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新築の表札は付ける必要がある?設置のメリットから取り付けるポイントまで解説

最終更新日: 2023年09月11日

プライバシー保護の意識が高まり、最近は防犯の面から新築に表札を付けようか迷う人が多いようです。安全に配慮して表札を出す方法はあるのか、もし付けるとしたらどのように選んで設置すればよいのか、順番に解説します。

新築に表札は付けるべき?

プライバシー保護や防犯を重視する立場から、表札を出す必要があるのか疑問に思う人もいるでしょう。新築に表札を付けるのは義務なのか、安全な表示の仕方はないのか見ていきます。

表札の設置は義務ではない

個人の住宅に表札を出すかどうかは、住人の判断に任せられており、法的な義務はありません。表札を付けるのは日本特有の風習で、プライバシーを重視する欧米では、表札を出す文化自体がない国もあります。

最近は日本でも、防犯の観点から表札を付けていない家が増えています。不特定多数の人に自分の名前を見られることで、犯罪に巻き込まれるかもしれないという心配があるからです。

表札はもともと、郵便物を住所ではなく、宛名である個人に届ける意識から、付けられるようになったといわれています。基本的に住所があれば郵便物は届くので、表札を出すかどうかは個人の自由です。

表札を付ける場合は個人情報に注意する

防犯の観点から、表札を付ける場合は名字表記に限定し、個人情報をなるべく出さない方がよいでしょう

フルネームや家族全員の名前を出すと、性別や家族構成が分かりやすくなってしまいます。珍しい漢字を使っているなど、名字だけで個人が特定される不安があるなら、ローマ字表記がおすすめです。

女性の1人暮らしの場合は、性別を隠せるシンプルなデザインを選んだり、番地表記にしたりするとより安心感があります。表札の表記やデザインを選ぶときは、好みだけではなく安全面にも配慮が必要です。

新築に表札を付けるメリット

新築に表札を出す大きな目的は、郵便物がきちんと届き、訪問客が迷わないようにするためです。加えて近所付き合いや安全面でも、表札は役に立ちます。表札を出すことで得られるメリットを解説します。

郵便や来客時に場所が分かりやすい

新築に表札を付けるメリットの1つは、郵便物の誤配を防げる点です。郵便物や宅配の荷物は住所で届く仕組みですが、マンションやアパートと違い、戸建てにはビル名や部屋番号がないので、迷いやすいといえます。

表札がないと、配達員が間違えて別の家に配達し、職場や役所からの重要な書類が届かなかったり、遅れたりする可能性があります。誤配された郵便物から個人情報が漏れることもあるでしょう。

表札を出すことで、逆にプライバシーを守れる場合もあります。配達物もスムーズに届き、来客時にも家の場所が分かりやすくなります。

近所付き合いがスムーズになる

表札を出した方が、周囲に馴染みやすいのもメリットです。表札によって、新しい住人が引越してきたことが一目で分かり、近所の人に名前を覚えてもらえるでしょう

普段はそれほど親しく付き合わなくても、災害のような有事の際には、周囲の人に助けてもらいやすくなります。

表札を出さないと、近所付き合いを嫌っていると思われたり、名前を出せない訳ありの家なのかと不安がられたりと、誤解されかねません。今後長く住み続けるなら、近所の人と上手く付き合っていくことは重要です。

新築に表札を付けるデメリット

新築に表札を付ける行為には、個人情報が漏れたり、訪問営業のターゲットにされたりする危険性もあります。新築に表札を付けるデメリットを見ていきます。

個人情報が漏れる危険性

新築に表札を付けるデメリットとして、個人情報が漏れる危険性が挙げられます。表札を出すと、不特定多数の人に自分の名前と住所を知られ、犯罪に悪用される可能性もあるからです。

例えば家族全員のフルネームが書かれた表札は、家族構成や性別の情報も分かってしまいます。小さな子どもだと、見知らぬ人が自分の名前を知っていたら、親の知り合いだといわれて信じてしまうかもしれません。

一人暮らしや小さな子どものいる家は、特に防犯対策に力を入れる必要があります。表札には名字しか書かないなど、最低限の個人情報しか出さないようにしましょう。

訪問営業のターゲットにされる

表札で人が住んでいると認識され、訪問販売のターゲットにされることもあります。表札の周囲に、見慣れない英数字やマークがあったら、訪問販売のマーキングかもしれません。

マーキングは住んでいる人の人数や性別、不在時間などを記したもので、訪問販売員のターゲットにされたことを意味します。何度も訪問販売を断るのは疲れる上、中には悪質な詐欺業者もいます。

対策としては、相手のマーキングをすぐに消し、家の外観を整えるのが有効です。防犯意識の高い家には、訪問販売業者も近づきにくくなります。

関連記事:空き巣の手口である「マーキング」を理解して対策を行おう!

