどです。
洗面所では掃除が必要な場所が限られているので、基本的に鏡・洗面台・棚・照明など、ほとんどの場所をオプションなしで依頼できます。オプションとして追加を検討するのは、コーティングくらいです。
オプション料金 | |
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洗面ボウルの防汚コーティング | 2,000~3,000円 |
洗面ボウルの防汚コーティング剤にも、トイレと同じく「シリコン樹脂」「フッ素」などの種類があり、高機能なものほど値段が上がるので注意しましょう。
壁紙・クロスクリーニング
壁のクリーニングを単体で依頼する場合は、およそ10,000~20,000円ほどが相場です。
ただし基本的には「床」のクリーニングとセットで「壁のホコリ取り・スス取り」をおこなってくれる業者が多いです。
床クリーニングとセットになっている場合は、約15,000~20,000円(10畳まで)という相場になります。
ただしヤニや油汚れ、皮脂・手垢による黄ばみなどがの激しい汚れを落とす場合には、10,000~20,000円ほどのオプションとして依頼することになります。
またおもに以下のようなオプションを選択可能です。
オプション料金 | |
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消臭・抗菌加工 | 1㎡あたり3,500~5,000円 |
壁紙クロスに「光触媒」などのコーティングをすることで、空気清浄効果や消臭・抗菌効果を得るオプションです。
床のクリーニング
床のクリーニングは壁とセットで、10畳までの部屋で15,000~20,000円ほどが相場。それ以上の広い部屋だと、単価にして1㎡あたり1,000~2,000円ほどの追加料金がかかります。
室内のクリーニングをプロに依頼すると、床材に合わせた洗浄剤を使って掃除してくれます。じつはフローリングに使うと相性が悪い洗剤もあるので、プロの知見によって最適な掃除をしてもらえることがメリットです。
業者によってはワックス仕上げまで基本サービス料金に含まれていることがありますが、古いワックスを剥がす場合には追加料金がかかるのが一般的。
オプション料金 | |
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古いワックスの剥離 | 1畳につき3,000~4,000円 |
ペット用すべり止めコーティング | 6畳で25,000~30,000円 |
カーペットの防汚・撥水コーティング | 4,000~5,000円 |
また大きな家具があったり、移動が大変な大型家電が設置されている場合もオプション料金がかかることがあります。
窓ガラス・サッシ・網戸のクリーニング
窓周辺のクリーニングは、業者によって単価の設定方法が違います。窓ガラス・サッシ・網戸までがセット料金になっていたり、窓ガラス1枚ごとに料金が設定されていたりするのです。
ただし基本的には、窓や網戸1か所あたりの相場は以下のようになります。
窓ガラス・サッシ | 4,000~8,000円/1枠 |
網戸 | 1,000~2,000円/1枚 |
実際の単価は窓ガラスの大小によっても変動するので、おおよその目安と考えてください。たとえば小窓の場合には1枚あたり1,500円ほどなので、1か所あたり約3,000円で収まることもあります。
標準的なサービス内容としては、雨などでこびりついた砂・ホコリ・泥などの汚れを洗い落とす作業が含まれています。ガラス専用の洗浄剤や、特殊な洗浄機を使って窓やサッシをピカピカにしてくれるでしょう。
またおもなオプション内容と料金は、以下のとおりです。
オプション料金 | |
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窓ガラスのフィルム施工 | 1㎡あたり12,000~30,000円 |
網戸張り替え | 1枚あたり2,000~6,000円 |
窓ガラス用のフィルムには、「UVカット・遮熱」「割れたときの飛散防止」「防犯用の強化フィルム」「目隠し効果」など効果ごとにいくつか種類があります。窓から入る日差しや熱を防ぐことで冷房の効きやすさが変わり、電気代の節約につながるかもしれません。
また網戸は、経年劣化によって網目が広がったり破れやすくなったりします。防虫効果を維持するためにも、適度なタイミングで張り替えオプションを依頼してみてはいかがでしょう。
