クラウドストレージ「OneDrive」を導入しようとしたとき、プランごとの違いや料金体系が複雑で、「結局どのプランが自社に最適なのか」「最終的にいくらかかるのか」と迷う担当者は少なくありません。
コストは抑えたい一方、必要な機能やセキュリティは妥協できない、このバランスで頭を悩ませている方も多いはずです。
本記事では、2025年最新版の信頼できるデータをもとに、個人・法人それぞれの主なOneDriveプランの違いを明確化。選び方の根拠や総コストの目安、さらに他社クラウドストレージとの違いまで、最短ルートで最適解にたどり着ける実践的ガイドをお届けします。
OneDrive料金プラン一覧表・選び方の最適解

OneDriveのプランは一見複雑ですが、実際に選ぶべき主要プランは限られています。法人は「Microsoft 365 Business」、個人は「Personal」「Basic」や無料版が中心です。ここで料金や機能の違いを一目で比較し、最適な選択をサポートします。
法人向け主要プラン比較
| プラン名 | 月額料金(税抜/参考) | ストレージ容量 | 含まれる主な機能 | 主な特徴・用途 |
| Microsoft 365 Business Basic | 約899円/ユーザー | 1TB/ユーザー | Teams, Web版Office, Exchangeメール | コスト重視・OfficeはWeb版で十分な場合 |
| Microsoft 365 Business Standard | 約1,874円/ユーザー | 1TB/ユーザー | Teams, Exchange, デスクトップ版Office | Officeアプリ常時利用・標準構成 |
| OneDrive for Business (Plan 1) | 約654円/ユーザー | 1TB/ユーザー | OneDrive単体 | 既存Officeライセンス保有等、特殊用途 |
個人向け主要プラン比較
| プラン名 | 月額料金(税抜/参考) | ストレージ容量 | 主な特徴 |
| 無料版 OneDrive Basic | 0円 | 5GB | メール添付含む最小構成、すぐ上限 |
| Microsoft 365 Basic | 約299円 | 100GB | ライトユース・Webメール付き |
| Microsoft 365 Personal | 約1,490円 | 1TB | Officeアプリ全付属、個人事業主向き |
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法人向けプラン(OneDrive for Business)の詳細と選び方

法人利用では、「Microsoft 365 Business」が基本となり、OneDrive単体プランは特殊なニーズに限定されます。必要なアプリやセキュリティ要件に合わせて、最適なプランを選ぶポイントを解説します。
「Microsoft 365」と「OneDrive単体」どちらを選ぶべき?
法人でOneDriveを導入する場合、「Microsoft 365 Business」シリーズの採用が最も理にかなっています。
このプランはOneDriveだけでなく、TeamsやExchange、デスクトップ版Officeアプリまでも統合管理できるため、クラウド化の推進やリモートワークへの対応、さらにはセキュリティや運用管理の一元化にも優れた効果を発揮します。
一方、OneDrive for Businessの単体プランは、すでに自社でOfficeの永続ライセンスを所有していたり、他システムでメールを運用していたりするなど、ごく限られた状況に最適化されています。
しかし、将来のIT戦略やガバナンス強化を踏まえると、多くの企業にとってトータルコストや利便性の観点からも「Microsoft 365 Business」を選ぶのが最も現実的な解決策です。
おすすめプラン1:コスト重視なら「Microsoft 365 Business Basic」
コストを最優先するなら、「Microsoft 365 Business Basic」が最適です。ひとり月額約899円で、1TBのOneDriveストレージはもちろん、クラウドメール(Exchange)、Teams(ウェブ会議)、さらにWeb版Officeアプリも利用できます。
PCにアプリをインストールしなくても、ブラウザだけで最新のWordやExcelを扱えるため、現場スタッフやパート従業員、テレワークにも柔軟に対応可能です。
デジタル化を進める中小企業にとって、低コストかつ必要十分な機能を1つの契約でカバーでき、ペーパーレス環境や業務効率化への第一歩としておすすめできます。
おすすめプラン2:標準構成なら「Microsoft 365 Business Standard」
PCにインストールしたWordやExcel、PowerPointを常に最新の状態で使いたいなら、「Microsoft 365 Business Standard」が最適な選択です。
ひとりあたり1TBのストレージが付与されるだけでなく、従業員ごとに最新のOfficeアプリを複数台のデバイスへインストールできます。
これにより、ライセンスやバージョン管理の手間が大幅に削減され、アップデートも自動化できるため、IT運用の効率化とコスト最適化が同時に実現します。
業種や働き方を問わず、日常的にPCで高度なOffice作業が発生する中小企業で広く支持されているスタンダードなプランです。
個人向けプランの詳細と「業務利用」の注意点

個人向けには無料版・Basic・Personalの3パターンが存在し、それぞれ用途やコストパフォーマンスが異なります。また、法人用途で個人プランを使うリスクにも注意が必要です。
無料版(5GB)と有料版(Basic/Personal)の違い
無料版のOneDrive Basic(5GB)は、写真やドキュメントを少し保存するだけですぐに容量がいっぱいになり、メールの添付ファイルも同じ容量を消費してしまいます。そのため、日常的な業務やプライベートユースには早い段階で上限に達してしまうのが現実です。
有料プランに切り替えれば、「Microsoft 365 Basic」で100GB、「Microsoft 365 Personal」なら1TBまで使えるようになります。
とりわけPersonalは、1TBの大容量ストレージに加えて、常に最新バージョンのOfficeアプリが複数端末で利用でき、料金に対するサービスの充実度は他社を大きく上回ります。ビジネスはもちろん、個人のデータ管理にも十分なパフォーマンスが得られます。
個人向けプランを法人で使うリスク
コスト節約を目的に個人向けOneDriveプランを法人で使うのは、情報漏洩などの重大リスクを招くため推奨できません。
最大の問題は、管理者が従業員アカウントやデータの一括管理・制御ができないことです。その結果、退職時のデータ持ち出しやアクセス権の放置など、組織として管理不能な状態になりやすく、不正利用や情報流出のリスクが一気に高まります。
さらに個人プランにはサービス品質保証(SLA)がなく、障害時の即時復旧や賠償対応を受けられません。社内データのガバナンスやセキュリティ体制を確保するには、必ず法人向けBusinessプランを選ぶことが不可欠です。
他社クラウドストレージとの料金・機能比較

