オンラインストレージとは、クラウド環境にデータを保管できるサービス。インターネット回線があれば、場所を選ばずストレージにアクセスできるため、その利便性の高さからデータの共有やファイルの共同編集などに利用する企業が増えています。
しかし「どのオンラインストレージを導入すればいいのかわからない…」と悩んでいる企業も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、法人におすすめのオンラインストレージを、料金や容量に注目しながら10製品紹介します。
法人におすすめのオンラインストレージ10選
法人におすすめのオンラインストレージサービスを10製品紹介します。
サービス名 | 料金(最安値プラン) | 容量/ユーザー |
セキュアSAMBA | 無料 | 5GB/3ユーザーまで |
Fileforce | 900円/月 | 10GB/1ユーザー |
Everidays | 7,600円/月 | 200GB/無制限 |
DirectCloud-BOX | お問い合わせ | 500GB/無制限 |
Bizストレージファイルシェア | 16,500円/月 | お問い合わせ |
GigaCC ASP | お問い合わせ | お問い合わせ |
クリプト便 | 1,000円/月 | お問い合わせ |
Box | 1,881円/月 | 5GB/1ユーザー |
Dropbox Business | 2,000円/月 | 3TB/1ユーザー |
OneDrive for Business | 540円/月 | お問い合わせ |
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「セキュアSAMBA」使いやすいインターフェースと手厚いサポートが魅力
「セキュアSAMBA」は国内の中小企業に人気の高いオンラインストレージ。使いやすいインターフェースと手厚いサポートが特徴です。社内のPCに専用ソフトをインストールしておけば、簡単にクラウド環境でのファイル共有を実現できます。
様々なプランが用意されているのに加えて、導入後に容量やオプションなどを、自社に最適な形にカスタマイズすることも可能です。
有料プランの契約前にフリープランで操作感を試せるので、まずは実際に利用してみるとよいでしょう。
「Fileforce」これまで利用していたサーバをそのまま移行可能
「Fileforce」は社内のファイルサーバーやNAS(ネットワークHDD)のクラウド化を実現できる法人向けサービスです。
これまで社内で活用していたサーバーのファイル構成や運用体系を、クラウド上にそのまま移行できるのが特徴で、詳細なアクセス権限の設定ができます。
また高度なファイル管理機能を備えているため、複雑な組織構造を持つ企業でも、全社的にスムーズなファイル共有が可能になるでしょう。ファイルの保存やアップロードもドラッグ&ドロップで簡単にできますよ。
「Everidays」遠隔でも安心して利用可能
「Everidays」はユーザーの使いやすさと高度なセキュリティを両立させた、オンラインストレージサービスです。誰でも直感的に使える画面構成で、ワークスペース単位でファイルを共有できます。
通信されるデータは高度に暗号化されるのに加えて、操作ログの取得配信機能が実装されているので、遠隔での作業管理も可能です。社員の在宅勤務やテレワークなど、オフィス以外からストレージを利用したい企業におすすめですよ。
「DirectCloud-BOX」全プランがユーザー数無制限で利用できる
「DirectCloud-BOX」は高度なセキュリティと柔軟な運用管理に定評のあるオンラインストレージです。
全プランがユーザー数無制限で利用でき、初期費用もかかりません。誰でもマニュアルなしでストレージを利用できる設計で、大容量のファイル送信にも対応しています。
APIを利用すれば既存のグループウェアやSFAなどとの連携も可能。うまく運用できれば組織全体のパフォーマンスを向上させられるでしょう。
「Bizストレージファイルシェア」2GBの大容量ファイルの送受信が可能
「Bizストレージファイルシェア」はNTTコミュニケーションズ社が提供しているファイル転送サービスで、オンラインストレージの利用も可能です。
ブラウザ上で2GBの大容量ファイルの送受信が可能。さらに送信するファイルは高度に暗号化されるので、機密情報のやり取りも問題ありません。
料金は定額制で月額16,500円から利用でき、何度ファイルを送受信しても料金は変わりません。大量のファイルを送受信する企業にとっては、費用面でもかなり嬉しいサービスといえるでしょう。
「GigaCC ASP」大容量のファイル転送の便利
「GigaCC ASP」は企業間のファイル転送や、スムーズな共有のために開発されたサービスです。
ファイルのウイルスチェック機能や利用者の制限、データの暗号化など、安全なファイル送信を可能にする機能が多く実装。一般企業はもちろん行政機関への導入実績も豊富にあります。
