家の隅やベランダ・倉庫などにダンボールを重ねて保管したり、何かの入れ物代わりに使っていたりしないでしょうか?そのようなダンボールはゴキブリにとって快適なすみかになってしまうかもしれません。
ゴキブリはダンボールを好み、食べたり卵を産み付けたりすると言われています。この記事ではそんなゴキブリとダンボールの関係性について詳しく解説。
なぜダンボールがゴキブリに好まれるのか・ダンボールにゴキブリを寄せ付けないようにするにはどうすれば良いかを解説していきます。
ゴキブリはダンボールをすみかにしたり、卵を産み付けたりすることがある!
ダンボールはゴキブリにとって快適な環境になりやすいです。
- 狭い
- 暗い
- じめじめしている
- 暖かい
- 食べ物がある
ゴキブリはこのような環境を好みます。例えば冷蔵庫の下やキッチンのゴチャゴチャしたところにゴキブリが潜んでいることが多いですが、それは以上のような条件が揃っていることが一因でしょう。
ダンボールが積み重なったり、部屋の隅に収納されていたりする場合、それと同じような環境ができてしまいやすいのです。
ダンボールの断面は特に注意!卵を産み付けられることもある
ダンボールの断面はこのようになっています。
この隙間もゴキブリにとっては居心地が良いので、好んでもぐりこんだり、卵を産み付けたりもします。
そのためダンボール箱の中や表面にゴキブリがいないからと言ってそのままにしておくのは注意が必要。もしかしたら隙間の奥の、見えないところに潜んでいるかもしれません。
ちなみにゴキブリの卵はこのような「卵鞘(らんしょう)」の中に入っています。
卵鞘(らんしょう)とは、卵を守るための殻のようなもの。サイズは1cm程度で、この中には15個~50個程度の卵が入っていると言われます(ゴキブリの種類によって大きさ色・卵の数などが異なる場合があります)。
もしダンボールやダンボールの断面にこのような黒っぽい塊があったら要注意。放置しておくとゴキブリが大量に生まれてしまいますし、そのままゴミ捨て場に持っていくとそこで大量発生してしまうかもしれません。そのため見つけたら殺処分するようにしましょう。
殺処分の方法は潰す・熱湯に入れるなどがおすすめです。ただし卵を見つけたということは、他にも生きているゴキブリがいる可能性があるので注意しておきましょう。
ゴキブリはダンボールそのものを食べる!
上で紹介したゴキブリが好む環境の1つに「食べ物がある」というものがありました。
「ダンボールの中にゴキブリが好むものを置いておかなければ大丈夫だ」と考える方がいるかもしれませんが、そうではありません。
実はゴキブリは、ダンボールそのものを食べるのです。
というのもダンボールには、トウモロコシを原料とするでんぷんが使われています。ダンボール同士を張り合わせる時に、でんぷん糊を使用しているのですね。ゴキブリはそのでんぷんを好んで食べます。
またそもそもゴキブリは食べ物がなければある程度何でも食べてしまう生物です。場合によってはホコリや人間の髪の毛・その他の汚れなども食べるため、ダンボールはゴキブリにとって快適な環境になりやすいのです。
ゴキブリがダンボールによって外から運ばれてくることがある
ここまで解説してきたように、ダンボールはゴキブリにとって快適な環境になりやすく、卵を産み付けたり潜んでいたりすることもあります。
そのため引っ越しや商品購入時の梱包用ダンボールに、ゴキブリが潜んでいることも。それが外から家の中に運び込まれれば、ゴキブリを家の中に招き入れてしまうことになるでしょう。
「綺麗にして家の隙間もしっかり塞ぎ、対策もしっかりしていたはずなのにゴキブリが発生してしまった」という場合は、これが原因かもしれません。
ダンボールにゴキブリを寄せ付けないための対策や保管方法
それではダンボールが原因で家にゴキブリを寄せ付けてしまうのを防ぐために、有効な対策を見ていきましょう。
- ダンボールはなるべく保管せずにすぐ捨てる
- どうしてもダンボールを保管しておきたいなら、ハーブやアロマオイルを使って保管する
- 外からゴキブリが持ち運ばれてしまったときのために、殺虫剤を用意しておく
- ダンボールを使う際はなるべく新品のものを使うようにする
- その他のゴキブリ対策を徹底し、そもそもゴキブリが出にくい家にする
対策①:ダンボールはなるべく保管せずにすぐ捨てる
やはり基本的には、ダンボールはなるべく家の中にため込まず、細めに処分するのがおすすめ。特にベランダや倉庫などにダンボールを置いている場合は要注意です。
またダンボールを何かの入れ物として使っている方も多いでしょう。しかしゴキブリ対策をするならば、それらはあまりよくありません。
何かを入れて部屋の隅に積んでいた場合、気づかぬ内にゴキブリが棲みつき繁殖する原因になってしまうかもしれません。
