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中古エアコンの取り付け方法は?業者に依頼する費用の相場も解説

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最終更新日: 2023年09月27日

中古エアコンは自分で取り付けることができる?

必要な道具を揃えられれば、自分でエアコンを設置することができます。ただしコンセントの設置やアース線の工事をする場合には特別な資格が必要です。また自分で取り付けると失敗のリスクもあるので、エアコン業者に取り付けを依頼するほうが確実でしょう。

中古エアコンの取り付けを依頼した場合にかかる費用は?

中古エアコンを業者に設置したもらった場合、作業費の相場は8,000円~20,000円ほど。ここにエアコン本体の購入費を加えたものがトータルの取り付け費用になります。中古エアコンの本体価格はピンキリですが、新品エアコンの半額程度と考えれば良いでしょう。

エアコンを安く導入するために中古品を購入し、自分で取り付けようと考えている人も多いのではないでしょうか?中古のエアコンを自分で取り付ける方法や、作業の流れ、必要な準備を解説するとともに、取り付けを業者に依頼した際の費用も紹介します。

中古エアコンの取り付け方法

エアコン業者

中古エアコンの取り付けは、自力でおこなう方法と業者に依頼する方法の2つがあります。それぞれの方法の費用やメリット・デメリットは以下の通りです。

<取り付け方法の比較>

自分で取り付ける 業者に依頼する
メリット
  • 取り付け費用が安い
  • 確実に取り付けできる
  • 追加工事にも対応してもらえる
デメリット
  • 一部の工事には資格が必要
  • 取り付けに失敗するリスクがある
  • 取り付け費用が高い
作業費用の相場 1~1.5万円程度

(工具代+部材代)

1.5~2万円程度

自分で取り付ける(DIY)

自分でエアコンを取り付けるならば、エアコンの購入費に加えて、取り付けに必要な道具のみ用意すれば良いので、金銭的な負担は軽く済みます

ただし取り付けに時間や手間がかかることに加え、環境によっては、有資格者(第二種電気工事士など)しか作業できない工程が発生するので、注意が必要です。日常では使用しない専門的な道具も必要なため、準備に時間がかかる可能性もあります。

業者に取り付けを依頼する

エアコンの取り付けを専門業者に依頼すれば、費用はかかるものの、手間をかけずプロによる確実な取り付けが可能です。単純な取り付けのみならば、1万~2万円程度で実現できる場合も多くあります。

ただし室外機を置く場所や、室内機を取り付ける壁の状況などによっては、追加費用がかかるケースも少なくないので、事前に必ず確認しておくようにしましょう。

ミツモアでエアコン取り付けを依頼する

中古エアコンを自分で取り付ける場合の流れ

中古エアコンを自分で取り付ける場合の流れを解説します。取り付けを検討している場所を想定し、具体的な手順を思い浮かべながら、確認していきましょう。

関連記事:エアコン取り付けはDIYできる?失敗しないためのチェックポイント、作業手順や費用相場などを詳しく解説!|ミツモア

取り付けに必要な準備

まずはエアコンの取り付けに必要な、以下の道具を用意します。取り付け作業で周囲に傷が付かないように、ブルーシートなどで養生をしておきましょう。取り付けのために用意しておくべき道具は、次の通りです。

<ホームセンターで購入できる工具>

  • ドライバー
  • モンキーレンチ
  • 六角レンチ
  • 両口のスパナ
  • パイプベンダー
  • ペンチやニッパー
  • スリムダクト
  • 貫通スリーブ
  • 配管テープ
  • 配管用パテ
  • 配管パイプ
  • ドレンホース
  • 室内機・室外機の接続電線
  • 室外機の据付板(必要な場合)エアコン本体に付いてくるものあれば、それを利用すれば問題ありません。

工具はホームセンターで購入できますが、一式を安く貸し出している業者もあります。

また以下の道具は購入すると高額になるものが多いため、レンタルした方が良いでしょう。

<レンタルがおすすめの工具>

  • トルクレンチ
  • 穴あけ用のコアドリル
  • 電気ドリル
  • ダクトカッター
  • フレアツール
  • リーマー
  • パイプカッター
  • 真空ポンプと真空ゲージ

これらは事前に取り付け日を決めておき、その期間内のみ借りるのがおすすめです。

手順①:配管のための開口と室内機の設置

エアコン取り付け 穴あけ作業

新たに中古エアコンを取り付ける場合は、冷媒管やドレンホースなどを通すために、壁を開口する必要があります。自己所有の家屋であれば許可は不要ですが、アパートやマンションなどの場合は、事前に必ず許可を取っておかなければいけません。

