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引っ越しを全部まかせると費用はいくら?おまかせパックの料金を各社比較

最終更新日: 2024年12月11日

仕事や家事などを理由に梱包や片付けの時間が取れない人に向けて、引っ越し業者が提供するサービスが荷造りから荷解きまでの作業をやってもらえる「おまかせパック」や「おまかせプラン」です

ただし作業範囲によっては、自分でやる作業があったり、費用が変わるプランもあります。

引っ越しですべての作業を業者に依頼したときの費用相場について、おまかせパックを提供する業者を含めて解説します。

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引っ越しを全部まかせると費用はいくら?

引っ越し費用はおまかせパックに限らず、引っ越す人数や荷物量、移動距離などによって大きく変わります。料金は「オプション」扱いになるため、引っ越し費用に上乗せされるのが特徴です。

たとえば、50km圏内にある新居へ引っ越すとき、通常の引っ越しプランとおまかせパックで申し込んだ場合の費用は、下記のとおりです。

引っ越しプラン/引っ越し人数 単身 2人 3人以上
おまかせパックの費用相場 60,000~90,000円 80,000~120,000円 120,000~200,000円
通常の引っ越しプラン 30,000~65,000円 50,000~106,000円 60,000~138,000円
差額の費用 25,000~30,000円 14,000~30,000円 60,000~62,000円

※「通常の引っ越しプラン」は、ミツモアにおける引越し依頼の応募価格の平均値(2023年12月1日~2024年11月30日)より算出

おまかせパックを利用すると通常よりも多くの作業スタッフが必要になるため、その分の料金が14,000〜62,000円加算されます

ただしあくまでも上記の金額は相場です。作業スタッフの人数や追加オプションの有無などによって価格が大きく変動するため、必ず引っ越し業者から見積もりを取って確認しましょう。

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引っ越しおまかせパックの作業範囲

「引っ越しおまかせパック」や「おまかせプラン」は、荷造りから荷物の搬出入、新居での荷ほどきまで一連の作業を引っ越し業者に依頼できるサービスです。

通常プランのサービス内容と比較すると、以下のとおりです。

作業内容 おまかせパック おまかせパック(ハーフコース) 通常プラン
ダンボールの梱包 △(一部業者を除く) ×
家具家電の梱包
荷物の搬出
荷物の輸送
荷物の搬入
家具家電の開梱・設置
荷物の荷解き・設置 △(一部業者を除く) ×
不要なダンボールの回収 △(一部業者を除く) ×

荷物の梱包や開梱時間が短縮できるのはもちろん、休む時間を惜しんで準備や片付けに追われるプレッシャーもありません。サービスを利用するなら、仕事が多忙な人をはじめ、妊婦や小さな子どもがいる人、高齢者を含む荷造りが困難な人などにおすすめです。

ただし、引っ越し当日に依頼主が作業に立ち会う必要があります。加えて、おまかせパックのハーフコースのように引っ越し作業の一部をやってもらえないサービスもあるため、内容を確認したうえで申し込みましょう。

引っ越しおまかせパックを提供する業者5選

おまかせパックを提供するのは、大手引っ越し業者を中心に下記のとおりです。

引っ越し業者 おまかせパックのプラン おすすめな人 料金
アート引越センター ・フルコース

・ハーフコース

・基本コース

引っ越し後に家具の模様替えをしたい人 要見積もり
サカイ引越センター ・新居のお掃除まで全ておまかせプレミアムプラン

・まるごとおまかせフルサービスプラン

・荷造りおまかせスタンダードプラン

新居に引っ越した後に掃除や家事代行を依頼したい人 要見積もり
日本通運 ・フルプラン

・ハーフプラン

一時的に荷物をトランクルームに保管したい人 要見積もり
アリさんマークの引越社 ・アリさんフルパック

・アリさんパック

冷蔵庫の中身を処分しきれずに食品を持っていきたい人 要見積もり
アーク引越センター すべてお任せフルフルプラン 少しでも安い費用でおまかせパックを利用したい人 要見積もり

1.アート引越センター

アートおまかせパック
画像引用:おまかせパック|アート引越しセンター

アート引越しセンターのおまかせパックは、「フルコース」と「ハーフコース」、「基本コース」の3種類です

基本コースは荷造りと荷解きを自分たちで行うプランのため、業者に作業を全部まかせたい人は「フルコース」または「ハーフコース」を依頼しましょう。

フルコースはすべての作業を依頼できますが、ハーフコースは料金が少し安くなる分、荷ほどきは自分たちで行います。

引っ越し後も1回に限り、無料で家具を移動できるサービスを提供しているので、部屋の狭さを理由に模様替えをしたい人におすすめです。

2.サカイ引越センター

サカイ引越センターおまかせ
画像引用:新居のお掃除まで全ておまかせプレミアムプラン|サカイ引越センター

サカイ引越センターでは3つのサービスを提供しています。

荷造りから荷解きまですべての作業を作業スタッフに依頼できる「フルサービスプラン」に加え「プレミアムプラン」では、新居の掃除サービスが利用できるのが特徴です。引っ越し当日からきれいな部屋で過ごしたい人は、「プレミアムプラン」を申し込みましょう。

少しでも費用を抑えたい人は、自分たちで荷ほどきを行う「スタンダードプラン」に申し込むのがおすすめです。

3.日本通運

日通フルプラン
画像引用:フルプラン(家族の引越し)|日本通運

日本通運のおまかせパックは、主に家族世帯に提供しているのが特徴です。小物以外の荷造りから、新居での箱開け、片付けまで任せられる「フルプラン」のほか、荷ほどき以外の業務を依頼できる「ハーフプラン」の2種類を利用できます。

