家の暑さ・寒さの解消や冷暖房の効率を向上できる断熱リフォームですが、どのくらい費用がかかるか不安と思ってはいませんか。
断熱リフォームは、壁や天井などの施工を行う場所ごとに費用や工期が異なります。
この記事では壁や天井、床、窓の断熱リフォームの費用相場や工期、費用を抑える方法を解説します。
断熱リフォームの費用相場
断熱リフォームにかかる費用は、総額100万~300万円ほどになることが多いです。ただし規模や選ぶ工法によって大幅に変わり、家全体を高断熱仕様に変える場合は、500万円以上かかる可能性があります。
工事箇所 | 費用相場 | 工事期間 |
壁・屋根 | 3,500円~4万円/㎡ | 3日~1ヶ月 |
天井 | 3,000円~7,000円/㎡ | 2日~4日 |
床 | 3,000円~5,000円/㎡ | 1日~1週間 |
窓 | 1万円~20万円/カ所 | 1~2日 |
壁・屋根の断熱リフォームの費用相場
壁・屋根の断熱リフォームには、平均的な住宅で50万円~150万円かかります。最も一般的な断熱リフォームの方法で、断熱材を取り付けることによって、室内を保温し冷暖房効率を高められます。
壁や屋根の断熱リフォームでは工法が3種類あります。
工法 | 施工費用相場(1㎡あたり) | 工期目安 |
内張り断熱(充填断熱) | 5,000円~1万円 | 3日~4日 |
外張り断熱 | 7,000円~4万円 | 3週間~4週間 |
断熱塗装 | 3,500円~5,000円 | 1週間~3週間 |
工事費用には、施工費用の他に解体作業や復旧工事費用などが含まれます。
内張り断熱(充填断熱)工法は、家の内側から断熱材を入れる方法です。断熱に比べ工期が短く、費用が安いことが特徴です。平均的な住宅であれば、50万円~100万円ほどかかります。
外張り断熱工法は、建物の外側をぐるっと断熱材で覆う方法です。断熱効果が高く、結露しにくくなります。1棟あたり110万円~150万円ほど必要になります。
断熱塗装は、断熱効果のある塗料を塗る工法です。断熱塗装のみだとそこまで大きな効果はないので、他の方法と併用して使われます。足場設置や洗浄費用も含めて1棟あたり約80万円~110万円かかります。
天井の断熱リフォームの費用相場
天井の断熱リフォームは1棟あたり、16万円~30万円が費用相場です。天井から暑さや寒さが気になる方におすすめのリフォーム方法です。
工法 | 施工費用相場(1㎡あたり) | 工期目安 |
内張り断熱 | 3,000円~7,000円 | 2日~4日 |
天井の断熱リフォームでは、解体工事の有無が工事費用総額を大きく変える要因になります。解体が必要な場合は倍近くかかることを目安に考えておくと良いでしょう。
解体が必要かどうかは屋根のタイプによっても変わってくるため、事前にリフォーム業者に確認が必要です。
床の断熱リフォームの費用相場
床の断熱リフォームは60㎡当たり、18万円~30万円が相場です。畳やフローリングからの冷えが気になる方におすすめの断熱リフォームです。
工法 | 施工費用相場(1㎡あたり) | 工期目安 |
床下に断熱材を入れる | 3,000~5,000円 | 1~2日
床板張り替えが必要な場合:3~6日 |
マンションなど床下に潜って工事ができない時は、床板の張り替え工事が必須になります。床板の張り替えが必要な場合、60㎡で100万円前後かかることが多いので、どのような工法になるのかを業者に確認しておきましょう。
窓の断熱リフォームの費用相場
窓の断熱リフォームは1カ所につき1万円~22万円と工法や施工する数、大きさによって費用が大きく変わります。窓の断熱リフォームは、よく結露する場合や防音対策も行いたい場合におすすめです。
工法 | 施工費用相場(1カ所あたり) | 工期目安 |
内窓の設置 | 6万~22万円 | 1~2日 |
高断熱の樹脂サッシに交換 | 3万~9万円 | 1~2日 |
複層ガラスへの交換 | 1万~7万円 | 1~2日 |
窓の断熱リフォームは、工期も短く費用もそこまで高くないため、最低限のリフォームで大きな効果を感じられます。
断熱リフォームの費用を抑えるポイント
断熱リフォームの費用は、複数社の比較や補助金制度の利用によって抑えられます。
複数社を比較して実績と技術力のある業者選ぶ
断熱リフォームの業者を選ぶ際は、以下の点を意識して複数業者を比較しましょう。
