電子署名を利用したいけれど、不安がある方も多いことでしょう。そんな方々のために、無料で電子署名を利用できる方法を紹介します。Adobe製品や電子契約システムのフリープラン、専用の無料ツールなど、選択肢は豊富です。
本記事では、無料で使える電子署名ツールを取り上げ、それぞれの特徴や利用時の注意点を詳しく解説します。
無料で使える電子署名ツールおすすめ10選!利用方法ごとに紹介
無料で使えるおすすめの電子署名ツールを利用方法ごとに紹介します。
製品名 | 特徴 |
Adobe Acrobat Reader DC | 安全性を担保した署名をおこなえる |
GMOサイン | 導入企業数300万社以上で安心 |
クラウドサイン | 双方にとって使いやすい操作性 |
みんなの電子署名 | 機能制限なしで使える |
freeeサイン | 契約書の作成から保管までがワンストップ |
ドキュサイン | 独自開発のSalesforce連携機能が充実 |
WAN-Sign | メール認証により電子非対応の取引先とも電子契約できる |
BtoBプラットフォーム契約書 | BtoB事業向け、ユーザー数が無制限で使える |
DottedSign(ドットサイン) | 安全かつ効率的な電子署名が実現 |
eSign PDF | 直感的に使えるWebサービス |
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まず、PDFファイルに電子署名する場合におすすめな無料で使える電子署名ツールを1つ紹介します。
「Adobe Acrobat Reader DC」安全性を担保した署名をおこなえる
- PDF開発企業の安心感と高い品質
- 「Self-Sign デジタル ID」で安全性を担保した電子署名ができる
- テキストボックス、ノート注釈、ハイライト追加など豊富な機能が無料で利用可能
Adobe Acrobat Reader DCでは署名をPDFフォームに直接入力はもちろん、任意の場所に配置できるなど高い利便性が特徴です。
任意の場所に署名する手順は、電子署名を付与したい範囲をマウス操作で選択するだけです。あらかじめ同システム上で作成した「Self-Sign デジタル ID」を使って署名するので、文書が改ざんされていないことを証明できます。
電子署名を利用する頻度が低い中小企業や、PDFへの署名をとりあえず済ませたい方におすすめです。
次に、電子契約システムのフリープランを利用する場合におすすめする電子署名ツールを9つ紹介します。
「電子印鑑GMOサイン」導入企業数300万社以上で安心
- 350万社以上、累計送信件数2,000万件超の電子契約システム(※)
- 送信料は1件110円から安価に送信が可能
- 8カ国語に対応し電子帳簿保存法にも準拠しているから安心
電子印鑑GMOサインは、350万社以上に導入された実績を持つ電子契約システムです。立会人型・当事者型の署名タイプに対応し、スマホアプリで簡単に署名ができます。送信料は1件あたり110円〜と安く、印紙税など契約周りの費用削減につながります。電子帳簿保存法に準拠し、法的にも安心して利用が可能です。
また8カ国語に対応しているほか、Salesforceなどの外部システムとの連携も可能。導入支援や電話サポートも充実しており、幅広いニーズに応えられるサービスです。
※GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社(2024年5月時点)
関連記事:電子印鑑GMOサインの製品情報|ミツモア |
「クラウドサイン」操作性が双方にとって使いやすい
- 導入社数250万社以上、累計送信件数1,000万件超の電子契約サービス(※)
- 弁護士監修の電子署名法準拠システムで高い信頼性とセキュリティ
- 会計ソフトやSFA・CRMなどさまざまなサービスとの連携が可能
クラウドサインは、250万社以上に導入され、累計送信件数1,000万件超の電子契約サービスです。弁護士監修のもと電子署名法に準拠しており、行政や金融機関も利用するレベルの信頼性とセキュリティ性を持っています。
会計ソフトや人事向けシステム、SFAやCRMなど様々なサービスとの連携が可能で、現在利用中のシステムとスムーズに連携できます。また導入サポートが充実しており、運用フローや利用計画の策定をサポートしてくれます。
