「Slack」はいまや世界中で利用されている人気のビジネスチャット。メンバーそれぞれが目的に沿った「チャンネル」を作成して、会話やファイル共有など、あらゆる業務上のコミュニケーションをひとつにまとめられるのが大きな特徴です。
本記事では実際にSlackを利用しているユーザーの評判や口コミを、良い点から少し気になった点までたっぷりと紹介。ぜひ導入検討の参考にしてください。
Slackの良い評判・メリット
ユーザー数が全世界で1,000万人を突破し、いまやビジネスチャットを代表する存在といっても過言ではない「Slack」。
実際のユーザーからは「コミュニケーションの見える化で、著しい業務効率化が実現した」「外部ツールとの連携や社外ユーザーとのやり取りなど、拡張性が高くて便利」などの良い評判が集まっています。
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業務上のコミュニケーションをほとんど全て見える化できる
Slackの魅力は業務上のコミュニケーションがログとして残っていくことにあります。現行のメッセージのやり取りはもちろん、過去ログの見やすさが多くのユーザーから評価されています。
【ユーザーの口コミ】
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Slackはメールと違ってメッセージのやりとりや会話、ファイル共有などのアクションを「チャンネル」内で行います。そしてこのチャンネルは誰でも作成することが可能。いわば、チャットのトークルームに近いものと考えるとわかりやすいのではないでしょうか。
「チャンネル」を使い分けることで、チーム間でのナレッジやノウハウの共有、プロジェクトメンバーどうしの進捗状況報告など、さまざまなシーンのコミュニケーションがSlack上で実現します。
まるでチャット上にオフィスがあるかのような状態で、シームレスなコミュニケーションを進められるのが、Slackの何よりの特徴です。
様々な外部ツールと連携が可能
Slackは「様々な外部ツールと連携可能」な点もユーザーから高く評価されています。
【ユーザーの口コミ】
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SlackはMicrosoft製品やGoogleドライブ、OneDriveなど様々な外部ツールと連携することができます。今まで使っていたツールを使いつつ、さらに共有が進みやすくなるでしょう。
外部ツールとの対応性や拡張性の高さは、ほかのビジネスチャットと比べても群を抜いています。
社内だけでなく、社外のユーザーともコミュニケーションが取れる
Slackの利用者からは、社内だけでなく社外のユーザーとコミュニケーションが取れることも好評です。
【ユーザーの口コミ】
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Slackでは「Slackコネクト」という機能を使って、社内のやり取りと同じように社外メンバーと連絡が取り合えます。
ビジネスパートナーとの連絡スピードが大幅に向上するのはもちろん、社内外のやり取りのたびにメールとチャットを使い分ける煩わしさもありません。
スムーズな仕事運びはもちろん、社外パートナーとの信頼性構築にも一役買ってくれるでしょう。
チャンネル機能の使い分けで情報が整理しやすい
ビジネスチャットでは、膨大なやり取りで情報が溢れてしまうのがひとつの懸念点でもあります。Slackなら目的に応じたチャンネルを使い分けるだけで、必要な情報が自然と整理されていきます。
【ユーザーの口コミ】
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チャンネルは誰でも参加できるオープンなものから、招待制の非公開なものまで、目的に応じて自由に作成可能です。また個人間のやり取りであれば、本人たちにしか見れないDM(ダイレクトメッセージ)を送ることもできます。
さまざまなチャンネルにひとまず参加して情報をインプットしたり、自らチャンネルを作成して同じ目的の仲間を集めたりするなど、その使い方はユーザーによって自由自在です。
Slackの悪い評判・デメリット
Slackは「多機能ゆえ、慣れるまで使いづらい」「日本語対応が乏しい」「無料版の活用には限界がある」などの評判も一部で見受けられます。
多機能ゆえ、慣れるまで使いづらい
多機能なSlackですが、そのぶん「慣れるまでに時間がかかってしまって使いづらい」といった口コミも上がっています。
【ユーザーの口コミ】
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Slackはシンプルな画面設計が特徴。慣れれば非常に使いやすいとの意見も多い中、慣れるまでは少し時間がかかるケースが想定されそうです。
日本語対応が乏しい
Slackのユーザーからは日本語対応が乏しいとの声も上がっています。
【ユーザーの口コミ】
