建設業界にCRMを導入すれば、顧客データや案件の進捗を一括管理できるようになります。1つの案件でも長いライフサイクルで取引する建設業ならではの特徴にも対応できるんです。
自社に合ったシステムを利用することで、業務効率化や顧客満足度向上を図れるでしょう。CRMを導入するメリットや、建設業界向けのおすすめツールを紹介します。
建設業にぴったりのCRMは?
「Salesforce Sales Cloud」「kintone」「eセールスマネージャー」「HubSpot Sales Hub」「Zoho CRM」の5つがおすすめです。
建設業にCRMは必要?解決できる課題とは
建設業でCRMを活用することで案件ごとの進捗管理、案件の標準化、顧客満足度の向上を実現できます。
建設業におすすめのCRM5選
建設業界では具体的に、どのようなシステムが導入されているのでしょうか。建設業におすすめのCRMを厳選して5つ紹介します。
製品名 | 特徴 | 料金 |
Salesforce Sales Cloud | IT大手Salesforce社が提供する信頼度の高いツール | 3,300円/月~ |
kintone | 会社に応じて必要な機能を自由にカスタマイズ、建設業に特化した機能も | 780円/月~ |
eセールスマネージャー | 定着率95%!導入から稼働、定着まで手厚いサポート | 3,000円/月~ |
HubSpot Sales Hub | 無料プランあり!初めての導入でも安心 | 0円~ |
Zoho CRM | SFAの機能も!営業活動全般の効率化に貢献 | 1,680円/月~ |
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「Salesforce Sales Cloud」IT大手Salesforce社が提供する信頼度の高いツール
- 企業の環境にあわせてカスタマイズが可能なシステム
- AIによる精度の高い顧客分析と営業プロセスの自動化で営業効率を向上
- 月額3,300円からと低予算でも導入しやすい価格設定(※)
Salesforce Sales Cloudは企業環境に合わせた柔軟なカスタマイズが可能なCRM/SFAシステムです。AIによる精度の高い顧客分析や営業プロセスの自動化により、営業効率を大幅に向上させます。
またモバイルアプリにも対応しており、外出先からもリアルタイムに顧客情報や商談状況の確認・更新が可能です。柔軟なカスタマイズにも対応し、月額3,300円から利用できるプランもあるため、企業規模や業種を問わず導入しやすいシステムです。
さらに、セールスフォース・ジャパン社が提供する豊富なツールと連携できることが強みです。たとえばMarketing Cloudというツールを使うと、カスタマージャーニーの構築やメルマガの配信、プッシュ通知、ソーシャルメディアへの配信といったマーケティング施策が実行できます。
※株式会社セールスフォース・ジャパン(2024年5月時点)
【料金プラン】
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「kintone」会社に応じて必要な機能を自由にカスタマイズ!建設業に特化した機能も
- 導入社数3万社を突破したノーコードの業務アプリ作成ツール(※)
- 名刺管理ソフトや会計ソフトなど200種類以上のサービスと連携
- 日・英・中・スペイン語に対応し海外拠点と共通の環境で利用可能
kintone(キントーン)は、導入社数3万社を突破した(※)、業務アプリをノーコード・ローコードでつくれるツールです。
情報の保存場所や更新履歴がすぐに見つかり、いつでもどこでも複数人で情報共有できるため、情報の属人化を解決できます。
会計ソフトや名刺管理ソフトなど200種類以上のサービスと連携が可能です。拡張機能を使いこなすことで、活用の幅が広がり、効率的に業務を進められます。
さらにアプリストアから用途に合ったサンプルアプリを選び、自社に最適なツールにカスタマイズできる高い柔軟性が特徴です。日・英・中・スペイン語に対応しているため、海外拠点がある企業にもおすすめです。
※2024年5月時点
【料金プラン】
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「eセールスマネージャー」定着率95%!導入から稼働、定着まで手厚いサポート
