ホタルスイッチがつかないときの主な故障原因と対処法とは？

暗闇の部屋で照明のスイッチを探した経験は誰しもあるでしょう。そのような状況の中で助けになるのがホタルスイッチです。

この記事では、ホタルスイッチがつかないときの原因や対処法、修理費用の目安、業者の選び方を紹介します。

ホタルスイッチとは

普段の生活で意識されないホタルスイッチですが、実は使っているシーンがあります。まずはホタルスイッチがどのようなもので、生活の中で役立っているシチュエーションの確認からしていきましょう。

ホタルスイッチの役目

ホタルスイッチは照明用のスイッチ本体の一部に、点光源で存在している目印用の明かりです。暗い中でもスイッチの場所が分かるように補助光として利用されています。

ホタルスイッチは照明が消えている時に点灯し、照明がついている時は消灯する仕組みです。照明が消えている間はホタルスイッチが点灯するため、暗闇の中でもスイッチを簡単に見つけることができます。

意識して周りを見てみると、自宅や職場のスイッチの多くに利用されていることを実感できるでしょう。補助的な存在ではありますが、生活を便利にするために役立っているのです。

ホタルスイッチはどこについている？

ホタルスイッチは照明スイッチと一体となっており、玄関や施設の入口など操作パネルがある場所に付いていることがあります。

ホタルスイッチが活躍するのは、夜間の暗い場所や昼間でも光が入ってこない室内などです。常に明るい場所や夜間でも手元がよく見える場所では、ホタルスイッチの便利さを実感しづらいでしょう。

家の中でよく利用されているのは廊下や階段、トイレの入口などです。足元の照明がない場合や暗闇では手探り状態になってしまうため、ホタルスイッチがあれば簡単に照明をつけることができるでしょう。

パイロットスイッチとの違い

ホタルスイッチと混同されやすい種類のスイッチは、パイロットスイッチです。パイロットスイッチも連動する電化製品の状態を表すために光ります。両者の違いは照明の色と表現される意味合いです。

それぞれの目的は以下の通りです。

• ホタルスイッチ…「場所を知らせる」
• パイロットスイッチ…「動作の状態を知らせる」

例えば室内照明は、照明を見れば状態がわかるのでホタルスイッチが使用されています。しかし換気扇やベランダの電灯はオンオフがわかりにくいため、パイロットスイッチが利用されています。

「場所を知らせる」か「動作を知らせる」かで用途が変わってくるため、パイロットスイッチは使用中は赤く点灯するのが主流です。そのため「消し忘れ防止」にも一役買っているといえるでしょう。

ホタルスイッチの主な故障原因

ホタルスイッチの主な故障原因は四つあります。それぞれの故障原因について気を付けておきたいポイントが存在しています。順番に確認していきましょう。

内部の接触不良

1つ目の故障原因はスイッチ本体内部の接触不良です。

外から見た時に大きな変化がなくても、スイッチ内部の劣化によって接触不良が起きます。接触不良が原因の場合には電気がつかないだけでなく、火災にもつながるため早めに修理をするのがよいでしょう。

スイッチ内部の接触不良の修理はスイッチ本体の交換が必要となります。作業自体は簡単に見えますが、配線の発熱によって火災に繋がることもあるのです。そのため専門知識を持つ業者への依頼を行い、個人での修理は控えましょう。

ホタルスイッチのランプに異常

スイッチを使い続けていると、照明はオンになっているのにホタルスイッチがずっとつきっぱなしになったり、照明はオフなのにホタルスイッチが光らなかったりという異常が発生する場合があります。

このようなランプの点灯異常も故障の一つです。ホタルスイッチのランプには「ネオン管タイプ」と「LEDタイプ」の2種類があり、どちらも寿命があります。

ネオン管タイプよりLEDタイプのほうが長持ちしますが、永久に使い続けられるわけではありません。

ホタルスイッチが点灯しない場合、ランプが寿命を迎えているなら交換が必要です。LEDは約4万時間の利用が可能と言われています。日数にすると約10年ありますが、長期間使用しているのであれば、ランプの取り替えを行いましょう。

