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テレビの電波が悪いときの対処法まとめ。電波が悪くなる原因も解説

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最終更新日: 2023年03月27日

テレビが映らなかったり視聴中に映像が乱れたりするのは、電波環境が原因の可能性があります。ケース別に電波を改善する手段を知って、快適なテレビ環境を保ちましょう。電波が悪くなる主な原因やアンテナ調節の方法も紹介します。

テレビの電波が悪い原因はアンテナレベル

住宅の中のアンテナ

地デジの電波が悪くテレビの映りが正常でないときは、受け取る電波の強さを表す「アンテナレベル」が足りていない場合がほとんどです。

低下してしまう原因として、どのような問題が挙げられるのでしょうか?電波強度の不足を示すエラーコードも覚えておけば、対処するときの目安になるでしょう。

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電波が悪いときに出るエラーコード

受け取る電波の状態が悪いとき、テレビ画面には頭に「E」の付いたエラーコードが映し出されます。代表的なコードは「E201」と「E202」の二つです。

「E201」は受信のレベルが基準よりも低くなっているときに表示されます。考えられる原因は悪天候による一時的な不具合か、配線やアンテナ周りのトラブルです。

「E202」が映し出されたときは、電波を全く受け取れていない可能性があります。線のつなぎ方やアンテナの設置に問題がある、チャンネルの設定が違うという場合に見られるコードです。

テレビの映りが悪くなってどちらかのコードが表示されていたら、電波の強度が不足しているサインと考えましょう。

アンテナレベルが下がったら機器をチェック

受信レベルが下がっていると思われるときは、テレビと周辺の環境を調べる必要があります。機器の接続や設定に間違いがあれば、正常に視聴できません。

周辺機器やケーブルの状態は、映りが悪いときに確かめたいポイントです。電波を増幅するブースターが電源から抜けている・接続不良があるといった状態だと、テレビ本体に十分な電波が送られず受信強度が足りなくなる可能性があります。

ケーブルが長すぎる場合も信号が弱まるため、適度な長さのものに変えるといった対処が必要です。

また壁にあるアンテナ端子とテレビの間にDVDやブルーレイのレコーダーなどを取り付けていると、直接つなぐよりも電波が衰える場合があります。間にある機器を取り外して、正常に映るかチェックしましょう。

アンテナの向きがずれているケースも

信号を受け取るアンテナの方向が正しくないと、電波の量が十分に確保できずに受信レベルが下がります。特に屋外設置型のUHFアンテナ(地デジアンテナ)は、強風によってずれてしまうケースも少なくありません。

地デジ電波の発信源は最寄りの電波塔です。アンテナの方向がずれるとしっかり電波をキャッチできず、十分な受信強度を確保できなくなります。角度が原因で映りが悪くなっている場合は、正しい方向への調整が必要です。

また向き自体は合っていても近くに障害物があると電波が遮られてしまい、アンテナレベルが低くなります。テレビの電波は反射や屈折を繰り返しながら各家庭まで送られるため、間に高い建物や森林などがあると届きにくくなるのです。

関連記事:正しいアンテナの向きとは?位置の確認方法と調整費用を紹介|ミツモア

電波が悪いときに試したい基本の対処

砂画面を見る男性

テレビの電波が悪いと感じたら、どのように対処すればよいのでしょうか?まずテレビ本体に異常がないかを確認して、不具合がないようであればアンテナレベルを調べましょう。それぞれの手順や判断基準を紹介します。

テレビ本体を確認する

電波の状態ではなくテレビ側の不具合が原因で、映りが悪くなっているかもしれません。配線や設定にトラブルがないか確かめるのが先決です。

生活の中でケーブルに足をひっかける場合もあるため、まずはテレビのコンセントがしっかり差し込まれているか調べましょう。接続に問題がある場合は本体の電源を切り、コンセントを挿し直した後で電源を入れます。

4K8K対応テレビ以外を使っている人は、「B-CASカード」というICカードの確認も必要です。B-CASカードがテレビと別に付いてきた場合、正しい向きで挿入しないと一部の番組が放映されません。

引っ越したばかりでテレビが映らないなら、局の設定を間違えている可能性もあります。転居した地域の設定を確かめましょう。他にも入力切り替えが見たいチャンネルに合っているかなど、基本的な問題についても調べます。

