調剤薬局の税務は医療業界特有の計上方法などがあるため、複雑で難易度が高いです。


調剤薬局の税務・会計は税理士に外注することをおすすめします。外注することで申告のミスなどが起きづらくなり、意図しない脱税などのルール違反を防げます。
また面倒で複雑な作業から解放されることで本業に集中できます。
調剤薬局におすすめの税理士と選び方のコツを解説します。
見出し
- 1 調剤薬局が税理士と契約するメリット
- 2 税理士に依頼する内容別の費用相場
- 3 調剤薬局につよい税理士を選ぶポイント5つ
- 4 薬局におすすめの税理士① 調剤薬局専門の税理士
- 5 薬局におすすめの税理士② 薬剤師とのダブルライセンス所持者が所属
- 6 調剤薬局におすすめの税理士③ 医療業界での実績が豊富
- 7 調剤薬局におすすめの税理士④:融資成功率が高く資金調達サポートが充実している
- 8 調剤薬局におすすめの税理士⑤:開業支援・創業支援が充実している
- 9 調剤薬局におすすめの税理士⑥:記帳の丸投げ対応可能
- 10 調剤薬局におすすめの税理士⑦:全国どこでも対応可能
- 11 税務や会計は税理士に任せることで本業に集中できる
調剤薬局が税理士と契約するメリット
調剤薬局が税理士と契約するメリットは3つあります。
① 税務処理でミスが起こりにくくなる
税理士に依頼するメリットのうち、最も効果を実感できることは税務処理に関する事柄です。
所得税の確定申告の際に申告ミスが発生しづらくなることを期待して税理士との契約を検討する人は多いでしょう。税務のプロである税理士と契約をすれば、確定申告をはじめとした税務処理でミスが発生しづらくなります。
そのほかにも節税に関する相談や各種補助金や融資の提案など、税理士に相談できることは様々です。
② 税務調査対策ができる
所得税の確定申告で不備がないとしても、数年に1度程度の頻度で税務調査の対象になることが多いです。
税務調査というとなにか不正が疑われていて、その証拠を見つけるものと勘違いしてしまいがちですが、不備や不正がないことを示すこともできます。
税務調査では会社に関することをかなり詳細に調査されます。後ろめたい部分がないことを示すためにも、適切な対策が必要です。
税理士であれば税務調査で調べられることが多いことがらについても理解しているので、適切な対処が可能です。
国税庁OBが多数所属している税理士事務所や法人であれば、税務調査に立ち会ってもらうときにも安心できるでしょう。
③ 資金調達サポートが受けられ安定経営につながりやすい
調剤薬局に限った話ではありませんが、どれほど順調に見える企業であっても手元の資金に不安が生まれるものです。
薬局の場合は運用資金だけでなく、高価な機器の導入が必要になることが多いです。融資を検討することも多くなります。
融資を受けるためには銀行や公庫などに融資を申し込み、審査を受けます。このときに融資をしても問題ないと主張するために事業計画書の提出などをします。
融資成功率が高い税理士に依頼すれば、融資をしてもらえるような書類の作成サポート等を行ってもらえます。
税理士に依頼する内容別の費用相場
税理士へ支払う報酬の額は、内容によって相場の額が異なります。
依頼内容別に相場をご紹介します。
青色申告の代行
個人事業主として薬局を経営する場合、年に1回青色申告をする必要があります。
青色申告の代行は年間の売上額によって費用相場が変化します。
| 年間の売上 | 費用相場 |
|---|---|
| 年間売上500万円以下 | 60,000~100,000円 |
| 年間売上500万~1,000万円以下 | 100,000~150,000円 |
| 年間売上1,000万~3,000万円以下 | 150,000~200,000円 |
| 年間売上3,000万円以上 | 200,000円~要見積もり |
記帳の丸投げ対応
記帳作業の代行のうち、領収書等を整理せずに事務所側に送付するだけで領収書等の整理・記帳作業を行ってくれるサービスを俗に「記帳の丸投げ」と言います。
作業量が多いため費用が高くなる傾向がありますが、仕分け作業は薬局側で行うなどの工夫次第で料金をある程度抑えることもできます。
| 年間売上 | 費用相場 |
|---|---|
| 500万円未満 | 50,000~150,000円 |
| 500万円以上1,000万円以下 | 100,000~200,000円 |
| 1,000万円以上3,000万円以下 | 150,000~250,000円 |
| 3,000万円以上5,000万円以下 | 200,000~300,000円 |
| 5,000万円以上 | 要見積もり |
節税など税務相談
節税対策など、税務相談の料金は1時間単位で設定されていることが多いです。
税務相談の料金相場は1時間10,000円~です。
調剤薬局につよい税理士を選ぶポイント5つ
税理士と契約するときにはいくつか気を付けるべきポイントがあります。5つの判断基準を紹介するのでご確認ください。
① 調剤薬局との顧問契約数が多いか
調剤薬局は、保険診療などの関係で他の一般的な会社や組織とは異なるキャッシュフローをしています。
