ハッカ油スプレーは自分で簡単に作れます。清涼感のある香りや虫よけ効果、消臭・殺菌効果を生かせば、日常を快適にするアイテムとして役立ちます。ハッカ油スプレーの作り方や日常的な使用方法、トラブルを避けるための注意点を見ていきましょう。
「ハッカ油スプレー」は作れる?
香りによるリフレッシュや消臭・殺菌効果が期待できるアイテムとして、ハッカ油スプレーは注目されています。市販のものもありますが、材料さえあれば自分で作れる手軽さが魅力です。
そもそもハッカ油とは何か、またハッカ油スプレーの作り方を解説します。
そもそも「ハッカ油」とは?
ハッカ油とは日本にも生息している「ハッカソウ」という名のミントを乾燥させ、水蒸気蒸留して抽出した精油です。歯磨き粉や口内洗浄液の他に、ガムやお菓子にも使われているため、耳にする機会も多いでしょう。
ハッカ油はミントの香りで爽快感を与えたり、メントールによる独特のスーッとする清涼感を与えたりとさまざまな働きがあります。日用品や化粧品に応用されることも多いオイルです。天然由来の成分のため、子どもがいる家庭でも安心して使えます。
簡単にできるハッカ油スプレーの作り方
ハッカ油をより便利に使うためのアイテムが、ハッカ油スプレーです。
【準備するもの】ハッカ油スプレー50ml分
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作り方は、無水エタノールとハッカ油をスプレーボトルに入れてよく混ぜます。先に水を入れるとハッカ油が混ざりにくくなるため注意しましょう。次に水を入れてふたをして、全体をよく混ぜれば完成です。
ハッカ油スプレーの効き目と使い方
ハッカ油スプレーには虫よけや消臭・殺菌などさまざまな効果が期待できます。天然由来の成分のため幅広い用途がある点が魅力です。
ハッカ油スプレーの代表的な使い方と効き目をチェックしましょう。
蚊やゴキブリなどの虫よけ
ハッカ油には虫が嫌がる成分が含まれているため、蚊やゴキブリ、クモなどの害虫対策として使えます。家の窓や網戸、玄関にさっとスプレーしておけば虫よけ効果が期待できます。
釣りやキャンプ、庭の草むしりなど、虫がたくさんいるところに行く際には、衣類や肌に吹きかけておくとよいでしょう。
ただし、ハッカ油は虫よけの効果は期待できても殺虫効果があるわけではありません。あくまで虫の通り道をふさいだり、虫が近づいてこないようにしたりするためのアイテムだと覚えておきましょう。
殺虫効果もあるゴキブリ対策アイテムについては、以下の記事を参考にしてみてください。
消臭・殺菌に
ハッカ油そのものに含有されている「メントール」には殺菌・抗菌効果が期待できます。臭いのもととなる細菌も除去することで、消臭効果が得られるのです。
ハッカ油は天然由来の消臭・殺菌アイテムのため、直接肌に触れる衣類や寝具、ソファー、カーテンにも使えます。その他、台所や浴室のカビ予防や玄関・ドアノブの消毒、靴箱の消臭にも役立つでしょう。
入浴剤として
ハッカ油は夏場の入浴剤として使用できます。ハッカ油スプレーを数回吹き付けたお風呂に入ると、湯上りにさっぱりとした爽快感を得られます。
ハッカ油に含まれるメントールそのものに温度を下げる効果はありませんが、肌が感じる効果によって、独特のスーッとする涼しさが得られると考えられているのです。
またメントールは、かゆみや痛みを軽減する働きも期待できます。夏場の蒸し暑い時期、汗で肌がむずかゆいと感じたときにおすすめです。
マスクスプレーにも
もはや日常となったマスク生活を快適にするためにも、ハッカ油スプレーは役立ちます。マスクの内側にハッカ油スプレーを吹き付けることで、ハッカ油の爽やかな香りが広がり、リフレッシュ効果を得られるのです。
ハッカの持つ清涼感がマスク中ののどや鼻の不快感をやわらげてくれます。
コロナウイルスに対する有効性は証明されていないものの、マスクをすることで息苦しさを感じる人にとっては少し気分を楽にしてくれるアイテムといえます。
ハッカ油はお掃除にも使える
ハッカ油は天然由来の成分のため、掃除にも気軽に使えます。ハッカ油スプレーを愛用している人の中には、床や窓ガラスなど、毎日必ず触れる場所の掃除に役立てている人も多いでしょう。
ハッカ油で掃除する際のおすすめの使い方を見てみます。
