業界・業種を問わず、多くの企業で導入されているビジネスチャットの「Chatwork」と「Slack」。両ツールとも大きなシェアを占めていますが、どのような違いがあるのでしょうか。料金や機能、利用者からの評判を比較しました。
ChatworkとSlackはどっちがおすすめ?
「Chatwork」は使いやすさやコストパフォーマンスを重視する場合におすすめです。一方で「Slack」は機能性やカスタマイズ性を重視したい場合に選ぶとよいでしょう。
ChatworkとSlackでは国産ツールと海外産ツールといった違いがあり、それぞれで設計思想も異なります。
日本発のChatworkは「クローズド」な設計思想を持っており、どちらかといえば従来のメールに近い形でコミュニケーションが取れます。そして現場のスタッフが迷わずに必要な機能だけを使えるシンプルな機能設計が特徴です。
一方でSlackは「オープン」な設計思想を持っており、各チャンネルや検索窓からメンバー全員がさまざまな会話にアクセス可能。使いこなすには相応の慣れが必要になりますが、機能数が多くて自由度も高いのが特徴です。
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使いやすさ・コスパ重視なら「Chatwork」
使いやすさやコストパフォーマンスを重視するなら、SlackよりもChatworkがおすすめです。
【Chatworkがおすすめのケース】
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Chatwork株式会社が提供する「Chatwork」は日本発のビジネスチャットツール。2022年現在で30万社以上が導入・利用しています。シンプルな機能とわかりやすい画面構成で、誰でも簡単に利用可能なのが大きな特徴です。
導入企業の業種は製造業や不動産、士業や介護業界などさまざま。これまでITツールの導入に積極的ではなかった分野の企業でも、導入が進んでいます。
主に中小企業が想定ユーザーとされていますが、規模の大きな企業でも対応可能です。基本となるコミュニケーション機能に加えて、充実したタスク管理機能が高い評価を得ています。
機能性・カスタマイズ性重視なら「Slack」
機能性やカスタマイズ性を重視するなら、ChatworkよりもSlackがおすすめです。
【Slackがおすすめのケース】
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アメリカ・サンフランシスコのSlack Technologies社が提供する「Slack」は、2013年にリリースされた新進気鋭のチャットツールです。かつて1日のアクティブユーザー数が、世界で1,000万人を超えたことも話題になりました。有料プランを導入・利用している企業は2022年現在で8万5,000社を超えています。
チーム間のコミュニケーションを円滑にするチャット機能はもちろん、GoogleカレンダーやZoomなどのさまざまな外部ツールと連携できるのが特徴です。企業の業務効率化を強力に後押しするチャットツールとして知られています。
ChatworkとSlackを「料金」で比較
ChatworkとSlackの料金プランをそれぞれ比較しました。
製品名 | Chatwork | Slack |
初期費用 | 0円 | 0円 |
導入費用 | 0円 | 0円 |
料金プラン(税込) | 【フリー】
【ビジネス】
【エンタープライズ】
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【フリー】
【プロ】
【ビジネスプラス】
【Enterprise Grid】
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ChatworkとSlackはいずれも初期費用や導入費用がかかりません。導入時点では料金プラン以外での費用が発生しないので、比較する際は各料金プランの値段と利用可能な機能をチェックするとよいでしょう。
料金プランが安いのは「Chatwork」
ChatworkとSlackを比較すると、料金プランの安さでは「Chatwork」に軍配が上がります。
Chatworkは無料プランに該当する「フリー」の他、「ビジネス」「エンタープライズ」の合計3種類から選ぶことができます。料金体系は年間契約と月間契約の2種類に分かれており、1,000円以内でどのプランも利用可能です。予算を抑えたい方はChatworkがおすすめです。
一方、Slackにも無料プラン「フリー」があります。加えて「プロ」「ビジネスプラス」「Enterprise Grid」の合計4種類から選択できるといった特徴があります。また料金体系はChatworkと同様に、年間契約と月間契約の2つから選ぶことができますよ。価格帯としては1,000円〜2,000円前後となっており、やや高めの価格設定となっています。
ただしSlackは2,000種類以上の機能から、好きな機能をカスタマイズできる柔軟性に強みがあるので、費用よりも機能を重視したい方にはうってつけでしょう。
無料プランで使える機能を比較
ChatworkやSlackを含む、多くのビジネスチャットツールは無料トライアルや無料プランの提供を行っています。
製品名 | Chatwork | Slack |
無料トライアル | 1ヶ月 | ✕ |
無料プラン | 〇 | 〇 |
有料プランの機能をお試しで使える無料トライアル。Chatworkは1ヶ月のお試し期間を設けています。どの料金プランでも無料トライアルが適応されるので、使いたい機能を整理したうえで最適なプランでのトライアル利用をおすすめします。一方でSlackは無料トライアルを設けていないので、有料プランの機能を試すことはできません。
