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freeeとマネーフォワードの違いを徹底比較!料金・機能・サポートの項目別で解説

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最終更新日: 2024年09月11日

いまや会計ソフトの代表格として知られる「freee」と「マネーフォワード」。いずれもシェア上位を獲得しており、自社にぴったりのソフトウェアを考えるうえで欠かせない製品です。

この記事では「freee」と「マネーフォワード」それぞれの特徴を徹底比較。料金・機能・サポートの観点から項目別で比べてみました。記事の最後では、どちらがおすすめか簡単にわかるフローチャートも用意しています。ぜひ導入検討の参考にしてください。

freeeとマネーフォワードはどっちがおすすめ?

会計のイメージイラスト

「freee」と「マネーフォワード」を比較する際、会計初心者は「freee」、会計経験者であれば「マネーフォワード」がおすすめとされることが多いです。確かに「freee」の設計は会計知識がない人に視点を向けたものであるため、会計初心者でも使いやすいでしょう。

ただ、「マネーフォワード」が会計初心者に向いていないか?というとそうとも言えません。例えば会計初心者であっても普段は取引の記載メインで使い、税理士に記帳を依頼したい場合は「マネーフォワード」がおすすめです。

いずれも使いやすい会計ソフトですが、操作性や設計思想がかなり異なるため、それぞれおすすめのケースを紹介します。

ソフトウェア比較のイメージイラスト

「freee」や「マネーフォワード」をはじめとする会計ソフト選びで迷ったときは、ぜひミツモアをご利用ください。欲しい機能などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりの製品を最短1分で自動診断。理想の会計ソフトが見つかります。

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「freee」がおすすめのケース

出典:「freee会計」公式Webサイト

「freee」はおもに以下のようなユーザーにおすすめです。

【freeeはこんな人におすすめ】

  • 税理士にあまり頼らずに確定申告まで自力でおこないたい
  • 仕訳入力に苦手意識があり、取引主体で入力したい
  • 専門用語や会計知識を学ぶ時間がない
  • 事業を拡大する予定で規模に合わせた運用がしたい
  • レポート機能で経営状態をチェックしたい

「freee」の最大の特徴は貸方・借方などの仕訳ができなくても、経理業務が行える点です。既存の会計ソフトと異なり、具体的な取引内容に基づいて入力するUI設計になっているため、仕訳が分からなくても、簡単に記帳できます。

しかし逆を返せば、会計ソフトの操作や会計業務に慣れている場合は独特のUIに慣れるまで時間がかかります。使われる用語も勘定科目などでなく、日常的な表現であるため、かえって分かりにくいと捉えるユーザーもいます。

「freee」は会計や簿記の知識に自信がなかったり、記帳を自動化させたいと考えるユーザーに特におすすめです。

関連記事:freee(フリー)会計の評判(口コミ・レビュー)&製品情報|ミツモア
関連記事:会計ソフトfreee(フリー)の評判はどう?他ソフトとの比較や独自のメリット・デメリット|ミツモア

「マネーフォワード」がおすすめのケース

Money Forward クラウド
出典:「マネーフォワード クラウド」公式Webサイト

「マネーフォワード」はおもに以下のようなユーザーにおすすめです。

【マネーフォワードはこんな人におすすめ】

  • 経理業務の形を変えずにクラウド化したい
  • 記帳代行を税理士に依頼したい
  • 月額料金を少しでも安く抑えたい
  • 連携させたいアプリや金融機関の数が多い
  • 勤怠管理など会計以外のバックオフィス業務にも活用したい

「マネーフォワード」のいちばんの特徴は、業界相場よりも安い料金プランで豊富な機能を使える点です。会計ソフトの操作に慣れていたり、会計・簿記の知識があったりするのであれば、非常に高いコストパフォーマンスで運用できます。