ベランダのクリーニング費用
ベランダやバルコニーのクリーニング費用は、10㎡までの一般的な広さであれば12,000~16,000円が相場です。単価にして1㎡あたり約1,200~3,000ほどの設定が一般的になります。
標準的なサービス内容は、高圧洗浄機を使っての掃除。カビやコケが生えていたり、鳥のフンがついたりしていても、徹底的に洗い流してくれます。
またベランダクリーニングは、窓・サッシ・網戸クリーニングとセットプランになっていることが多いです。
洗濯機・洗濯槽のクリーニング費用
洗濯機・洗濯槽の内部には、衣類から出た汚れがたまりやすく、放置しているとカビが発生します。プロなら洗濯機を分解してカビを除去してくれるので、ハウスクリーニングとあわせて検討してみてはいかがでしょうか。
洗濯機・洗濯槽クリーニングの費用は、機種やメーカーなどによっても違いますが、おおむね以下のとおりです。
縦型洗濯機 | 13,000~18,000円 |
ドラム式洗濯機 | 25,000円~30,000円 |
一般的にドラム式洗濯機のほうが高額です。ただし縦型でも、乾燥機能付きの場合には約3,000~5,000円ほど上乗せになることがあります。
くわえてメーカーによって特殊な構造になっている場合もあるので、別途料金がかかったり、対応してもらえなかったりすることも。事前に機種を確認してから見積もりを取りましょう。
また洗濯パンは掃除に含まれないことがほとんどです。洗濯パンまできれいにしたい場合は、2,000~3,000円の上乗せとなります。
ハウスクリーニング料金が相場より高くなる4つのケース
ハウスクリーニングの料金は状況によって変わります。相場よりも高くなりやすい代表的なケースとして、以下の4つが挙げられます。
- 汚れの程度がひどい
- 家具・荷物が多い
- 一戸建て住宅である
- 自宅周辺に業者が駐車するスペースがない
汚れの程度がひどい
家の汚れがひどい場合、掃除に費やす手間・時間が増えます。スムーズに掃除が進む家と比較して、料金は高額になるでしょう。
通常の洗剤や道具では落ちなかった汚れに対して、特殊な薬剤・器具を別途使用する必要があるので、その分の費用がかかります。
ただし事前に訪問見積もりをしてもらっていれば、その時点でどのくらい追加費用が必要かが分かります。不安な場合は訪問見積もりを依頼しておきましょう。
家具・荷物が多い
部屋の中に家具や荷物が多い場合は、それらの移動の作業が多くなり、費用が若干高くなります。居住中の家は、家具や荷物などを避けながら作業するため、効率が悪くなり、その分スタッフの拘束時間が長くなってしまうのです。
一戸建て住宅である
一般的には一戸建ての方が、アパートなどの集合住宅よりも掃除費用が高額になる傾向があります。戸建ての方がひと部屋ごとの面積が広かったり、階段・廊下等の掃除が含まれて掃除範囲が広くなったりするためです。
たとえば1階と2階にそれぞれトイレやキッチンが設置されていると、それだけで清掃箇所は2倍になりますよね。
また間取りは同じだとしても、リビングや各部屋がマンションよりも広かったり、廊下や階段などの追加清掃が必要だったりすることも料金が高くなる要因です。
自宅周辺に業者が駐車するスペースがない
ハウスクリーニング業者は車に清掃道具を積んで訪問します。もしその車を停める場所がない場合、コインパーキングなどを利用するほかありません。パーキングの利用料金は依頼者負担となることが多いです。
もし自宅やマンションに駐車場がない場合は、見積もりのときに駐車料金の有無なども確認しておく必要があります。
ハウスクリーニングの料金を安くする6つのコツ
なるべく安くハウスクリーニングを依頼するために、以下の6つのコツを意識しましょう。
- 複数のハウスクリーニング業者から見積もりをもらう
- 複数箇所をまとめて依頼する
- 9月~10月の閑散期を狙って依頼する
- 自分でできる場所は自分で掃除する
- 退去して荷物を搬出した後にクリーニングを依頼する
- 定期的に掃除代行サービスを利用する
複数のハウスクリーニング業者から見積もりをもらう
ハウスクリーニング業者を利用する時は、必ず複数の業者から見積もりを出してもらいましょう。
見積もりを出してもらうと、自宅の条件に合った相場感が分かります。また各業者のサービス内容や、対応の丁寧さ、どこからがオプション料金か、といった点を比べられるのもメリット。