さらに企業の業務効率化を実現するワークフロー機能も備えているので、日常的に大容量のファイルを効率的にやり取りしたい企業におすすめです。
「クリプト便」徹底したセキュリティ対策が魅力
「クリプト便」は国内最高水準のセキュリティレベルで、ファイル転送が可能なサービスです。セキュリティ専門会社が運営しており、高度なセキュリティ体制が求められる金融業界での導入実績も豊富にあります。
単にファイルの送受信ができるだけでなく、誰がどのタイミングでファイルを送信したのか、操作ログも取得可能。データの転送・共有時に自動で暗号化およびウイルスチェックを実施します。
誤送信の防止機能も付いているので、取引先とのファイル共有にも安心して利用可能です。
「Box」低コストで容量無制限のストレージを利用可能
「Box」は世界中で利用されている法人向けオンラインストレージの中でも、特に人気の高いサービスです。低コストで容量無制限のストレージを利用でき、セキュリティを向上させる機能も数多く実装されています。
アメリカの企業が開発元ですが、日本にも多くの代理店があるので、何か問題が起こっても日本の代理店からサポートを受けられるので安心です。
Boxに関しては以下の記事で詳しく説明しているので、参考にしてみてください。
「Dropbox Business」チームでの管理や共同作業に便利
「Dropbox Business」はチームでの共同作業の効率化をテーマに開発されているストレージサービスです。個人向けのプランもありますが、法人向けのビジネスプランの場合、使いやすいチーム用の管理機能や共同作業のためのツールを利用できます。
チーム向けは5TBまでのストレージが利用可能。アドバンスプランでは、必要に応じてさらにストレージ容量の追加が可能です。ぜひ自社に合ったプランを導入してみてください。
「OneDrive for Business」Microsoft Office 365を導入している企業におすすめ
「OneDrive for Business」はMicrosoft社が提供しているオンラインストレージで、「Microsoft Office 365」を導入しているユーザーならば、デフォルト機能として利用できます。
1人あたり1TBからのストレージを使えますが、有料で容量アップや各種カスタマイズも可能です。
日頃から同社のアプリケーションを利用している企業は、スムーズにストレージと連携できファイルの共有や共同編集ができます。Officeアプリとストレージをまとめて導入できるプランもあります。
法人向けオンラインストレージの選び方
法人向けのオンラインストレージを選ぶ基準はさまざまありますが、利用料金や機能といった基本的な選択基準に加えて、以下のポイントにも注目する必要があります。自社に合ったストレージサービスを慎重に選択しましょう。
データ容量と通信速度は適切か
オンラインストレージを選ぶ際にはまず、データ容量と通信速度をチェックしましょう。サービスによってデータを保存できる容量や通信可能速度に違いがあります。
事前にどれぐらいの容量が必要か計算しておき、社内の利用者が問題なくデータをやり取りできる速度か確認しましょう。
テキストや画像データをやり取りする分には、法人向けであればどのようなオンラインストレージでも基本的に問題はないはずです。ただし大量のデータを一度に通信する場合や、動画データをメインに扱う場合、データのアップロードの速度も重要といえます。
セキュリティ体制は万全か
ベンダーのセキュリティ体制やユーザー側で利用できるセキュリティ機能にも注目しましょう。
サーバーが設置されているデータセンターの場所や運用環境を確認するとともに、ユーザー側でアクセスログの管理やIPアドレスの制限などができるかという点も重要です。
サービスによってはストレージ内のデータが流出した際、悪意のある者にデータが閲覧されないように暗号化するサービスもあります。
サイバー攻撃や不正利用によって、業務データが外部から閲覧できる状態になってしまうと、企業の信用問題に関わります。オンラインストレージのセキュリティには、ユーザー側も十分配慮しなければいけません。
ベンダーのサポート体制は充実しているか
ストレージの運用で問題やトラブルが発生した際、ベンダーから迅速なサポートを受けられるのかも重要なポイントです。特に海外ベンダーの場合、日本語で十分なサポートを受けられるかは必ずチェックしておきましょう。
たとえベンダー側とスムーズにコミュニケーションが取れたとしても、十分なサポートを受けられるとは限りません。具体的にどのようなサポートが受けられるか、すぐに担当者とコンタクトが取れるかなど、導入前にしっかりと確認しておきましょう。
法人がオンラインストレージを導入するメリット
