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長距離引越しにかかる費用とは?ペットや車を移動させる方法も紹介

最終更新日: 2022年09月20日

長距離引越しでは通常の引越しと比べ、距離が長くなるので引越し代金が高くなります。時間の調整が難しいのも悩ましいポイントです。長距離引越しの料金モデルと併せて、ペットや車の運搬方法といった疑問も紹介します。

長距離の引越し料金はいくらかかる?

計算機とトラックのミニチュア

長距離引越しは通常の引越しに比べて、業者に支払う金額が高くなってしまいます。そもそも引越し料金はどのように決められるのでしょうか?内訳やベースの料金を決める方式・モデル料金を把握しておきましょう。

引越し料金の内訳

引越し料金の内訳は大きく「基準運賃」「実費」「付帯サービス料」の3種類です

基準運賃は「移動する距離」または「目的地までにかかる時間」によって算出されます。引越し費用のベースとなる部分であり、荷物の量(トラックの積載量)が多くなればなるほど上がる仕組みです。休日や深夜・早朝の場合は所定の割増分が加算されます。

実費とは作業員が働く人件費や梱包資材にかかる料金など、文字通り実際にかかった費用です。荷物の量に比例して人数や資材が多くなるでしょう。

付帯サービス料は一般的に「オプション料金」と呼ばれる費用です。引っ越す人の任意で頼むオプション(エアコンやアンテナの設置、ピアノの郵送など)には、業者ごとに設定された料金がかかります。

参考:
引越料金のしくみ – 近畿運輸局

引越しのモデル運賃・料金 – 関東運輸局

100km超なら基準運賃は「距離制」

基準運賃の決め方は「時間制」と「距離制」の2パターンです

時間制では引越作業にどの程度の時間がかかったかを基に、基準運賃を決めます。午前・午後にまたがらず4時間以内で終われば4時間制、正午を挟むか4時間を超える場合は8時間制です。

距離制では荷物を運搬する距離に応じて、基準運賃を決めます。引越し先が遠くなればなるほど運賃が上がっていく方式です。

100km未満の引越しには時間制が、100m以上の場合は距離制が採用されます。遠距離引越しを考えている人はあらかじめ距離を調べておきましょう。

時間制・距離制ともに国土交通省のガイドラインに示されたモデル料金があり、引越し料金が業者によって大幅に変わるケースはまれです。ただ10%までの幅は持たせられるため、正確な金額を知りたい場合は見積もりを取りましょう。

荷物の量と距離ごとのモデル料金

距離制で基準運賃を決める場合、引越し先が遠くなるほど料金も上がります。国土交通省が提示しているモデル料金を、距離とトラックの積載量ごとに見てみましょう

距離 1トン超2トン車まで 3トン超4トン車まで 5トン超6トン車まで
100km超110km以下 25,040〜37,560円 28,500〜42,740円 34,650〜 51,970円
140km超150km以下 29,230〜43,850円 33,300〜 49,940円 40,480〜 60,720
190km超200km以下 34,480〜51,720円 39,270〜58,910円 47,740〜 71,620円
200km超500km以下(20km増えるごとに) 1,840〜2,760円 2,100〜3,160円 2,580〜3,860円
500km超500km以下(50km増えるごとに) 4,620〜6,940円 5,250〜 7,870円 6,420〜9,640円

2トン車の荷物量は目安として、横110cm×縦110cm×高さ120cmのパレットなら6枚・横54cm×縦45cm×高さ32cmの段ボールなら約160個です。運ぶ家具も考慮しておおよその積載量を予想してみましょう。

ただ引越し経験が少ないと予想が付かないかもしれません。正確な積載量・料金を知りたい場合は訪問見積もりを頼むのが確実です。

長距離でも金額を抑えられるプラン

スマートフォンを操作する女性

引越し業者では多くの場合、消費者に対して低料金プランを提供しています。長距離でも金額を抑えられるプランを紹介します。

他の人の荷物と一緒に運ぶ「混載便」

混載便とは自分の引越し専用のトラックではなく、他者と荷物を混載して運ぶトラックを使うコースです。別の用途で同じ方向に向かうトラックに、一緒に荷物を載せて運搬します。