※弁護士ドットコム株式会社(2024年5月時点)
関連記事:クラウドサインの製品情報|ミツモア |
「みんなの電子署名」機能制限なしで使える
- 利用開始から1年間は文書保管を含め完全無料で利用可能(※)
- 長期署名(PAdES)に対応し、10年間を超える保管でも有効
- 充実したマニュアルで操作に手こずることなく利用できる
みんなの電子署名は、基本料金が無料で使用人数や機能に制限のない電子契約サービスです。電子署名や認定タイムスタンプ、ワークフロー認定、文書検索機能まで無制限で利用でき、1年以上文書を保管したい場合のみ1文書あたり月額11円の費用がかかります。
また、信頼性の高い認定局を採用し、暗号化通信やサーバーアクセスの常時監視を実施しているため、セキュリティ面でも安心です。長期署名(PAdES)に対応しているので、10年を超える署名でも有効な状態に保たれます。
さらに、操作画面はシンプルで、マニュアルも充実しているため、初めての利用でもすぐに手順を覚えられます。
関連記事:みんなの電子署名の製品情報|ミツモア |
「freeeサイン」契約書の作成から保管までがワンストップ
- 契約業務で発生する書類の作成から承認・保管まで対応
- 電子署名の利用ができ、オンラインで契約締結を行える
- 契約書をグループ分けして管理
freeeサインは主に契約業務の文書管理をスムーズにするツールです。契約書を作成したいときは、テンプレートを利用できます。決済から承認・押印・電子署名までシステム上で対応でき、紙や対面でのやりとりが発生しません。
作成した文書はフォルダごとに分類でき、ステータスを付けて管理可能です。リマインダー機能を利用すれば、確認待ち・作成中の書類も見落とす心配がありません。
関連記事:freeeサインの製品情報|ミツモア |
「ドキュサイン」独自開発のSalesforce連携機能が充実
- 100万社以上(※)の企業や組織が利用
- モバイルアプリで外出中でも書類送信、署名が可能
- シヤチハタ株式会社と提携し、電子印鑑機能も提供
ドキュサインは44言語に対応し、180ヶ国・地域で100万社以上・10億人以上(※)が利用している電子契約システムです。ワークフローを自動化して手作業を減らせるため、業務効率化が図れます。契約プロセスの各ステップがシームレスになり、商取引をスムーズに進められるでしょう。
モバイルアプリで外出先でも手軽に契約や合意文書に署名、捺印、送信が可能です。また、SMSを利用して署名の依頼や通知ができるので、電子メールを利用していないユーザーに署名を依頼する際に効果的です。
シヤチハタ株式会社と提携しているため、現在利用中の印鑑の電子化が可能です。慣れ親しんだ押印が電子契約でもできます。日付印や社印などの機能も提供しています。
※ ドキュサイン・ジャパン株式会社(2024年5月時点)
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「WAN-Sign」メール認証により電子非対応の取引先とも電子契約できる
- 4,000社以上の情報資産を管理するNXワンビシアーカイブズが提供(※)
- 初期費用・基本サポート無料でスモールスタートが可能(※)
- 事業者型と当事者型の両方に対応し、紙の書面契約も一括管理可能
WAN-Signは、4,000社以上の情報資産を管理するNXワンビシアーカイブズが提供する電子契約システムです。国内データセンターで稼働している高機密性やIPアドレス制限、フォルダ権限といった内部統制機能、データバックアップからセキュリティ対策も充実しており、金融機関や上場企業など信頼性の高さを重視する企業に選ばれています。
スピーディーな事業者型と厳しい水準で締結できる当事者型の両方が使え、電子契約のみではなく紙の書面契約も一括管理できます。また初期費用・基本サポートが無料なので、スモールスタートが可能です。
※株式会社NXワンビシアーカイブズ(2024年5月時点)
「BtoBプラットフォーム契約書」BtoB事業向け、ユーザー数が無制限で使える
- アカウント数無制限の電子契約サービス
- 過去の契約書をクラウドで管理可能
- 強固なセキュリティ対策を完備
BtoBプラットフォーム契約書は、100万社以上(2024年5月時点)が利用しているインフォマート社提供の電子契約システムです。アカウント数に制限がないため、アカウントを複数持ちたい企業に最適です。
