「テレビの映りが悪いのでブースターを使いたい」
「だけど、どれを選べばいいの!?」
普段なかなか触れる機会のない「テレビアンテナ」周辺機器。いざブースターを買おうとしても、どれを選べばよいか、パッとこたえられる人はあまり多くないのでは。
そこでこの記事では、おすすめのテレビブースター11選を紹介します。
「屋外用」「屋内用」「ラインブースター」と、用途や種類別に解説するので、きっとあなたの環境に合うブースターが見つかるでしょう!
テレビアンテナのブースターおすすめ11選!
「ブースター(増幅器)」とは、テレビアンテナが受信した放送電波が弱いとき、信号レベルを強めるための機器です。
「テレビの映像・音声などに雑音(ノイズ)が混じる」、もしくは「映らないチャンネルがある」と言った場合に効果的。
大きく屋外用(電源分離型)と屋内用(電源一体型)との2種類に分かれ、また地デジ、BS/CS、CATV(ケーブルテレビ)など見たい周波数に対応している機器を選ぶ必要があります。
この記事では、テレビアンテナのブースターについて基本的な選び方を紹介しつつ、合計11製品のおすすめブースターを紹介していきます。
ブースターの選び方は?種類・スペックの確認方法
テレビアンテナ用ブースターの種類
テレビアンテナに使うブースターは、どのように選べばよいのでしょうか。まずは以下のチェックリストを確認していきましょう。
【屋外型を選ぶのはどんなとき?】
【屋内型を選ぶのはどんなとき?】
【補助器具は?】
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まずは屋外型と屋内型の違いを把握しましょう。
基本的にはアンテナ直下に設置する屋外型ブースターのほうが、電波を強くすることができます。そのため、映像が常に乱れているなど、アンテナレベルが非常に低いときには屋外型を選びます。
また新築で初めてアンテナ設置をするときや、古いアンテナを交換するときには、あらかじめブースターも一緒に設置してもらうのがよいでしょう。あとから設置するのは、手間とコストがかかります。
屋内型のブースターは、屋外型にくらべると増幅できる電波の大きさは劣ります。アンテナレベルがそこまで低くないときや、分配器によって1台あたりの電波が弱いのが原因であるときには、屋内型のブースターを選ぶとよいでしょう。
またブースター1つだけでは安定しないときや、そもそも安定性が低い衛星放送(BS/CS)に使用するときには、「ラインブースター(前置きブースター)」という補助機器を併用するのがオススメです。アンテナレベルが比較的安定しているなら、ラインブースター単体でも十分に効果的かもしれません。
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ブースターのスペック確認方法
テレビアンテナのブースターを選ぶとき、とくに意識すべき着目点は以下です。
ゲイン(利得) | 何dB(デシベル)上げられるか |
ゲイン調整機能 | ゲインの数値を変えられる |
定格出力 | 安定する出力範囲 |
雑音指数(NF) | ノイズの大きさ |
ゲイン(利得)とは、電波をどれだけ上げられるかを示す数値で、「dB(デシベル)」という単位で表示されます。たとえば「今30dBで、60以上にしたい」ときには30dB以上の製品を選びます。
また電波・ゲインが大きすぎる場合にも映像が乱れる原因になります。ゲインを調整して安定させる機能が付いている製品を選ぶと、安心ですね。
「定格出力」は、安定して出力できる電波の最大数値です。たとえば「アンテナレベル50dB+ブースター30dB」のとき、定格出力は80dB以上のものでなくてはいけません。
「雑音指数(NF)」は、電波がどれくらいノイズの影響を受けるかを表した数値です。「1」に近い小さい数字ほど、品質を落とさずに信号を送ることができます。※地デジ(UHF)は1.5dB以下、BS/CSは6~7dB以下が目安。
ちなみに、近年4K/8Kに対応しているテレビを導入する家庭も多いでしょうが、その場合はブースターも4K/8K対応の製品を選びましょう。
※もっと詳しくテレビアンテナのブースターの仕組みや、スペックの詳細を知りたい方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
【屋外用】おすすめブースター4選
屋外用ブースターは、アンテナレベルが低すぎて受信できていないときにオススメ。また新築物件でアンテナを取り付けるときなどは、屋外用ブースターをあらかじめ設置してもらうのがいいでしょう。
「増幅部」と「電源部」の2カ所に分かれた電源分離型で、増幅部はアンテナ直下(頂点から1m部分より下に設置)、電源部は室内などに設置するのが一般的です。
屋外に設置する際は防水性が高く、雨や風の影響を受けにくいものを選びましょう。
また屋根の上での取り付け作業になるため、設置は無理せず業者に依頼するのがオススメです。
