ミツモア

会計ソフトの値段はどのくらい?費用相場や比較ポイントを徹底解説!

ぴったりの会計ソフトをさがす
最終更新日: 2025年12月15日

会計ソフトは企業の財務管理に便利なツールとして広く活用されています。大手企業はもちろんのこと、昨今では中小企業においても欠かせない存在となりつつあります。しかし一方で、導入を検討する際に気になるのが価格ではないでしょうか。

「会計ソフトの値段はどのくらい?」
「自社の予算に合わせて導入が可能だろうか?」

このような疑問を抱えている方に向けて、本記事では会計ソフトの費用相場や比較ポイント、おすすめの製品などを詳しく解説します。会計ソフトの導入を考えている方や、より効率的な会計業務を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

会計ソフトの費用相場

会計ソフトを操作する女性

会計ソフトの価格は、製品のタイプや機能によって大きく異なります。会計ソフトは主に「インストール型」と「クラウド型」の2種類に分けられます。インストール型会計ソフトは20,000円程度、クラウド型会計ソフトは月額1,000円程度が費用相場です。

インストール型会計ソフト

インストール型会計ソフトは、初期費用として20,000円から数十万円のパッケージ購入費用を一括で支払う買い切り型が基本です。月々のランニングコストは発生しないため、初期費用さえクリアできれば、一見安価に見えます。

しかし会計ソフトの総コスト(TCO)を評価する際には、この初期費用に加えて、インボイス制度や電子帳簿保存法などの税制改正の都度、有償の更新費用(年間1万円〜3万円程度)が別途かかるリスクを考慮しなければなりません。

この都度発生する追加費用が、長期的な運用コストを押し上げる主要因となります。実質的な運用コストを考える際は、定期的なアップデート費用やメンテナンスにかかるコストも含めて検討する必要があるでしょう。

クラウド型会計ソフトは月額1,000円〜

クラウド型会計ソフトは、初期費用を抑えて導入でき、月額1,000円程度から利用可能なサブスクリプション型が中心です。

基本的に月額や年額制で、アカウントの数によって料金が変動する場合も多くあります。たとえば個人事業主向けの基本的な機能のみのプランであれば月額1,000円前後から利用可能で、法人向けの場合は一般的に5,000円以内程度の価格帯が「安い」と言えるでしょう。

この月額費用は継続的に発生しますが、最大のメリットは、この料金に法改正対応の自動アップデートがすべて含まれている点です。したがって、インストール型と異なり、法改正時の追加費用や手動での更新作業(人件費)のリスクがゼロになります。

特に法人向けの場合、機能やユーザー数に応じて月額数千円〜数万円となりますが、長期的な法改正リスクと総保有コスト(TCO)を最小化できるという点で、現在最も費用対効果が高い調達モデルです。

CTAバナー_BM_会計ソフト

会計ソフトを選ぶなら、ぜひミツモアをご利用ください。欲しい機能などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりの製品と料金プランを最短1分で自動診断。理想の会計ソフトが見つかります。

 

ぴったりの会計ソフトを無料で診断する

 

会計ソフト費用に含まれる主な項目

費用を計算する男性

会計ソフトの費用は、初期に発生するコストと継続的に発生するコスト、そして見落とされがちな間接的なコストで構成されています。

初期費用

会計ソフトを導入する際に発生する初期費用は、主にソフトウェアの購入代金や初期設定費用、システムの導入サポート費用などが含まれます。

パッケージ型の会計ソフトの場合、製品のライセンス購入費用が初期費用の大部分を占めることが一般的で、クラウド型の場合でも導入時のデータ移行やカスタマイズ設定などに追加費用がかかるケースがあります。

  • クラウド型: 初期設定費用やソフトの購入費用がほぼ発生しません。サーバー構築も不要なため、初期投資を最小限に抑えたい企業に最適です。
  • インストール型: ソフトウェアのパッケージ購入費用が初期費用の大部分を占めます。一般的な会計ソフトで20,000円程度から、高機能なものでは数十万円に及びます。なお購入費用は、金額によっては資産計上の対象となる場合があります。

大規模な企業向けでは、既存システムとの連携やカスタマイズの必要性から初期コンサルティング費用が発生することもあります。料金は数万円から数十万円と、ソフトの種類や提供会社によって大きく異なるため、導入前に費用の詳細をしっかり確認することが重要です。

月額費用

月額費用は、主にクラウド型の会計ソフトを利用する場合に発生するランニングコストです。この費用にはソフトの利用料はもちろん、システムの自動アップデートやバックアップ、セキュリティ対策などサービス全般が含まれています。