床の掃除に
ハッカ油スプレーを雑巾や掃除用シートに吹き付けて床掃除をすれば、爽やかなハッカの香りが部屋に広がって心地よい空間になります。バケツに水をためて拭き掃除をする場合は、バケツの水にハッカ油を数滴垂らして混ぜて使うとよいでしょう。
ただし床材によっては、ハッカ油の成分に反応して変色したり傷んだりすることがあります。ハッカ油スプレーを使う際は念のため直接吹き付けず、雑巾や掃除用シートに吹き付けて使いましょう。
窓ガラスの掃除にも
ハッカ油スプレーを吹き付けてから窓ガラスを拭くと、掃除効果が高まります。ハッカ油がガラスについた指紋汚れを落としやすくし、カビ防止や除菌効果が期待できるのです。
ハッカ油の効果が持続することで、通常の掃除よりもきれいな状態をキープできます。
ハッカ油スプレーに使う水を炭酸水に変えることで、より窓ガラス掃除の効率が上がります。炭酸成分がガラス表面についた汚れを浮かせてくれるため、通常の水拭きよりも汚れが落ちやすくなるのです。
ハッカ油を使う際の注意ポイント
ハッカ油は天然由来で比較的安全といわれていますが、間違った使い方をすると期待する効果が得られないどころか、自分や家族の健康トラブルを引き起こす可能性があるのです。
ハッカ油の正しい保管方法と使い方、使用を避けた方がよいケースについて解説します。
保管・保存方法
ハッカ油は精油のため、火の気のあるところに置くと引火してしまう恐れがあります。
直射日光の当たる場所や湿度の高い場所に置いておくと、ハッカ油が劣化したり変質して本来の効果が期待できなくなったりするでしょう。ハッカ油を保管する場合は、光が入らず高温にならない場所を選ぶようにしましょう。
またハッカ油は「ポリスチレンを溶かす作用」があるため、保存容器は「PS」の表記があるものは使えません。ポリプロピレンやポリエチレン、ガラス製容器であれば安心です。
ペットへの使用はNG
人体に悪影響を与える危険はほぼないハッカ油ですが、ペットにとっては命とりになるほど危険なものであるケースもあります。
嗅覚が鋭い鳥や猫、小動物にとって、ハッカ油の香りは刺激が強くストレスになるでしょう。直接ハッカ油に触れずとも、ハッカ油スプレーを吹き付けたマスクを人間が着用しているだけで悪影響を与えてしまう可能性があります。
特に猫は精油を分解する代謝能力を持っていないため、ハッカ中毒を起こして肝不全を患う可能性があるのです。ペットを飼っている家庭ではハッカ油の使用を避けた方が無難でしょう。
使いすぎに注意
ハッカ油は天然成分で安全性が高いといわれていますが、使いすぎることで人体になんらかの影響が出る可能性があるため要注意です。
濃度の高いハッカ油スプレーだと、肌荒れを起こしてしまったり、香りの強さに気分が悪くなったりすることがあります。
薄めていないハッカ油が肌についた場合は、大量の水で洗い流しましょう。特に目や粘膜に触れると強い痛みを感じます。敏感肌の人やアレルギー性鼻炎の人、赤ちゃんは特に直接触れないように注意が必要です。
ハッカ油はいきなり大量に使うのではなく、ほんの少しの量をしっかり希釈してから試してみましょう。自分や家族の健康状態を確認しながら量を調節し、使用範囲を少しずつ広げていくのがおすすめです。
ハッカ油スプレーを生活に活用してみよう
ハッカ油スプレーは家庭でも簡単に手作りできる上に、自然由来なので日常に気軽に取り入れられる点が魅力です。
ハッカ油スプレーの香りで爽快感を得たり、消臭・殺菌・虫よけに使って家の中の清潔感を高めたりして、生活をより快適にできるでしょう。
ただし、ハッカ油は精油のため保存方法と使用シーンには注意が必要です。安全で正しい使い方を把握し、ハッカ油スプレーを暮らしに取り入れてみましょう。
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今回の記事ではハッカ油スプレーの作り方や便利な使い方について紹介しました。ハッカ油の用途の1つに虫よけ対策がありますが、殺虫作用はありません。家をきれいにして虫よけ対策をしてもゴキブリなどの害虫が侵入してくるという場合には一度プロに相談してみることも得策でしょう。
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