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ハンガーパイプを後付けする2種類の方法!下地がないときの付け方も

最終更新日: 2023年09月11日

「クローゼットにハンガーパイプが付いていないから、衣類をつるして収納できない。」「押し入れを収納スペースに活用したい。」このようなときは、ハンガーパイプを後付けするのがおすすめです。ハンガーパイプを後付けする方法を紹介します。

ハンガーパイプは後付けできる?

清潔感のあるクローゼット

ハンガーパイプはDIYでも後付けが可能です。どんな取り付け方があるのか、必要な道具は何か、それぞれ解説します。

ハンガーパイプを後付けする方法は2つ

ハンガーパイプを後から設置するには、2種類の方法があります。1つは押し入れやクローゼットの壁から壁にパイプを渡す方法です

この方法で取り付けるときのパイプの長さは、最長でも120cmまでにしておきましょう。長くなればそれだけ衣服をたくさん収納できますが、その分パイプへの負担も大きくなり、重みに耐えられず落ちてしまう危険性があるからです。

もう1つはクローゼット内に設置されている枕棚や、押し入れ上部の桟の木からパイプをつるす方法です。この場合は、パーツを使って何カ所かで支えるので、長いパイプでも強度を保てます。

ハンガーパイプの後付けに必要な道具

ハンガーパイプを後付けするために必要な道具は、主に以下の通りです

  • ハンガーパイプに使うステンレスパイプ(直径25~32mm程度の「巻き」)
  • ソケット(壁に渡す場合)×2
  • F型ブラケット(つるす場合)×2~3
  • インパクトドライバー
  • 下地チェッカー
  • パイプカッター(自分でパイプをカットする場合)
  • マスキングテープ
  • 水平器

ステンレスパイプは直径25~32mm程度のものを選びましょう。太い方が強度は高くなりますが、あまり太過ぎると、パイプに引っかけられないフックやハンガーが出てくるからです。

壁から壁に渡す場合は、実際の幅より5~10mm程度、短めにカットします。室内で使用するため、ステンレスの種類は「巻き」と呼ばれるタイプが適切です。

取り付けに使う工具は、電動ドライバーより固い場所のネジ締めに向いている、インパクトドライバーの方がおすすめです。

ハンガーパイプの取り付け方

ハンガーパイプの取り付け方を、具体的に説明します。作業する際は、工具などで手を傷つけないように十分注意しましょう。

壁から壁に渡す方法

壁から壁に渡すときは、パイプの両端にソケットを付けて取り付けるのが一般的です。ソケットにはいくつか種類がありますが、紹介するのはD型ソケットを使った方法です。

まず下地の場所を探します。下地は壁の奥にある固い部分で、下地を土台にしないとパイプがそのうち落ちてしまうからです。壁を叩いた音で判断もできますが、下地チェッカーを使うと、壁に針を刺したときの固い手応えではっきり位置が分かります。

下地の場所を見つけたら、その上に片側のソケットを取り付けます。下地が入っている場所に、マスキングテープでマーキングしておくとよいでしょう。

反対側も同様にソケットを固定し、パイプを載せてソケットのふたを閉めれば完成です。パイプを水平にするには水平器があると便利です。

枕棚からつり下げる方法

枕棚からつり下げるときは、F型ブラケットを使います。パイプの両端に装着する「止まり」と、補強用としてパイプの途中に付ける「通し」の2種類を用意します。

ブラケットの全長が短いと、枕棚とパイプの間が狭くなり、ハンガーを掛けにくくなってしまうので、ネットで全長150mm程度のブラケットを買うのがおすすめです。

まず、片側の「止まり」ブラケットを、枕棚の下や桟の木に仮止めします。次に「通し」と、もう1つの「止まり」ブラケットにパイプを通し、反対側の「止まり」ブラケットも仮止めします。

位置や長さに問題がなければ、それぞれのブラケットを本締めして終了です。壁ギリギリにブラケットを固定するのはかなり難しいので、枕棚の幅より少し短めのハンガーパイプにしましょう。

下地がない場所への取り付け方

下地がない場所にハンガーパイプを後付けするには、クローゼットの壁に板を縦断させて、その上に取り付ける方法をとります。板で下地をつくり、ハンガーパイプを取り付ける方法を見ていきましょう。

下地をつくる道具・材料を準備する

下地をつくってハンガーパイプを取り付けるための道具や材料は、主に以下の通りです

  • 12mm程度の厚みがある板×2
  • 木工用ビス(ネジの1種)×8
  • ハンガーパイプに使うステンレスパイプ(直径25~32mm程度の「巻き」)
  • ソケット×2
  • 下地チェッカー
  • インパクトドライバー
  • パイプカッター
  • マスキングテープ

下地にする板の幅は、取り付けるクローゼットの奥行と同じ長さにそろえます。高さはソケットがはみ出さなければ、好みのサイズで問題ありません。

板を取り付ける

下地チェッカーで下地の場所を確認したら、マスキングテープで下地の場所をマークし、板の取り付け位置を決めます。ハンガーパイプが固定される位置なので、ハンガーを掛けやすい高さを考えて決めるのがポイントです。

位置を決めたらマスキングテープを目印にして、木工ビスで板を壁に固定します。ビスが下地の真ん中にくるように気を付けましょう。

反対側の壁にも同じ手順で板を取り付けます。板にあらかじめドリルドライバーで穴を開け、ビスを半分刺しておくと留めやすくなります。

板にソケットを固定してパイプを取り付ける

取り付けるパイプの長さは、下地にした板の厚みの分だけ短くする必要があります。板と板の間の長さを測り、実際の長さより2~3mm短くカットしましょう。パイプを切るときは、パイプカッターが便利です。

パイプの長さを整えたら、まず左側のソケットを板に固定してパイプをはめ込みます。このとき、パイプの右端に、もう1つのソケットを装着しておきます。パイプが水平になることを確認してから、右側のソケットも板に固定すれば完成です。

業者に頼めばハンガーパイプの後付けも簡単

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ハンガーパイプが付いていないクローゼットは、パイプを後付けすることで効率的に衣服を収納できます。DIYで取り付けることもできますが、慣れていない人にとっては難易度が高いかもしれません。

ハンガーパイプを自分で後付けできないときは、業者に依頼するのがおすすめです。業者選びに迷ったときは、ミツモアの無料見積もりが便利です。最大で5カ所の業者に一括見積もりできるので、すぐに最適な業者が見つかるでしょう。

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