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空き巣の手口である「マーキング」を理解して対策を行おう!

最終更新日: 2022年12月27日

空き巣の犯人は侵入する隙のありそうな家を前もって入念にリサーチし、候補となる住宅にマーキングと呼ばれる印を残すことを知っていますか?

空き巣犯によるマーキングや下見をされた跡について把握し、対処することで、空き巣被害に遭うリスクを下げることが可能です。隙を見せないようにしっかり対策を行い、マーキングさえ許さない防犯性の高い家を目指しましょう。

空き巣被害で注意すべき「マーキング」

空き巣による下見

住宅侵入・窃盗被害に遭わないために知っておきたい空き巣の習性の1つに「マーキング」と呼ばれるものがあります。

マーキングについての知識があり対策をしている家は、空き巣も警戒して狙うのを避けます。空き巣被害に遭わないために、マーキングについてしっかり理解しておきましょう。

マーキング=空き巣に入られる前兆

空き巣は多くの住宅を念入りにリサーチしていて、侵入しやすく金目のものが盗めそうな家に狙いを定めます。

マーキングとは、リサーチの過程で空き巣がターゲットと定めた家のポストや玄関などに、自分だけにわかるマークを残しておくことです。

つまりマーキングは「空き巣に入られる前兆」といえる危険なものです。

もし自分の家で見つけてしまったら、証拠の写真を撮った後にすぐマーキングを消し、対策をしましょう。一度付けたはずのマーキングが消されたら、空き巣側も家主が気づいたことを察知して犯行を避けます。

マーキングを行う理由

空き巣犯がマーキングする理由は、家族構成や留守にする時間など、下見をして得たターゲットの情報を忘れないように確実に残しておくことです。

空き巣は単独でなく複数人のグループであるケースも多く、その場合は下見をした者が同じ空き巣グループの他のメンバーに情報を共有する役割も果たします。

マーキングをされるということは、空き巣から侵入する隙があると思われ、自宅が狙われているといえるため、早急に対策を打たなければなりません。

マーキングの種類と意味

マジックによるマーキング

マーキングはマジックなどで数字やアルファベット、記号が書かれる他に、シールやテープが使われる場合もあります。

全ての空き巣犯が同じ法則でマーキングをするわけではなく、犯行グループごとに違うことが多いですが、種類と記される内容をある程度把握していれば、万が一マーキングらしきものを見つけたときにも落ち着いて対処できるでしょう。

数字やアルファベットによるマーキング

書かれた数字やアルファベットと対応する意味は空き巣犯によって様々ですが、中でもよくあるマーキングの種類とその意味を紹介します。

このほかに、絵文字などで表す場合もあるようです。

マーク 意味
M 男性
W 女性
S 独身
F 家族
SS 土日休み
20 20代
8-20 8時から20時
入りやすい
可能性あり
× 不可

例えば「20WS8-20〇」のマーキングであれば、「20代女性独身8~20時まで入りやすい」という意味になります。一文字だけであってもマーキングの場合もあるので、疑わしいものを見つけたら写真に残してからすぐに消し、しっかりと対策しましょう。

シールやテープによるマーキング

丸シール

シールやテープによるマーキングをされることもあります。この場合は色によって異なる意味を表していることが多く、以下に挙げるのはその一例です。

  • 赤、金色:入りやすい
  • 白、黄:可能性あり
  • 黒:不可

シールやテープは文字が書かれているよりも違和感がなく気づきにくいため、意識して見ておかなければなりません。

油性マーカーで書かれたものと比べてすぐにはがせるため、そのまま放置せず見つけたらその場ではがしてしまいましょう。

空き巣にマーキングされやすい場所

マーキングしやすい場所

マーキングが見づらい場所にあったら気づけないのではないかと不安になるかもしれませんが、空き巣側も近隣の人に見つからないように、さらに後から自分以外の仲間も見つけやすいようにマーキングする必要があるため、比較的わかりやすい場所に残されていることも多いです。