その際、ミツモアのような一括見積もりサービスを利用すると簡単に複数の業者から見積もりを取ることができるので、ぜひご活用ください。
複数箇所をまとめて依頼する
掃除を依頼したい場所が複数箇所ある場合は、パックプランを利用すると個別で依頼するより安くなります。とくに大掃除や退去のタイミングにはオススメです。
また家に複数台ある製品はまとめて掃除を依頼すると割安になります。たとえばエアコンの場合「2台目以降は1,000円割引」としている業者が多いです。
9月~10月の閑散期を狙って依頼する
掃除費用を安く抑えたい場合は、ハウスクリーニングの閑散期である9~10月頃を狙いましょう。この時期には割引料金になりやすいうえ、業者側にとっても余裕がある時期なので日程調整しやすいのがメリット。
反対に料金が高くなりやすいのは、「年度末」にあたる3月ごろや「年末」にあたる12月ごろ。ハウスクリーニングの需要が高まることで、掃除費用が高額になりがちです。
自分でできる場所は自分で掃除する
自力できれいにするのが大変な箇所だけに絞ってクリーニングを依頼し、できる限り自分で掃除すれば、費用がおさえられます。
自分で掃除するのがオススメなのは、フローリングや押入れ、階段や廊下など。ただしフローリングのワックスが剥がれたり、床・壁にキズが付いたりしないように、使用する洗剤や道具には注意しましょう。
逆に業者に依頼したほうがいいのは、お風呂や洗面台などの水回りやキッチンなどです。水場にはしつこいカビや水垢が、キッチンには頑固な油汚れがついているので、自分でやる方が手間になってしまう可能性があります。
自分でできる日常的なホコリ掃除の仕方は、以下の記事で説明しています。
退去して荷物を搬出した後にクリーニングを依頼する
もしハウスクリーニングを依頼するのが退去時であれば、家の中を空にした後でおこなうと費用が安く済みます。
居住中の家だと家具・家電が設置を避けながらの作業となり、効率が悪く、掃除スタッフを拘束する時間も長くなります。そのため費用が若干高くなるのです。
しかし部屋が空室になった状態であれば手間がかからず、部屋全体をスムーズにクリーニングできます。そのぶん費用も安く済ませることができるのです。
定期的に掃除代行サービスを利用する
汚れを長期間放置して落ちにくくなってしまうと、掃除に時間がかかってその分料金が高くなる恐れがあります。料金を安く抑えるには、頑固な汚れになる前に、掃除代行サービスを利用するのもひとつの方法です。
ハウスクリーニングは部屋全体をクリーニングするため、定期的に利用すると、金額も高いです。
しかし、掃除代行サービスなら、ハウスクリーニングよりも単価が安く済みます。そこで、普段は掃除代行サービスを利用し、ハウスクリーニングの回数を減らすと、結果的に費が安く済むことがあるのです。
掃除代行サービスの相場については、以下の記事でも説明しています。
ハウスクリーニング業者を選ぶ7つのポイント
ここからは、失敗しないハウスクリーニング業者の選び方のポイントを挙げています。ぜひ参考にしてみてください。
追加料金がどのくらいかかるか
クリーニングの代金がほかの業者と比べて極端に安い料金が記載してある場合は、最低限の内容の基本料金のみが記載されていることが多いです。
個別の細かい掃除に関してはオプションとして扱われていたり、汚れの度合いがひどい場合は別料金になったりと、積み重ねると思わぬ金額になってしまうこともあります。
高額を提示する業者と良心的な業者を見分けるためには、基本料金に含まれるサービスや、オプションの内容、見積額以上に料金がかかるのはどんな場合なのかなどの説明を求めましょう。
見積もりの内容が明確か
見積もりが明確かどうかも業者を選ぶ際の重要なポイントです。
とくに初めてハウスクリーニングを利用する方にとって、「どの作業にどのくらいの費用がかかるのか」が明確でなければ不安が残ってしまいます。
作業箇所それぞれの内訳を詳細に記載してくれる業者であれば、安心して依頼することができます。
実績が豊富か
業者の実績や得意分野を確認することも大切です。水回りを得意とする業者やエアコンクリーニングを得意とする業者など、業者によって得意分野も異なります。実績などが分かるものがあれば、それを見ながら選びましょう。