表札はいつどこに付けるべきか?

表札

新築の表札はどこで購入し、いつまでに付ければよいのでしょうか?注意点や、どんな場所に設置するのが適当かも、併せて説明します。

新築で表札を購入する方法

新築で表札を購入する方法は、大きく分けて2通りあります。新居ができる前に工事業者に依頼するか、自分でホームセンターや通販で買うかです

自分で表札を用意する場合(施主支給)は、購入先の店舗に表札を取り付けてもらえるか、新築の工事業者に取り付けを頼めるか確認しましょう。

取り付けを新居の完成に間に合わせるには、前もって表札を用意し、取り付けを依頼することが必要です。特にオーダータイプの表札は、納期が数カ月以上も先になることがあるため、早めの準備が求められます。

引越し当日までに設置できるよう業者に頼む

近所付き合いを考えると、新築の表札は引越し当日までを目処に付けるのがおすすめです。表札があると名前を覚えやすいので、近所付き合いが円滑に進むでしょう。

簡単な取り付け方法なら自分でもできますが、耐久性や美しさを考えるとプロに設置を頼んだ方が失敗しません。

門柱等の設置場所と表札の素材、デザインの組み合わせによっては、取り付けられない場合もあります。自分で表札を用意する場合でも、事前に外構の担当者に取り付け可能か、相談した方が安心です。

表札は門柱やインターホン近くに設置

一戸建ての場合は、表札をインターホンの近くや、門柱に付ける人が多いようです。玄関が奥まっていると、表札を付ける場所に迷う人もいるかもしれません。

表札の大きな役割は、郵便配達や来客のときに、家がどこにあるのか分かりやすくすることです。配達員や訪問客がすぐ見付けられるように、道路から見えやすいところが適切です。

また敷地の境界付近に表札を設置することで、名前を確かめに人が敷地に入ってくることを防げます。

表札の種類と選び方

オシャレな表札

表札は家の第一印象、ひいては住んでいる人への印象を決めることもあります。どんな表札が新築の外観に合うか悩む人は多いでしょう。大切な表札選びを間違えないように、選び方のコツを紹介します。

表札を選ぶポイント

表札は単体ではなく家全体の雰囲気や、取り付ける場所の背景と合わせて考えるのがベターです。まずはサイズ、次に素材と色、デザインの順に決めていきます

サイズは約15cm角の正方形か、約20×10cmの長方形が定番です。色やデザインは名前の読みやすさを優先に選びましょう。例えば、設置する場所と反対の色味や明るさだと、表札の存在に気付いてもらいやすくなります。

情報量が多いデザインは名前が埋もれてしまうので、ワンポイントのイラストや、さりげない模様で個性を出すのがおすすめです。

逆に防犯を意識する場合は、あえて表札プレートと文字を似た色にし、文字を小さめにするなど、遠くから見えにくくする工夫もできます。表札を付ける目的によって、デザイン選びを変えましょう。

素材のバリエーション

表札に使われる素材ごとの特徴と、相場を紹介します。和風にも洋風にも合うのは、ベーシックな石材・木材です。御影石や大理石の表札は、同じものが2つとないオリジナルな模様となり、強度も高いのが特徴で、相場は約1万~4万円です。

木製の表札の相場は約8,000円~3万円で、年月が経つと味わいが出る温かみが魅力といえます。

安くて長持ちするのは金属製です。特に、さびにくいステンレスのプレートタイプと、ロートアイアンの切り抜き文字タイプが人気の傾向があります。相場はそれぞれ約5,000円~2万円と、約2万~5万円です。

モダンな家には陶器やガラスアクリルといった個性的な質感も合います。表札の素材は、家全体のイメージに合わせて選びましょう。

きちんと防犯対策した表札で新生活を快適に

新築に表札を出すことは、単純に郵便物を届きやすくするだけでなく、近所付き合いをスムーズにする効果もあります。長い目で見れば、地域のネットワークに上手く馴染み、いざというとき連携を取れるようにしておいた方が安心といえます。

表記やデザイン、設置場所を工夫すれば、プライバシー保護や防犯対策にも対応可能です。適切な設置方法を押さえて、引越し当日までに設置できるように、表札を用意しましょう。

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