一方で会計ソフトの操作経験がなかったり、会計・簿記の知識がほとんどなかったりする場合は、専門用語がわからない、機能を使いこなせない可能性があります。

「マネーフォワード」は簿記や会計ソフトの知識があるユーザー、初心者でも記帳代行などを税理士に任せる予定のユーザーにおすすめです。

関連記事:マネーフォワードクラウド会計の評判(口コミ・レビュー)&製品情報|ミツモア
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freeeとマネーフォワードそれぞれのシェアと特徴

▼freee公式紹介動画

▼マネーフォワード公式紹介動画

会計ソフト市場全体でみるそれぞれの特徴

freeeとマネーフォワードは双方、会計ソフト市場で大きなシェア率を誇る会計ソフトです。MM総研が2024年3月末に発表したクラウド型会計ソフトの調査によるとシェア率が最も高かったのは弥生会計、freeeは2位、マネーフォワードは3位でした。上位3社で合計シェア率が93.8%に登り、クラウド型会計ソフト自体が会計ソフト市場で拡大傾向にあります。

ここでミツモアの依頼数をもとにしたランキングも見てみましょう。

2023年7月~2024年6月にミツモアで作成された依頼を元に集計(個人事業主対象)

まず個人事業主に人気の会計ソフトはfreeeが16.1%で1位、次いでマネーフォワードが12.3%で2位でした。個人事業主にはやはり仕訳入力のハードルが高いのか、freeeに惹かれるユーザーが多いようです。

一方で中小企業など法人の依頼割合はfreeeが12%、マネーフォワードが12.6%で若干マネーフォワードの方が人気でした。双方ともに個人事業主、法人ともに利用しやすいという特徴があることが分かりました。

関連記事:会計ソフトの人気ランキングを紹介!ユーザーの注目度が高いTOP5の製品を各分類で解説|ミツモア
参照:個人事業主のクラウド会計利用率は33.7%へ、引き続き拡大基調 |株式会社MM総研

freeeとマネーフォワードのメリット・デメリット

freee マネーフォワード
メリット
  • 初心者でも簡単に使いこなせる
  • 将来的にバックオフィスの全体の効率化を目指しやすい
  • スマホでレシートを撮影してデータ登録可能
  • AIを利用して仕訳を楽にできる
  • 経営を見える化に強い
  • 全国の士業事務所と提携
デメリット
  • 会計知識があるとやや使いづらい
  • 楽天銀行と連携が取れない
  • 自動仕分けの一括登録ができない
  • 仕訳に関する多少の知識が必要
  • 機能が比較的多く、使いこなすのが大変

freeeはとにかく初心者に優しい設計と同社の製品でバックオフィス全体の効率化を将来的に目指せるところがメリットです。一方でデメリットは設計が独特なので会計ソフトに慣れているとかえって使いづらいところです。また楽天銀行を使っている場合は連携できないので注意が必要です。

マネーフォワードのメリットは会計ソフトとしての総合力の高さです。データの可視化に強く、連携できるシステムも多いため会計業務全般の効率化には最適です。全国の士業事務所との連携が強いのもポイントです。ただ、ある程度会計知識がないとシステムを使いこなせないため、会計初心者は挫折しやすい点がデメリットといえるでしょう。

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個人事業主におすすめの会計ソフトはどっち?|freeeとマネーフォワード

統計から戦略を立てるメンバーのイラストマネーフォワードは個人事業主向けと法人向けで提供しているサービスが異なり、個人事業主向けには「マネーフォワードクラウド確定申告」を販売しています。freeeは個人事業主と法人双方に「freee会計」という製品を販売していますが、プランと機能を分けています。

個人事業主は料金が安い製品がよければマネーフォワード、仕訳・記帳から申告書類の作成まで自力でおこないたければfreeeがおすすめです。以下で料金や機能を比較しましたので、ご参考にしてください。

「料金」で比較|マネーフォワードの年額プランが最安値

個人事業主向けの料金プランで最も安いのはマネーフォワードクラウド 確定申告の「パーソナルミニプラン」です。月額1,408円(税込)で利用可能で、年間プランでの契約であれば月額990円(税込)まで割引されます。