壁の開口には専用工具を使いこなす技術が必要です。うまくできる自信がなければ、壁の開口のみ、業者に依頼することも検討しましょう。

開口場所は室内機を設置する位置よりも下にしておかないと、ドレンホースの水が逆流してくるので注意が必要です。

配管のための壁を開口したら、据付板を取り付け、それに合わせて室内機を設置しましょう。水平器を使って地面に対して水平になっているか、確認することが大事です。室内機は重いので、落とさないように、複数人で作業しましょう。

関連記事:

手順②:配線パイプにフレア加工をする

フレア加工 エアコン 銅管 冷媒ガス管

冷媒が通る配線パイプは、そのままでは接続できません。フレアツールと呼ばれる特殊な器具を使い、接続する部分をラッパ状に広げる、フレア加工が必要です。

まずは配管パイプを切断し、リーマーを使って、切断時に銅管の内側にできたギザギザ(バリ)を取り除きましょう。

その後フレアツールを使って、フレアナットを取り付けます。フレア加工については、具体的なやり方を説明した動画が多くあるので、手順を確認しながら作業した方が良いでしょう。

手順③:室外機を設置して冷媒配管を接続する

エアコン 配管

次に外の安定した場所に室外機を設置し、冷媒配管をスパナやトルクレンチなどで接続します。さらに室外機から出ている電源ケーブル(VVFケーブル)も、壁の開口部を通じて、室外機につなぎましょう。ドレンホースも忘れずに接続しておきます。

室内機と室外機との適正距離は、製品によって若干の違いがあるので、説明書でよく確認しておく必要があります。

一般的には15メートル以内とされていますが、説明書がない場合は、エアコンの型番でインターネット検索すれば、メーカーのページからオンラインで説明書が閲覧できるはずです。

参考:各メーカーのエアコン取扱説明書閲覧サイト

手順④:配管内部のエアパージ(真空引き)を行う

真空引き ガス補充 ガスチャージ マニホールド

冷媒配管を接続したら、専用の装置を使ってエアパージ(真空引き)を実行しましょう。配管内を規定の圧力以下にすることで、不純物が取り除かれ、冷媒がスムーズに巡回するようになります。

専用装置は購入すると数万円しますが、業者からレンタルも可能です。オークションサイトで貸し出している人もいるので、安く借りたい人は利用してみるのも良いでしょう。

手順⑤:冷媒ガスを開放し、試運転をしてみる

冷媒ガスの解放、室外機のサービスポート

エアパージが完了したら、冷媒配管からガス漏れがないかを確認して、冷媒ガスを開放します。六角レンチを用いて細い管→太い管の順番に開放する必要があります。順番を間違えないように注意しましょう。レンチを回す向きは反時計回り(左回り)です。

配管パイプに冷媒が入ったら試運転を実行し、正常にエアコンが動作しているか確認します。問題なく稼働しているのが確認できたら、壁の開口部をパテで埋めて、設置完了です。

開口部を埋める前に手順に間違いはなかったか、抜けている工程はないかなど、必ず最終確認をしておきましょう。

自分で中古エアコンを取り付ける際の注意点

エアコン取り外しをする女性

自分で中古エアコンを取り付ける際、気を付けるべき点を解説します。正しい手順で取り付け作業をするのに加えて、電源回りには特に注意が必要です。

コンセントの取り付けには資格が必要

エアコンの設置にあたって、電源コンセントの取り付けや増設、アース工事などを行う場合には、電気工事士の資格が必要です。

資格を有していない人は、電源回りの工事を業者に依頼しなければいけません。無資格者が工事をすると、火災の原因になる可能性があるので、絶対に止めましょう。

エアコンは消費電力が大きいため、家全体の電源容量を確認し、足りなくなりそうな場合は、アンペア数を上げる必要があります。

容量のアップは電力会社に依頼し、漏電ブレーカーもアンペア数に対応したものにしなければいけません。ブレーカーの交換は電気工事士の資格を有する業者に、依頼しましょう。

関連記事:エアコンに専用コンセントが必要な理由~見分け方と無いときの対処法|ミツモア

取り付けに失敗するリスクがある

DIYでエアコンを設置する場合、作業に失敗してエアコンを故障させてしまったり、ガス漏れが発生したりするリスクがある点は、認識しておきましょう。

たとえ新品のエアコンの場合でも、メーカーは専門業者が設置することを念頭に置いているため、保証の対象外になるケースが多いようです。

中古エアコンの場合はメーカーの保証がなく、故障した場合は全額自己負担で修理しなければいけません。その点を理解した上で、自己責任で設置する必要があります。

業者に取り付けを依頼する際の費用

エアコン内部の掃除は業者に依頼
(画像提供:PIXTA)

