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一人暮らし(単身)の引っ越し費用の相場は?総額の目安や安く抑えるコツも解説

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最終更新日: 2024年04月19日

進学や就職で初めて一人暮らしをする人、あるいは会社員で単身引越しをする人は、どれくらいの引越し費用がかかるのか気になるのではないでしょうか。

一人暮らしの引越し費用は平均4万4200円でした(※1)。ただし依頼する時期、荷物量、移動距離で大きく異なります。

通常期に限定すると1万9500円~4万6500円、繁忙期に限定すると2万6000円~6万4900円が相場です。さらに引越しで発生する「賃貸物件の初期費用」や「家電の購入費用」を含めた総額は22万~97万円を見ておきましょう。

一人暮らし(単身)の引越し費用や、総額の目安と内訳、費用を安く抑えるコツを詳しく解説します。

※1ミツモアにおける2023年4月11日~2024年4月10日の単身引越し者の応募価格

一人暮らしの引っ越し費用の相場はいくら?

引越し費用は主に「時期」「荷物量」「移動距離」によって決まります。とくに3月~4月は引越し依頼が集中するため、引越し料金も割増されて高騰する傾向です。

ミツモアで実際に見積もりや依頼をした引越しのデータから、条件ごとの料金相場を算出しました。

一人暮らしの通常期(5~2月)の引越し費用相場

通常期における一人暮らしの引越し費用の平均価格は4万2600円相場は1万9500円~4万6500円(※1)です。移動距離や荷物量別の平均価格は次の通りです。

移動距離 荷物が少ない 荷物が多い
~15km(同市区町程度) 25,212円 34,325円
~50km(同都道府県程度) 25,900円 35,000円
~200km(同一地方程度) 35,822円 46,300円
~500km(近隣地方程度) 64,000円 78,781円
500km~(遠距離地方程度) 126,300円 155,150円

※ミツモアの引越し見積もり価格をもとに算出(2023年5月~2024年2月)

荷物が少ない場合とは、家具家電+段ボール6~10個ほどの、軽トラックで運べる荷物量です。ワンルーム~1DKに済む人であれば軽トラックで運べるでしょう。

荷物が多い場合とは、家具家電+段ボール16~20個ほどの、2tショートトラックを使う荷物量です。2K~2LDKほどの人はこちらにあたります。部屋の大きさに限らず、荷物量が少なければ料金は安いです。

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※1 ミツモアにおける単身引越しの見積もり価格の全平均(2023年5月~2024年2月、全距離・荷物量)

一人暮らしの繁忙期(3~4月)の引越し費用相場

繁忙期(2月~4月)の一人暮らしの引越し費用の平均価格は5万6000円相場は2万6000円~6万4900円(※2)です。 

引越し需要が増えるため、通常期と比べて20~30%ほど料金が高くなる傾向にあります。移動距離や荷物量別の平均価格は次の通りです。

移動距離 荷物が少ない 荷物が多い
~15km(同市区町程度) 31,000円 41,900円
~50km(同都道府県程度) 32,908円 44,523円
~200km(同一地方程度) 46,257円 58,534円
~500km(近隣地方程度) 79,524円 107,679円
500km~(遠距離地方程度) 137,808円 161,800円

※ミツモアの引越し見積もり価格をもとに算出(2023年3月~2023年4月)

通常期と同じく、荷物が少ない場合とは軽トラックで運べる荷物量、2tショートトラックを使う荷物量です。

荷物が少なく同一市内程度の距離であれば、繁忙期でも2万円ほどで済む場合もあります。一方で東京~大阪間など500kmを超える距離の引越しで、荷物が多いと10万~20万円になります。

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※2ミツモアにおける単身引越しの見積もり価格の全平均(2023年3月~2023年4月、全距離・荷物量)

なおオプションでエアコンや洗濯機の脱着、不用品回収なども依頼すると料金が上がります。ただし別の業者を探して依頼するよりも、まとめて頼むほうが総額でおトクになるでしょう。

