ゴキブリ駆除力が最強と言われるパーツクリーナー。「ゴキブリに効くという噂は耳にしたけれど、そもそもパーツクリーナーって何?」という方も多いことでしょう。
この記事ではパーツクリーナーがゴキブリに効果的と言われる理由や、具体的な使い方・おすすめ製品を紹介していきます。
パーツクリーナーでゴキブリを駆除できる?
本来は、車・バイク・その他機械類などの油汚れを落とすために使用され、ゴキブリ駆除とは縁もゆかりもないものです。
しかし、パーツクリーナーにはゴキブリを圧倒的に早く殺す効果があります。
パーツクリーナーは駆除剤より即効性がある
パーツクリーナーは駆除剤より即効性が高い商品もあり、即効性で選ぶならパーツクリーナーがおすすめです。また、薬剤耐性の強いゴキブリにも効くため、すべてのゴキブリに対して駆除効果が発揮できます。
パーツクリーナーのメリットについてもっと詳しく知りたいという方は、以下の見出しの「パーツクリーナーをゴキブリ駆除に使うメリット5つ」を見てみてください。
パーツクリーナーでゴキブリ駆除できるのはなぜ?
ゴキブリは「気門(きもん)」で呼吸を行っているため、気門を水でふさがれると窒息死してしまいます。そこで、体に油をまとうことで、水をはじいて気門がふさがれるのを防いでいるのです。
パーツクリーナーを使えば、ゴキブリの気門を守っている油を溶かすことができます。さらにパーツクリーナーの溶剤が気門に入り込み、ゴキブリの呼吸を止めてしまいます。これによって窒息死させることができるという仕組みです。
パーツクリーナーをゴキブリ駆除に使うメリット5つ
メリット①殺虫剤より早くゴキブリが死ぬことがある
パーツクリーナーはゴキブリを窒息死させます。
対して殺虫剤の仕組みは「ゴキブリの神経を麻痺させて動けなくさせる」というもの。「殺虫成分を取り込む→神経が麻痺していく→徐々に動けなくなる」という段階を踏むため、駆除までに少し時間がかかってしまうのです。
パーツクリーナーであれば、呼吸できなくする→窒息死なので殺虫剤よりも効き目が早いのです。ただし一瞬で死ぬということではありません。どんなパーツクリーナーを使うかにもよりますが、逃げるゴキブリに対して3秒ほど噴射し続ける必要があります。
メリット②薬剤耐性ありのゴキブリにも効く
ゴキブリの中には殺虫剤の成分に耐性を持っているゴキブリがいます。そういった個体には殺虫剤が効きづらいため、駆除するのも一苦労してしまいます。
パーツクリーナーの場合はゴキブリを窒息させるので、薬剤耐性は関係ありません。どんなゴキブリにも等しく効果があります。
メリット③ゴキブリ以外(蚊や蜂・カメムシ等)にも効く
パーツクリーナーは、ゴキブリ以外の虫が相手でも駆除効果があります。特に効くとされているのがムカデやカメムシなどです。
ゴキブリほどではないものの、他の昆虫も体を「油脂(ワックス)」で保護しています。そのため油を溶かすパーツクリーナーが効果的というわけです。
殺虫剤の場合成分の違いによって、適応害虫が変わると、目的の害虫に効く薬剤をいくつも用意しなければならないことになってしまいます。パーツクリーナーは多くの害虫に効くため、1本で害虫駆除をすることができます。
メリット④ゴキブリ駆除以外の用途も幅広い
油汚れを溶かして落とす作用のあるパーツクリーナー。油汚れの掃除にも利用できる他、以下のものを除去するのにも使えます。
- シールの剥がし跡
- ガムのこびりつき
- 長い間ゴムが接していた部分のベタベタ汚れ
駆除剤は虫の駆除にしか使えないですが、パーツクリーナーはゴキブリ駆除以外でも便利な場面がたくさんあるのです。
メリット⑤ゴキブリ殺虫剤と比較すると大容量でお得
殺虫剤とパーツクリーナーの価格を比較すると以下の通りです。市販の殺虫剤に比べて、安く入手できるだけでなく、大容量になっています。
- 商品
- 容量
- 価格目安
商品 | 容量 | 価格目安 |
ゴキジェットプロ | 450ml | 800円前後 |
パーツクリーナー(KURE) | 560ml | 500円前後 |
パーツクリーナー使用の注意点4つ|人体や家への影響は?
パーツクリーナーはゴキブリに有効なアイテムですが、危険性が高いというデメリットもあります。
使用する際はどのような点に注意すれば良いのでしょうか?