照明器具の寿命

ランプの取り替えをしたけれどつかない場合や、スイッチを交換してもホタルスイッチがつかない場合は、照明器具本体が寿命を迎えている可能性があります。

ホタルスイッチは照明器具のオンオフと連動して点灯状態の切り替えをするため、照明器具が正常に機能していないとホタルスイッチもつかなくなってしまうのです。

この場合は照明器具の交換が必要となります。まずはメーカーに問い合わせをし、照明器具本体の寿命かどうか確認するとよいでしょう。

また照明器具の交換を機に白熱電球からLED電球に変えるときには、事前に業者への連絡が必要になります。LED電球の照明に対応できないホタルスイッチも存在しているためです。

相性が悪いLED電球を使用している

ホタルスイッチは照明本体が点灯しないような、わずかな電流が流れることによって点灯する仕組みとなっています。白熱電球であれば正常に機能するホタルスイッチであっても、LED電球との相性が良くない場合があるのです。

LED電球は省電力で長寿命のため回路も簡素な場合があり、ホタルスイッチに必要な電流が流れにくくなっている可能性があります。

相性が悪いLED電球の場合はホタルスイッチにも電流が流れにくくなり、ランプがつかなくなったり、点滅してしまったりするのです。

最近では対応可能なLED電球もあります。ホタルスイッチを利用したいと考えているのであれば、専門家に確認した上で利用するようにしましょう。

つかなくなったホタルスイッチの対応

ホタルスイッチを修理交換する際に気になるのが費用の問題です。自宅の場合にはどのくらいの修理費用が掛かるのかを紹介します。賃貸物件については対応方法が自宅と違うので注意しましょう。

賃貸の場合は大家さんに連絡を

賃貸物件の場合、最初に管理会社や大家さんに連絡します。民法第606条(賃貸物の修繕など)によって「賃貸人は、賃貸物の使用および収益に必要な修繕をする義務を負う」という規定があるからです。

つまり通常の使用で発生した経年劣化の場合については、管理会社や大家さんの修繕義務になるのです。賃貸物件でホタルスイッチがつかないのであれば、管理会社や大家さんに連絡することをおすすめします。

ホタルスイッチ交換の費用目安

ホタルスイッチの修理や交換費用の相場は約4,000〜12,000円です。LEDタイプのホタルスイッチの寿命は約10年といわれています。

下記の表では交換の内容と費用に関して記載しています。スイッチの本体代金と施工費用がそれぞれどれくらいの金額か確認しましょう。

請求金額に幅があるのは、センサーが付いている場合やスイッチ本体に対応している照明が複数ある場合など、形状の違いによるものです。

「本体価格＋施工費用」をあわせて請求する場合、金額の提示方法も異なります。事前に内訳を確認しておくとよいでしょう。

つかないときは業者に修理してもらおう

スイッチの交換だけであれば自力でもできそうな内容ですが、漏電や電気火災の危険性を考えると工事をするのは有資格者である必要があります。

有資格者でなければ工事ができない理由と、後悔しないための業者の選び方についてチェックしておきましょう。

スイッチの交換には電気工事士の資格が必要

スイッチの交換作業には電気工事士の資格が必要です。簡単そうな作業に見えますが、感電や漏電の危険性があります。さらに火災になる可能性もあるため、無資格者がDIY感覚で交換するのは控えましょう。

実際に業者に依頼する場合は、業者によって値段や対応が異なります。安全かつ確実な業者を選ぶには相見積もりが必要ですが、個人で行うのは手間がかかるでしょう。

「ミツモア」なら複数の業者へ同時に相見積もりをとることができます。業者を比較検討することで、納得した条件と費用で依頼をすることができます。求める条件にあった業者を探したいと考えている場合におすすめです。

ミツモアで電気スイッチを修理する

ホタルスイッチを修理して快適な生活を

ホタルスイッチの概要から故障原因、その対処法について解説してきました。ホタルスイッチがつかない場合でも照明をつけることはできます。しかし暗い中で電気のスイッチを探すのは、思わぬケガに繋がる可能性があるでしょう。

修理が必要な場合は業者に連絡し早めの修理がおすすめです。「電気工事士」の資格を持っているのであれば自力で修理は可能ですが、資格がない場合は業者へ依頼をしましょう。

日頃利用している機器が使えなくなることは、思わぬアクシデントを招く可能性があります。早めに修理することで快適かつ安全な生活を送りましょう。