ハウスクリーニング業者は資格が必要ないため、開業のハードルも低く、実績でしか優良な業者を見分けることができません。料金が安くても実績や技術がないとトラブルが起こったり、思ったような成果が得られなかったりする可能性もあります。
予約サイトやホームページなどに掲載されている口コミや事例などで、業者の実績やレベルを確認しておくと安心です。
自宅が対応エリア内か
ハウスクリーニングは、自宅に訪問してもらって作業をするため、業者によって対応できるエリアの範囲が異なります。
自宅から遠い業者の場合は、出張料がかさんでしまうか、そもそもハウスクリーニングを受けてもらえない可能性も高いです。知人からの紹介や評判によって業者を選ぶ場合でも、依頼する業者の対応可能エリア内に自宅が入っているかどうか確認しておきましょう。
対応の良さなどプロの人柄
とくに居住中でハウスクリーニングを利用する場合は、スタッフが家の中に入ることになります。そのため作業内容はもちろん、スタッフの人柄や対応の良さは業者を選ぶ必須条件と言えるでしょう。
対応の良さや人柄を知る手段として、まず直接業者に問い合わせをしてみて、やりとりをする時の対応を確認してみましょう。
どのような質問にも丁寧に答えてくれたり親身になって考えたりしてくれる担当者なら、ハウスクリーニングを任せても安心です。
加えて、実際に利用した人がどんな口コミや評価をしているかも参考にできます。業者のホームページや口コミサイトから確認してみましょう。
依頼したい時間帯は営業時間内か
不規則な生活をしており、自宅にいる時間がいつも違う場合は、業者の対応可能時間や営業時間を必ずチェックしましょう。業者の営業時間は、基本的に10時~18時あたりの日中の時間帯が多いですが、中には深夜まで対応してくれるところもあります。
不規則な生活をしている場合は、臨機応変に対応してくれる業者を選ぶのもおすすめです。ただし、営業時間外の対応になると、時間外の料金が発生する場合もあるので、事前に時間と金額を確認しておくと良いでしょう。
損害保険に加入済みか
万が一、作業中に家財を破損したり汚れが付いてしまった場合、損害保険に加入している業者であれば、業者側が責任を持って補償してくれるので安心です。
損害保険は、掃除中の「家財の破損」「設備の損傷」などに備えるための保険です。いくら掃除のプロとはいえ、不測の事態が起こることはあり得ます。業者が保険に入っていれば、トラブルが発生してもスムーズに対応してもらえるでしょう。
ほとんどのクリーニング業者が損害保険に加入していますが、中には加入していない業者もあるので要注意です。
何かあった時にトラブルに巻き込まれないよう、事前に保険に加入しているかどうかも忘れずに確認しておくことが大切です。
ハウスクリーニングの作業内容と家事代行との違い
ハウスクリーニングを依頼すると「自分でお掃除する手間を省ける」というだけでなく、以下のようなメリットがあります。
- プロ用の洗剤や高圧洗浄機を使って、素人では落とせない汚れも落とせる
- 換気扇、浴室換気扇、レンジフードなど掃除が難しい場所にも対応してもらえる
- 万が一のミスや機器の故障にも補償してもらえる(賠償保険に加入している業者だと安心)
- 家の売却前・賃貸として貸し出す前などに、資産価値を保つことができる
ハウスクリーニングをおこなうのは「掃除のプロ」なので、市販の洗剤や道具では落としきれない頑固なカビ・油汚れまで落としてもらうことができます。
ハウスクリーニングの主な作業内容
ハウスクリーニング業者のサービス内容を見ると、大半の業者が以下のような箇所のクリーニングをおこなっています。
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これらの箇所の掃除は個別で依頼することもできますし、パックプランのサービスを利用することもできます。
また、引越しや大掃除シーズンに合わせたパックプランなどもあります。掃除したい場所や利用したい時期に合わせて使い分けることができます。
家事代行サービスとの違い
ハウスクリーニング業者はクリーニングのプロですが、家事代行サービスはお掃除だけを専門にしているわけではないという点が違います。
家事代行サービスにお掃除を依頼した場合、たとえば「排水口の中までは掃除しない」「エアコンや換気扇内部は掃除できない」など、範囲が限定されていることも。