1.DXアンテナ「CS/BS-IF・UHFブースター」CU43AS
設置タイプ | 屋外用 |
対応信号 | 地デジ、BS/CS |
4K/8K対応 | 〇 |
ゲイン(利得) | 地デジ:43dB
BS/CS:28/35dB |
ゲイン調整機能 | 〇 |
定格出力 | 地デジ:105dB
BS/CS:96/103dB |
雑音指数 | 地デジ:1.5dB以下
BS/CS:7.0dB |
テレビアンテナ周辺機器の老舗メーカー、DXアンテナがWEB限定モデルとして発売している「CS/BS-IF・UHFブースター」。
地デジとBS/CSと両方の電波に対応しており、4K/8K放送にも対応している人気モデルです。スペックも申し分ないレベル。
入力レベルを「3段階」で調整でき、スイッチのオンオフで33dB形と43dB形に切り替えられるのが特徴です。
またコンパクトな手のひらサイズで、初めて自分でアンテナブースターを設置する人でも扱いやすい仕様。
2.マスプロ電工「UHF・BS・CSブースター」EP2UBCB
設置タイプ | 屋外用 |
対応信号 | 地デジ、BS/CS |
4K/8K対応 | 〇 |
ゲイン(利得) | 地デジ:33~49dB
BS/CS:24~30dB/32~38dB |
ゲイン調整機能 | 〇 |
定格出力 | 地デジ:105dB
BS/CS:96/104dB |
雑音指数 | 地デジ:1.5dB以下
BS/CS:6.0dB |
こちらもアンテナ関連の老舗メーカー、マスプロ電工が販売しているWEB限定モデル「UHF・BS・CSブースター」。
地デジとBS/CS、また4K/8K放送に対応しているのはもちろん、ゲイン調整機能などもついており、スペックは十分です。
BS/CSの雑音指数が6.0dB以下と、比較的ちいさめなのも優れているポイント。
3.DXアンテナ「UHFデュアルブースター」U43A
設置タイプ | 屋外用 |
対応信号 | 地デジ |
4K/8K対応 | × |
ゲイン(利得) | 地デジ:40~46dB |
ゲイン調整機能 | 〇 |
定格出力 | 地デジ:105dB |
雑音指数 | 地デジ:1.5dB以下 |
BS/CSや4K/8Kに対応していないモデルで、地デジ用のUHFアンテナのみに対応しているモデルです。
ゲインや定格出力は大きく、ゲイン調整機能もついているため、地上デジタル放送のみブースターを使用したい人には最適な製品。
4.DXアンテナ「地上デジタルアンテナ UHF平面」ブースター内蔵
薄型のボックスの内部に、アンテナとブースター(ゲイン26~34dB、定格出力90dB)とを備えている点が特徴です。
耐風速は50m/sと、強風や豪雨にも耐える強度。平面設置型なので、アンテナの揺れによる画面の乱れは心配いりません。
設置できる場所は、壁面、柱、ベランダの格子、屋根裏など。ボルトを締めるだけで設置できるので、初心者でも簡単です。
※素子とは?
UHFアンテナには「素子」という単位がありますが、これはアンテナに使われている骨組みの数を表していて、大きい数字ほど性能が高いとされています。 一般的には14素子、20素子などのアンテナが多いですが、平面アンテナの場合に「素子相当」と表示される数字は、実際の機能よりも大きいと考えておきましょう。つまり、20素子くらいの電波レベルが欲しければ、ひとつ上のモデルを選ぶのがよいということです。 |
【屋内用】おすすめ卓上型ブースター4選
屋内用の卓上型ブースターは、電源一体型です。アンテナ直下には使用せず、アンテナ端子とテレビとの間につなぎます。
「1つのアンテナ端子から複数のテレビに分配している」
「アンテナ端子からテレビまでの距離が長い」
このような場合には有効です。屋外用に比べると、増幅できるゲインは小さいので、ある程度アンテナレベルが高い地域に向いています。
1.DXアンテナ「CS/BS-IF・UHFブースター」TCU30S(B)
設置タイプ | 屋内用 |
対応信号 | 地デジ、BS/CS |
4K/8K対応 | 〇 |
ゲイン(利得) | 地デジ:25~32dB
BS/CS:19~25dB/24~30dB |
ゲイン調整機能 | 〇 |
定格出力 | 地デジ:95dB
BS/CS:92/97dB |
雑音指数 | 地デジ:3dB以下
BS/CS:6dB以下 |
DXアンテナから登場している、「CS/BS-IF・UHFブースター」卓上型モデル。地デジとBS/CS、また4K/8K放送にも対応しています。
電源一体型としては「業界最小クラス」でありながら、高スペック。また6,000円前後で購入できるので、コストパフォーマンスに優れています。
付属の「卓上スタンド」に立てる以外にも、壁面やラック、柱などに取り付けられます。
2.マスプロ「UHF・BS・CSテレビ・レコーダーブースター」UBCTRW30-P
設置タイプ | 屋内用 |
対応信号 | 地デジ、BS/CS |
4K/8K対応 | 〇 |
