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ベランダのない3階にエアコンを取り付けるといくらかかる?高所作業費を要チェック!

最終更新日: 2024年04月11日

ベランダがない3階の部屋にエアコンをつけるには注意点があります。

そもそもエアコンを設置できるのか、料金がどれだけかかるのかなども気になる点です。

本記事ではベランダのない3階にエアコンを設置するときの注意点や工事費用が高くなる理由、少しでも安く依頼する方法を解説します。

エアコンはベランダのない3階に取り付けられる?

エアコンはベランダのない3階にも取り付けられますが、設置工事の難易度が高くなります。

設置にあたってはいくつかの注意点があり、つけたい場所につけたいエアコンを設置できるとは限りません。

特に都会の狭小住宅の場合は、隣の住宅との境界が近く安全な作業ができないと判断されることがあります。

エアコンをベランダのない3階に設置したいのであれば、エアコン設置業者と事前に情報や希望をすり合わせることが重要です。

エアコンをベランダのない3階に取り付ける工事費用が高額になる原因

エアコンをベランダのない3階に設置する工事の費用は、他の場所に設置する工事よりも高額になりやすいです。

原因は3つあります。順番に確認しましょう。

① 配管の延長費用がかかる

配管の延長費用は設置工事の費用が高くなる原因のひとつです。

一般的な住宅は1階分の高さは約3mとして計算されます。

3階建てはだいたい9mと考えられることが多いです。

エアコンの室内機と室外機をつなぐ配管は基準の長さが決まっています。

設置したい場所の影響で必要な配管が長くなると、配管を追加してつなげないといけません。

② 配管カバーの費用がかかる

室外機からのびる配管を風雨にさらされるままにすると、あっという間に劣化してしまいます。

配管の劣化を避けるために配管カバーを設置するならカバーの料金も無視できません。

配管延長をすればするほどカバーの料金も増えるのでご注意ください。

③ 高所作業に関係する費用がかかる

エアコンをベランダのない3階に取り付けるときはどうしても高所作業をしなければなりません。

高所作業は危険が伴うので、労働安全衛生法によって厳しく安全基準が定められています。

労働安全衛生法では高所作業の前に作業員への研修実施や安全帯(ハーネス)の用意など、様々な安全規定を遵守するように定めています。

現場で働く作業員の安全を守るためとはいえ、様々なコストがかかるので高所作業を伴うエアコン取り付け作業は費用が高額になりがちです。

3階に取り付けるエアコンの選び方

3階にエアコンを取り付けるときにはいくつか気をつけるべき点があります。

エアコンを購入し、取り付け業者に依頼してから設置できないとならないように、事前に以下3つのポイントを確認しましょう。

「配管長」を確認する

エアコンは配管さえつなげればどこにでも設置できるわけではなく、それぞれの機種に「配管長」があります。

配管長はエアコンの室内機と室外機をつなぐ配管の距離のことです。

配管長はカタログなどで確認できるので必ず確認しましょう。

人気が高いエアコンブランドの配管長を表にまとめたので参考にしてください。

ブランド名(メーカー名) 配管長
霧ヶ峰 FZシリーズ(三菱電機) 最大15m
エオリア LXシリーズ(パナソニック) 最大15m
白くまくん Dシリーズ(日立) 最大12m
うるさらX Rシリーズ(ダイキン) 最大10m

メーカーによって配管長が大きく異なるので購入前にしっかりとチェックしましょう。

「高低差(高落差)」を確認する

エアコンの室内機から室外機までの高さを「高低差」または「高落差」と言います。

配管長と同じく、この規定を超えて設置することはできないので設置場所には注意が必要です。

人気が高いブランドの高低差をまとめたので参考にしてください。

ブランド名(メーカー名) 高低差(高落差)
霧ヶ峰 FZシリーズ(三菱電機) 10m
エオリア LXシリーズ(パナソニック) 12m
白くまくん Dシリーズ(日立) 10m
うるさらX Rシリーズ(ダイキン) 10m

室外機の設置スペースを確保する

室外機は室内外の空気を入れ替える重要な役割を担っています。

室外機が最大のパフォーマンスを発揮するには、メーカーが推奨するスペースを確保しなければなりません。

吹き出し口の前が塞がれてしまったり、開放部が狭かったりすると運転効率の低下や故障を招くので注意が必要です。

設置場所によっては稼働中の騒音が聞こえることもあるので、設置業者とよく相談することを推奨します。

エアコンをベランダのない3階に取り付けるときの注意点

エアコンをベランダのない3階に取り付ける工事は、他の条件のエアコン設置工事にはあまりない注意点があります。

取り付け工事を依頼する前に注意点を確認して、見積もり後や依頼直前のトラブルを防ぎましょう。

注意点は以下の2つです。

狭小住宅はお隣さんに連絡する

都会に多い狭小住宅は土地を有効活用して建てるため、お隣さんとの壁の距離が近い傾向があります。

建物同士の間隔が狭いためにハシゴや足場がかけられず、お隣さんのベランダからハシゴをかけて作業することもあります。

ベランダのない3階にエアコンを設置するなら、工事の見積もりを取る段階でお隣さんにも工事のことを伝えて、何かあったときには協力してもらえないか打診しておきましょう。

相見積もりを取って作業料金を抑える

ベランダのない3階にエアコンを取り付ける工事費用は高額になりがちです。

どうしても削れない費用はあるものの、相見積もりを取ることで作業費用をいくらか安くできる可能性があります。

ある程度業者を絞り込めたら下見に来てもらい、工事の可否や懸念点・疑問点を質問しましょう。

料金や説明に納得できる業者に依頼してください。

エアコン取り付け業者をミツモアで探そう

ベランダのない3階にエアコンを取りつける工事は難易度が高いので、取り付け業者によっては依頼を受けないこともあります。

一括見積もりサイトを使えば、ベランダなしの3階へエアコンを取りつけられる業者からのみ見積もりが届きます。

ミツモアでは地域で活躍するエアコン取り付け業者のうち最大5社から見積もりを取れます。

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