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Slackはアメリカの「Slack Technology社」が開発・運営している、SaaS型のビジネスチャットです。そのため不具合が生じた際の日本語サポートが十分でなかったり、初期設定を必要としたりするなどの部分でユーザーからの不満が上がっているといえるでしょう。
とはいえ日常で使用する分には何の問題もありません。ほとんどが日本語対応なので、安心して活用できます。
無料版の活用には限界がある
Slackの無料版の活用には限界があるという声も上がっています。
【ユーザーの口コミ】
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Slackには無料版もありますが、有料版と比較するとやはり無料版の活用には限界があります。無料版で運用し続けるのももちろん不可能ではありませんが、本格的な運用を決めているのであれば月額プランに入会するべきでしょう。
無料プランで使用感を試してみてから、実際に有料プランへ移行したユーザーも多いようです。
Slackがおすすめな企業
Slackは様々な業界や業種、規模に対応しています。その中でも特に導入がおすすめな企業は「複数のプロジェクトを円滑に進めたい企業」や「外部ツールとの連携を行いたい企業」です。
複数のプロジェクトを円滑に進めたい企業
Slackは複数のプロジェクトを円滑に進めたい企業におすすめです。
Slackでは、プロジェクト毎にメンバーを調整して情報共有や報告などができたり、複数のチャンネルを作成することが可能。チャンネルは複数人のメンバーで使うチャットルームのようなものですが、公開範囲を決定でき、他社のSlackスペースと繋がることもできます。
Slackならスピード感にあふれたプロジェクト進行が実現します。
外部ツールとの連携を行いたい企業
Slackは外部ツールとの連携を行いたい企業にもおすすめです。
例えば、Googleカレンダーと連携した場合、予定の前や変更の更新など通知が来るようになります。通知設定も自分でカスタマイズすることができるため、リマインダーのように使うことができるようになります。
その他にも、オンラインストレージ・ビデオチャットなどの多くの外部ツールと自由に連携できる点が最大の魅力です。ツールを追加する方法も簡単なので、既に他の業務において利用しているツールがある企業でも、そのまま利用できます。
複数のツールを使用しつつ、共有するべき点をテキストや音声メッセージでやり取りするなどの使い方が可能です。
Slackの導入実績
Slackでは豊富な導入実績があります。システム導入後の効果や導入に至った前後の背景などの観点から、Slackを実際に導入している企業を紹介します。
石屋製菓株式会社
「石屋製菓株式会社」は白い恋人をはじめとする高級洋菓子の製造・販売や白い恋人パークなどの運営を行っている会社です。会社が大きくなるにつれ、従業員数も急速に増加し拠点間のコミュニケーションや情報共有の難しさが課題となり、導入を検討。基幹システムの刷新プロジェクトでSlackを利用し有用性を実感し、全社に導入を決定しました。
【導入後の効果】
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導入後は課題に感じていたコミュニケーションや情報共有の難しさの解消だけでなく、作業時間の削減やトラブル解消の迅速化など、多くの効果がありました。
また外部アプリの連携や便利な活用方法をこれからもっと社内に周知し、業務効率化の底上げを測っていきたいとのことでした。Slackはコミュニケーションインフラとして、業務を進めるにあたって欠かせない存在になっているとのことです。
アスクル株式会社
「アスクル株式会社」は事業所向け・一般消費者向けの通販サービスを提供している会社です。紙を使った作業や非効率なメールのやり取りから、DXの実現に向けて変革したいと考え、導入を検討。日々のやり取りされた情報を検索や蓄積ができ、あらゆる作業が1箇所で完結でき、オリジナルのアプリも簡単に開発できるため、導入を決定しました。
【導入後の効果】
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導入後は、メールからチャットに変わり情報共有のスピード化が可能になり、外部アプリとの連携により業務の効率が上がったなど、多くの効果がありました。
また業務アプリの連携を今後も強化をし、スピーディーに意思決定できる環境をさらに整えていくとのこと。加えて、コミュニケーションをよりオープンにし、誰もが情報にアクセスできる環境を強化、進化し続けていきたいとのことです。
Slackの料金体系とプランの内容比較
Slackは「フリー」「プロ」「ビジネスプラス」「Enterprise Grid」の4種類の料金プランから選ぶことができます。
【Slackの料金プラン】
プラン名 | フリー | プロ | ビジネスプラス |
料金/月 | 0円 | 850円 | 1,600円 |
メッセージ閲覧可能 | 10,000件 | 無制限 | 無制限 |