最近ではダイソーなどの100円ショップで、ある程度質の高いケースが売られています。なるべくダンボールではなくそういったものを使うようにしましょう。
ちなみにゴキブリは、何も無いところから急にダンボールに湧いてくるわけではありません。基本的には以下のいずれかの場合に、ダンボールに寄ってくることが考えられます。
- 外から入ってきた
- もともと家の中にいた
- もともと家の中に卵があった
そのためダンボールを家に保管してしまったからといって、すぐにゴキブリが出てくるわけではないので安心してください。
対策②:どうしてもダンボールを保管したい場合、ハーブやアロマオイルを一緒に置く
「どうしてもダンボールを保管したい」「一時的に家に置いておかなければいけない」という場合。すぐゴキブリが発生する原因になるわけではありませんが、心配な方も多いですよね。
そんなときは、ハーブやアロマオイルを添えてダンボールを保管しておくのがおすすめです。というのもゴキブリはミントやハッカなどの香りを嫌います。
そのためダンボールと一緒にこういった香りのするものを置いておけば、ゴキブリに対する忌避効果が期待できるのです。
詳しくはこちらの記事でも解説しているので参考にしてみてください。
対策③:外からゴキブリが持ち運ばれてしまったときのために、殺虫剤を用意しておく
ゴキブリがダンボールにまぎれて外から持ち運ばれてしまうのは、自分の力では防ぎようがありません。
そのためゴキブリ用の強力な殺虫剤を家に1本用意しておいて、ダンボールから出てきたときにすぐ駆除できるようにしておくのがおすすめです。
また万が一取り逃がしてしまったら、隠れているゴキブリをなるべく早く駆除する必要があります。そのためには毒餌や燻煙剤(くんえんざい)などを1つ用意しておくのも良いでしょう。
詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
対策④:ダンボールはなるべく新品のものを使うようにする
時には引っ越しや荷物の発送用に、ダンボールを自分で調達して梱包することがあるでしょう。その場合、ダンボールはなるべく新品のものを使うのがおすすめです。
「スーパーやホームセンターから無料でダンボールをもらって来て使う」という方も多いと思いますが、ゴキブリを警戒するのであればこの方法はNG。やはりそういったところに置かれているダンボールには、ゴキブリが既に卵を産み付けたあとだったり、隙間にゴキブリが潜んでいたりする危険性があります。
最悪の場合、そのダンボールを経由して家にゴキブリが発生してしまったり、送り先で大量発生してしまったりするかもしれません。
そういったことが心配なのであれば、なるべく新品を購入するようにしましょう。なお新品のダンボールは通販やホームセンター・雑貨屋・100円ショップなどで購入できます。
対策⑤:その他のゴキブリ対策を徹底し、そもそもゴキブリが出にくい家にする
前述の通りゴキブリは、何も無いところから急にダンボールに湧いてくるわけではありません。
ダンボールにゴキブリが発生するということは、それ以外の場所に問題がある可能性が高いです。
- 既に家の中にゴキブリが発生している
- 隙間などがあり、ゴキブリが外から家の中に入れるようになっている
など。逆にそもそもゴキブリが発生しない家であれば、ダンボールを長い間置いておいても大丈夫なケースもあるでしょう。
例えば「ダンボール家具を家に置きたいが、ゴキブリが心配」と考える方も中にはいますよね。家そのものがゴキブリに狙われやすい状態でなければ、基本的にはダンボール家具を使っても大丈夫でしょう。
こちらの記事を参考に、ゴキブリを寄せ付けない家作りをしてみてください。
ゴキブリが発生してしまった後の対処法
すでにゴキブリが発生してしまった場合は、殺虫効果のあるアイテムなどを使って駆除する必要があります。
- 殺虫スプレー:目の前のゴキブリを殺す
- くん煙剤:家の中に潜むゴキブリに殺虫成分を行き渡らせる
- 毒エサ:毒を食べさせてゴキブリを殺す
以下の記事では状況別に適した駆除方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「自分では怖くて駆除できない」「退治してもまた現れてキリがない」という場合は、ゴキブリ駆除のプロに任せるのがおすすめです。費用や作業内容は業者によって違うので、自分にとって最適なところにお願いしましょう。
「なるべく安く信頼できるところにお願いしたい」という方は、ぜひミツモアを利用してみてください。ミツモアでは無料で、複数のゴキブリ駆除業者から見積もり提案を受け取ることができます。各社の内容を比較して、あなたにぴったりの業者に依頼できますよ。