引越しの相見積もりとは、複数の引越し業者から見積もりを取り、最適な業者を選ぶ方法です。相見積もりをとることで、料金やサービスの違いを把握でき、安くて自分に合った引越し業者を選べるようになります。
3~5社から同時に見積もりを取ることは普通です。お気に入りの1社に決まったら、別の引越し業者には「他社に決まりました」と伝えましょう。特にマナーは気にしなくても大丈夫です。
引越しの相見積もりの流れ、業者を比較するときのポイント、相見積もりならではの料金を安くするコツを解説します。
引越し相見積もりは3~5社の複数がベストな理由
3~5社なら手間が少なく相場もわかる
相見積もりをとるとき、あまりにも多くの業者に見積もりを依頼すると時間がかかりますが、3~5社なら手間が少なく、比較もしやすいです。
相場観をつかむのみなら3社で問題ありません。4~5社の場合、さらに詳細な比較が可能です。たとえば同じ料金でも提供されるサービスが違う場合に、より自分の要望にあった業者を選べます。
6社以上に見積もり依頼をしても良いですが、手間が増えるうえメリットも4~5社の場合と大きく変わりません。そのため3~5社からの見積もりがバランス良く、手間と効果が見合う範囲と言えます。
時間がない場合も最低2社はとろう
忙しい場合でも、最低2社からは見積もりを取りましょう。1社のみの見積もりでは、料金が高いのか安いのかを判断することが難しいです。
最低でも2社の見積もりを取って比較することで、より安くてサービスの質が良い業者を選べます。
複数の引越し業者に見積もりを取る流れ
引越し相見積もりの方法は、大きく分けて「一括見積もりサイトを利用する」「複数の業者に直接問い合わせる」の2つあります。それぞれの流れを見ていきましょう。
引越し一括見積もりサイトで一気にとる
引越し一括見積もりサイトとは、複数業者から一気に見積もりをとるためのWebサービスです。さまざまな引越し業者が登録しており、依頼者は情報を一度入力するのみで相見積もりができます。
一括見積もりサイトで引越しの相見積もりをする一般的な流れは以下の通りです。
【引越し一括見積もりサイトで相見積もりする流れ】
- 利用する引っ越し一括見積もりサイトを選ぶ
- 住所や引越し日、運びたい荷物など必要情報を入力
- 申し込みボタンなどを押して見積もり依頼
- 複数の引越し業者から、メールや電話で見積もりが届く
- 場合により訪問見積もりを実施(2~3社)
- もらった見積書をもとに比較検討
- 依頼したい1社に連絡して、契約する
引越し一括見積もりサイトに新居や旧居の住所、荷物などを入力すると、複数の引越し業者に見積もり依頼が飛びます。その直後や何分後かに、指定した引越し業者などからメールや電話で料金が届く仕組みです。
引越し業者によっては、業者が自宅に訪れて荷物を調査する「訪問見積もり」で料金が確定します。訪問見積もりをする場合、これまで提示された料金や担当者の対応から2~3社に絞った上で訪問してもらいましょう。訪問見積もりの数が多いと、スケジュール調整が大変になってしまいます。
金額が確定した見積書が揃ったら、料金やサービスを比較して引越し業者を選びましょう。比較時のポイントは「複数の引越し業者の比較で見るべきポイント」でも解説しています。1社に絞ったら、契約する旨を連絡して予約完了です。見積もりしたものの依頼しない引越し業者には、コールセンターかメールなどにキャンセル連絡すれば、マナーとしても問題ありません。
引越しの一括見積もりサイトは手間なく相見積もりできて便利ですが、「電話が大量にかかってきた」という声も見られます。「営業電話を避けたい」「訪問見積もりせずに料金を知りたい」という人は、チャットでやりとりが完結する「ミツモア」がオススメです。
料金と合わせて口コミも見れるので、優良な業者を選べます。ミツモアを使ったときの相見積もりの方法は以下で詳しく解説しています。
複数の引越し業者に直接問い合わせる
見積もりサイトの利用が不安な人や、すでに検討している引越し業者がある人は、直接何社かに連絡して見積もりをとるのも手です。
1社1社に同じ内容を共有する手間がかかりますが、知らない業者から営業電話がかかってくるといった懸念はありません。
【引越し業者に直接連絡して相見積もりする流れ】
- 見積もりしたい引越し業者のホームページを確認
- フォーム入力や電話など、指定の方法で問い合わせる
- 電話かメールで見積もりが届く
- 同様に、他の業者でも見積もり依頼
- 場合により訪問見積もりを実施(2~3社)
- もらった見積書をもとに比較検討
- 依頼したい1社に連絡して、契約する
まずは引越し業者のホームページを確認し、指定された方法で見積もりを申し込みます。たとえばサカイ引越センターなら単身・家族ともに問合せフォームや電話で見積もり依頼が可能です。3~5社に同じように連絡をして、複数の見積もりを集めましょう。
注意が必要なのが、複数社に見積もり依頼するときの条件を必ず同じにする点です。引越し日や荷物量などさまざまな条件が料金に影響するため、別の内容を伝えてしまうと比較が難しくなってしまいます。
