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一人暮らしの引っ越し費用相場!単身の総額と安く抑える7つのコツ

最終更新日: 2024年12月27日

進学や就職で初めて一人暮らしをする人、会社員で単身引越しをする人は、どれくらいの引越し費用がかかるのでしょうか。

一人暮らしの引越し費用は平均47,100円です(※1)。ただし、引越しする時期や移動距離で大きく異なります。例えば、通常期(1月・5~12月)では21,200~46,500円、繁忙期(2~4月)では26,000~64,900円が相場です

さらに「賃貸物件の初期費用」や「家具家電の購入費用」を含めた単身の引越し総額になると、23万~102万円と幅があります。そこで「一人暮らしの引越し費用、単身総額の目安と内訳、引越しコストを下げるコツ」について見ていきましょう。

※1ミツモアの引越しサービスで依頼された見積もりの平均価格(2022年1月1日~2024年12月31日

1人暮らしの引っ越し費用をチェックする

一人暮らしの引っ越し費用の相場はいくら?

通常期(1月・5~12月)の一人暮らしの引越し費用相場

通常期における一人暮らしの引越し費用は、平均44,200円、相場は21,200~46,500円(※2)です。移動距離別と荷物量別の平均価格は次の通りです。

荷物が少ないケースとは、家具家電+ダンボール6~10個で軽トラックで運べる荷物量です。ワンルーム~1DKに済む人であれば軽トラックで運べます。部屋の大きさに限らず、荷物量が少なければ料金は安いです。

荷物が多いケースとは、家具家電+ダンボール16~20個で2トンショートトラックを使う荷物量です。2K~2LDKの人が対象です。

移動距離 荷物が少ない 荷物が多い
~15km
同市区町程度
25,200円 34,300円
~50km
同都道府県程度
25,900円 35,000円
~200km
同一地方程度
35,800円 46,300円
~500km
近隣地方程度
64,000円 78,800円
500km~
遠距離地方程度
126,300円 155,200円

※2ミツモアの引越しサービスで依頼された見積もりの平均価格(2024年1月1日~2024年12月31日

引越し費用は移動距離と荷物量によって変動し、例えば~15km(同市区町内)では25,200~34,300円、500km~(遠距離地方)では126,300~155,200円と距離が伸びるほど費用が高くなります。

通常期の単身引越し費用をチェック

繁忙期(2~4月)の一人暮らしの引越し費用相場

繁忙期における一人暮らしの引越し費用は、平均49,000円、相場は22,000~56,000円(※2)です。引越し需要が増えるため、通常期と比べて20~30%料金が高くなる傾向にあります。

移動距離と荷物量別の平均価格は次の通りです。荷物が少ないケースとは、通常期と同じく軽トラックで運べる荷物量であり、荷物が多いケースとは2トンショートトラックを使う荷物量です。

移動距離 荷物が少ない 荷物が多い
~15km
同市区町程度
31,000円 41,900円
~50km
同都道府県程度
32,900円 44,500円
~200km
同一地方程度
46,300円 58,500円
~500km
近隣地方程度
79,500円 107,700円
500km~
遠距離地方程度
137,800円 161,800円

※2ミツモアの引越しサービスで依頼された見積もりの平均価格(2024年1月1日~2024年12月31日

同一市内程度の距離で荷物が少ないなら、繁忙期でも30,000円ほどで済むことが多いです。しかし、東京~大阪間など500kmを超える距離の引越しで、荷物が多いと137,800~161,800円になります。

繁忙期の単身引越し費用をチェック

一人暮らしの引っ越し費用をシミュレーション

引越し費用は主に「時期」「荷物量」「移動距離」によって決まります。特に2月~4月は引越し依頼が集中するため、引越し料金も割増されて高騰する傾向です。

ミツモアで実際に見積もりや依頼をした引越しのデータから、通常期や繁忙期の時期別、移動距離ごとの料金相場を算出しました。

平均的な引越し費用と相場

平均値


最安値


最高値

※ ミツモアの引越しサービスで依頼された見積もりから算出しています。(2023年5月1日~2024年4月30日)

