電源がONの時に赤く光るパイロットスイッチ。
この記事ではパイロットスイッチを設置するのにおすすめな場所や他の光るスイッチとの違い、交換方法などについて解説します。
パイロットスイッチとは?
パイロットスイッチとはどのような特徴を持つスイッチなのでしょうか?その仕組みと利点を紹介します。
パイロットスイッチの特徴は?
パイロットスイッチは、スイッチに組み込まれた赤色のランプで電源の状態を知らせるスイッチです。配線は、電気配線2本からなっていて、ONのときはランプが点灯しOFFのときは消えます。
電源ON | 電源OFF |
点灯 | 消灯 |
一目で電源の状態が分かるので、消し忘れ防止に役立ちます。また暗闇の中でも電源がONになっている状態が分かるのも魅力です。
パイロットスイッチを購入する際には負荷容量にあったスイッチを選びましょう。誤ったスイッチを取り付けてしまうと、ランプが点灯しません。
適合負荷容量 | |
0.5A用 | 1~50W |
4A用 | 10~400W |
15A用 | 60~1,500W |
パイロットランプとは
パイロットランプとは、電気機器の電源が入っているかどうかを示す表示灯のことです。「パイロットスイッチ」に組み込まれているランプが「パイロットランプ」なので、混同しないようにしましょう。
パイロットランプ単体では、点灯や消灯を回路の組み替えで操作する必要があります。しかしスイッチに埋め込めば押すだけで回路が切り替わり、ONとOFFの状態で点灯・消灯を変えられるのです。
パイロットスイッチとほたるスイッチの違いとは
「ほたるスイッチ」とパイロットスイッチとの大きな違いは、ランプが点灯するタイミングが逆になっていることです。ほたるスイッチは電源をオフにしているときに緑色のランプが点いており、スイッチを入れるとランプが消灯します。
パイロットスイッチのおすすめ設置箇所
パイロットスイッチを設置するのにおすすめな場所は以下の2つです。
|
トイレの照明スイッチなど、スイッチが部屋の外の廊下などに設置されている場合は、パイロットスイッチをおすすめします。
パイロットスイッチなら、ドアを開けなくても電気が付いているかどうか分かるからです。洗面所やウォークインクローゼットにも有効でしょう。
またトイレや浴室の換気扇のスイッチをパイロットスイッチにするのもおすすめです。
換気扇は照明に比べて、ON/OFFの判断がしにくいですが、パイロットスイッチを使えば一目で判断することができます。
光るスイッチは全部で4つ!違いを解説
パイロットスイッチ以外にも、光るスイッチはいくつかあります。それぞれの違いは以下の通りです。
電源ON | 電源OFF | |
パイロットスイッチ | 点灯(赤) ※2線式 |
消灯 |
ほたるスイッチ | 消灯(緑) | 点灯 |
ひかるスイッチ | 点灯(赤) ※3線式 |
消灯 |
パイロットほたるスイッチ | 点灯(赤) | 点灯(緑) |
ここではそれぞれのスイッチの特徴と、パイロットスイッチとの違いを解説します。
OFFになると光る「ほたるスイッチ」
電源ON | 電源OFF | |
パイロットスイッチ | 点灯(赤) | 消灯 |
ほたるスイッチ | 消灯 | 点灯(緑) |
電源ONの状態を赤ランプの点灯で知らせるパイロットスイッチに対して、ほたるスイッチは電源OFFの状態を緑ランプの点灯で知らせます。
「ほたるスイッチ」の強みは電気が消えている状態でもスイッチを探しやすい点です。夜中にトイレで起きたときも寝室を出て暗い廊下に立ったときも、パッとスイッチに手を伸ばせます。
ほたるスイッチはパナソニックの商標で、ほたるスイッチに採用されているランプには、LEDとネオン管の2種類があります。緑に光るランプだけでなく、白い明かりの製品もあってバリエーションが豊かです。
3本で結線する「ひかるスイッチ」
電源ON | 電源OFF | |
パイロットスイッチ | 点灯(赤) ※2線式 |
消灯 |
ひかるスイッチ | 電源ON:点灯(赤) ※3線式 |
消灯 |
「ひかるスイッチ」はパイロットスイッチと同じで、電源がONのときにランプが点灯します。2つのスイッチの大きな違いは配線にあります。
パイロットスイッチの電気配線の数が2本(2線式)であるのに対し、ひかるスイッチは3本(3線式)です。配線本数が違うと、選べるスイッチが変わってきます。
2線式であるパイロットスイッチは機械の容量に合わせたスイッチを選ぶ必要がある一方、3線式であるひかるスイッチは機械の容量に関係なくスイッチを選ぶことができます。