一人暮らしの引っ越し費用の内訳と高くなる理由

一人暮らしの引っ越し費用は、引っ越しサービスにかかる「基本料金」、ガソリン代などの「実費」、オプションサービスを含む「オプション料金」で決まります。

基本料金

基本料金は荷物の搬出や搬入作業そのものにかかる料金です。荷物量が多く移動距離が長いほど、スタッフや作業時間が増えて料金も高くなります。さらに引越しの依頼が集中する時期は、割増運賃が加算されます。

一般的に1人暮らしの荷物量であれば、2トントラック1台と作業員2名で対応できるケースが多いです。この場合の基本料金は、2万円から4万円程度が目安です。

実費

荷物の輸送にかかるガソリン代や高速道路代、駐車場代、梱包資材費などが実費です。移動距離や荷物量に応じて加算されます。

たとえば東京から大阪までの引越しの場合、1万円程度が追加でかかる計算です。

オプション料金

その他、引越し住居の条件や、追加のオプションサービスに応じて料金が高くなります。加算されるサービスと金額の例は以下です。

  • 階段の上り下り(エレベーターがない場合):1階分 1000円
  • 梱包資材の貸し出し:ガムテープ 200円、衣装ケース1個 300円など
  • 梱包資材の回収:1回 3000円
  • 荷物の梱包・荷解き:1箱 500円
  • 家具の解体・組立:1個 1100円
  • 不用品回収:1つ 1000円~
  • エアコンの取付:1台 1万3000円~
  • ハウスクリーニング:1K 2万円~

駐車場代や梱包資材の貸し出しなどは基本料金に含まれていて無料の場合もあり、価格設定は業者によって異なります。

正確に料金を出してもらうために、見積もりを依頼する際は、荷物量だけでなく、住居の階数やエレベーターの有無、移動距離などを事前に詳しく伝えておきましょう。

見積もり金額が変動する要因については、以下の記事でも詳しく解説しています。

一人暮らしの引っ越し費用を安く抑えるコツ6選

一人暮らしの引越しにかかる費用をできるだけ安くする方法を、6つに絞って紹介します。

地域の引越し業者を含めて相見積もりを取る

引越しサービスには定価がありません。そのため相見積もりをとって料金が安い業者に頼むことが大切です。相見積もりで「引越し料金が10万円から4万円に下がった」という例もあります

単身引越しの場合、荷物量が少ないので大手の引越し業者に頼まなくてもスムーズに運搬を終えられます。地域の業者も含め相見積もりすれば、より安い引越し業者に出会えるでしょう。

地域の業者を見つけるには引越しの一括見積もりサービスの利用がおすすめです。ミツモアでは近くの引越し業者から最大5つの見積もりが届くので、探す手間を省けます。料金だけではなく口コミも確認できて安心です。

相見積もりのやり方は「相見積もりで費用を安く抑えるポイント」も参考にしましょう。

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一人暮らしの引越しでおすすめの安い業者は、以下の記事でも紹介しています。

「単身パック」を利用する

単身パックとは、あらかじめ用意されたコンテナボックスに入るだけの荷物を積み込んで運ぶプランです。1つのトラックで複数のコンテナを同時に運ぶことで、2万~3万円から単身引越しを依頼できます。

とくに遠方への引越しでも5万円~6万円と安価で、繁忙期でも比較的安いのが単身パックのメリットです。

一方で運べる荷物量は「家電2~3点と段ボール10箱程度」など制限があり、コンテナに積み切れないと利用ができません。また新居への到着が翌日以降になる点にも注意が必要です。

初めて一人暮らしする人や、家具家電付き住居、シェアハウスへの引っ越しなど荷物が少ない人にとくにおすすめです。

以下の記事で、大手引越し業者7社の単身パックの料金や利用条件を比較しています。詳しく知りたい人は確認してみてください。

学生であれば、学割料金を適用した「学生パック」も検討できます。

家具家電や私物を処分し荷物量を減らす

引っ越し費用は荷物量が多いほど高く、少ないほど安くなります。

一人暮らしの引越しは家具や家電を新調する良い機会です。古い家電や家具がある場合は、引越し前に処分すれば引越し料金を下げられます。

大型の家財を捨てるときは、粗大ゴミで捨てるか不用品回収業者に引き取ってもらいましょう。不用品回収や買い取りも実施している引越し業者に依頼すれば、手間を減らせるのみでなく、支払いの足しにできる可能性があります。