【断熱リフォーム業者の選定ポイント】
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特に費用が安すぎず高すぎないところを選ぶのは難しいかもしれません。そこでおすすめなのは、複数社の金額や提案内容を比較して選ぶことです。もし検討しているのが1社だけなら、その会社の提案が良いのか悪いのかが判断できませんよね。
「でも複数社を比較するのは大変」という場合は、ぜひミツモアを利用してみてください。ミツモアはあなたの地域や求めるサービス内容を入力するだけで、複数の施工業者から見積もりを無料で提案してもらえるサービスです。一切手間をかけずに各社の提案を比較できますよ。
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補助金や減税制度を利用する
断熱リフォームは環境対策や長寿命住宅化にもつながるため、国が積極的に推奨しています。断熱リフォームに関する補助金・助成金制度も数多く存在します。
場合によっては100万円以上を補助してもらえることも。断熱リフォームをする場合は以下のような制度に該当する可能性があります。
- 次世代省エネ建材の実証支援事業
- 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業
- その他地方自治体が運営する補助金制度
詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
断熱リフォームの費用例2選
断熱リフォームは工事する場所・目的などさまざまなものがあります。ここでは例を2つ挙げるので、自分の状況と照らし合わせつつ参考にしてみてください。
廊下と和室の床のみ断熱
リフォーム内容 | 【床断熱のみ】
・床材をはがさずに、床下からグラスウール断熱材を充填 ・廊下と和室を合わせて約60㎡の施工 |
費用 | 約40万円 |
工事期間 | 約2日 |
床のみを断熱した例です。床材をはがさなければこのくらいの金額に収まります。
ヒヤリとした床に困っている方は、床に断熱を施すだけでも体感温度がグッと上昇しますよ。
家を増築するついでに1階全体を断熱化
リフォーム内容 | 【1階の床・壁・天井を断熱】
内張り断熱(充填断熱)で断熱化 |
費用 | 約100万円(断熱工事のみ) |
工事期間 | 約4カ月(増築も含む) |
断熱リフォームは他の箇所のリフォームと同時に行うケースも多くあります。断熱リフォーム単体だけでなく、リフォーム全体の費用を考えてみましょう。
断熱リフォームの6つの効果
家の気密性を上げる断熱リフォームには、以下6種類のような人や住宅に嬉しい効果がたくさんあります。
断熱リフォームで得られる効果 | 効果の具体的な内容 |
住宅の快適性が向上する |
|
節約になる | 冷暖房が効きやすくなり光熱費を減らせる |
環境に優しい | 冷暖房の使用が少なくなり二酸化炭素排出量を減らせる |
防音性能が上がる | 家の気密性が上がることで防音効果も期待できる |
建物の耐久性が上がる | 建物内部の結露を予防し、腐食やシロアリ被害を防げる |
健康に優しい | ヒートショック(温度差で血圧が上下することにより起こる心疾患)による命の危険性を減らせる |
断熱リフォームの利点を大いに感じるのは、冷暖房をフル稼働する夏や冬。冬を例に挙げると、高断熱にすることで住宅の表面温度(床や窓などの温度)が室温に近くなるというデータがあります。
例えば断熱効果の低い家では、室温が20℃なのに対し床温度が10℃程度しかないということも。これを高断熱にすることで床温度も20℃近くになるため、ヒヤッとした床に体温を奪われづらくなるのです。
断熱リフォームの費用対効果が高い家とは?
断熱リフォームで得られる効果を考えると、以下に当てはまる場合は断熱リフォームをおすすめします。
- 結露が発生している家
- 築年が1980年以前の古い家
- 真夏と真冬の電気代だけ異常に高い家
1980年以前の住宅は省エネ基準が低かったため、エアコン代が高くなる傾向があります。そういった住宅こそ断熱リフォームをすることで大きなコストカットが期待できるのです。
場合によっては年間の光熱費を10万円以上削減できることもあるんですよ。
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