一般的な引越しトラックを使うよりも安く済むメリットはありますが、混載できる荷主が見つかるまで待たなければなりません。引越し日時を指定できない他、荷物を受け取る時間も選択できない点はデメリットです。

引越しのタイミングにこだわりがなく時間に余裕のある人なら、お得に使えるでしょう。

空いたトラックを使う「帰り便」

商用トラックは行きと帰りにそれぞれ荷物を載せるのが効率のよい使い方といえます。目的地まで荷物を運んて空のまま帰る予定のトラックに、引越し荷物を積むのが「帰り便」のプランです

一般的なプランよりも安く依頼できるため、引越し業者と依頼主双方にメリットのあるサービスとなっています。

デメリットは引越し日時を選択できない点と、荷物量が多いと利用できない可能性がある点です。帰り便が空いていてもトラックのサイズが小さければ、荷物を積めない可能性もあります。

帰り便を使いたい人は条件が合うトラックが見つかるタイミングを待つ必要が出てくるでしょう。

貨物列車や船で運搬「コンテナ便」

コンテナ便はトラックではなく鉄道の貨物用コンテナで荷物を運ぶプランです。燃料費や人件費を抑えられるため、金額が安くなるというメリットがあります。

渋滞をはじめとした交通状況に依存せず、予定通りに運べる確率が高くなるのも魅力です。ただし自分の荷物だけでなく他の人や企業の荷物も運ぶため、各駅で荷積みや荷下ろしをします。到着までの時間は長くなると考えましょう。

引越し先との距離や貨物列車の状況によっては、荷物が届くのが数日かかるケースもあり得ます。

時間を指定しない「フリー便」

フリー便はその名の通り依頼主から時間を指定せず、引越し業者の予定に合わせて引っ越すプランです。通常プランよりも安く引っ越せるメリットがあります。

ただ引越し日は決められても時間帯はフリーになっているため、自分の予定に合わせた行動は望めません。当日しか時間帯が分からず、長時間待たなければならない可能性もあります。

引越しを1日で完了させたい人が多いので、引越し作業の依頼は基本的に午前中に集中します。フリー便で依頼すると午後以降の引越しになる場合が多いでしょう。場合によっては夜間帯になるかもしれません。

プラン選び以外にも工夫を

荷造りをする男女

長距離の引越しは転居先が遠くなるほど、費用がかさみます。プラン選びで工夫する他にも、できるだけ料金を抑える方法を知っておきましょう。特に重要な二つを紹介します。

できるだけ繁忙期は避ける

引越し料金は業者の通常期と繁忙期で料金が大きく異なります。できる限り繁忙期を避けて、通常期を狙うのがよいでしょう

繁忙期は新生活が始まる3〜4月の時期と、転勤が多い9月頃です。引越し依頼が集中するため、高い金額になってしまいます。料金に納得してもトラックが空いていない場合もあるでしょう。

さらに1カ月の間で月末は引越業者が混みやすいタイミングです。費用が高くなりがちで予約を取りづらくなるため、可能であれば月の半ば辺りを狙うのがおすすめです。

相見積もりを取る

引越し料金を抑えたいなら複数社から見積もりを取得して、内容を比較してみましょう。相見積もりを取れば相場が分かるとともに、納得のいく価格の依頼先を選べます

価格競争につながるため、通常よりも金額が安くなる可能性があるのも相見積もりのメリットです。ただ個人で行うと複数社に連絡し、1社ごとに現場確認の日程を調整する必要があります。手間がかかって面倒だと思う人も多いでしょう。

見積もりに時間を取られたくないなら、ミツモアの一括見積もりサービスがおすすめです。複数社からの見積もりをまとめて取得できます。

ミツモアで引越しを依頼する

長距離引越しの疑問

考え事をする女性

引越しの距離が長くなると近場の転居では感じない苦労が出てきます。特に多くの人を悩ませるのがペットや車の移動です。それぞれの運搬方法について選べる方法を紹介します。

ペットはどうやって連れていく?