企業がオンラインストレージを導入するメリットとしては、業務の効率化やコストの削減などが挙げられます。メリットをよく理解した上で、自社に合った運用方法を検討しましょう。
業務効率の向上が期待できる
業務ファイルをオンラインのストレージ上で管理できるため、必要なファイルの共有がスムーズになり、データのやり取りにかかる工数を削減できます。
特に法人向けのオンラインストレージはデータ容量が大きく、ファイル共有を効率化できる機能が実装されているものも数多くあります。サービスによってはファイルの共同編集も可能なので、組織全体の業務効率の大幅な向上が期待できるでしょう。
場所を選ばずアクセスが可能になる
クラウド環境にデータを格納するので、場所を選ばず必要なファイルにアクセスが可能になります。
オフィス内でのファイル共有はもちろん、特に社員の出張が多い企業や、テレワークやモバイルワークを導入している組織ほどメリットが大きいでしょう。
ストレージにアクセスするためのIDやパスワードの管理は徹底しなければいけませんが、営業担当者が出先で必要な情報を確認したり、顧客情報を編集したりといった使い方ができます。
業務工数やコストの削減につながる
オンラインストレージを介せばデータのやり取りにかかる手間を減らせるので、業務工数やコスト削減につながります。社内でファイルサーバーを運用するのに加えて、システムのバージョンアップや保守・メンテナンスも必要ありません。
社内でファイル共有用のサーバーを運用するとなると、専属の管理担当者を設置しなければいけませんが、オンラインストレージの場合は提供会社が保守作業を行ってくれます。
ユーザー側はストレージにアクセスするためのIDやパスワードの管理や、ストレージの運用ルールを決めておくだけでよいので、IT管理者がいない企業でも問題なく運用が可能です。
BCP対策としても有効
企業のBCP対策としてもオンラインストレージは有効です。BCP対策とは地震や水害などの緊急事態に対して、企業が安定して事業を継続するための施策を指します。
大事な業務データを災害や盗難といった被害から守るための対策はいろいろと考えられますが、オンラインストレージの利用もその一環です。
業務用ファイルを安全なデータセンターに預けておけば、大規模な災害が発生した際にも、データが失われる可能性は低いでしょう。
特に法人向けのオンラインストレージは、データのバックアップが自動で実施されるものが多いので、万が一の際にもデータの紛失を防げるのもメリットです。
法人がオンラインストレージの導入を成功させるコツ
法人がオンラインストレージを導入する際は、障害発生時の対応方法や運用体制をしっかりと整えておくことが重要です。
障害発生時の対応を考えておく
オンラインストレージに限らずクラウドサービスは、通信障害が発生すると復旧まで利用できなくなるので注意が必要です。インターネット回線の障害によってストレージにアクセスできなくなる場合もあれば、ベンダー側の問題で利用できない可能性もあります。
ストレージにアクセスできず業務が進められない事態に陥らないためにも、社内でデータのバックアップを取っておくなどの対策が必要です。
クラウドサービスはとても利便性が高いですが、ファイルの保管を外部企業に頼り切ってしまうのは避けた方がよいでしょう。
安全に運用できる体制を整える
法人向けのオンラインストレージは基本的に、高度なセキュリティの下でファイルの共有が可能ですが、ユーザー側のミスによって情報漏えいが発生する可能性もあります。
ストレージにアクセスするためのIDやパスワードを紛失してしまったり、社員の不正利用によって情報が流出してしまったりする恐れもあるでしょう。
オンラインストレージを利用する際は、ストレージの運用ルールを策定し、徹底したセキュリティ対策の下で安全にストレージを利用できる環境を整えることが大事です。
オンラインストレージを導入し、生産性向上の実現を
法人向けのオンラインストレージの特徴やメリット、利用上の注意点などを解説しました。法人向けのストレージサービスは個人向けに比べて容量が大きく、多機能なサービスが多い傾向です。
さらにセキュリティに関する多くの機能があり、サーバーも厳重に管理されているので、安心して利用できます。ただし利用側のミスでセキュリティ事故が発生する可能性もあるので、安全に運用できる体制を構築しましょう。
自社に合ったサービスを選択するために、ストレージの容量や利用できる機能を確認するだけでなく、他ユーザーからの評判もしっかりとチェックしておきたいところです。
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オンラインストレージは製品によって特徴や機能もさまざま。「どのソフトを選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
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