過去に締結した紙の契約書の電子化にも対応しており、月に3件までならクラウド上でデータを管理できます。電子帳簿保存法の保存要件に完全対応しているため、税務調査対策も万全です。双方の取引先に適用されるため、安心して使用できます。
不正アクセス対策や障害対策、第三者認証が搭載されており、セキュリティは万全。サービスは24時間365日監視されているため、問題が発生した場合でもすぐに対処できます。
「DottedSign(ドットサイン)」安全かつ効率的な電子署名が実現
- ブロックチェーン技術を活用した電子署名サービス
- APIを利用した他サービスとの連携
- タイムスタンプ付きの電子署名が可能
DottedSignは、ブロックチェーン技術を活用した電子署名サービスです。ブロックチェーン上にタイムスタンプ付きの電子署名を記録することで、改ざんが難しく、高度なセキュリティを実現しています。
DottedSignでは、タイムスタンプ付きの電子署名をおこなうことができます。これにより、署名の正当性を証明することができます。
またAPIを利用して他のサービスと連携することができます。例えば、契約管理システムと連携することで、契約書の作成から署名、保管までの一連の流れを自動化することができます。
「eSign PDF」直感的に使えるWebサービス
- シンプルで直感的に使えるWebサービス
- 無料プランで月10回まで利用可能
- 電子署名の作成と検証に対応
eSign PDFは、シンプルで直感的に使えるWeb上の電子署名サービスです。アカウント登録不要で、PDFファイルをアップロードするだけで電子署名をおこなうことができます。
無料プランでは、月に10回まで電子署名が可能です。有料プランでは、月50回から無制限までのプランが用意されています。
eSign PDFでは、電子署名の作成と検証の両方に対応しています。作成した電子署名は、Adobe Acrobatなどの PDF閲覧ソフトで検証することができます。
電子署名とは
電子署名とは、紙文書でのサインや押印に相当するもので、電子文書において署名者の確認と内容の同意を証明する方法です。
電子署名は暗号技術を使用しており、署名がおこなわれた後の文書の改ざんを防ぐと同時に、署名者の身元確認をおこなうことでセキュリティを確保します。
法的にも有効とされ、契約書や申請書など幅広い場面で利用されています。ペーパーレス化が進む現代社会において、電子署名はビジネス効率化の重要なツールとなっています。
電子署名を利用するメリット
電子署名の大きなメリットは、業務の効率化です。従来の書面契約では、契約書を作成し、印刷し、郵送や持参して相手に署名・押印を求め、返送後にファイリングするという手間がかかります。しかし電子署名を利用すれば、これらの手順をすべてデジタルで完結できます。
電子署名にはさまざまな種類があります。手書き署名では、タブレットやスマートフォンを使って画面に直接署名をおこなう方法があります。これにより、従来の紙に書く感覚で署名ができ、署名する人にとって直感的で使用しやすいです。
また電子印鑑を利用する方法も一般的です。電子形式で作成された印鑑画像を文書に貼り付けることで、紙の印鑑と同様の効果を得られますが、電子印鑑は誰でも容易にコピーできるため、セキュリティ上の懸念があります。そのため、とくに重要な文書には他の方法との併用が推奨されます。
さらに、デジタル証明書署名があります。公的認証機関が発行するデジタル証明書を用いて署名者の身元確認と文書の改ざん防止をおこなう方法で、最も信頼性が高い方法です。この方式は、国際的にも認められ、高いセキュリティが求められる場面でも有用です。
電子署名を利用すれば、契約締結の時間が大幅に短縮され、業務のスピードが向上します。さらに、印刷や郵送にかかる費用も削減できるため、経費削減にも貢献します。電子署名は、さまざまなビジネスシーンでその効果を発揮する強力なツールです。
無料で電子署名をおこなう方法3選
無料で電子署名をおこなう方法を3つ紹介します。今利用しているツールでも電子署名が可能な場合がありますが、法的効果やセキュリティに注意が必要です。
本記事では、Adobe AcrobatやAcrobat Readerを利用する方法、電子契約システムのフリープランを活用する方法、そして専用の無料電子署名ツールを使用する方法について詳しく解説します。