また掃除道具や洗剤は、基本的に各家庭にあるものを使用するため、掃除のクオリティがとても高いとは言えません。そのため家事代行サービスを利用するのは、あくまで「普段の家事・掃除をお願いしたいとき」がオススメです。
ちなみに家事代行サービスでは以下のようなことを依頼できます。
【家事代行サービスで依頼できること】
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ちなみにペットの散歩やベビーシッターなどには専門性が必要なので、家事代行サービスでは対応できません。
物件の売却前はハウスクリーニングをしておくのがおすすめ
所有している物件の売却を考えている方も、ハウスクリーニングしておくのがおすすめです。その2つの理由について解説します。
値引き交渉なくスムーズに契約できる
不動産売却時の内見前などは少なからず掃除をする人が大半ですが、ハウスクリーニングに入ってもらう方が、売主自身で掃除するよりきれいな状態となり、買主に好印象を与えやすいです。
ハウスクリーニングによって整えられた物件なら、きれいに使われている印象も与えられるので、大幅な値引き交渉も起きにくく、スムーズに契約が進みやすくなります。
なかでも、分譲マンションは部屋の状況が売却に大きく影響すると考えられるため、分譲マンションを売却する場合は注意しましょう。
ハウスクリーニングに入った場合と入らなかった場合の査定額自体は、数万~数十万程度の差になるので、ハウスクリーニングの費用と比べながら検討するのがおすすめです。
買い手が見つかりやすくなる
不動産の売却までに時間がかかると、その間の維持費も負担しなければならないので、大きな出費となります。一般的には、成約までにおよそ3ヶ月かかるといわれており、それでもなかなか売れない場合は、10万円以上の値下げを余儀なくされることも多いです。
しかも、不動産物件は、売り出してから半年以上経つと売れ残り物件になり、余計に成約がしづらくなってしまいます。
ハウスクリーニングできれいな状態にしておくことで、買い手に与えるイメージも良くなり、すぐに買い手が見つかる可能性が高いです。ハウスクリーニング代が余分にかかったとしても、早く売れれば結果的にお得になることもあります。
賃貸退去時のハウスクリーニング費用の負担
賃貸にお住まいの方で「退去前にクリーニングが必要?」と考える方もいると思いますが、自分で依頼する必要はありません。基本的には管理会社側がクリーニング業者に依頼します。
そしてクリーニングにかかる料金は、基本的には大家さん(貸主)の負担です。ただし入居時の契約書に「特約」として、クリーニング費用は入居者負担とされている場合もあります。
その場合は、ザックリですが以下のような料金相場になるでしょう。
- 1R/1K:30,000円~
- 1LDK~2LDK:40,000円~
- 3LDK以上:70,000円~
またクリーニング費用が大家さん(貸主)負担の場合でも、借主の部屋の使い方が問題となった汚れは負担しなくてはいけません。
たとえば部屋でタバコを吸っていて壁・天井などがヤニだらけになってしまうと、壁紙を張り替える費用は自己負担になってしまう可能性も。
そのため退去前には、できるだけ自分で部屋を掃除しておくと、万が一クリーニング費用が発生した場合には安く済ませられるかもしれません。
ハウスクリーニング業者は相見積もりで比較がおすすめ
日常的な掃除で取り切れない汚れは、プロにクリーニングを依頼するのがおすすめです。
ハウスクリーニングサービスを提供する会社はたくさんあって選ぶのが大変ですが、「ミツモア」なら条件に合ったプロをカンタンに見つけることができますよ。
質問に答えるだけで最大5社から見積もりが届く
スマホやパソコンからかんたんな質問に答えると、自動で条件にぴったりのおすすめ事業者から最大5件の見積もりが届きます。
手作業で条件や日程が合う事業者を1件ずつ探す必要はありません。
料金・口コミ評判を比較して選べる
見積もりの料金を比べられるのはもちろん、過去にミツモアでお仕事を依頼した利用者からの口コミ評価も確認できます。
口コミからはサービスの質や人柄などがうかがえることが多く、金額以外の判断材料も得られるので安心です。
チャットで事前に仕事内容の相談ができるので安心
契約前にサイト内のチャットで事業者と直接メッセージのやり取りをすることも可能。事前に見積もり内容に関する質問や相談ができるので、不安を解消した上でお仕事を依頼できます。