空き巣が好んでマーキングをする場所を中心に、不審なマークや変わった点がないか定期的にチェックをしましょう。

郵便ポスト

郵便ポスト

郵便ポストは最もマーキングされやすい場所の1つです。郵便や宅配便を届けに来た業者を装ってしまえば、近所の人に見られたとしても怪しまれずにマークを残せるからです。

郵便ポストは、特に集合住宅であれば業者を装わずに気軽に誰でも触れる上に、マーキングしても気付かれにくい場所です。路面側に郵便ポストが設置されているものは、空き巣犯が敷地に入ることなくサインを確認できるので、特に注意しなければなりません。

玄関ドア、表札、インターホン

玄関ドアと表札

玄関ドア本体やその付近にあるインターホン、表札にもマーキングされる可能性があります。

玄関が敷地の奥にある一軒家の場合は近隣住民に見られるリスクがあるため空き巣もマーキングをしにくいですが、マンションやアパートなどの集合住宅は玄関付近にマーキングされやすいです。

ドア本体の上部や表札の端、インターホンの周りなどを注意して観察しましょう。

特にインターホンは、チャイムを鳴らして在宅・不在を確認した後すぐにマーキングできるという手軽さと、住人本人が押すことがほとんどないため気づかれにくい点が、空き巣にとって好都合なのです。

ガスメーター、電気メーター

ガスメーター

ガスメーターや電気メーターもマーキング場所の候補に挙がります。

一軒家の場合、敷地外に近い場所にメーターがあるとマーキングされる可能性が高いため注意すべきでしょう。

集合住宅では、どこの部屋のメーターか判別しにくいためマーキングされることは少ないですが、念のため一度確認しておくことをおすすめします。

マーキング以外の注意すべき前兆

タバコの吸殻

空き巣が家を狙っているという前兆は、マーカーやシールによるマーキング以外の情報からも察知できることがあります。

マーキング以外にも空き巣に入られる前兆になる点があるので、普段生活している時にいつもと変わったところがないか、注意を向けてみることも大切です。マーキングと一緒に押さえておきましょう。

見知らぬ人やタバコの吸い殻には注意

最近になって近所の住人でない見知らぬ人がランニングしていたり、犬の散歩をしながら自分の家の前を頻繁に通るようになった人はいませんか?このような場合は、空き巣犯が下見をしている可能性があり、空き巣の前兆かもしれません。

また、タバコの吸い殻が不自然な場所に複数落ちている場合も注意しましょう。

空き巣の下見も、ただ家の前を通り過ぎるだけでは情報が少ないため、ある一定時間その場にとどまって観察していることもあります。その時に、タバコを吸いながらであれば同じ場所に複数の吸い殻が捨てているという可能性も否定できません。

毎日の生活で変わった点があればそれは空き巣の前兆もしれないので、用心するようにしましょう。

窓ガラスに石を投げる、インターホンを鳴らすことで留守の確認

空き巣は侵入する家が留守であることを様々な方法で確認しており、窓ガラスに石を投げて反応を確かめたり、インターホンを鳴らしたりするのもその一部です。

窓に石がコツンと当たる音がしたり、インターホンが鳴って出てみたら誰もいなかったりした場合、空き巣に狙われているかもしれません。

マーキングを見つけたときの対処法

空き巣防止ステッカー

もし自宅でマーキングを見つけたら、空き巣に狙われているという恐怖や動揺を感じるかもしれません。

まだ侵入被害に遭っていないのであれば、落ち着いてすぐに対処し、空き巣の犯行を防ぐ必要があります。

マーキングは写真を撮ってすぐに消す

マーキングと疑われるものを見つけたら、気付いた時点ですぐに消しましょう。

できれば消す前に写真に残しておき、もしものときに証拠として使えるようにしておくと安心です。

使われた方法 対処法
鉛筆 消しゴムで消す
マジックやボールペン 除光液で消す
消えなければ塗りつぶすか、賃貸住宅の場合は家主や管理会社に連絡
シール シールはがしやヘラを使ってはがす
工具や尖ったものによる傷 補修材で修復する
賃貸住宅の場合は家主や管理会社に連絡