アンテナレベルをチェック

テレビ側を調べても特に問題がなかった場合は、アンテナレベルがどの程度になっているか確かめなければなりません。リモコンの操作でチェックできるようになっており、メーカーによって快適に視聴できるレベルの基準が変わります。

  • パナソニック:最低でも44以上が必要、50以上で安定
  • ソニー:黄色または赤では不安定、緑だと電波受信が安定
  • シャープ:60未満では不安定、60以上で安定
  • 東芝:推奨値が画面に表示され、機種別で30~65程度が推奨されている
  • 日立:45以下では不足、60以上で安定
  • 三菱:22以上が安定して視聴できる目安

操作方法もメーカーごとに異なりますが、ホームボタンや「設定」から該当する項目に進むのが一般的です。紹介した基準値を下回っていると確認できれば、アンテナレベルの低下が映りのトラブルを引き起こしていると判断できます。

受信する電波自体が弱い場合は?

テレビが映らない人

アンテナレベルは住んでいる地域や、自宅の環境によっても変わります。テレビが受け取れる信号が弱い場合は、どのような対処法があるのでしょうか?使える機器の特徴と設置上の注意点を解説します。

ブースターを使って電波を増幅

山間部や電波塔から距離がある場所に住んでいる場合、送られる電波は強くありません。自宅周辺に背の高い樹木や高層ビルがある環境でも、受信強度は弱くなります。

このように接続やテレビの設定を改善しても解決しないケースでは、電波を強める「ブースター」が必要です。ブースターには受け取った電波に含まれる信号を、増幅する働きがあります。

一つのアンテナ端子から複数のテレビへ接続していて、それぞれの受信強度が落ちている場合にもブースターが有効です。自宅に届く電波自体が弱い場合はアンテナの下に、複数台のテレビを使うケースではアンテナ端子とテレビの間に設置します。

ただしブースターには視聴に必要な信号だけでなく、電波に含まれるノイズまで増幅してしまうというデメリットもあります。自宅のテレビ環境がブースターで改善するかどうかは、専門知識を持つ業者に相談するのがおすすめです。

関連記事:テレビブースター(増幅器)とは?映りをよくする仕組みや必要性、選び方までまるっと解説|ミツモア

設置するときの注意点

ブースターを取り付けるときは、増幅の効果が高くノイズの影響が少ない場所を選びます。設置場所として適しているのはアンテナの真下です。屋外型のアンテナを使っている場合は、悪天候に耐えられるよう防水性のブースターを選びましょう。

分配器やケーブルと近い位置に設置すると、雑音が入る・電波干渉が起こるといったトラブルの原因になります。アンテナの受信部分に近すぎてもノイズを増幅する要因になるため、電波を受け取る素子(骨のような部分)から1m以上離すのが基本です。

室内で使うタイプのブースターであれば、コンセントやアンテナケーブルとつなぐだけで機能します。屋外タイプと違って位置を細かく気にする必要はありませんが、接続方法を間違わないよう説明書をよく読んで取り付けましょう。

テレビアンテナの向きを調節する方法

青空の中のアンテナ

アンテナの向きがずれていると電波が悪くなり、快適にテレビを視聴できなくなります。正しい方向に調整する方法を見ていきましょう。角度を変えても改善がないときの対処法も紹介します。

まずは電波塔の位置を調べよう

視聴に必要な電波を受け取るアンテナは、発信源に向けて設置しなければなりません。まずは自宅に最も近い地デジの電波塔はどこにあるのか、角度を調整する前にチェックしておきましょう。

最も手軽なのは自宅周辺に建っている家を見て、アンテナがどの方角を向いているか確かめる方法です。地域ごとに発信源となる電波塔は決まっているため、向き自宅のアンテナと見比べてずれがないか確認します。

より正確に位置を知りたい場合は、アプリやインターネット上のページを活用しましょう。「A-PAB」が提供している下記のページでは、自宅の郵便番号や住所を入力すると最寄りの発信局が表示されます。

参考:A-PAB 放送エリアのめやす|一般社団法人放送サービス高度化推進協会

アンテナを調節する手順

アンテナの角度を調整する方法は、タイプによって異なります。魚の骨に似た見た目の「八木式アンテナ」であれば、矢印型の先端部分を電波塔と逆の方向に向けましょう。ただし屋根の上に設置している場合が多いため、作業には危険が伴います。