一人暮らしの引っ越し総額は23万~102万円

一人暮らしで新しい部屋に引っ越すときには、引越し費用以外にも賃貸物件の初期費用や家具家電の購入費用といったまとまったお金がかかります。ただし、すべて合計すると総額23万~102万円となり、個人差が大きいです

内訳 費用
1. 引越し費用 20,000~70,000円
2. 賃貸物件の初期費用 180,000~600,000円
3. 家具家電の購入費用 0~210,000円
4. 初月の消耗品・水道光熱費 10,000~50,000円
5. 旧居の退去費用 20,000~90,000円

1. 引越し費用(20,000~70,000円

一人暮らしの引越し費用は、通常期は21,200~46,500円、繁忙期は26,000~64,900円が相場です。

時期 費用
通常期(1月・5~12月) 21,200~46,500円
繁忙期(2~4月) 26,000~64,900円

引越し費用は依頼する月によって異なります。ただし、費用に影響を与える要因は「荷物量、移動距離、引越し業者の料金設定」のほうが大きいです。そのため、複数の引越し業者から相見積もりを取り、料金を比較することでよりお得に引っ越せます。

また、オプションサービスを依頼すると、料金がさらに高くなる場合があります。一般的なオプションとしては、エアコン取り付けや洗濯機の脱着、家具の組み立て、不用品回収などです。

2. 賃貸物件の初期費用(180,000~600,000円)

賃貸物件を借りる際は家賃だけではなく、敷金や礼金といった初期費用も必要です。一般的には賃貸物件の初期費用は家賃の4~6カ月分が目安です。例えば家賃が7万円の場合、初期費用で20万~42万円が必要になります。

新居の家賃 初期費用の目安
6万円 18万~36万円
7万円 20万~42万円
8万円 22万~48万円
9万円 24万~54万円
10万円 26万~60万円

賃貸物件の初期費用には敷金・礼金のみではなく、不動産会社への仲介手数料や諸々の保険料が含まれます。

内訳 費用
敷金 家賃1カ月分
礼金 家賃1カ月分
仲介手数料 家賃0.5~1カ月分
前家賃 家賃1カ月分
日割り家賃 家賃0~1カ月分
火災保険料 2万円前後
保証会社利用料 家賃0.5カ月分
鍵交換費用 2万円前後

3. 家具家電の購入費用(0~210,000円)

初めて一人暮らしをする際、多くの人は新しい家具やコスパの良い家電製品を新しく揃えます。家具や家電、生活用品代などの総額は約20万円です。一人暮らしに最低限必要な家具や家電の料金相場をまとめました。

家具家電 費用
洗濯機 20,000~40,000円
冷蔵庫 20,000~40,000円
電子レンジ 5,000~15,000円
ベッドフレーム 20,000~40,000円
マットレス・かけ布団 10,000~20,000円
照明 5,000~15,000円
カーテン 5,000~10,000円
テーブル 5,000~15,000円
収納家具など 5,000~15,000円

さらに新居にエアコンが必要な場合はエアコン本体が30,000~50,000円、テレビを購入すると10,000~60,000円が追加でかかります。

実家から家具を運ぶ人は購入費はかかりませんが、大型家具を運搬するとなると、引越し料金が増える可能性がある点に注意しましょう。さらに「照明、カーテン、食器、台所用品、洗面用品」といった生活用品が必要です。

4. 初月の消耗品・水道光熱費(50,000~150,000円)

新生活を始めるに当たって、家具や家電の購入に加えて、日用品の準備も必要です。特にトイレットペーパーやシャンプーなどの消耗品費にかかる初月の費用は10,000〜50,000円が目安です。

キッチン用品

  • 調味料
  • 包丁
  • 食器
  • ゴミ袋

風呂・洗面用品

  • シャンプー・リンス
  • ボディーソープ
  • ハンドソープ
  • 歯ブラシ・歯磨き粉
  • タオル類
  • 化粧水・乳液

洗濯関連

  • 洗剤
  • ハンガー
  • 洗濯バサミ

トイレ用品

  • トイレットペーパー
  • 消臭剤

さらに水道光熱費は入居後の翌月から平均で1万円程度かかることが一般的です。ただし、引越しはライフラインの契約を見直す絶好のタイミングでもあります。時間に余裕があれば、電気・ガス・水道会社も複数社からベストを選びましょう。