短距離での引越しではペットを自家用車で運ぶこともできますが、長距離になると難しくなるでしょう。長距離引越しでは一般的に動物輸送専門業者に輸送を依頼します

動物輸送専門業者は動物にストレスがかからないよう、専門的な知識を活用して輸送する業者です。特に温度や環境の変化に弱い動物を連れていきたいときは、専門業者に依頼するのが安心でしょう。

引越し業者の中にもペット輸送に対応している会社があります。見積もりを依頼するときに相談してみて、対応しているようなら一緒に頼むのも選択肢です。

車は運転して持っていく?

引越しでは自家用車を自分で運転して運ぶのが一般的です。しかし距離が長くなると運転時間が非常に長くなり、スケジュールや体力の面で輸送が難しい場合もあるでしょう。

運転して持っていけない距離なら、陸運輸送業者に依頼するのがおすすめです。大型の専用トラックで拠点間を移動しながら転居先まで運搬します。

車の輸送に対応している引越し業者もありますが、提携業者に再委託するため費用が高くなる可能性が高いでしょう。可能であれば陸運業者に直接依頼する方が安く済みます。

長距離引越しに役立つ知識

人さし指を立てる女性

長距離引越しに当たってはプランや料金を抑える方法以外にも、覚えておくと役立つ知識があります。スケジュールや荷物の量といった個々の事情によって、活用できるサービスを把握しておきましょう。

チャーター便なら引越しがスピーディー

長距離引越しは1日で全てを終えるのが困難です。とはいえ仕事をはじめとした都合でできるだけ早く引っ越したい人は、貸切のチャーター便を選ぶとよいでしょう

チャーター便であれば荷物の運搬日や受取日を指定できます。素早く運んでくれるため、引越しを早く終えられるのがメリットです。

自分専用のトラックなら荷物が多くて積み込めないという心配はほぼないでしょう。荷物の紛失も起きづらくなります。ただし手厚くぜいたくなプランになるため、料金設定は高額です。

荷物が少なければレンタカーも選択肢

荷物が少なければミニバンや軽トラックなどの車をレンタルして運ぶ方法もあります。各レンタカー業者では乗り捨てプランも用意しているため、片道運転で荷物を運ぶとよいでしょう。

ただし大きな荷物があったり荷物量が多すぎたりする場合は運びきれません。車を陸運業者に輸送してもらうような場所に引っ越す場合も、体力や安全面を考えるとやめた方がよい方法です。

転居先が安全に運転しきれる距離で荷物がそれほど多くない人には、料金を抑える手段としておすすめできます。例えばトヨタレンタカーのトラックを24時間借りた場合の費用は、8,800〜24,200円です。

参考:料金一覧(基本料金)|トヨタレンタカー【公式】

日数が空くなら荷物預かりサービスを検討

長距離の引越しでは荷物だけでなく、人が移動する時間も長くなります。荷物が転居先へ到着する日に立ち会えないケースもあるでしょう。

荷物が先に到着しそうなときに使えるのが、荷物預かりのサービスです。自分が到着するまでの間だけ引越し業者に荷物を預かってもらい、受け取り可能な日に搬入を頼みます。

荷物預かりは引越し業者によって提供の有無や、対応できる荷物の量が変わります。日程に不安がある場合は事前に相談してみましょう。相見積もりの段階で確認すれば、荷物預かりを用意している業者に絞り込めます。