- 5,500社超、185業種以上の幅広い企業で導入実績を誇るSFA
- スマホアプリで営業活動を報告し、1回の入力で顧客情報などに一括反映
- 導入から運用定着まで専任の活用アドバイザーが徹底サポート
eセールスマネージャー Remix Cloudは5,500社以上、185業種以上の幅広い企業に導入されているSFAです(※)。スマホアプリで営業活動を報告し、1回の入力で顧客情報、タスク管理、活動履歴などに一括反映される「シングルインプット・マルチアウトプット」機能により、営業担当者の入力負担を軽減します。
また専任の活用アドバイザーが徹底的にフォローし、稼働と定着まで3カ月間でオンボーディングできるように支援を実施するなど、手厚いサポート体制も特徴です。
※2024年5月時点
【料金プラン】
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「HubSpot Sales Hub」無料プランあり!初めても導入でも安心
- 世界120カ国以上の19万4,000社(※)を超える顧客数
- 導入から12カ月後の成約件数は平均で55%(※)増加
- 生産性の向上を図るため、必要な情報に限定して表示
HubSpot Sales Hubは顧客との関係強化と成約率の向上に役立つ機能をまとめた営業支援プラットフォームです。世界120カ国以上の19万4,000社(※)で利用されています。
導入から12カ月後の成約件数は平均で55%(※)の増加率となっています。取引作成件数の増加率は28%(※)にのぼるなど、取引件数を増やしている企業がほとんどです。
行動追跡や収益追跡、売上予測など高度な分析機能が搭載されており、チーム全体の管理がしやすくなっています。また、セールスオートメーションやAI機能は、顧客とのつながりを深めるのに必要な情報を得るのに役立ちます。より生産性を高められるように、次にすべきことがわかりやすくなるツールです。
※ HUBSPOT社(2024年5月時点)
【料金プラン】
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「Zoho CRM」SFAの機能も!営業活動全般の効率化に貢献
- 全世界で25万社が導入している営業支援ツール(※)
- タスクのリマインダー機能とAIによる最適な連絡時間帯の提案で営業効率化
- 初期費用ゼロで月額2,640円から利用可能(※)
Zoho CRMは、全世界で25万社以上に導入されているCRM/SFAです。導入効果として1人あたりの売上高が41%向上したというアンケート調査結果もあります(※)。
タスクのリマインダー機能で対応漏れを防止できるほか、AIが取引先との過去のやりとりから最もつながりやすい連絡時間帯を自動で提示。
また初期費用は0円で料金月額2,640円で利用可能です。しかも柔軟なカスタマイズが可能なため、自社に最適な形で利用できます。
※ゾーホージャパン株式会社(2024年5月時点)
【料金プラン】
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建設業でのCRM活用が有効な理由【解決できる4つの課題】
建設業でCRMを活用すれば、次の4つの課題を解決できます。
- 案件ごとのプロセス管理
- 工事案件の標準化
- 顧客との長期的な関係性維持
- 業務効率化と顧客満足度の向上
今まで煩雑化していた事務作業が大きく改善され、それだけでなく顧客満足度の向上、最終的には売上拡大にもつながっていくでしょう。
案件ごとのプロセス管理
建設業界では案件発生後、顧客と長期的な関係が続くため、案件ごとに顧客の膨大な情報を標準化する必要になります。
CRM活用によって案件の進捗管理が可能になり、各案件のプロセスを効率的に管理できるようになるのです。
CRMには、案件受注から入金までのプロセスを効率的に管理できる機能が搭載されています。中には、各プロセスをワークフローに組み、上位管理者の承認までできるツールも。
また、建設業界に特化したツールなら、見積もり履歴管理や入金・支払予定など、業界特有の案件プロセスを細かく管理できます。
社内で情報を共有すれば、合理的にきめ細かい顧客対応ができるでしょう。
工事案件の標準化
建設業では工事案件1つをとっても長期間にわたるため、複数の工事案件でも標準化することが求められます。