ほかにも薬局では薬の在庫をどのように計上するかなど、一見わかりづらい会計処理が発生します。
顧問契約を結ぶ場合は、薬局そのものとの顧問契約数が多くなくても、最低限医療業界に一定の知見がある税理士事務所と契約することをおすすめします。
注意が必要なのは保険診療による報酬入金までのタイムラグです。保険診療による収入は計算が面倒なうえ、苦手意識がある税理士も少なくありません。
調剤薬局や医療業界での顧問契約が多い税理士事務所であれば、医療業界特有の資金の流れにも問題なく対応できるでしょう。
② 仕訳を含め記帳作業の丸投げができるか
薬局では様々な種類の薬を仕入れて販売します。帳簿にはいつ、なにを、どの量仕入れたか、販売したかという情報を漏れなく記入する必要があります。
しかし薬局はやるべきことが多いため、毎日のこまめに記帳作業ができるとは限りません。また「記帳はしたものの正しく記帳できているか不安」という悩みを抱えてい人も多くいます。
そこで、税理士に記帳作業を代行してもらうことを選択肢に入れましょう。
追加料金を支払えば領収書の仕訳などの作業も含めて記帳作業を代行してもらえるため、経理作業を丸投げしたいと考えている場合は仕訳含む記帳代行の報酬額も忘れずにチェックしましょう。
③ 薬局経営に関する相談もできるか
税理士は税務に関する作業を代わりにやってくれる職業というイメージがありますが、資金繰りなど経営に関するコンサルティングをしてくれる事務所もあります。
薬局の経営に関する相談ができる税理士事務所はまだ数が多くありません。しかし一部の税理士は税理士と薬剤師資格のダブルライセンスを所有していたり、自身も薬局を経営しているなどの理由で薬局の経営コンサルが可能なことがあります。
④ 資金調達に長けているか
調剤薬局をはじめとした医業は、保険診療の関係で資金繰りの難易度が高い傾向があります。
手元に、自由に動かせる資金が少なくなった場合は融資を受けることを検討するでしょう。融資を受ける先は銀行や公庫をはじめ、複数あります。
融資の申し込みそのものは、必要書類を提出するのみなので難しいことはあまり多くありません。しかし必要書類の完成度次第では融資を断られてしまいます。
融資成功率が高い税理士に依頼すれば必要な時に必要なだけの資金を調達できる可能性が高くなります。中には融資成功率が90%以上の税理士事務所もあるので、融資に強いかどうかも判断材料になるでしょう。
⑤ 開業支援を受けられるか
新しく薬局を開業するときはやるべきことが数多くあります。事業計画を策定したり、スタッフを雇う場合は待遇や業務上の規約を決めたりする必要があります。
薬局開業時は、保健所への申請と検査、厚生局への申請など多くの申請作業が必要になります。働きながら独立・開業を考えているのであればスケジュール調整が特に重要です。
薬局の開業時に税理士が代行できる作業の範囲は限定的ではあるものの、税務や会計、資金繰りに関するサポートを受けられたらスムーズに開業できます。
薬局におすすめの税理士① 調剤薬局専門の税理士
| 事業所名 | 特徴 |
|---|---|
| 新橋税理士法人 |
|
| 川端税理士事務所 |
|
| 税理士法人ハンズオン |
|
薬局におすすめの税理士② 薬剤師とのダブルライセンス所持者が所属
| 事業所名 | 特徴 |
|---|---|
| 市川秀 |
|
調剤薬局におすすめの税理士③ 医療業界での実績が豊富
| 事業所名 | 特徴 |
|---|---|
| 村中公認会計士税理士事務所 |
|
| 会計事務所シンクロス |
|
| クイノス総合会計事務所 |
|
| 金杉浩道税理士事務所 |
|
調剤薬局におすすめの税理士④:融資成功率が高く資金調達サポートが充実している
| 事業所名 | 特徴 |
|---|---|
| いなほ会計 |
|
| 大嶽公認会計士・税理士事務所 |
|
| 上村竜也(税理士法人クリアレスト代表) |
|
| 中岡康一税理士事務所 |
|
調剤薬局におすすめの税理士⑤:開業支援・創業支援が充実している
| 事業所名 | 特徴 |
|---|---|
| 千代田創業支援パートナーズ |
|
| 吉田公認会計士事務所 |
|
| 中江会計事務所 |
|
調剤薬局におすすめの税理士⑥:記帳の丸投げ対応可能
| 事業所名 | 特徴 |
|---|---|
| メーティス税理士法人 |
|
| @TAX(アットタックス) |
|
調剤薬局におすすめの税理士⑦:全国どこでも対応可能
| 事業所名 | 特徴 |
|---|---|
| 田中慧税理士事務所 |
|
| 香西税理士・行政書士事務所 |
|
| スターティン会計事務所 |
|
税務や会計は税理士に任せることで本業に集中できる

薬剤師はやるべきことが多く、多忙な職業です。薬局を経営している場合は税務や会計、労務などの業務も発生します。
税理士など外部の人に委託できることはなるべく任せることで作業量を減らし、本業に集中できるようになります。
ただし薬局や医療業界について一定の知識がない税理士に依頼をするとかえって手間が増えるリスクがああります。
依頼する税理士を選ぶときは必ず複数の税理士事務所から見積もりを取り、比較するようにしましょう。