5. 旧居の退去費用(20,000~90,000円)

現在、賃貸物件で一人暮らしをしている場合は、退去時に費用がかかる可能性があります。退去費用は20,000~90,000円が相場です。

初期費用の有無や部屋の汚れ具合によって金額は変動します。退去費用には主にハウスクリーニング代や修繕費が含まれます。

該当箇所 費用
水垢・カビ 5,000~20,000円
キッチンの汚れ 15,000~25,000円
床の補修 20,000~50,000円
壁・天井の補修 20,000~60,000円

国土交通省の原状回復をめぐるトラブルとガイドラインでは、経年劣化や自然損傷は大家さんの負担、入居者の故意や過失による損傷は入居者の負担と明記されています。しかし、本来支払う必要のない費用を請求されるケースもあるため、注意が必要です。

一人暮らしの引っ越しコストを下げるコツ7選

1. 繁忙期を避けて引越しをする

引越しは進学や就職、転勤、転職をする人が多い2月~3月、4月初旬が繁忙期です。この時期は予約が朝から晩まで埋まるほどの混雑があり、他の月より料金が高めに設定されていることが一般的です。

一人暮らしの引越しで引越しのスケジュールに融通が利くなら、引越し日をを1~2月上旬に前倒しましょう。もしくは4月の中旬以降がおすすめです。

また、とにかく安く引っ越したいのであれば、6~8月が安いです。梅雨と暑さで不動産仲介業者に訪問する人そのものが減ります。空き物件を埋めるために家賃、敷金や礼金が下がるため、お得に引っ越せるチャンスです。

2. 家具家電や私物を処分し荷物量を減らす

引越しの基本料金は荷物の搬出や搬入作業にかかる費用です。荷物量が多くて移動距離が長いほど、作業時間やスタッフ数が増えるため、料金も高くなります。引越しの依頼が集中する時期には、割増運賃が加算される場合があります。

一般的に一人暮らしの荷物量であれば、2トントラック1台と作業員2名で対応できるケースが多いです。この場合の基本料金は20,000~40,000円が目安です。

引越し費用は荷物量が多いほど高く、少ないほど安くなります。そのため、一人暮らしの引越しは家具や家電を新調する良い機会です。古い家電や家具がある場合は、引越し前に処分することで、引越し料金を抑えることができます。

大型家具や家電を処分する際には、粗大ゴミとして捨てる方法や、不用品回収業者に依頼する方法があります。不用品回収や買い取りを行う引越し業者に依頼すれば、手間を省くだけでなく、処分費用を支払いの足しにできる可能性もあります。

また、家具や家電を購入する際は、リサイクルショップやジモティーを活用するのがおすすめです。中古品は新品の半額程度で購入できることが多く、たとえば120Lの冷蔵庫は中古なら1~2万円程度が相場です。

ジモティーでは地元で直接受け渡しができるうえ、無料の家具家電も多数出品されています。費用を抑えたい方に最適です。

3. 午後の時間帯やフリー便を指定する

引越しはその日のうちに荷物の搬入や荷ほどきを終えられる、午前中の依頼が人気です。逆に引越し業者の手が比較的空いている午後の作業を予約したほうが、数千円安く引っ越せます

また、引越し時間が何時でも構わない人であれば、最も費用が安くなる「フリー便」がおすすめです。引越し業者の都合に合わせて作業を開始するため、割安価格で設定されています。

デメリットとしては午後指定やフリー便で予約すると、荷物が届くのが日が暮れてからや翌日になることもあります。一人暮らしの引越しは近距離である場合は2~3時間で終わるため、午後3時や4時からの作業でも日没前に完了する場合があります。

4. 梱包資材を無料で調達する

引越しの荷造りをするときはダンボールやガムテープといった梱包資材を使います。無料で梱包資材を用意してくれる引越し業者もいますが、格安業者や単身パックでは自分で準備するケースが多いです。

