小さくて黒い虫を見かけたら「ゴキブリの赤ちゃんか?」と不安になりますよね。ここではゴキブリの赤ちゃんの特徴や生息場所、駆除方法などを紹介します。
ゴキブリの赤ちゃんはどこにいる?
ゴキブリの赤ちゃんは温かい家電の周囲やダンボール、新聞紙のすき間に生息していることが多いです。高温多湿の場所を好むので、植木鉢の中などにも注意が必要です。
ゴキブリの赤ちゃんが出たらどうすれば良い?
ゴキブリの赤ちゃんがいるということは、家の中でゴキブリが繁殖している可能性が高いです。くん煙剤や毒エサ、殺虫剤を使って駆除しましょう。完全に駆除したい場合は、業者に依頼すると安心です。
ゴキブリの赤ちゃんの特徴
ここではゴキブリの赤ちゃんの特徴を種類ごとに紹介します。
クロゴキブリの赤ちゃん
クロゴキブリの赤ちゃんは、4mm程度のサイズです。1匹いたら、22〜28匹いると考えましょう。
生まれたての状態は白い米粒状に見え、脱皮を繰り返しつつ成長します。成虫に近づくにしたがって体が黒くなり、横一文字に白い模様が現れます。
発生時期は、春から夏にかけての暖かい季節です。ただし、暖房設備が整っている環境では、年間を通して生息する場合もあります。
チャバネゴキブリの赤ちゃん
チャバネゴキブリの赤ちゃんは、3〜10mm程度のサイズです。1匹いたら、30〜40匹いると考えましょう。
卵からかえってすぐの頃は白い体をしていますが、成長とともに次第に茶色くなり、黄色の模様が見えてきます。脱皮を何度か行い、脱皮した際の殻を餌にして成長していきます。
寒さにとても弱いので、春以降の暖かい季節が最も活発に活動する時期です。ただし暖房設備が整備された場所では、通年で発生することもあります。
ワモンゴキブリの赤ちゃん
ワモンゴキブリの赤ちゃんは、茶色い体に黄色い模様があるのが特徴です。約半年で3.5~5cmの成虫になり、その大きさは屋内性ゴキブリの中でも最大です。
ワモンゴキブリは寒さが苦手なので、5〜10月に活発になります。ただし、暖房機器が稼働している場所では1年中活動します。
また1つの卵鞘に含まれる卵の数は6〜18個で、一生に10〜84回ほど産卵します。
ゴキブリの赤ちゃんは飛べない
「ゴキブリは飛ぶから嫌だ」という方も多いでしょう。
しかしゴキブリの赤ちゃんは飛び回ったり跳ねたりすることができません。羽根がないからです。
ゴキブリの赤ちゃんが毎日のように出たら要注意
ゴキブリの赤ちゃんが毎日出没したら、ゴキブリが繁殖を成功させている可能性があるので注意が必要です。
近くに卵がある可能性
ゴキブリの赤ちゃんが出没した場所の近くには卵がある可能性があります。
ゴキブリの赤ちゃんは成虫と違い手足が十分に発達していないので、活動範囲はあまり広くないのです。そのため、成虫になるまでは、卵からかえった場所の近辺をウロウロしています。
雌のゴキブリは、1度に20個以上もの卵を産みます。ということは、赤ちゃんゴキブリを見つけた場所の近くには、たくさんの卵が産み落とされていることになります。
少なく見積もっても10匹程度のゴキブリが孵化した可能性があるのです。
成長して繁殖する危険も
1匹の赤ちゃんゴキブリの存在は、そのほかに多くの個体が生息している可能性を示すものです。さらにゴキブリの成長を許すと、それ以上に繁殖してしまう恐れがあります。
ゴキブリの寿命そのものは長くありません。限られた寿命の中で、雌のゴキブリが一生で生む卵の数は100個以上ともいわれます。
1匹のゴキブリが成長して数多くの卵を産みつけ、そこから次々と孵化し、それぞれが成虫となり、また大量の卵を産み落とします。このようなサイクルを続けることでゴキブリが増殖し、大量発生へとつながりかねません。
世代交代の連鎖を断ち切り、繁殖の根を絶やすためにも、赤ちゃんのゴキブリを見つけたらすぐに手を打つことが重要なのです。
ゴキブリを徹底的に駆除する方法については以下の記事でも解説しています。
ゴキブリの赤ちゃんの生息場所
ゴキブリの赤ちゃんを見つけたら、その他のゴキブリが活動する場所を探し出して対処する必要があります。
適切に処置するために、生息しやすい場所について知っておきましょう。
温かい大型家電の周囲
ゴキブリは寒さを嫌い、暖かい場所を好みます。また狭い場所を選んで行動する性質も備えている生き物です。つまり熱を帯びやすい大型家電の周辺は、ゴキブリの生息に適した場所といえるでしょう。