外壁やベランダに設置する「デザインアンテナ」の場合は、障害物に電波が遮られないよう高い位置に取り付けるのが基本です。電波塔がある方角の壁に設置されていなければ、業者に連絡をして場所を変更します。

屋内で手軽に使える「室内アンテナ」を使っているなら、できるだけ受信する電波の感度が強くなるよう窓際に置きましょう。元々電波を受け取る機能が弱いため、遮るものが多いほど映りも悪くなってしまいます。

向きを変えても改善しない場合

向きや角度を調節しても映りがよくならないなら、アンテナ自体が経年劣化によって寿命を迎えている可能性があります。一般的にテレビアンテナの寿命は約10年です。

寿命かどうかを見極めるには、「塗装がはがれてきていないか」「部品がさびていないか」を確認しましょう。屋外に設置する八木式アンテナは、さらにチェックすべきポイントがあります。

小骨のような形をしている「素子」が破損していないか、支柱がぐらついていないかが主な判断基準です。支線が切れてしまった場合もアンテナの機能が落ちるため、細かくチェックしましょう。

また海辺のエリアでは潮風の影響から、平均寿命より短い期間で劣化する傾向があります。設置から年数がたっていなくても、損傷がないか小まめに確認しておくと安心です。

アンテナ自体が劣化している場合は、古いアンテナを撤去して新しいアンテナを設置することをおすすめします。

関連記事:テレビアンテナ設置工事の費用はどれくらい?種類別の相場と業者の選び方|ミツモア

アンテナの処分方法

古くなったアンテナは粗大ごみとして、自治体に回収を頼めます。住まいによっては不燃ごみとして出すことも可能です。処分にかかる費用は地域によって変わるため、市区町村の窓口やホームページで確認しましょう。

不用品回収を専門に行う業者に処分を依頼するのも一つの手です。ひどく劣化していなければ買い取り対象になる可能性もあります。粗大ごみとして出すよりも手間がかからず、お得に処分できるかもしれません。

アンテナの調節は専門業者に頼もう

アンテナ工事業者

屋外に設置しているアンテナの調整は高所での作業となり、危険が伴います。繊細な技術も必要になるため、自力での作業よりプロに頼んだ方が安心です。業者に依頼するメリットと依頼先を選ぶときのポイントを紹介します。

プロに頼むと安心、安全

アンテナの向きがわずかでもずれると、電波を受信しにくくなってしまいます。素人が調整しても細かい角度調整がうまくいかず、視聴環境が改善されず手間だけがかかるという事態にもなりかねません。

経験と知識を備えたアンテナ工事業者であれば、住宅の環境も考慮して適した向きに調整できます。基本的にテレビ画面や専用の機器で受信レベルをチェックしながら作業を進めるため、うまくいかずに何度もやり直すという無駄もありません。

落下事故のリスクを回避できるのも、業者にアンテナ調整を頼むメリットです。慣れない高所での作業を決行すると、命を落とす危険もあります。屋根に登っての作業経験が浅いのであれば、無理せずプロに任せましょう。

業者選びで着目したいポイント

アンテナに関する作業を請け負う業者は多くあります。納得のいく結果を得るためにも、複数の業者から見積もりを取って比較し、依頼先を決めましょう。

見積もりが無料で内訳や追加料金も提示してくれる業者には、安心して作業を依頼できます。電波状況をチェックするための調査をしているか、施工後のアフターケアがしっかりしているかも比較のポイントです。

ミツモアでは登録している業者から、無料で一括見積もりを取れます。チャットでのやり取りや公開されている口コミから、業者の信頼性を確認できるのもうれしいポイントです。オンラインで手軽に業者探しをしたい人は、積極的に活用しましょう。

テレビの電波が悪いときはアンテナの調節を

リビング

テレビの電波が悪く正常に番組を見られないときは、まず本体や周辺機器の状態をチェックします。問題がないようならアンテナに不具合があり受信レベルが下がっている可能性が高いため、角度の調整を検討しましょう。

電波塔の位置を調べれば、自宅にあるアンテナの向きが正しいか判断しやすいでしょう。ただし角度の調節には繊細な作業が必要になる上、高所での作業となり危険も伴います。

複数のアンテナ工事業者から見積もりを取り、比較検討して作業を依頼しましょう。見積もりの内容が細かく事前調査やアフターフォローが万全なら、安心してアンテナ調整を任せられます。

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