では次に、業者にエアコンの取り付けを依頼する場合の、費用について解説します。業者によって取り付け費用は変わってくるのに加えて、エアコンの設置環境によっても費用が変動するため、ここでは大体の相場を押さえておきましょう。

エアコン取り付けのみの費用相場

中古エアコンの取り付けを業者に依頼した場合の費用相場は、8,000円~20,000円程度です。

ここに中古エアコン本体の購入費用を足せば、取り付け費用の総額が分かります。中古エアコン本体の価格は機種によって大きな差がありますが、新品エアコンの半額程度だと考えれば良いでしょう。

また特殊な作業が発生する場合は追加料金がかかります。追加工事の例は以下の通りです。

  • 特殊材質の壁に穴をあける:2,000~12,000円
  • 配管の延長:3,000~4,000円/1m
  • 隠ぺい配管の工事:10,000~15,000円
  • エアコン専用コンセントの新設:13,000~15,000円

取り付け費用に含まれる作業

業者によるエアコンの取り付け作業には、主に次のものが含まれます。

  • 壁の開口
  • 室内機と室外機の設置
  • 配管の取り付け
  • 配管のエアパージ(真空引き)

さらにエアコンを起動するための配線作業も含まれますが、業者によって細かい作業内容に違いが出てくる場合もあります。事前に作業内容をよく確認しておきましょう。冷媒ガスを補充する場合などは、追加料金がかかる業者がほとんどです。

エアコンの移設費用

エアコンの移設は、エアコンの取り外し作業と移設先での取り付け作業の両方が必要です。

エアコンの取り外しと処分にかかる費用相場は5,000~10,000円です。いっぽう取り付け作業は8,000円〜20,000円程度なので、合わせるとエアコン移設の費用総額は13,000円〜30,000円になるでしょう。

エアコンの交換費用

購入した中古エアコンに交換する場合の費用相場は「エアコン交換の作業費 +中古エアコンの本体費用」です。

エアコン交換の作業費用は13,000円〜30,000円が相場でしょう。中古エアコンの本体費用についてはピンキリですが、新品エアコンの半額程度になります。

関連記事:エアコン取り外しの費用相場は?おすすめ依頼先や処分方法も解説|ミツモア

エアコン取り付け業者を選ぶポイント

エアコンクリーニング

最後に信頼できる取り付け業者を選ぶポイントを解説します。業者によってサービスの質や料金が変わってくるので、利用者の評判や一括見積りなどを利用しながら、依頼する業者を慎重に選びましょう。

ユーザーからの評価や評判を確認する

取り付け業者を選ぶ際には、料金やオプションの作業プランはもちろん、その業者を利用したことのあるユーザーからの評判を必ず確認しましょう。

業者の公式サイトの内容だけでなく、インターネット上での評判や口コミサイトの内容などをチェックして、信頼のおける業者か判断する必要があります。

同じ業者でも作業員のレベルによって、サービスの質が変わってしまう場合もあるので、全体として高い評価を得ている業者がおすすめです。

取り付け工事の保証内容を確認する

中古エアコンの販売・取付業者によっては、工事後の半年保証や1年保証が付いている場合があります。万が一取り付けからすぐにエアコンが故障してしまった場合でも、無料修理や返金などの対応をしてくれるため安心です。

また保証を付けてくれるということは、取り扱っている中古エアコンのクオリティーに自信を持っている証拠でもあります。なるべく保証を付けてくれる業者に中古エアコンの設置を依頼するのが良いでしょう。

なお自分で中古エアコンを設置すると、その後トラブルが起きても販売元から保証を受けられないため注意が必要です。

複数の業者に見積もりを取る

信頼できる業者を見つけるために、複数の業者に見積りを取ることも大事です。

相見積りを取ることで料金の相場が分かり、適正価格で見積りを出している業者を、絞り込めるようになります。料金と利用者からの評判、実際の作業内容などを総合的に判断して、依頼する業者を選択しましょう。

エアコンの取り付け業者を探すには、ミツモアがおすすめです。最大5件の見積りを比べることができ、気に入った業者があれば、すぐに依頼できます。利用者からの口コミも確認できるので、信頼できる業者かどうか、判断する基準にもなるでしょう。

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