注意点①皮膚にかけると人体への影響がある
パーツクリーナーの主成分は、石油系溶剤(ヘキサン系統)とエタノール。いずれも揮発性が高く、空気中に消えてなくなりますが、大量に吸ったり直接皮膚にかけたりしてしまうと大変危険です。皮膚刺激や呼吸器障害が起こる場合があります。
使用する際は、必要に応じて保護マスクやゴーグルなどを着用することが望ましいです。パーツクリーナーを使う場合は注意書きをよく読んで、人やペットに向けない・換気をするといった基本的な使用方法を守るようにしましょう。
また、ペットにも悪影響が及ぶ可能性があるので、心配な方は別の方法でゴキブリ対策をする方が良いでしょう。ゴキブリ専用の殺虫剤や、場合によってはプロに依頼して駆除してもらうのがおすすめです。
注意点②火の近くでは絶対に使用しない
パーツクリーナーの成分は引火性・揮発性が非常に高いので、絶対に火の近くで使用してはいけません。火花などに触れただけでも爆発が起こる可能性があります。使用後も、十分に換気できるまでは火の使用を控えましょう。
キッチンやタバコの火の近くで使用することは避け、保管場所にも気を配る必要があります。真夏に高温になる場所に放置するのは厳禁です。
少しでも使用に不安がある場合は、外のゴキブリ駆除に限定して使用することをおすすめします。
注意点③ゴムやプラスチックがある箇所には使用しない
本来パーツクリーナーを使ってOKな箇所は「塗装されていない金属」が使われているところです。以下のものに使用すると変形や変色・劣化につながる恐れがあります。
- ゴム
- プラスチック
- 樹脂
パーツクリーナー本体に書いてある注意文をよく読み、適応外のものには使用しないのが無難です。用途外の使用で問題があってもメーカーは責任を負えないため、あくまでも自己責任で使用するようにしましょう。
注意点④ワックスがけしたフローリングには使用しない
パーツクリーナーは油汚れを落とす効果を持っています。ワックスがけしたフローリングに吹きかけると、ワックスが取れてしまいます。
どうしてもフローリングにいるゴキブリに吹きかけたい場合には、パーツクリーナーの使用後に再度ワックスがけを行いましょう。
パーツクリーナーでゴキブリが死なないときの原因
パーツクリーナーを使用してもゴキブリの駆除に失敗することがありますが、正しくゴキブリにかけることができれば、失敗することはありません。
以下でパーツクリーナーがゴキブリに効かないときの原因と対処法を紹介します。
安いパーツクリーナーを使用している
300円以下の安いパーツクリーナーだと、ゴキブリ駆除効果が低くなる可能性が高いです。高価なものに比べて油の洗浄成分が弱いため、ゴキブリを窒息させる効果も低くなるのです。
安いパーツクリーナーでは、ゴキブリを駆除するまでに時間がかかり何度も吹きかける必要があります。一方、高くて洗浄成分が強いパーツクリーナーだと、3秒以内でゴキブリの駆除ができます。
ゴキブリ駆除目的であれば、一定以上の脱脂力があるパーツクリーナーを選択するのがベストです。記事の最後に紹介するおすすめパーツクリーナーの中から選ぶのが良いでしょう。
ゴキブリの体全体にかけられていない
パーツクリーナーは、本来ゴキブリを駆除するための道具ではないため、ゴキブリめがけて殺虫剤をかけにくいことがあります。しっかりかけられていないと、効果が出るまでに時間がかかってゴキブリに逃げられてしまいます。
パーツクリーナーをゴキブリにしっかりかけるために、駆除する際のコツを知っておくことが大切です。
ゴキブリは前にしか進むことができないため、いきなり後ろに下がってくることはありません。そのため、パーツクリーナーを吹きかける際は、ゴキブリの進行方向より少し前に吹きかけることを意識しながら駆除することが大切です。
パーツクリーナーの選び方
パーツクリーナーはホームセンターの工具売り場や、ネットショップで購入できます。
価格は品質によって幅があり、安いもので300円前後、高いもので1,000円前後が一般的です。
速乾性がある商品を選ぶ
ゴキブリを即死させたい場合は速乾性がある商品を選ぶのがおすすめです。
パーツクリーナーにも種類があり、乾きが早い「速乾性」、乾きが遅い「遅乾性」、間の「中乾性」があります。乾きが遅いと、後処理に時間がかかり手間がかかってしまいます。
また速乾性があれば、パーツクリーナーが付着した床や地面がすぐサラサラになりますよ。
洗浄成分が高い商品を選ぶ
洗浄成分が低いとゴキブリを殺すまでの時間が長くなってしまいます。洗浄成分の量を確認する方法は以下の通りです。
確認方法 |
|
おすすめのパーツクリーナー2選
パーツクリーナーは様々なメーカーから多くの製品が販売されているので、どれを選べばよいか迷ってしまうかもしれません。
基本的に、本来の用途である油汚れの洗浄能力が高い製品ほど、ゴキブリを退治する力も強いと考えてよいでしょう。