繁忙期を避けて引越しをする

引越しは卒業後の就職や転勤、転職をする人が多い3月~4月が繁忙期です繫忙期に時期は朝から晩まで予約が埋まるほどで、他の月よりも料金が高く設定されています。

一人暮らしの引越しの場合、通常期の5月~2月の引越し費用は3月~4月よりも1万円ほど安いです。

引越しのスケジュールに融通が利くなら、1~2月上旬に前倒すか、6~12月に変更すると良いでしょう。

午後の時間帯を指定する

引越しはその日のうちに荷物の搬入や荷ほどきを終えられる、午前中の依頼が人気です。そのため業者の手が比較的空いている午後の作業を予約したほうが、数千円安く引っ越せます

引越し時間が何時でも構わない人であれば、最も費用が安くなる「フリー便」がおすすめです。引越し業者の都合に合わせて作業を開始するため、割安価格で設定されています。

なお午後指定やフリー便で予約すると、荷物が届くのが夜中や翌日になる可能性が高い点に注意しましょう。

梱包材を無料で調達する

引越しの荷造りをするときは、段ボールやガムテープといった梱包資材を使います。引越し業者が用意してくれる場合もありますが、格安の業者や「単身パック」では自分で準備するケースが多いです。

段ボールを無料で手に入れられれば、2000円~4000円ほど節約できます。ドラッグストアやホームセンター、スーパーマーケットで段ボールを集めましょう。ただし段ボール集めは手間がかかるため、使える時間とコストに見合うかどうかは検討が必要です。詳しい集め方は以下の記事で解説しています。

一人暮らしの引っ越し総額の目安はいくら?

一人暮らしで新しい部屋に引っ越すときには、引越し費用以外にも、賃貸物件の初期費用といったまとまったお金がかかります。

引越し費用と賃貸物件の初期費用、家具や家電の購入費用、旧居の退去費用をすべて合計すると、総額22万~97万円が目安です

総額の内訳 費用の目安
引越し費用 2~7万円
賃貸物件の初期費用 18~60万円
家具・家電の購入費用 0~21万円
旧居の退去費用 2万~9万円

引越し費用:2万~7万円

一人暮らしの引越し費用の相場はいくら?」で紹介した通り、一人暮らし(単身)の引越し費用は、繁忙期は2万6000円~6万4900円、通常期は1万9500円~4万6500円が相場です。

繁忙期(3~4月) 2万6000円~6万4900円
通常期(5~2月) 1万9500円~4万6500円

引越し費用は時期だけでなく移動距離、荷物量、オプションで依頼するサービスによっても変動します。オプションとは、荷物の梱包や家具の解体・組み立て、エアコンや洗濯機の脱着などのサービスです。

実際の依頼内容に応じた費用を確認したい人は、実際に複数の業者から相見積もりをとると良いでしょう。ミツモアなら簡単に最大5件の見積もりをとれて、営業電話もなく安心です。

賃貸物件の初期費用:18万~60万円

賃貸物件を借りるときは家賃だけを払えばよいわけではなく、最初に敷金や礼金などの初期費用がかかります。

賃貸物件の初期費用は、新居の家賃の4~6か月分が目安です。たとえば7万円の家賃なら、20万~42万円が初期費用として必要でしょう。

新居の家賃 初期費用の目安
6万円 18万~36万円
7万円 20万~42万円
8万円 22万~48万円
9万円 24万~54万円
10万円 26万~60万円

賃貸物件の初期費用には敷金・礼金のみではなく、不動産会社への仲介手数料や諸々の保険料が含まれます。

賃貸物件の初期費用の内訳は、以下の記事で詳しく解説しています。

家具・家電の購入費用:0万~21万円

初めて一人暮らしをする人は、ほとんどの場合、家具や小さめの家電製品を新しく揃えるでしょう。家具や家電、生活用品代などの総額は20万円ほどです。

一人暮らしに最低限必要な家具や家電の料金相場をまとめました。

洗濯機 2万~4万円
冷蔵庫 2万~4万円
電子レンジ 5000~1万5000円
ベッドフレーム 2万~4万円
マットレス・かけ布団 1万~2万円
照明 5000~1万5000円
カーテン 5000~1万円
テーブル 5000~1万5000円
収納家具など 5000~1万5000円