個人事業主向けのfreee会計は最安プランで、月額1,628円(税込)、年間プランの契約でも月額1,078円(税込)なので、若干「マネーフォワード」の方が安く利用できます。

最安プランで使える機能に多少の違いはありますが、確定申告や銀行口座との連携など必要不可欠な機能は双方、しっかりと利用できます。

▼freeeとマネーフォワードの「料金」比較表 (個人事業主プラン)

freee会計 マネーフォワード クラウド確定申告
  • スターター:1万2,936円/年
  • スタンダード:2万6,136円/年
  • プレミアム:4万3,780円/年
  • パーソナルミニ:1万1,880円/年
  • パーソナル:1万6,896円/ 年
  • パーソナルプラス:3万9,336円/年

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「機能」で比較|簿記知識なしでも入力しやすいのはfreee

Digital marketing concept vector illustration.freeeとマネーフォワードそれぞれの個人事業主向けプランの機能を比較します。freeeは記帳の完全自動化に対応しており、マネーフォワードは銀行など外部連携機関との連携数が多く、同期頻度が高いです。

freee会計は簿記や会計処理の知識がなくても入力できる機能を備えているため、確定申告に必要な書類の作成も含めて自力でおこないたい個人事業主におすすめです。

▼freeeとマネーフォワードの「機能」比較表 (個人事業主プラン)

機能 freee会計 マネーフォワード クラウド確定申告
自動仕訳機能
記帳の完全自動化
電子申告機能 (e-Tax)
請求書作成機能
確定申告書作成機能
分析レポート
スマホアプリ対応
連携金融機関 サービス数 1,000以上 2,300以上
同期頻度 (銀行口座) 毎週2回 1日1回
同期頻度 (クレジットカード) 毎月1回 1日1回

「freee」は記帳の完全自動化に対応

freeeは記帳の完全自動化に対応しているのが大きな強みです。

freeeの場合、一度登録した取引情報は2回目以降も同じ内容で処理が可能ですさらに確定申告書類は〇×に応えるだけで作成でき、簿記や会計処理の知識がなくても作業を進められます。

「マネーフォワード」は外部連携機関との同期頻度が高い

マネーフォワードは外部連携機関との連携数が多い、同期頻度が高いのが大きな強みです。

銀行口座やクレジットカードと「1日1回」の高頻度で同期できるので、リアルタイムなキャッシュ状況に応じて迅速な処理ができます。複数の金融サービスを利用する個人事業主にはこちらがおすすめです。

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「サポート体制」で比較|利用するプラン次第

サポート体制のイメージイラストfreee、マネーフォワードともに操作方法で困ったときは手厚いサポートが受けられます。サポート内容は料金プランによって異なり、上位のプランになればなるほどサポート内容が充実します。

有人のチャットサポートはすべてのプランで受けられますが、電話対応はいずれも最上位プランの利用が必要です。電話での対応や税務調査サポートが必要かどうかによって、製品を選ぶといいでしょう。

▼freeeとマネーフォワードの「サポート体制」比較表 (個人事業主プラン)

サポート体制 freee会計 マネーフォワード クラウド確定申告
ヘルプページ
メール
チャット

  • 対応時間:平日10:00~18:00

  • 対応時間:平日10:30~17:00
電話 最上位プランのみ

  • 対応時間:平日10:00~18:00(事前予約必要)
最上位プランのみ

  • 対応時間:平日10:30~17:00(事前予約不要)
インボイス・電子帳簿保存法ガイド
確定申告・消費税申告ガイド
税務調査サポート保証 最上位プランのみ
ソフト乗り換えサポート 最上位プランのみ

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法人におすすめの会計ソフトはどっち?|freeeとマネーフォワード

ここでは法人向けに提供されているfreee会計とマネーフォワード クラウド会計の2製品を価格や機能、使い勝手で比較します。

法人は給与計算や経費清算、勤怠管理までひとつのシステムで一括化したければマネーフォワード、企業規模や成長に合わせてプランを変えていきたい場合はfreeeがおすすめです。以下で料金や機能を比較しましたので、ご参考にしてください。

