「発行と受領、どちらから自動化すればいいのだろう」
「エクセルとシステム、うちの会社にはどっちが合うのか」
請求書処理の自動化を検討し始めると、こうした迷いに直面する経理担当者は少なくありません。月末月初の慌ただしさやミスが許されないプレッシャーを、人手でなんとか乗り切ってきた企業も多いでしょう。自動化を正しく進めれば、ミスの削減だけでなく大幅な業務効率化も見込めます。
本記事では、自社に合う自動化の進め方から具体的な方法、おすすめシステムを紹介します。

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請求書処理を自動化するメリット
紙の請求書のままだと発生しがちな負担は、自動化によって解消できます。具体的にどう変わるのか、見ていきましょう。
印刷や郵送の費用を削減できる
紙の請求書は用紙代や印刷代、郵送費が毎月かかり、件数が多い会社ほど負担が積み重なります。請求書を電子化すれば、こうした費用をまとめて削減できます。郵便料金の値上げ対策としても有効です。
入力ミスや送付ミスを防げる
宛名の入力ミスや送り先の間違いは、取引先からの信用を損ないかねません。発行機能を持つシステムを使えば、必要な項目を入力するだけで作成から送付まで完結し、こうしたミスを防げます。
保管スペースの負担が軽くなる
紙の請求書はファイリングやスキャン作業が必要で、保管スペースの確保も欠かせません。2022年の電子帳簿保存法改正で電子保存が求められるようになったこともあり、システム上での一元管理に切り替える会社が増えています。
受領した請求書がAI-OCRで電子化される
受け取った請求書は形式がバラバラで、月末に入力作業が集中しがちです。受領機能を持つシステムを使えば、AI-OCRなどで自動的に電子化され、仕訳データの作成もそのまま進められます。
承認フローを見直せる
紙の請求書は承認のために出社が必要になることもあります。システム導入をきっかけに承認フローを見直せば、出社せずに承認でき、承認者の負担も軽くなります。
請求書処理を自動化するための進め方と選び方
請求書処理の自動化を検討するときは、自社の状況を整理する視点と、システムを比較する視点の両方が欠かせません。ここでは着手の順番から製品選びの軸まで、まとめて押さえておきましょう。
請求書の発行と受領どちらを優先するか見極める
取引先への請求業務が多い会社は発行の自動化から着手すると効果を実感しやすいです。逆に取引先からの請求書を受け取る機会が多い会社は、受領の自動化を優先したほうが負担軽減につながります。
まずは月間の発行件数と受領件数を比べ、負担が大きいほうに対応したシステムから検討しましょう。TOKIUMインボイスやマネーフォワード クラウド請求書のように、請求書の件数に応じて料金が変わるサービスもあります。
件数を把握しておくと、導入後の料金イメージも立てやすくなります。
作業時間から優先順位を判断する
どこから着手すべきか判断しづらいときは、請求書処理業務にかかっている月間の作業時間を洗い出してみましょう。作業時間が長い工程ほど自動化の効果が出やすいため、優先順位をつけやすくなります。
会計ソフトと連携できるか確かめる
すでに使っている会計ソフトやERPと連携できると、データの二重入力を防げます。連携できる範囲は製品によって差があるため、事前に確認しておくと安心です。
費用体系と対応件数の上限を把握する
月額費用は請求書の発行件数や利用人数によって変わることが多いです。自社の件数が上限を超えると追加費用が発生する場合もあるため、あらかじめ確認しましょう。
請求書処理を自動化する2つの方法
請求書処理を自動化する方法は、大きく分けて2つあります。自社の規模や予算に合わせて選びましょう。
エクセルで効率化する
エクセルを使えば、請求先一覧やテンプレートを作成して発行や受領業務を効率化できます。VBAを使うと請求書の作成からメール送信まで自動化できますが、専門知識が必要で担当者の引き継ぎが難しくなりがちです。
近年はエクセルのAI機能(Copilot)を使えば、コーディングなしでもある程度自動化できます。ただし取引先が増えると手作業の負担は残るため、件数が多い場合はシステム導入も検討しましょう。
システムに発行から受領までまとめて任せる
請求管理システムを導入すれば、発行から受領、データ管理まで一元化できます。初期費用や月額費用はかかるものの、法改正への対応やほかのシステムとの連携もしやすくなります。
請求書の発行を自動化するサービス3選
請求書の発行を自動化するおすすめのシステム3選を紹介します。
| 製品名 | 料金 | 初期費用 | 無料トライアル | 主な機能 |
| freee請求書 | 0円~ | 0円 | デモ | 発行、送付、入金消込(上位プラン) |
| マネーフォワード クラウド請求書 | 2,728円/月〜 | 0円 | 1カ月 | 発行、送付、AI-OCR入力 |
| BtoBプラットフォーム請求書 | - | - | - | 発行、受取、郵送代行 |
※ミツモア調べ(2026年8月時点)
※-:公式Webサイトに記載なし
freee請求書(freee株式会社)
freee請求書は40種類以上のテンプレートから自社に合った様式を選び、請求書を作成できるサービスです。入力フォームに沿って項目を埋めるだけの簡単設計で、誰でも扱えます。請求と入金のステータスは一覧画面で管理でき、送り漏れや入金漏れも防げます。
マネーフォワード クラウド請求書(株式会社マネーフォワード)
マネーフォワード クラウド請求書は、直感的な操作で請求書や見積書を作成できるクラウドサービスです。送付先や勘定科目の自動入力に対応し、帳票同士の変換もできます。法改正や増税への対応もベンダー側で行われるため、常に最新の状態で利用できます。
BtoBプラットフォーム 請求書(株式会社インフォマート)
BtoBプラットフォーム 請求書は、受け取りから発行まで自動化できるクラウド請求書発行システムです。紙の請求書を希望する取引先がいる場合でも、自社側の業務は電子化できるため、大幅な効率化につながります。
請求書の受領を自動化するサービス3選
請求書の受領を自動化するおすすめのシステム3選を紹介します.
| 製品名 | 料金 | 初期費用 | 無料トライアル | 主な機能 |
| TOKIUMインボイス | 月1万円〜(従量課金) | - | - | 受領代行、データ化、原本保管 |
| Bill One請求書受領 | - | - | - | 受領代行、データ化、一元管理 |
| 請求管理ロボ | - | - | - | 発行、消込、催促の自動化 |
※ミツモア調べ(2026年8月時点)
※-:公式Webサイトに記載なし
TOKIUMインボイス(株式会社TOKIUM)
TOKIUMインボイスは、請求書の受け取りから支払いまでを完全ペーパーレス化するサービスです。郵送やWebなど形式を問わず、請求書の受け取りをTOKIUMが代行し、データ化まで行います。仕訳や承認作業へそのまま進められ、ほとんどの会計ソフトとも連携できます。
Bill One請求書受領(Sansan株式会社)
Bill One請求書受領は、郵送やメール添付など、さまざまな形式の請求書を受領してデータ化し、クラウド上で一元管理するサービスです。AIやOCR、オペレーターによる入力で高い精度を実現しており、固定フォーマットでの発行代行にも対応しています。
請求管理ロボ(株式会社ROBOT PAYMENT)
請求管理ロボは、紙やエクセルを使わずに請求書業務を自動化するサービスです。あらかじめ請求先と請求内容を登録しておけば、毎月自動で発行から送付までおこなわれます。継続的な請求業務が多い会社ほど、効果を発揮しやすいサービスです。
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