一人暮らしの引っ越しで必要になるダンボールの数は10~15個です。ダンボールを無料で手に入れられれば、2,000~4,000円節約できます。ドラッグストアやホームセンター、スーパーマーケットでダンボールを集めましょう。

  • 梱包資材の貸し出し:ガムテープ 200円・衣装ケース1個 300円など
  • 梱包資材の回収:1回3,000円
  • 荷物の梱包・荷解き:1箱500円
  • 家具の解体・組立:1個1,100円
  • 不用品回収:1個1,000円~
  • エアコンの取付:1台 13,000円~
  • ハウスクリーニング:1K 20,000円~
  • 階段の上り下り:1階分 1,000円

5. 単身パックや学割パックを利用する

単身パックは専用コンテナボックスに荷物を詰めて運ぶ引越しプランです。1つのトラックで複数のコンテナを運ぶため、料金相場は2万~3万円と安価で、遠方でも5万~6万円に抑えられます。繁忙期でも比較的安いのが特徴です。

ただし、運べる荷物量には「家電2~3点+ダンボール10箱程度」など制限があり、コンテナに収まらない場合は利用できません。また、新居への到着が翌日以降になる場合もあります。荷物が少ない人や、家具家電付き住居やシェアハウスに引っ越す人におすすめです。

学生向けの「学生パック」は単身パックよりさらに数千円から2万円程度安く、荷物が少ない学生に最適です。

大型の荷物が少ない場合は、ヤマト運輸の「らくらく家財宅急便」などの宅配サービスや、レンタカーで自分で運ぶ方法も安上がりです。レンタカーを使えば、費用を1万円以内に抑えられることできますが、時間や労力がかかる点には注意が必要です。

6. 地域の引越し業者を含めて相見積もりを取る

引越しサービスに定価はなく、相見積もりを取ることで料金を大幅に抑えられることがあります。例えば、10万円が4万円に下がった例もあります。

単身引越しは荷物が少ないため、大手だけでなく地域の業者も検討するのがおすすめです。一括見積もりサービスを利用すれば、複数の業者の見積もりや口コミを比較でき、手間を省いて安心して選べます。

一人暮らしの引越し費用を無料で見積もる

7. 安い物件を探す

早めに不動産仲介業者に相談する

安く引っ越すには早めに不動産会社や仲介業者に相談するのがポイントです。早く動けば良い物件が残っている可能性が高く、希望条件に合う物件を見つけやすくなります。

費用面でも早めの行動が有利です。人気エリアでは2月や3月に礼金や敷金、賃料が値上げされることが多く、遅れるとコストが上がる場合があります。3月入居を狙っていても、早めの入居と費用が変わらないこともあるため注意が必要です。

希望の物件を安く確保するため、引越し予定の2カ月前には不動産会社を訪れるのがおすすめです。例えば進学や就職なら、1~2月に相談するとスムーズに進められます。

敷金礼金0円やフリーレント付きの物件を探す

賃貸物件では、空室を防ぐために敷金や礼金が0円のケースがあります。こうした物件を選ぶと、初期費用を大幅に抑えられます。不動産会社に「敷金・礼金なしの物件」を希望することを伝えてみましょう。

また、フリーレント付き物件では、数日から2か月間家賃が無料になるため、さらに初期費用を節約できます。ただし、フリーレント終了後は一定期間住む義務がある点に注意してください。これらの物件は、家賃が下がりやすい5~8月や11月のオフシーズンに見つけやすくなります。

大学生協経由で物件を探す(学生・新社会人の場合)

大学の生協や提携不動産会社では、仲介手数料が半額になるなどの割引が利用できる場合があります。

生協に加入していなくても相談可能なため、一人暮らしを始める学生や新社会人の方は、ぜひ一度生協に相談してみることをおすすめします。

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家具家電付きの物件を選ぶ

物件のなかには家具と家電がすでに備え付けられたものもあります。すでに生活のために必要な家具家電が設置されているので、新しく購入する必要がありません。

また、引越し業者による設置が必要な洗濯機や、1人で運ぶのが難しい冷蔵庫などが備え付けられているので、引っ越しや取り付け費用も抑えることができます。

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