特に水気があり、暖かく、狭くて暗い場所という条件がそろった冷蔵庫や食洗機、洗濯機の周辺は要注意です。
大型家電は一度設置すると、頻繁に動かすものではありません。そのためすみにホコリなどの汚れがたまりやすいです。ゴキブリはチリやホコリなどもエサにして成長するので、大型家電の周辺はよく掃除しておきましょう。
保湿性の高いダンボールや新聞紙
暖かく狭い場所に加えて、湿度が高い場所もゴキブリが好む環境です。
そのような条件がそろうダンボールや新聞紙の隙間も、ゴキブリの生息にうってつけな場所といえます。
紙類の保湿性の高さは、保温性にもつながり、安定して寒さをしのげる場所です。湿気を帯びていることで、水分の補給もしやすい環境なのです。
さらに、古新聞やダンボールの表面には、チリやホコリなども付着しがちで、これらの汚れもゴキブリの成長に必要な餌となるため、生息に非常に適しています。
植木鉢の中にも注意
植木鉢やプランターのもゴキブリにとって生きやすい場所です。
植物の育成に、水分は不可欠です。水やりによる余分な水気を受けるために、植木鉢やプランターの下に受け皿を置くこともあるでしょう。この受け皿に、ゴキブリが棲みつくこともあるのです。
特に、植木鉢やプランターの底の部分と受け皿の間にできた隙間はゴキブリが集まりやすいです。狭い・暗い・暖かいというゴキブリが好む状況がそろう上、水分がふんだんに供給される環境だからです。
ゴキブリの赤ちゃんがいたときの駆除方法
ここではゴキブリの赤ちゃんを駆除する方法を紹介します。
以下の記事では赤ちゃんに限らず、状況に応じたゴキブリ駆除方法を紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
駆除は冬に行うべし
ゴキブリの駆除は寒い冬に行うと効果的です。
気温が20度以下だと卵が孵化できなくなり、10度以下だと幼虫の成長が止まります。そのため冬にゴキブリ駆除を行うと、家にいるゴキブリを一掃できる可能性が高くなるのです。
方法①:くん煙剤
くん煙剤を2週間ごとに使用すると、ゴキブリの生息場所が分からなくても駆除することができます。
くん煙剤は、殺虫成分を煙状にして噴霧させ、部屋の隅々にまで行き渡らせることができます。大きな家電や家具を移動することなく、殺虫効果を広範囲に届けられるのです。
ただし、産みつけられた卵を死滅させることはできません。ゴキブリの卵がかえる周期は10~14日といわれており、この間にくん煙剤を使っても、卵から孵化する可能性が残ります。
1回くん煙剤を使用した後に孵化した赤ちゃんを駆除するために、2週間程度の時間を空け改めて燻煙剤を使用する必要があるのです。
方法②:毒エサ
ベイト剤のような、いわゆる置き型の毒エサの使用も効果的です。
ゴキブリの生息場所を特定できなくても、通り道を推測することは比較的容易にできます。移動経路だと思われる場所に置くことで、ゴキブリの駆除が可能です。
毒エサの種類によっては、食べたゴキブリそのものの駆除だけでなく、これから生もうとする体内の卵にまで作用します。結果として、産み落とされた卵の孵化を阻止する働きもあるのです。
また、仲間のふんや死骸を餌にすることもあるゴキブリですが、毒餌を食べた後の糞や死骸には毒性のある成分が含まれています。それらを食べたゴキブリを連鎖的に駆除する作用もあるのです。
駆除剤を使う時の注意点
くん煙剤は、殺虫効果のある成分を煙状にして部屋に充満させるものです。強い殺虫作用がある一方で、成分が室内の家具やインテリアに悪影響を及ぼす可能性もあります。
例えば、家具やインテリアの変色や、カーテンやカーペットへの臭いの染みつきなどが考えられます。それらを予防するには、物を別の部屋に移しておいたりカバーをしたりするといった対処が必要です。
置き型の毒餌は、燻煙剤と比べて比較的手軽に使用できる利点がありますが、一方で、小さな子どもやペットの誤飲には注意が必要になります。
ゴキブリはとても生命力が強い生物なので、殺虫効果を得るための薬剤は、人体に悪影響を及ぼしかねません。くれぐれも子どもやペットの手に触れない場所に設置しましょう。
業者に依頼するという選択肢も
何度対策しても出てくるのがゴキブリ。そんな時は業者に駆除を依頼してみてはいかがですか?