OneDriveは、Microsoft 365製品群との連携力やOfficeファイル編集の本質的な相性から、他社製品とは一線を画すポジションにあります。用途や社内IT戦略に応じて、最適な選定軸を持ちましょう。
Google Drive (Google Workspace)
Google Workspaceは、ブラウザ上でのドキュメント共同編集やリアルタイムコラボレーションに優れ、GmailやGoogleカレンダーとの連携もごく自然に統合できます。
高度な検索機能やAIによるファイル提案によって作業効率も大幅に向上します。一方で、社内でExcelやWordなどMicrosoft Office形式のファイルを頻繁に取り扱う場合には、ファイルの再現性や互換性の面でOneDriveの方が信頼できる選択肢となります。
Googleドキュメントの活用を重視し、Googleサービスを業務の中心に据えている企業には、Google Driveが理想的な選択肢です。
Dropbox Business
Dropbox Businessは、優れたファイル同期スピードと高い安定性で定評があります。シンプルで直感的なインターフェースは、現場のITリテラシーに左右されず誰でも簡単に操作が可能です。
大容量ファイルのやり取りやクリエイティブ用途にも適していますが、Officeアプリは付属しないため、業務全体での連携やコストパフォーマンスを重視する場合は注意が必要です。
特に、すでにMicrosoft 365を導入している企業なら、OneDriveによる統合管理・コスト最適化のメリットがより明確に発揮されます。
Box
Boxは、容量無制限プランや高度なアクセス権設定、セキュリティ管理機能を備えたエンタープライズ向けクラウドストレージとして評価されています。
API連携や業務ワークフローの自動化機能も充実しており、厳格なガバナンスを重視する大手金融機関や製造業などで広く導入されています。プラットフォームの中立性が高く、Microsoft・Google・Salesforceなど他システムとの統合運用にも対応可能です。
ただし、コスト効率を優先したい中小企業では、OneDriveの方が優位になる場合が多いため、投資対効果を考慮した慎重な選定が重要です。
OneDriveの容量を賢く管理・節約するコツ

OneDriveは高機能ですが、容量管理を怠るとすぐにストレージが逼迫します。効率的な運用のためには「ファイルオンデマンド」やバージョン履歴を上手に活用し、不要データの整理と適切な拡張対応が不可欠です。
不要なデータの整理と「ファイルオンデマンド」機能
ファイルオンデマンド機能を使えば、OneDrive上のファイルはあたかもローカルにあるように見えますが、実際は必要になるまでパソコンのストレージを消費しません。
このため、SSDの容量が限られている端末でも大量のビジネスデータをストレスなく扱うことができます。
加えて、ファイルごとに自動保存されていく複数のバージョン履歴を定期的にチェックし、不要な旧バージョンや重複データを削除することで、クラウドストレージ全体の容量を効率的に節約することが可能です。
容量が足りなくなった場合の対処法(追加購入 vs プラン変更)
Businessプランでは標準で1ユーザーにつき1TBのストレージが割り当てられますが、容量が不足した場合は柔軟な対処が可能です。
まず、追加ストレージのオプションを契約することで、必要な分だけ手軽に容量を拡張できます。
また、さらに大容量が必要な場合には、Enterpriseプラン(E3/E5)へアップグレードすることで、段階的な容量増加や25TBまでの大幅な拡張申請が行えます。
加えて、部門や特定プロジェクト単位で大量のデータを扱う場合は、SharePointの追加容量や専用サイトの利用を活用すれば、組織全体のデータ管理もより効率的になります。
自社に最適なプランが見つからない時は?

最適なOneDriveプラン選びに迷ったときは、専門家による診断サービスを活用するのが賢明です。
自社の従業員数や既存のOfficeライセンス、業務で求められるセキュリティ・運用ルールなどをもとに、第三者のプロが最適なプランやストレージ構成を具体的に提案してくれます。
たとえば「ファイルサーバーとの併用」「拠点ごとの管理」「強固なセキュリティ体制の実現」など、細かな要件にも的確に対応できるのが特長です。
選択ミスによる余分なコストや将来の運用リスクを未然に防ぐためにも、プロの知見を活用してコストパフォーマンスの高い導入を実現しましょう。
まとめ

OneDriveは、優れたコスト効率と豊富な機能、そしてMicrosoft 365との高い連携力を兼ね備えており、現代の企業IT基盤の中核を担うサービスです。
本記事でご紹介した料金プランの違いや選定ポイントをしっかり押さえることで、不必要なコストを回避しつつ、業務効率とセキュリティを両立する最適な運用が可能になります。
これからの柔軟な働き方やDX推進を実現するためにも、いまこそ自社に合った最適なOneDriveプランを選び、ITインフラの強化に着手しましょう。
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