・Adobe AcrobatやAcrobat Readerを利用する ・電子契約システムのフリープランを利用する ・電子署名ツールを利用する |
Adobe AcrobatやAcrobat Readerを利用する
無料で電子署名をおこなう方法の1つに、Adobe AcrobatやAcrobat Readerを利用する方法があります。これらのアプリケーションを使用すれば、PDFファイルに簡単に電子署名を付けることが可能です。
とくにAcrobat Readerは無料でダウンロードでき、多くの基本的な署名機能を無料で利用できます。
この方法は、すでにPDFファイルを使用している場合や、他の人と共有する際に非常に便利です。簡便かつ安心して電子署名を利用したい方に最適なオプションです。
電子契約システムの無料プランを利用する
電子契約システムの中には、無料で利用できるフリープランを提供しているサービスもあります。これらのシステムを利用すれば、電子署名を簡単におこなうことができます。
フリープランでは基本機能が利用でき、契約書の作成や署名の収集が手軽におこなえます。ただし機能制限がある場合も多いため、利用する前にどの機能が制限されているかを確認することが重要です。
初めて電子契約を試してみたい企業や個人にとって、経費を抑えてスタートできる手段として有効です。
無料の電子署名ツールを利用する
専用の無料電子署名ツールを使用する方法もあります。これらのツールは、アプリケーションやWebサービスとして提供されています。無料で電子署名がおこなえるため、試してみるのに最適です。
ただしこれらのツールを利用する際には、セキュリティや法的効力についても注意が必要です。とくに重要な契約書や法的効力が求められる文書の場合は、無料ツールの限界を理解し、有料サービスの利用も検討することが推奨されます。手軽に電子署名を試したい場合に便利な選択肢です。
無料の電子署名ツールを導入するときの注意点
無料の電子署名ツールを選ぶ際は「自社が求めている機能やファイル形式があるかどうか」が重要なチェックポイントです。まずは以下の3つの注意点を確認しましょう。
無料で使える範囲が限定されている場合もある
無料の電子署名ツールは使える機能が限定されていたり、毎月の電子署名ができる回数が決められていたりと、条件が付いている場合もあります。
無料で使える範囲を確認し、自社に合った性能の電子署名ツールを選びましょう。
「バッティング問題」が起きる可能性がある
電子署名ツールを用いた契約では、双方が異なる電子署名ツールを使っての利用ができません。これを「バッティング問題」といいます。
この場合どちらか一方の電子署名ツールを選択するか、お互いに電子署名をしてPDFを交換するといった方法で解決はします。しかし取引先との調整や手間を考えると、双方が同じツールを使用するに越したことはありませんよね。
そこで「導入企業数が多い製品を選ぶ」ことも1つの方法です。無料の電子署名を選ぶにあたり、導入実績は安心感に加えてバッティング問題へのリスク軽減メリットもあることを知っておくといいでしょう。
対応できるファイル形式が限定されていることがある
無料の電子署名ツールには、対応できるファイル形式が製品によって異なります。自社が必要としている、ないしは使用するであろうファイル形式に対応しているか確認しましょう。
公的な文書には適さない場合もある
無料の電子署名ツールは、法的効力の面で制限がある場合があります。公的な文書や重要な契約書には、有料の電子契約システムを利用して電子署名することをおすすめします。
無料の電子署名ツールは手軽に導入できるメリットがある一方で、機能や法的効力の面で制限がある場合があります。自社のニーズに合ったツールを選ぶために、上記の注意点を踏まえて検討することが大切です。
ぴったりの電子契約システム選びはミツモアで
電子契約システムは製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
そんなときはミツモアにおまかせ。最短1分の自動診断で、ぴったりの電子契約システムが見つかります。
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