プランによってはユーザー数や利用できる機能の範囲によって金額が変動し、個人事業主向けでは1,000円程度から、大企業向けでは数万円に及ぶこともあります。

  • クラウド型: 月額費用(年額一括払い割引あり)が発生しますが、この費用にシステムの自動アップデート、バックアップ、セキュリティ対策、そして法改正への自動対応がすべて含まれます。法改正時の追加費用は一切発生しません。
  • インストール型: 月額料金は基本的に無料ですが、税制改正に伴うアップデートの際には、別途更新費用(10,000円前後)がかかることが一般的です。この都度費用が発生するリスクが、長期的なTCOを押し上げる最大の要因となります。

一部の会計ソフトでは年額一括払いによる割引が適用される場合もあります。事業規模や必要な機能に応じて最適なプランを選択し、将来的なコスト増加も見越して検討することが大切です。

見落としがちな費用:サポート費用とデータ連携工数

経理担当者の「手間」や「時間」は、人件費として換算すべき隠れた費用です。

  • サポート費用: 基本的なサポートは月額費用に含まれることが多いですが、電話サポートや経理相談など、手厚い対応を希望する場合は追加料金が必要です。特に簿記・税務の知識が浅い担当者は、サポート費用を「安心を買うコスト」として予算に含めるべきです。
  • データ連携工数: インストール型では、税理士とデータを共有する際に、ローカルPCからデータを出力し、メールやUSBで送付する手動での手間が発生します。クラウド型は税理士がシステムに直接アクセスできるため、このデータ連携工数をゼロにできます。

特に会計や税務の知識が乏しい企業や、業務効率化に重点を置く企業は、サポート内容と費用のバランスを十分に比較・検討することが重要です。

ぴったりの会計ソフトを無料で診断する

会計ソフトにかかる値段を抑える方法

パソコンのソフトウェアを指差すビジネスパーソン

会計ソフトの導入を検討する際、コストを抑えたいと考える方も多いのではないでしょうか。ここでは、会計ソフトの費用を抑えるためのいくつかの方法をご紹介します。

  • 必要最低限のプランを選ぶ
  • 無料トライアルを活用する

必要最低限のプランを選ぶ

会計ソフトの費用を抑える最も簡単な方法は、必要最低限の機能に絞ったプランを選択することです。多くの会計ソフトは機能に応じて複数のプランを用意しています。自社の規模や業務内容を慎重に検討し、不要なオプションは避けることで、価格を抑えられるでしょう。

例えば、小規模事業者であれば、高度な分析機能やレポートは不要かもしれません。基本的な仕訳や帳簿作成、確定申告に必要な機能のみを含むプランを選択すれば、コストを最小限に抑えることができるでしょう。

無料トライアルを活用する

会計ソフトのなかには、無料トライアル期間を設けているものもあります。トライアル期間中に実際の使用感や操作性を事前に確認することができ、必要な機能のみに絞り込めるようになります。また、自社のニーズに合ったサービスやプランを選びやすくなり、実務に基づいた内容で導入できるでしょう。

またサービスによっては、個人事業主や小規模事業者向けに無料プランを提供しているものもあります。企業規模が小さく高度な機能が必要ない場合、そういったプランも検討してみても良いかもしれません。

安く使うならクラウド型とインストール型のどちらを選ぶべき?

ノートパソコンの前で考える女性

クラウド型とインストール型でどちらが安く使えるかはケースバイケースです。単純に初期費用のみを比較するとクラウド型の方が安く手軽に導入できますが、毎月の人数と使用年月によっては買い切り型のインストール型の方が長期的には安く済む場合もあります。

インストール型・クラウド型それぞれの特徴と適した使い方

インストール型会計ソフトはパソコンに直接ソフトを導入する形態で、データは基本的にローカル環境に保存されます。インターネット不要で動作するため、セキュリティ面での安心感があり、長く使い続けやすいのが特徴です。ただしシステム更新や複数人で同時編集を行いたい場合は手間がかかります。

一方、クラウド型会計ソフトは月額課金が中心で、ネット環境があればどこからでも利用可能です。自動アップデートやデータ共有が容易で、複数人業務やリモートワークにも向いています。

クラウド型のメリットは、法改正などに素早く対応できる点です。インストール型では、法改正のたびに更新プログラムを購入する必要がありますが、クラウド型では自動的にアップデートされるため、追加費用がかかりません。また銀行やクレジットカードとの自動連携機能もクラウド型の方が充実していることが多いです。

検討する際はそれぞれのメリットとデメリットを比較した上で相見積もりを取得し、長期的な視点でシミュレーションを行うことをおすすめします。単純に費用面だけでなく管理にかける人的コストも考慮することで、費用対効果の高いタイプを選びましょう。

