引越しの際にバイクをどのように運ぶか、気になっている人も多いのではないでしょうか。バイクを運ぶ方法や、自力で輸送する場合の注意点を解説します。
引越し業者にバイクを一緒に運んでもらえる?
引越しにあたりバイクはどのように、新居まで運ぶのでしょうか。バイクは基本的に荷物扱いにはできませんが、業者に輸送を依頼できるのかどうか解説します。
バイクは基本的に引越し荷物と一緒に積み込めない
どの引越し業者を選ぶかにもよりますが、基本的にバイクを荷物とともに運ぶことはできません。荷物としてトラックに積み込めないため、オプション扱いになるのが一般的です。
ただし50cc以下の原付であれば、業者に運んでもらえる可能性もあります。荷物扱いになるかどうかは業者によって異なるため、事前に確認しましょう。
トラックにバイクを積み込むと、移動中にバイクに傷が付いてしまう可能性もあります。バイクの輸送に対応していない業者も多いため、引越しの際にどのように運ぶのか考えておきましょう。
提携業者に運搬してもらえるケースもある
大手の引越し業者の中には、提携している業者がバイクを運搬してくれるケースもあります。オプション扱いになるものの、専門の業者が運んでくれるため、安心して利用できるのがメリットです。
提携業者を利用する際は、引越し業者が手続きをしてくれるため、自分で打ち合わせをする必要はありません。手軽に依頼できるため、50ccを超えるバイクを所有している人におすすめの方法です。
提携業者を利用する場合、輸送料金にプラスして仲介手数料が発生します。そのため運搬にかかる料金が割高になりがちな点に注意しましょう。
引越しでバイクを運ぶ方法
引越しでバイクを運ぶには、業者を利用する方法と自分で運転する方法があります。それぞれの方法のメリット・デメリットをチェックしましょう。
- 引越し業者に一緒に運んでもらう
- バイクのみ専門の輸送業者に依頼する
- 自分で運ぶ
引越し業者に一緒に運んでもらう
引越し業者にバイクの輸送を依頼する場合、荷物とトラックに積み込む方法とバイクのみを別に運ぶ方法の2種類があります。荷物として運ぶ際には、車体が破損するリスクがあるのがデメリットです。
トラックには50cc以下のバイクしか積み込めないため、大型バイクであれば輸送を依頼することになります。多くの業者では提携業者を利用するため、仲介手数料が発生する点に注意が必要です。
引越し業者に依頼すると料金は高くなりがちですが、複数の業者とやりとりをする必要がないため、手続きに時間がかかりません。引越し料金と合わせて見積もりを出せるのもメリットです。
バイクのみ専門の輸送業者に依頼する
バイクを傷つけずに運びたい人は、専門の輸送業者に依頼するのがおすすめです。車やバイクの輸送を主に取り扱う業者なら、大切なバイクを安全に運べます。
専門の業者を利用すると、受け取り日に新居までバイクを運んでもらえるのは便利です。オプションとしてバイクの住所変更を行ってくれる業者に依頼すれば、手続きの手間を省けます。
輸送業者は自力で探す必要がありますが、提携業者を利用するよりも料金が安くなる可能性もあるのがメリットです。50ccを超えるバイクを持っている人にも適しています。
自分で運ぶ
バイクを自分で運ぶには、引越し先までバイクを運転する以外に、トラックを載せて運ぶという手もあります。輸送用の車両をレンタルして、バイクをトラックなどに乗せて輸送する方法です。
バイクを運転して移動する際には、排気量に気を付けましょう。排気量が125cc以下の場合には高速道路を走れないため、引越し先が遠いケースでは移動に時間がかかってしまいます。
車両をレンタルして運ぶ場合、運転中にバイクが倒れないよう、しっかりと固定するのも重要なポイントです。レンタル料金はかかりますが、業者に輸送を依頼するよりも料金を安く抑えられます。
バイクの輸送料金の相場
バイクの輸送にかかる料金は、排気量や移動距離によって異なります。50cc程度のミニバイクならおよそ2万~2万5,000円、250ccのバイクならおよそ2万~3万円が目安です。
750ccを超える大型のバイクを運ぶ際には、5万円程度の料金がかかります。東京から大阪までの輸送と東京から北海道までの輸送では、2万円以上の差が出る可能性があるのも特徴です。
業者によって料金に差があるため、複数の会社から見積もりをもらって比較しましょう。おおよその相場を把握するためにも、見積もりを比べることは大切です。
バイクを輸送するときの注意点
自分でバイクを輸送するなら、引越し前にいくつかの準備が必要です。バイクを新居まで輸送する際に知っておきたいポイントを解説します。
- ガソリンを抜いておく
- 事前に傷や破損の状況をチェックしておく
ガソリンを抜いておく
自分でバイクを運転していく場合を除き、バイクを運ぶなら事前にガソリンを抜いておく必要があります。輸送中に引火を引き起こす恐れがあるため、忘れずにチェックしましょう。
バイクにガソリンが入ったままだと、輸送を引き受けてもらえない可能性もあります。ガソリンは非常に引火しやすく、抜いた後の保存にも気を配らなければならないため、ディーラーに抜いてもらうのがおすすめです。
業者によっては代わりにガソリンを抜いてくれるケースも珍しくありません。二度手間にならないよう、作業が必要かどうか事前に確認しておくとスムーズです。
事前に傷や破損の状況をチェックしておく
業者にバイクの輸送を依頼しても、傷が付いてしまうリスクはあります。輸送によってバイクが破損しても、いつ傷が付いたのかが分からなければ賠償を受けられない可能性があるでしょう。
いつ破損したかを証明するには、事前の状況を記録しておく必要があります。輸送前のバイクがどのような見た目だったか分かるように、引越し前に写真を撮っておきましょう。
またバイクが破損した際に受けられる賠償には、業者によって違いがあります。事前に規約をよく確認し、業者選びの参考にするとよいでしょう。
引越しでのバイクの運び方を知っておこう
多くの引越し業者では、バイクを荷物として運ぶことはできません。50cc以下のサイズであればトラックに積み込める可能性もありますが、破損などのリスクがあるのがデメリットです。
新居までバイクを輸送するには、引越し業者が提携している業者に依頼したり、自力で輸送したりとさまざまな方法があります。バイクのサイズによっても料金は異なるため、相場を把握した上で輸送方法を決めましょう。
バイクをトラックなどの車両に乗せる場合には、ガソリンを抜くなどの準備が欠かせません。それぞれの輸送方法におけるメリットや注意点を理解して、大切なバイクを安全に運びましょう。