「料金」で比較|最安プランは同額、企業規模に合わせられるのはfreee

法人向けの料金プランで最も安いのはfreee会計の「ひとり法人プラン」とマネーフォワード クラウド会計の「スモールビジネスプラン」です。ともに月額4,378円(税込)で利用可能で、年間プランでの契約であれば月額3,278円(税込)で始められます。

決算書の作成、見積・請求・納品書の作成や入金・支払管理まで基本的な機能を網羅的に搭載。電子帳簿保存法にも対応しています。

▼freeeとマネーフォワードの「料金」比較表 (法人プラン)

freee会計 マネーフォワード クラウド会計
  • ひとり法人:3万9,336円/年
  • スターター:7万2,336円/年
  • スタンダード:11万8,536円/年
  • アドバンス:52万5,096円/年
  • エンタープライズ:要問合せ
  • スモールビジネスプラン:3万9,336円/年
  • ビジネスプラン:6万5,736円/年
  • マネーフォワードクラウド会計 Plus:要問合せ

ただし、使える機能や方向性はそれぞれ異なるため、経理・人事労務・法務業務と合わせて使いたければマネーフォワード クラウド会計の「スモールビジネスプラン」、入出金の予定表作成から仕訳の入力まで自動化し、税理士探しから任せたければ「ひとり法人プラン」を選びましょう。

企業規模に合わせて細かく料金プランを変えたいならfreee会計をおすすめします。

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「機能」で比較|会計に慣れているならマネーフォワードが使いやすい

freee会計とマネーフォワード クラウド会計の機能を比較します。

両ソフトともに決算書や関係帳票の作成、自動仕訳などの必要な機能がそろっています。権限管理や税理士との連携を重要視するなら、freee会計を選んでもいいでしょう。

ただし、自社に会計ソフトや簿記に対する知識や経験がある人材がいるなら、マネーフォワード クラウド会計がおすすめです。freee会計の仕訳は簿記とは異なる方式であるため、経験者は戸惑ってしまう可能性が高いです。

また、freee会計は金融サービスの情報反映が請求額確定後からであるため、会計処理が遅くなってしまう可能性があります。

▼freeeとマネーフォワードの「機能」比較表 (法人プラン)

機能 freee会計 マネーフォワード クラウド会計
決算書の作成
部門登録
部門階層の作成
自動仕訳・仕訳学習
AI-OCR入力
帳簿残高と口座残高の突合
電子帳簿保存法対応
見積・納品・領収・請求書作成
電子契約
ファイル保存
権限管理
税理士招待
連携金融機関 サービス数 1,000以上 2,300以上
同期頻度 (銀行口座) 毎週2回 1日1回
同期頻度 (クレジットカード) 毎月1回 1日1回

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「サポート体制」で比較|電話サポートが必要ならfreee

freee、マネーフォワードともに操作方法で困ったときは手厚いサポートが受けられます。大手ソフトなだけあり、ヘルプページやFAQがかなりしっかりしているので、簡単な悩み事ならすぐに解決できるでしょう。

ただ電話サポートを受けたければfreee会計を選びましょう。ひとり法人以外のプランでは電話、メール、チャット、すべての支援を予約制で受けられます。

マネーフォワード クラウド会計はチャットでの返答速度がかなりスムーズなため、電話サポートが必要なければこちらを検討してもいいでしょう。

▼freeeとマネーフォワードの「サポート体制」比較表 (法人プラン)

サポート体制 freee会計 マネーフォワードクラウド会計
ヘルプページ・FAQ
デモ動画
学習ポータル
メール
チャット
電話

※ スタータープラン以上から

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もちろん、診断結果によらず使いたいと思ったソフトを利用することが一番です。

なんとなくどちらがいいか決めかねている際は参考までにご利用いただけると幸いです。選びかねるときは、ソフトの無料トライアルなどを試して、使いやすいと思った方を導入するといいでしょう。

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