駆除にかかる費用は以下の通りです。
ワンルーム | 8,000円〜30,000円 |
2LDK | 21,000円〜50,000円 |
3LDK | 25,000円〜60,000円 |
飲食店 | 1坪 3,000円〜 |
ゴキブリに赤ちゃんを産ませない対策
ゴキブリを見つけたら、すぐに駆除することが肝心です。一方で、そもそも生息をさせないための予防策も重要でしょう。
ゴキブリを寄せつけないための取り組みについて紹介しましょう。
侵入経路をふさぐ
ゴキブリを生息させないためには、まずは外からの侵入を防ぐことが必要です。単純に、屋外から入ってこなければ、棲みつくことはありません。
ただし、ゴキブリはわずかな隙間からでも侵入してきます。玄関の扉や窓のサッシに空間がないか、日頃からチェックすることが大切です。
また湿気を好むため、排水口付近の隙間にも注意を向けておきましょう。
ゴキブリが生息できない環境づくり
すでに説明したとおり、保湿性のある新聞紙やダンボールは生息に打ってつけの環境です。そのため、新聞などの古紙を長期間にわたり保管することは避けましょう。
なんでも餌にしてしまうゴキブリは、人体から出る皮脂や抜け毛、チリ、ホコリすら養分にしてしまいます。掃除を徹底し、家の中を常に清潔に保つことも有効です。
定期的な模様替えも効果的な対策です。家具や家電の裏や隅には、どうしても汚れがたまりがちなため、模様替えによりゴキブリが生息しやすい場所を固定しないようにしましょう。
忌避剤(きひざい)を置いておく
ゴキブリが嫌う臭いを発する忌避剤を置くこともおすすめです。ミントやレモングラスなどは、ゴキブリにとってとても不快な香りを発します。
棲みつきやすそうな場所や経路に、柑橘系の精油を塗ったりポプリを撒いたりしておくことで、外部からの侵入を防げるでしょう。
ゴキブリの赤ちゃんに似ている虫
住宅の中で見かける虫の中には、ゴキブリの赤ちゃんに姿かたちが似た虫もいます。代表的な2種類を紹介します。
トコジラミ
トコジラミもゴキブリの赤ちゃんと見間違えやすいです。トコジラミはゴキブリと異なり、羽根がありません。
トコジラミは人の血を栄養源としており、刺されると赤い発疹が発生します。見つけたら駆除剤を用いて駆除しましょう。
トコジラミは明るい場所が苦手なので、部屋を明るくして寝るとトコジラミによる被害を抑えられます。
シバンムシ
ゴキブリの赤ちゃんと見間違いやすい虫の1つがシバンムシです。シバンムシにはゴキブリ特有の長い触角がないので見分けが付きます。
シバンムシは食品を食い荒らす虫で、小麦粉などの乾燥した食品や畳で大量発生することがあります。見つけたら殺虫剤やフェロモンでおびき寄せるタイプのトラップを使って駆除しましょう。
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