有料ですが、段ボール以外の梱包資材のレンタルや荷物の一時保管、粗大ゴミやリサイクル品の引き取りサービスも、利用可能です。

4.アリさんマークの引越社

アリさんマークおまかせ
画像引用:アリさんフルパック|アリさんマークの引越社

アリさんマークの引越社では家族世帯だけでなく、単身世帯にもおまかせパックを提供しています。

荷造りから荷ほどき、大型家具・家電の配置まで依頼できる「アリさんフルパック」に加え、少しでも費用を抑えたい人は、荷ほどき以外の作業を依頼できる「アリさんパック」がおすすめです。

「アリさんフルパック」に申し込むとクーラーバックが無料でもらえます。冷蔵庫の中身を処分しきれず、新居に持っていきたい人は検討してみるといいでしょう。

5.アーク引越センター

アークおまかせ
画像引用:すべてお任せフルフルプラン|アーク引越センター

アーク引越センターの「すべてお任せフルフルプラン」は、荷造りから荷ほどきまでの引越し作業をスタッフに依頼できるのが特徴です家族だけでなく、単身世帯や共働きの夫婦向けにも提供しているのが特徴です。

土日祝日や繫忙期は除きますが、毎月1日〜20日までに引越すと、引っ越し料金が10〜30%割引になります。少しでも安い費用で引っ越したい人におすすめです。

引っ越しおまかせパック利用前にやるべき7つのこと

引っ越しおまかせパックに申し込むと、スタッフが荷造りから荷ほどきまでの作業をやってもらえます。

ただし利用にあたり、下記7つのことをやらないとトラブルになるため、忘れないように注意しましょう。

1.料金や補償制度を確認しておく

引っ越し業者のおまかせパックを選ぶ前に料金だけでなく、サービスや補償内容は必ず確認しましょう。プロが作業を担当しても、荷物の破損や紛失、変形といったリスクがあります。

実際に食器が割られたり、旧居の壁や床を傷つけられてしまって、退去時に管理会社から高額な修繕費用が請求されたケースがあるのが理由です。引っ越し業者による荷物の破損や紛失が発生したとき、引っ越し当日から3か月以内に申告すれば、補償してもらえます

加えて2~4月の繫忙期は、希望日に引っ越しができるとは限りません。引っ越しが決まったら、早めに依頼する業者を決めましょう。

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2.自分で運ぶ荷物を別にしておく

貴重品や人に見られたくない荷物、風呂やトイレ用品は、自分で梱包するか持ち運ぶようにしましょう。作業が始まると、必要な荷物を取り出すのに苦労してしまいます。

あわせて引っ越し業者に荷物の梱包を依頼するときは、取り扱いを含めて明確に指示することが大切です。実際にSNSに「お気に入りの皿が割れてしまった」、「洗面用具のダンボールに食品が入っていた」というトラブルに関する投稿があります。

3.家具や家電の配置を決めておく

ダンボールに梱包する荷物とあわせて、引っ越し先の家具や家電の配置も引っ越す前に伝えておくことも大切です。事前に設置場所を伝えておけば、スムーズに引っ越し作業が進みます。

加えて家具や家電を運んでもらう際、搬出入経路や設置場所についての情報はしっかり伝えましょう。作業中に家具・家電が床や壁にぶつかって傷ついたり、設置できないトラブルが発生する可能性があるからです。

4.不要なものを処分しておく

引っ越しおまかせパックに申し込んだ後、不要なものは引っ越し前日までに処分しましょう。旧居にある荷物をすべて梱包してもらえますが、中には要らないものが紛れ込んでしまうケースがあるからです。

あわせて梱包時に使用したダンボールは引っ越し業者が回収してもらえる一方で、粗大ゴミは持っててもらえないところが多いので注意しましょう。

5.引っ越し当日に立ち会う人を決めておく

引っ越し当日に荷造りを行ってもらうとき、新居に持っていく荷物と処分するものは依頼者または代理人に判断する必要があります。前日までに作業に立ち会う人を決めておきましょう。

荷造りから運搬、荷ほどきが完了するまでほぼ1日かかることもあるので、予定を入れないようにすることも大切です。あわせて当日に梱包されると困る荷物があれば、事前に把握しておきましょう。

6.ライフラインや異動手続きを済ませておく

電気やガス、水道の各種手続きも引っ越し日の3〜4日前までに済ませておきましょう。旧居での閉栓とあわせて、引っ越し当日に新居で使えるようにします。

加えて、転出届や転入届の提出も忘れないようにしましょう。

7.冷蔵庫や洗濯機の水抜きを済ませておく

引っ越し前日までに冷蔵庫や洗濯機の中身を空にして、水抜きをやっておくのも大切です。当日に引っ越し業者に作業を依頼することもできますが、別途料金がかかります。

少しでも費用を抑えておまかせパックを利用したい人は、事前に水抜きを終わらせておきましょう。

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引っ越し作業を業者に全部任せてもらえれば、仕事が多忙な人や小さな子どもがいる世帯などでも安心して準備を進められます。

ただしひと通りの作業を業者に依頼する分、通常の引っ越しプランよりも料金は高くなるので、決める際は複数の業者から見積もりを取って依頼しましょう。

ミツモアなら、ダンボールの個数や引っ越し日時など、簡単な質問な質問に答えるだけで最大5つの業者から見積もりが届きます。料金相場はもちろん、サービス内容を比較したうえで最適な業者を選べます。

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