長距離引越し時の注意点

荷物の受け渡しをする作業服姿の男性

距離が遠い場所への引越しでは、事前の計画や準備が必要です。スムーズに引っ越すためにも特に対処が必要な注意点を、しっかりチェックしておきましょう。

日数がかかる

一般的な引越しでは多くのケースで午前中に荷物を搬入し、午後に荷物を新居へ降ろします。引越しを1日で完了できる場合が大半です。

しかし長距離引越しでも同じ感覚でスケジューリングしてしまうと、予定外のトラブルに振り回されかねません。荷物が日をまたいで届く可能性が高い上に、自分が移動するのにも体力を使います。

特に混載便で依頼した場合はトラックが満杯にならないと出発しない場合もあります。コンテナ便は複数の駅で停車するため荷物の到着が数日後になるのが一般的です。

新居の入居日決定といった手続きをする際は、運搬の日程も加味して調整しましょう。荷物が届くのが次の日以降になるようなら、ホテルの予約も必要です。

荷物が破損するリスクが高い

長距離の引越しではトラックの中で荷物を固定したり養生していたりしても、近場での引越しと比べて破損する可能性が高くなります

長距離運転では荷物が揺れやすく、思いもよらない物損が起きるケースが少なくありません。一般トラックから長距離トラックに積み直す場合、載せ替え作業で物損が起きる場合もあります。

長距離引越しでは特に業者が加入している損害保険の内容のチェックが重要です。補償の対象とならない高額なものは別に運ぶ手段を考え、破損のリスクに備えましょう。

長距離引越しにおすすめの業者3選

荷造りをしながらスマートフォンを操作する女性

引越し業者を選ぶときは長距離に役立つプランがある会社に絞るのがよいでしょう。遠方への引越しにおすすめできる3社を、それぞれの特徴とともに紹介します。

サカイ引越センター

日本に広く営業所を展開しているサカイ引越センターでは、「ご一緒便プラン」という混載便プランが用意されています

混載できるトラックが見つかるまで待つ必要がありますが、荷物の一時的な預かりが可能です。出来る限り費用を抑えたい人や、引越し完了希望日までに余裕がある人にお得なプランです。

単身の引越しである程度の自由が利き、ホテルや友人・知人の家などの宿を確保できるなら不便を感じず活用できるでしょう。

【公式】サカイ引越センター 引越しの料金・費用の見積もりは引越しのサカイへ

JR鉄道

コンテナ便の引越しサービスを展開しているのがJR鉄道です。全国140以上のコンテナ貨物駅を保有しているため、ほとんどの地域に運べるでしょう。

JR貨物列車はダイヤ通りに運行しているので、時間に遅れる心配がほぼありません。入居予定日が数日後という場合に、指定した日付まで貨物駅で留置できるという柔軟さも魅力です。

コンテナ数は荷物に合わせて決められるので、費用に無駄が出ません。単身や2人での引越しで荷物が多くなければ、コンテナ1個での輸送も可能です。

引越しサービス | JR貨物 日本貨物鉄道株式会社

アリさんマークの引越社

アリさんマークの引越社では、長距離引越しに特化したプランが充実しています。長距離向けの3プランからニーズに合うものを提案してもらえるでしょう。

例えばチャーター便を使う「長距離スペシャル便」では、荷作りから運搬・荷解きまで全てアリさんマークの引越社にお任せできます。

「長距離エコプラン」はJRのコンテナ便を途中の運送に使い、貨物駅から旧居・新居までの道のりだけアリさんマークの引越社によるトラック輸送で運ぶプランです。

「長距離エコリーズナブルパック」は全ての輸送をJRコンテナ便に任せます。サポートよりも安さ重視の人におすすめです。

【公式】アリさんマークの引越社

長距離の引越しは計画的に進めよう

ダンボールを運ぶ女性

100km以上の引越しでは荷物を運ぶ距離によって、引越料金の基本運賃が変わります。引越し先が遠くなるほど料金が上がってしまうので、混載便やコンテナ便といった安く運べるプランも視野に入れましょう。

長距離の引越しでは日数を多めに見ておく必要がある他、自分の到着が荷物の搬入に間に合わないような事態も起こり得ます。早めに計画を立てて日程を調整した上で、希望をかなえられる業者を探しましょう。

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