洗浄成分が強力なパーツクリーナーを2つ紹介します。
【KURE】パーツクリーナー
「KURE-556」という潤滑剤でも有名なメーカー、KUREが販売しているパーツクリーナーです。
頑固な油汚れにも効くので、ゴキブリをすばやく退治する能力も期待できます。缶を逆さにした状態でも噴射できるので、ゴキブリを追いかけてスプレーするときにも使いやすいでしょう。
【ワコーズ】BC-9 ブレーキ&パーツクリーナー
650mlで1,450円とやや価格が高めですが、お値段分の性能が期待できる製品です。
パーツクリーナーを使ったゴキブリの駆除方法・手順
パーツクリーナーを使って素早くゴキブリ駆除するための方法を解説します。
駆除方法 |
|
ゴキブリを早く動かなくするための一番のポイントは、ノズルを十分にゴキブリに近づけてから噴射すること。ゴキブリの油を一気に溶かして窒息させましょう。
ゴキブリはフェロモンを出して仲間を呼び寄せることがあるため、死骸を放置せずに処理することも大切です。
パーツクリーナー以外の家にある駆除グッズ4選【即効性は?】
使用する道具 | 即効性 |
市販の殺虫剤 | 普通(10秒~45秒) |
台所用洗剤 | 弱い(2~3分) |
お湯 | 強い(即死) |
ドライヤー | 弱い(2~3分) |
アルコール | 普通(30秒~1分) |
即効性が最も高い駆除方法は「お湯をかける」です。殺虫剤をかけている間に逃げられてしまうという方は、お湯をかければ即死させることができます。
台所用洗剤を使う
洗剤の中に含まれている界面活性剤がゴキブリの油の膜を落とし、気門を埋めることで窒息死させる方法です。
ほかの代替案と比べても、即効性が低い点がデメリットです。
お湯をかける
ゴキブリを駆除する際、最も素早く殺せる方法は熱湯をかけることです。ゴキブリは暑さに弱いため、50℃以上のお湯をかければ気絶し、70℃以上のお湯であれば即死させることができます。
熱湯の量の目安は、コップ1杯分です。しかし、熱湯を体の一部だけにかけても死ぬことはありません。ゴキブリを確実に即死させるためには、体全体にしっかりとかけることが重要です。
ゴキブリを熱湯で殺すと臭い?
ゴキブリを熱湯で殺すと、多少においが発生してしまいます。においが気にならないという方は熱湯での駆除をおすすめします。
ゴキブリが体内に持つ有害な菌を熱湯消毒できるため、衛生的にも良い方法です。
ゴキブリにドライヤーを当てる
高温の温風(42℃以上)をゴキブリに当てることによりゴキブリを駆除することができます。ただしゴキブリを殺すまでに時間がかかる(2~3分程度)点に注意しましょう。
用意する道具はドライヤーとゴミ箱(ゴミ袋でも可)です。
手順 |
|
温風を当て続けている限り、ゴキブリが自分の方向に向かって来ることがないため、安心してゴキブリを駆除することができます。
ゴミ箱を置く位置は、ドライヤーが届く範囲内までにしましょう。ドライヤーはコンセントに刺しながら使用するため、遠い位置に置いてしまうと、ゴキブリをゴミ箱に入れさせることができません。
ゴキブリにアルコールをかける
アルコール濃度が60~80%程度の商品を使用するようにしましょう。ピールやワインでは、アルコール度数が低く、ゴキブリを駆除することができません。ドラッグストアやスーパーに置いている消毒用エタノールがおすすめです。
アルコールかける際は、ゴキブリの体全体に吹きかけることが重要です。一部だけだとゴキブリが死ぬまでに時間がかかってしまいます。
【ゴキブリが即死】市販で売られている最強殺虫剤
「殺虫剤で駆除してきたけどゴキブリを駆除できなかった」という方が多くいます。もしかしたら、ゴキブリの駆除剤自体に原因があるかもしれません。
殺虫成分の弱い殺虫剤だとゴキブリを駆除するのに時間がかかることがあります。ここでは、市販で売られている駆除効果の高い殺虫剤を紹介します。
【KINCHO】ゴキブリがうごかなくなるスプレー
一瞬でゴキブリを動かなくさせることに定評がある商品です。たった2秒噴射するだけでゴキブリの動きを止め、素早く確実に駆除することができます。
ゴキブリに殺虫剤をかけるのが苦手な人でもかけやすいように、ノズルの部分が設計されているため、誰ても簡単に使用することができます。
【アース製薬】ゴキジェットプロ 秒殺+まちぶせ 450mL
また、ゴキブリが棲みつきそうな箇所にあらかじめ吹きかけて置けば、「ゴキジェットプロ」に含まれている誘因成分がゴキブリをひきつけ、気づかないうちに駆除することもで来ます。
ゴキブリ駆除のプロを探すならミツモアがおすすめ
業者探しには、ゴキブリ駆除の業者が多数登録するプラットフォーム「ミツモア」をおすすめします。ネット上で必要事項を簡単入力していくだけで、最大5件から一括で見積もり取得が可能です。
チャット機能を使えば、見積もりの細かい項目のチェックもできます。時間を選ばずに利用でき、忙しい家庭にもぴったりなサービスです。