外部連携機能 | 10個まで | 無制限 | 無制限 |
音声・ビデオ通話 | 1人まで
画面共有× |
15人まで
画面共有◯ |
15人まで
画面共有◯ |
ストレージ | ワークスペースあたり5GB | メンバーあたり10GB | メンバーあたり10GB |
外部アクセス | なし | ゲストアカウント | ゲストアカウント |
サポート | メール | プライオリティサポート | 24時間体制
初期のレスポンスタイムあり |
「ビジネスプラス」の機能にさらなる追加機能が付与された「Enterprise Grid」は、営業担当者への問い合わせが必要で、別途見積もりとなります。
参考:料金プラン|Slack |
SlackとMicrosoft Teamsの比較
豊富な導入実績を誇る有名なビジネスチャットとして「Slack」と「Microsoft Teams」を比較してみました。
それぞれビジネスチャットといったカテゴリーでは同様ですが、それぞれで得意な領域が異なります。
テキストコミュニケーションに優れているのは「Slack」
チャットのようにテキストを中心のコミュニケーションをとるなら、Slackのほうが優れています。Slackは絵文字やbot機能が豊富であり、チャットのカスタマイズが柔軟にできます。また過去ログを検索する際のコマンド指定や、リマインダーの設定機能など、豊富な機能を取り揃えています。
一方でMicrisoft Teams の場合、テキストチャットにそのような機能はありません。テキストコミュニケーションが中心なのであれば、Slackに大きく軍配が上がるでしょう。
大人数でのビデオ通話に優れているのは「Microsoft Teams」
Microsoft TeamsとSlackはビデオ通話の最大人数が異なります。Slackは有料版でも最大人数15人ですが、チームスの場合300人可能です。またSlackの無料版では1:1のビデオ通話のみで、会議をすることはできません。
そのため大人数でのビデオ会議が多いのであれば、Microsoft Teamsがおすすめです。
システム名 | Slack | Microsoft Teams | ||
無料版 | 有料版 | 無料版 | 有料版 | |
時間 | 無制限 | 無制限 | 60分間 | 無制限 |
最大人数 | 1人 | 15人 | 100人 | 300人 |
外部連携やファイル共有、マルチデバイス対応などは共通
Microsoft TeamsとSlackには外部連携やファイル共有、マルチデバイスは共通の機能です。両社ともに多くの企業で導入されており、機能や価格面で大きな差はありません。
それぞれ無料から始められるので、まずは無料トライアルでそれぞれの操作感を試しつつ、自社に合ったソフトを選んでいくのがおすすめです。
Slack利用時に大切な「セキュリティ対策」
Slackなどビジネスチャットに欠かせないのが「セキュリティ対策」です。会社の機密文書や大切な個人情報を扱うこともあるため、セキュリティは強固なものでなければいけません。
Slackでは過去2018年6月に3時間以上の障害が発生したこともあり、信憑性を懸念している人もいます。そのためSlack導入による失敗やセキュリティ事故を起こさないよう、しっかりとルールを定めることが重要です。
Slackのプランは慎重に検討しよう
暗号化などによる通信の盗聴など被害が増えています。特に社外でも活用を考えている企業であれば、安心して利用するためにも資産やセキュリティの確保は必須です。
Slackでは基本的なセキュリティコントロールの一環として、保存データと転送中のデータをデフォルトで暗号化しているので、万が一盗聴されても平文での情報漏洩は回避できます。
また、Enterprise Gridプランであれば、EKMと呼ばれる暗号化機能が用意されています。EKMは暗号鍵管理サービスと連携して対象を絞った独自の鍵での暗号化をすることができます。厳重な情報管理を求める場合はプラン選びも重視しましょう。
Slack利用のルールをあらかじめ定めておこう
さまざまな用途でビジネスの幅が広がるSlack。豊富な機能でユーザーごとに様々な動きが取れる分、ルールをあらかじめ定めておくことが大切です。
たとえばプライベートチャンネルの自由な作成や、個人端末からのアクセスはなるべく禁止しておくとよいでしょう。情報漏洩のリスクや公私混同の利用を避けるためです。
またSlackには「管理者アカウント」を設定できる機能があります。チャンネルの削除など管理者アカウント権限での操作が可能になるので、数名ほど設定しておくとよいでしょう。
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「Slack」をはじめとするビジネスチャットは製品によって特徴や機能もさまざま。「どのソフトを選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
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