事業規模・業種ごとの選定ポイント

会計ソフトを選ぶ際は、自社の規模や業種に合った機能が備わっているかを重視することが重要です。個人事業主や小規模事業者の場合は、低コストかつシンプルで操作性の高いクラウド型が人気です。

一方で、複数拠点を持つ中堅企業や、大量の伝票処理が求められる建設・製造業などは、カスタマイズ性や分析機能が充実したインストール型を選ぶケースもあります。医療や士業など、特定の業界特有の会計処理が必要な場合は、専門仕様のソフトを選ぶとスムーズです。

自社の業務量や将来的な拡張性も考慮しながら、最適な会計ソフトを選びましょう。

総コストを最小化できる会計ソフトは?

総保有コスト(TCO)を最小化できる最適解はクラウド型会計ソフトです。

インストール型は初期費用を一度支払う買い切り型に見えますが、税制改正の都度、有償のアップデート費用が発生します。また法改正への対応時期を判断し、手動で更新する手間という「隠れた人件費」が発生します。

一方、クラウド型は月額課金ですが、法改正への対応が利用料に含まれ自動的に行われます。この「更新の手間ゼロ」と「追加費用ゼロ」の安心感が、長期的なTCOを最小化する決定的な要因となります。

ぴったりの会計ソフトを無料で診断する

主要会計ソフトの費用を比較

電卓とパソコンを使う人

以下では主要会計ソフトを8製品ピックアップし、費用を比較しました。

ソフト名 初期費用 月額費用 (目安) 導入形態
freee会計 無料 2,980円〜 (法人向けミニマムプラン/税抜) クラウド型
マネーフォワードクラウド会計 無料 2,480円〜 (法人向けスモールビジネスプラン/税抜) クラウド型
弥生会計 クラウド版: 無料 / インストール版: 数万円〜 (買い切り) クラウド版: 2,900円〜 (ベーシックプラン/税抜) クラウド型・インストール型
勘定奉行クラウド 無料〜77,000円 (プランによる) 7,750円〜 (iAシステム/税抜) クラウド型・インストール型
PCA会計 (クラウド) 無料 23,100円〜 (クラウド版・目安/税抜) クラウド型・インストール型
ジョブカン会計 クラウド版: 無料 / インストール版: 30,800円 (税込) 2,500円〜 (スタートアッププラン/税抜) クラウド型・インストール型
会計王 13,200円〜 (パッケージ買い切り/税込) 無料 (買い切り後) インストール型
円簿会計 無料 無料 (フリープラン) クラウド型

まとめ

パソコン 手本記事では、会計ソフトの費用相場や比較ポイントに加えて、コストを抑えるための方法やおすすめの製品を紹介しました。

会計ソフトにはクラウド型とインストール型それぞれに特徴があり、どちらが有利かは企業の規模や利用状況によって異なります。メリットとデメリットを踏まえた上で、相見積もりを取得して自社のニーズに合ったサービス・プランを選びましょう。

次の記事では、おすすめの会計ソフトの特徴や機能を徹底比較しています。ほかの製品も検討するなら、ぜひあわせて参考にしてください。

ぴったりの会計ソフト選びはミツモアで

ミツモアロゴ

会計ソフトは製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。

そんなときはミツモアにおまかせ。最短1分の自動診断で、ぴったりの会計ソフトが見つかります。

ぴったりの会計ソフトを最短1分で無料診断

従業員数や欲しい機能などの項目を画面上で選択するだけで、最適な会計ソフトを最短1分で自動診断。もちろん費用はかかりません。

ぴったりの料金プランも一緒にお届け

希望条件に沿った料金プランも製品と一緒に診断します。概算金額を見積もりからチェックして、理想のプランを探してみましょう。

診断結果は最大5製品!比較・検討で最適な会計ソフトが見つかる

最大で5製品の診断結果をお届けします。検討していた製品だけでなく、思わぬ製品との出会いもあるかもしれません。

ミツモアなら、ぴったりの会計ソフトがすぐに見つかります。

ぴったりの会計ソフトを無料で診断する

サービス提供事業者さま向け
ミツモアにサービスを
掲載しませんか?
ミツモアにサービスを掲載しませんか?

ミツモアは依頼者さまと事業者さまをつなぐマッチングサイトです。貴社サービスを登録することで、リードの獲得及びサービスの認知度向上が見込めます。 さらに他社の掲載サイトとは違い、弊社独自の見積システムにより厳選されたリード顧客へのアプローチが可能です。 ぜひミツモアにサービスをご登録ください。

サービスを掲載する