新居にエアコンがついていない場合はエアコン本体代が3万~5万円、テレビも購入すると1万~6万円ほど追加でかかります。

その他、照明や食器、台所用品・洗面用品・タオル・トイレットペーパーといった生活用品のお金が必要です。一人暮らしを初めてする人にとっての必需品は、以下の記事で詳しく紹介しています。

実家から家具を運ぶ人は購入費用はかかりませんが、大型家具を運搬するとなると、引越し料金が増える可能性がある点に注意しましょう。

旧居の退去費用:2万~9万円(元々一人暮らしをしていた人)

現在すでに賃貸物件で一人暮らしをしている人は、退去費用がかかる可能性があります。退去費用は2万~9万円が相場です。初期費用の有無や、部屋の汚れ具合で料金が変動します。

退去費用の内訳は以下です。

  • クリーニング費用
  • 修繕費用
  • 新居に持っていかない家具・家電の処分費用

それぞれの詳しい料金相場は、以下の記事で詳しく解説しています。

一人暮らしの引っ越し総額を安く抑えるコツ5選

一人暮らしの物件探しや家具家電の購入など、さまざまなタイミングで使える安くするためのポイントを紹介します。

敷金礼金0円やフリーレント付きの物件を探す

賃貸物件の空室状態を防ぐため、月々の家賃は下げない代わりに、敷金と礼金が0円の場合があります。

敷金や礼金が不要の物件を選べば、初期費用を大きく抑えられます。できるだけ安く引っ越したい人は、不動産会社に敷金と礼金がない物件を探していることを伝えてみましょう

またフリーレントと呼ばれる家賃が無料になる期間がついた物件もあります。前家賃が無料なので、敷金・礼金0円と同様に初期費用を抑えることが可能です。

リサイクルショップやジモティーで家具家電を探す

家具や家電を購入する必要があるときは、リサイクルショップやジモティーで探すのがおすすめ。状態がよく、まだまだ使えるものが出品されていることもあるので、できるだけ引っ越し初期の費用を抑えたい方におすすめです。

参考:ジモティー

大学生協経由で物件を探す(学生/新社会人の場合)

大学の生協と提供している不動産会社では、仲介手数料が半額になるなどの割引を用意していることがあります

必ずしも生協に加入している必要はなく、加入していなくても相談できるので、一人暮らしを始める学生・新社会人の方は一度生協にも相談することをおすすめします。

家具家電付きの物件を選ぶ

物件のなかには家具と家電がすでに備え付けられたものもあります。すでに生活のために必要な家具家電が設置されているので、新しく購入する必要がありません

また専門業者による設置が必要な洗濯機や、1人で運ぶのが難しい冷蔵庫などが備え付けられているので、引っ越しや取り付け費用も抑えることができますよ

できるだけ早く不動産会社/仲介業者に相談する

安く引っ越しをするためには、できるだけ早く不動産会社・仲介業者に相談しましょう。できるだけ早く動いた方が良い物件が残っています。そのため希望の条件を満たす物件に出会える可能性が高まるでしょう。

費用の面でもできるだけ早く動いた方が安く済ませることができます。特に人気エリアでは2月・3月など多くの人が物件を探すタイミングになると、礼金や敷金を1か月分から2か月分に値上げをしたり、賃料を1万円高くするといった値上げもおこなわれています。「4月から新生活だから費用を抑えるために3月に入居したい」と考えていても、結局1月や2月から入居する費用と変わらないこともあるようです。

できるだけ安く、希望の物件を見つけるため、早めに不動産会社に相談しましょう。

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  • 登録事業者は大手・準大手業者が中心
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  • 登録事業者は地域密着型の中小業者が中心(必要なサービスを安く依頼したい方や近距離引っ越しにおすすめ)
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