また荷物量にもよりますが、基本的には訪問見積もりが必要です。「引越し一括見積もりサイトで一気にとる」で説明した内容と同様に、訪問見積もりする場合は2~3社に絞ったうえで対応してもらいましょう。訪問なしで見積もりを完結させたい人は「オンラインで引越し見積もりができるサービス」を事前に確認しておくと良いです。
金額が確定した見積書が揃ったら、依頼する引越し業者を1社に絞り、契約の連絡をして予約が完了します。依頼しない引越し業者には、マナーとして早めにキャンセルの連絡をしましょう。
それぞれの引越し業者に見積もり依頼するときのフローは、「引越し見積もりのやり方とは?」の記事でも解説しています。
複数の引越し業者の見積書を比較する3つのポイント
1. 料金の内訳が明確か
まずは見積書に記載されている料金の内訳を確認しましょう。何にどんなお金がかかるのかが明確にわかれば、作業の依頼し忘れや不明瞭な追加料金の発生を防げます。
引越し料金には、たとえば以下のような項目が含まれます。
【引越し見積もりに記載される内訳例】
- 作業員料:2人分 22,000円
- 階段の上り下り:3階分 3,000円
- 交通費:25km分 2,500円
- 駐車場代:無料
- 荷物の運搬料
- ベッドフレーム:1個 × 700円 =700円
- 2ドア冷蔵庫:1個× 1000円 =1,000円
- ダンボール:10個× 110円 =1,100円
- オプション作業料
- 家具の解体:1個 × 1,050円 =1,050円
- 家具の組立:1個 × 1,050円 =1,050円
上記の金額や項目はあくまで一例です。実際の依頼では本棚や電子レンジなど運ぶ荷物の項目がより多くなるでしょう。エアコンクリーニングや電気工事などのオプションを頼む場合も、見積書に金額が記載されます。
見積書のチェック項目は以下で詳しく解説しているので、実際に相見積もりした人は確認するのがおすすめです。
2. どこまでのサービスが料金に含まれるか
無料で対応してくれるサービスも、引越し業者によって異なります。
たとえば大手引越し業者の場合ではダンボールをプレゼントしてくれることがありますが、格安の中小業者では梱包材代は含まれないケースが多いです。また洗濯機の脱着、家具の設置なども、引越し業者によっては追加で費用がかかります。
作業内容や、サービスの範囲は依頼前に必ず確認しましょう。見積書に記載されていないが必ず頼みたい作業がある場合は、引越し業者に相談のうえ、再度見積もりを出してもらうのがおすすめです。
3. 引越し業者の口コミ評価や評判が良いか
料金やサービス内容のみではなく、業者の評判も事前に確認しましょう。口コミが多く評価が高い業者は、サービスの質や信頼性が高いです。
なお引越し業者は当日の作業スタッフと営業担当が異なる場合も多いため、当日の接客態度や手際の良さも確認すると良いでしょう。
もちろん担当者とのやりとりが自分に合っているかどうかも重要です。普段仕事などで忙しい人は連絡がスピーディな業者を、引越しが初めてで不安な人は事前連絡が丁寧な業者を選ぶと安心できます。
引越し業者を実際に選んだ人が重視したポイントや、反対に妥協したポイントは以下の記事でも詳しく説明しています。
引越しの相見積もりで料金を安くする4つコツ
引越しの相見積もりをするときに、料金を安くするコツを4つ紹介します。
なお相見積もりに関わらず、引越し料金を安くする方法は以下の記事で詳しく解説しています。
1. 必ず同じ日程・条件で見積もりする
相見積もりを取る際には、必ず同じ日程や荷物量、サービス内容で各業者に依頼しましょう。引越し費用は時期や荷物、移動距離などさまざまな条件によって変動します。そのため各社に伝える内容が異なると、正確な比較ができなくなります。
各社に同じ内容を正確に伝えるために、見積もり前に必要情報を準備しておくのがオススメです。
2. 安くなるポイントを相談する
各業者に安くなるポイントを相談することも重要です。たとえば、作業の開始時間や荷物の積み方によっては料金が変わる場合があります。業者に安くなる方法を直接聞いてみることで、最適なプランを提案してもらえる可能性があります。
3. 値引き交渉をする
相見積もり時は値引き交渉も積極的に行いましょう。相見積もりを取っていることを伝えると、業者も他社と競争するために値引きに応じてくれることが多いです。交渉の際には、他社の見積もりを具体的に提示すると効果的です。
4. 訪問見積もりする場合、希望の業者は1番最後の日にする
訪問見積もりは日程調整・部屋の片付けといった手間がかかります。そのため引越し業者を2~3社まで絞ったうえで依頼しましょう。
訪問見積もりをする場合、契約を考えている業者に最後に訪問してもらうと良いです。
最初の業者からもらった見積書をもとに、最後の業者と交渉することで、値下げやより良いサービスを受けられる可能性があります。
相見積もりで安い引越し業者を探すならミツモア
引越しの相見積もりをスムーズに進めるなら「ミツモア」が便利です。簡単な質問に答えるだけで、最大5つの引越し業者から見積もりが届き、料金を比較できます。
依頼前にチャットでやり取りでき、口コミも確認できるので、ご自身にあったぴったりの業者を選ぶことが可能です。
引越しの相見積もりをして、安くて評判の良い業者を見つけましょう。