マーキングをすぐに消すべき2つの理由

まず第一にマーキングを付けた本人以外への情報の拡散を防止するためです。空き巣グループ内で情報共有されるのはもちろん、グループ外の者にも入る隙のある家としてターゲットにされるリスクがあります。

さらに、マーキングを放置しておくと空き巣から「書かれたことに気づかない防犯意識の薄い家」と判断され、犯行を実行されるリスクが上がります。マーキングを消すことで、こちらが空き巣に狙われていると気づいて警戒していることをアピールできるのです。

警察に連絡しても、マーキングだけで実際の犯行がない場合は動いてくれない可能性が高いので、まずは自分で確実に対処することが大切です。

今すぐできるものも!やっておきたい空き巣対策

マーキング以外の対処方法

マーキングを見つけた場合の対処法だけでなく、マーキングをされる前からしっかり空き巣に有効な対策を把握して実行することが大切です。

今すぐできる簡単な対策から順に紹介します。

関連記事:空き巣対策を解説!侵入を防ぐ・良好な見通し・住宅を装うことが重要|ミツモア

留守に見せない

空き巣は家主が留守にしているタイミングを見て住宅に侵入するため、留守が多いと思われると狙われやすくなります。留守がちに見せないためには、普段から以下の点に気を付けて生活することが大切です。

  • 郵便ポストに郵便物を溜めない
  • 外出時も電気やテレビをつけっぱなしにしておく
  • カーテンをきちんと開け閉めする
  • 洗濯物はすぐに取り込む

どれも特別なアイテムは必要ない対策ばかりなので、ぜひ意識しましょう。

防犯グッズを活用しよう

空き巣の侵入経路になりやすい窓や玄関を中心に、防犯グッズを設置するのも効果的です。大がかりな工事が必要ない、簡単に取り付けられるアイテムを紹介します。

設置場所 アイテム名 効果
防犯アラーム 窓ガラスが割られた衝撃や窓を開けられたことに反応して、大音量でアラームが鳴る
窓、玄関 補助錠 「1ドア2ロック」で侵入にかかる時間が長くなり、空き巣に犯行を諦めさせる
玄関 センサーライト 人の気配を感知してライトを照らし、目立つのを嫌がる空き巣を寄せ付けない
玄関 防犯カメラ 姿が映るのを恐れて空き巣が侵入を諦める
屋外から見える場所 防犯ステッカー 防犯意識の高さをアピールできる

防犯性の高い鍵に交換しよう

留守に見せないような工夫をしたり、防犯グッズを設置したりする対策は比較的実行しやすいですが、可能であれば鍵そのものを防犯性の高い製品に交換することで、より空き巣を寄せ付けにくくなります。

シリンダー錠の中では、クレーターのようなくぼみが沢山ついたディンプルシリンダーが最も不正開錠に強いとされています。その他暗証番号や指紋認証によって開ける電子錠もおすすめです。

また「1ドア2ロック」といって、1つの扉に2つの鍵を付けることは防犯の観点から非常に効果的です。

賃貸住宅の場合は自在に鍵を交換・設置することはできませんが、工事不要の補助錠を取り付けることで近い効果を得られます。

関連記事:玄関の鍵交換の費用はどのくらい?自分でできる鍵交換の方法も紹介!|ミツモア

SNSの投稿には気をつける

マーキングはサインやシールなどの物理的な物だけでなく、SNSの投稿によってもマークされてしまうことがあります。空き巣犯はターゲット宅の住人の氏名からSNSアカウントを特定し、投稿をリサーチすることで行動を把握することも可能です。

SNSでは個人が特定されないことはもちろん、住所がわからないようにしたり、外出予定を安易に投稿しないようすることが空き巣対策になることをしっかり覚えておきましょう。

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空き巣被害を防ぐための方法は、留守に見せないようにポストや家の周りをきれいにしたり、ステッカーを貼ったりといったすぐに実行できる対策もありますが、防犯性の高い鍵に交換するとより安心です。

鍵交換を専門のプロ業者に依頼することで、空き巣に狙われにくい防犯性の高い住宅を目指しましょう。

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