ゲイン(利得) | 地デジ:25~32dB
BS/CS:20~30dB |
ゲイン調整機能 | 〇 |
定格出力 | 地デジ:95dB
BS/CS:95dB |
雑音指数 | 地デジ:3dB以下
BS/CS:6dB |
マスプロ電工から販売されている、卓上型のブースター。
USB端子から給電できるという独特な特徴があり、テレビ本体やPCなどから電源供給ができます。
スペックも、かなり高性能なタイプな仕様です。
3.日本アンテナ「卓上型ブースター」NAVB33SUE-BP
設置タイプ | 屋内用 |
対応信号 | 地デジ、BS/CS |
4K/8K対応 | 〇 |
ゲイン(利得) | 地デジ:25~33dB
BS/CS:20~30dB |
ゲイン調整機能 | 〇 |
定格出力 | 地デジ:95dB
BS/CS:95dB |
雑音指数 | 地デジ:4dB以下
BS/CS:10dB |
電波法よりも厳しい基準でテストをすることで、高品質な製品を販売するという「日本アンテナ」の卓上型ブースターです。
ブースターからBS/CSアンテナへの電源供給も可能です。コストは少々大きくなりますが、メーカーに対する安心感はひときわ大きいと言えます。
4.DXアンテナ「CS/BS-IF・UHFブースター 」CU35MS
設置タイプ | 屋内用 |
対応信号 | 地デジ、BS/CS |
4K/8K対応 | 〇 |
ゲイン(利得) | 地デジ:35dB
BS/CS:28/35dB |
ゲイン調整機能 | 〇 |
定格出力 | 地デジ:105dB
BS/CS:98/105dB |
雑音指数 | 地デジ:4dB以下
BS/CS:10dB |
DXアンテナの「CU35MS 」は、小規模な集合住宅の共同受信用と銘打って販売されています。
小規模・中規模のアパートやマンションでの使用に耐えうる、高スペックなブースターです。もちろん一般家庭でも使用することができます。
ほかの無線同士での電波干渉を押さえられる、「高シールド設計」が魅力的。またBS/CSアンテナだけでなく、UHFアンテナ側の前置ブースターへの電源供給が可能です。
【補助機器】おすすめラインブースター3選
「ラインブースター」または「前置きブースター」を紹介していきます。
メインで使う屋外用ブースターの増幅部より前の、アンテナ側に設置するタイプの補助機器です。
ラインブースター単体でも使用できますが、ゲイン(利得)が小さいため、基本はセットで使用します。
電源部が無いため、どこから電源供給をするか、という点に注意しましょう。基本的には、テレビやチューナーから電源供給される製品が多いです。
1.DXアンテナ「UHFブースター」 U20L3C
設置タイプ | 前置き |
対応信号 | 地デジ |
ゲイン(利得) | 地デジ:18dB |
定格出力 | 地デジ:90dB |
雑音指数 | 地デジ:1.0dB以下 |
地デジのUHFアンテナ専用ラインブースターです。BS/CSアンテナには使用できないのでご注意ください。
メインブースターやテレビ、レコーダーなどから電源供給する仕組みです。
UHFアンテナの出力端子に取り付けるだけで使用できるので、設置がカンタン。防水キャップが付属しており雨の日も安心です。
2.日本アンテナ「BS・CSラインブースター」CSBE25
設置タイプ | 前置き |
対応信号 | BS/CS |
4K/8K対応 | 〇 |
ゲイン(利得) | BS/CS:14/24dB |
定格出力 | BS/CS:85/95dB |
雑音指数 | BS/CS:10dB |
日本アンテナから販売されている、BS/CSアンテナ用のラインブースター「CSBE25」です。電源はテレビ、チューナーなどから供給されます。
ゲインや定格出力も優れていて、4K/8K放送にも対応しているので、中長期的にみてもオススメできる製品です。
3.マスプロ電工「BS・CSブースター」BCB24LW
設置タイプ | 前置き |
対応信号 | BS/CS |
4K/8K対応 | 〇 |
ゲイン(利得) | BS/CS:14/24dB |
定格出力 | BS/CS:85/95dB |
雑音指数 | BS/CS:10dB |
マスプロ電工のラインブースター「BCB24LW」です。
電流通過スイッチや、5Cケーブル用の「F型コネクター」が付属しています。衛星アンテナとテレビの距離が遠くケーブルが長い場合や、複数のテレビでBSやCSを見たい場合におすすめです。
テレビアンテナのブースターで受信環境を整えよう
この記事では、テレビアンテナのブースターについて、おすすめ商品を紹介してきました。
テレビの映りが悪くなると、ストレスを感じますよね。好きなテレビ番組は、やはり高画質でムラのない映像・音声を楽しみたいものです。
もし現在、テレビの映りが悪くなって困っているなら、ブースターを追加すると解決できるかもしれません。
スペックの違いや、求める機能、地域の電波強度などを考慮しつつ最適なブースターを選びましょう。