負荷容量を気にせず、幅広い場所に設置できる性質から、パイロットスイッチよりも使い勝手がよい種類です。
パイロットホタルスイッチ
電源ON | 電源OFF | |
パイロットスイッチ | 点灯(赤) | 消灯 |
パイロットほたるスイッチ | 点灯(赤) | 点灯(緑) |
パイロットほたるスイッチは文字通り、パイロットスイッチとほたるスイッチの特徴を合わせたスイッチです。
ONの時は赤色ランプが点灯・OFFの時は緑色ランプが点灯します。
照明や機器のON/OFFのどちらの状況でもランプが点灯しているため、視覚的に点灯状態がわかりやすいです。
また、夜間などの暗い状況でも、スイッチの場所を瞬時に判断できます。
パイロットスイッチとほたるスイッチの良いところが両方ほしい方におすすめのスイッチです。
パナソニックの人気パイロットスイッチ
パイロットスイッチの中でも有名なパナソニックの商品を紹介します。どちらも機能はほとんど変わりませんが、アンペアごとに紹介してます。
パナソニック (Panasonic) パイロットスイッチB(片切)AC4A WT5241
定格電流が4Aの方におすすめのパイロットスイッチです。LEDの稼働時間は120,000 時間であるため、長い間使用し続ける事ができます。
ランプが赤色で目立つことから、使用者からは「消し忘れが防止できた」という声が挙がっています。
品番 | WT5241 |
重量 | 10g |
電圧 | 300V |
定格電流 | 4A |
パナソニック (Panasonic) パイロットスイッチB(片切)AC0.5A WT52412
上のパイロットスイッチと同じ機種ですが、定格電流が0.5Aの方におすすめのパイロットスイッチです。
トイレの照明スイッチとして使用されることが多い商品です。
品番 | WT52412 |
重量 | 20g |
電圧 | 300V |
適合負荷容量 | 0.5A |
スイッチの交換費用相場
スイッチ交換費用相場
費用相場 | |
スイッチ本体代 | 1個:500円~2,000円程度 |
施工費用 | 1ヶ所:3,000円~8,000円程度 |
電気スイッチの交換費用相場は約4,000円~12,000円です。
配線移動が必要になる場合には、交換費用が高くなる場合もあるので。目安程度にかんがえておきましょう。
安く済ませるコツ
スイッチの交換費用を安くするには以下の点を意識する必要があります。
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交換するスイッチを自分で用意する
スイッチ本体の購入と業者への依頼を分ければ、ホームセンターや家電量販店に依頼した時に生じる仲介手数料をなくすことができます。
費用を少しでも浮かしたいという方は検討してみましょう。
複数の業者から見積もりをとる
複数業者から見積もりを取ることで施工内容や費用を比較して自分にあった業者を選ぶことができます。
業者選びが面倒という方は、ミツモアで見積もりを取りましょう。最大5社の見積もりを無料で取ることができます。
修理・交換の判断を適切に行う
スイッチの寿命は約10年と言われています。10年を超えたら交換を依頼しましょう。
交換費用が高いからという理由で、寿命を超えたスイッチを、修理してもすぐに故障してしまう可能性があります。判断が難しいという方は気軽に業者に相談するのがおすすめです。
パイロットスイッチはDIYできる?
パイロットスイッチの交換はDIYできるのでしょうか?
【資格が必要】自分で交換できない
パイロットスイッチの取り付け・交換は資格が必要になるため、DIYすることができません。コンセントや備え付けられた電源スイッチの配線作業を行うには、電気工事士の資格が必要なのです。
一般的な住宅には100~200ボルトの電流が通っています。浅い知識で触れてしまうと、感電のリスクだけでなく火災事故が発生する可能性もあるでしょう。
また、ひとつの住宅での作業ミスが地域一帯の停電など、大きなトラブルにつながる可能性も考えられます。交換は業者に依頼しましょう。
スイッチ本体を交換する手順
有資格者の方は、以下で紹介する道具や手順でスイッチを交換することが可能です。
道具 |
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配線に触る作業には危険が伴うため、資格が持ってない方は行わないようにしましょう。
手順 |
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