そして、無料プランはChatworkとSlackのいずれも用意されています。ただし、利用できる機能には違いがあります。以下にそれぞれのチャットツールについて、無料プランでも利用できる機能をまとめたので参考にしてください。
【Chatworkの無料プランで使える機能】
<機能一覧>
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【Slackの無料プランで使える機能】
<機能一覧>
※基本的には上記以外、無制限で使用可能 |
いくつかの制限はあるものの、いずれも無料プランながら豊富な機能を使用可能です。有料プランの導入前に無料プランからスタートして、本格的に活用するタイミングで有料プランに移行するのもよいでしょう。
ChatworkとSlackを「機能」で比較
ChatworkとSlackを機能でそれぞれ比較しました。
製品名 | Chatwork | Slack |
チャット機能 | ◯ | ◯ |
メンション | ◯ | ◯ |
通知機能 | ◯ | ◯ |
スレッド機能 | × | ◯ |
ファイル添付 | ◯ | ◯ |
ビデオ/音声通話 | ◯ | ◯ |
タスク管理 | ◯ | × |
社外コミュニケーション | ◯ | ◯ |
メール連携 | ◯ | ◯ |
既読・未読 | ◯ | ◯ |
検索 | ◯ | ◯ |
ワークフロー | × | ◯ |
スマートフォン対応 | ◯ | ◯ |
プログラム言語の共有 | × | ◯ |
サービス連携数 | 約150サービス | 約2,200サービス |
ChatworkとSlackそれぞれで搭載されている機能自体はほとんど変わりません。ただしSlackなら、スレッド機能やワークフロー、プログラミング言語の共有など、細かな部分まで手が届く機能が搭載されています。
またサービス連携数もSlackは群を抜いており、その数はなんと約2,200サービス。Google DriveやSalesforceなど既に使用しているツールがあれば、活用の幅がさらに広がります。
「Chatwork」はタスク管理機能で仕事を整理しやすい
SlackにはないChatworkならではの搭載機能がタスク管理機能です。やるべきことを作成・編集して、自分のタスクを把握したり、相手に仕事を依頼したりできます。
また自分用に作成したタスクや相手から依頼されたタスクを完了した際には通知が飛ぶ仕組みになっており、相手に知らせることも可能です。仕事のヌケモレがなくなるのはもちろん、進捗確認の手間も省けます。
「Slack」はチャンネルとスレッド機能で会話を整理しやすい
Chatworkに搭載されていないSlackならではの機能がチャンネルとスレッド機能です。
チャンネルはグループやチーム、話題やプロジェクトごとに自由に設定可能な、いわばトークルームのことです。関係者をひとつのスペースに集める役割を果たします。
そしてチャンネル内での会話はもちろん、Slackならひとつのメッセージに対してスレッド形式で紐づけた形での返信も可能。ほかのビジネスチャットにありがちな、会話が流れてしまう心配もありません。
Slackはチャンネルでチャットグループを管理するだけでなく、スレッド機能の活用によってさらに発展的な議論を同時多発的に進められるのが何よりの強みです。
ChatworkとSlackを「ユーザーからの評判」で比較
ChatworkとSlackを実際に使っているユーザーの口コミ・評判を比較しました。利用者の生の声を参考にして、各製品の特徴や強みをみていきましょう。
「Chatwork」は操作のわかりやすさが好評
【ユーザーの口コミ】
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Chatworkの利用者は「初心者でも簡単に扱えるシンプルなUI・操作性」「タスク管理機能の充実度と便利さ」に魅力を感じているケースが多いです。
ビジネスチャットのようなITツールになじみのない初心者でも敷居を高く感じずに利用できるのが、Chatworkの評価ポイントといえるでしょう。
「Slack」はグループ単位でのコミュニケーションの取りやすさが好評
【ユーザーの口コミ】
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Slackを導入している企業では「グループワークを中心としたコミュニケーションの取りやすさ」「連携可能なツールの豊富さ」に着目して利用しているユーザーが多いです。
口コミ・評判をふまえると、Slackの強みはプロジェクトごとに関わる人が多い場合や従業員数の多い企業でも、スムーズに業務を進められる利便性の高さ。そして様々なツールを連携させることで、対応可能な業務の幅を広げられる柔軟性が、利用者に評価されている点といえるでしょう。
ビジネスチャットで円滑なコミュニケーションの実現を
二大ビジネスチャットツール「Chatwork」と「Slack」を比較しました。いずれもユーザーからの評価が高いツールであり、多くの企業に導入されています。
Chatworkは使いやすさとコストパフォーマンスを重視する場合に、そしてSlackは機能性とカスタマイズ性を求める場合におすすめです。
いずれの製品もそれぞれのよさがあるので、重視したい部分を社内で明らかにしたうえで自社に合ったものの導入を検討しましょう。
ビジネスチャットツールを導入して、今よりもさらに円滑なコミュニケーションの実現を目指してみてはいかがでしょうか。
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