それぞれの案件を標準化して、将来的に活かせる有効なデータとして管理してくれるのがCRMなんです。
また、案件管理だけでなく顧客に関するあらゆるデータを管理してくれるのも、CRMの魅力。営業活動全般を可視化してくれます。
顧客との長期的な関係性維持
建設業界では案件終了後も顧客との関係が長く続きます。CRMに蓄積された情報をもとにアフターフォローを行えば、適切な提案を行えるようになります。
長期間にわたって顧客と関係を維持していくため、取引の途中で担当者が変わることもあるでしょう。CRMで顧客情報を一元管理しておけば、後任者への引き継ぎも楽になります。
また、スムーズに情報を引き継ぐことができれば営業の戦略が立てやすくなり、顧客1人ひとりに寄り添った対応が可能になるでしょう。
業務効率化と顧客満足度の向上
CRMを導入すると社内で詳細な顧客情報を共有しやすくなるため、誰でも顧客の具体的なイメージを持てるようになります。顧客情報を登録・管理しやすくなることから、業務改善も図れるでしょう。
顧客のニーズを的確に把握できることもうれしい点です。CRMに蓄積された顧客の発注履歴やクレームなどの情報は、顧客が求めていることを判断する有力な材料にもなります。
CRMを活用して顧客のニーズを捉え、最適なサービスを提供できるようになれば、顧客満足度を向上させること可能です。結果的には売上の向上にもつながるでしょう。
建設業でのCRM活用事例【2社紹介】
建設業でCRMを導入するといっても、どのように活用してどの部分で業務を効率化できるのかイメージしにくいかもしれません。ここでは、実際の活用事例を2社紹介します。
実際に導入したことで大きく業務が改善された例をもとに、ぜひ建設業でCRM導入する際の参考にしてみてください。
「住友不動産」案件ごとの情報を一元管理で工事担当者の業務改善を実現
住友不動産株式会社は高層ビルやマンション、注文住宅、戸建再生事業から都市開発まで、建築業界大手の不動産企業です。
複数事業を展開する中でも注文住宅事業において、施工管理における品質向上の仕組みづくりのためCRMを活用。工程管理の品質向上と業務効率化を実現させています。
注文住宅事業本部では150名を超える工事担当者が各現場の施工管理を行っています。
施工管理における品質は、工事担当者個人のスキルや経験に依存する部分が多く、品質にバラつきが出るのが問題視されていました。
どの工事担当者でも同質の工程管理を可能にすることが課題となっていたのです。
CRM導入前は各工事段階での写真撮影・記録・保管をアナログで管理。デジカメで撮影したものをオフィスに持ち帰り、専用のサーバーにデータを移動させていました。
そこでCRMを導入したことで、会社に戻らずとも現場で情報入力から共有までできるようになりました。
現場での働き方にも柔軟に対応でき、またデータ入力も簡単に行えるようになったことで業務が大きく改善されたのです。
「東邦レオ」進捗管理の効率化で案件取り逃しの37.5%削減に成功
東邦レオ株式会社はマンションやビルの緑化システムの設計から販売、施工までを手掛けている会社です。
営業力強化のためCRMを活用。その結果、顧客からの受注の取り逃しを軽減させることに成功しました。
競合他社の増加により営業力の強化が必要になったのが課題であり、CRM導入のきっかけになっています。
従来はプロセスマネジメントのために各社員から文書の提出を依頼し、それらをまとめてPCに入力することを始めました。しかし、それは膨大な業務量を生み出し土日出勤をしないと追いつかない状態に。
そこでCRMを導入したことで、社員それぞれのPCやスマホから入力可能になり、それらの情報はツール上で共有できるようになったのです。
案件の進捗管理を効率化し、案件に優先順位がつけられるようになったことで「そのプロセスで契約不成立しやすいか」が明確化。
そのデータを基に、より成約率を高められる営業戦略が立てられるようになったのです。
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CRM(顧客管理システム)は製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
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