「ゴキブリ退治にはアルコールが効くって聞いたけれど、本当なの?」「除菌用のアルコールでも効くのかな?」
アルコールがゴキブリ退治に効くのであれば、家にあるアルコールをそのまま使えたら嬉しいですよね!結論から言うと、ゴキブリがアルコールに弱いのは本当です。効果的に使えば、ゴキブリを殺してしまうこともできるのです!
しかし、どんなアルコールでもいい訳ではありません。間違った使い方をすると逆効果になってしまうこともあるのです。
この記事では、ゴキブリ退治にアルコールを使うポイントや使い方を解説していきます。殺虫剤を極力使わないゴキブリ退治に役立ててくださいね。
ゴキブリにはアルコールが効く!ポイントは「アルコール度数」にあり
ゴキブリ退治にはアルコールが有効ですがいったいどのくらいの効き目があるのでしょうか?アルコールのゴキブリ退治効果や、その理由について解説します。
アルコールのゴキブリへの効果
ゴキブリにアルコールをかけると、殺虫剤よりは時間がかかるものの、ゴキブリは死に至ります。効果を上げるポイントとしては、ゴキブリの体全体に行き渡るように十分に吹き付ける(またはかける)ことです。
しかし、全てのアルコールが有効な訳ではないので要注意。ゴキブリ退治には、「適切なアルコール濃度」があるのです。
アルコール濃度を確認しよう
ゴキブリに効くアルコール濃度は、60%~80%。この範囲の度数を持つアルコールの中で、一般家庭でも入手しやすいのは以下のものです。
- 消毒用エタノール:ドラッグストアや薬局で購入
- スピリッツ類:スーパーや酒屋で購入
以下のようなものは適切ではありません。
- アルコール度数の低すぎるもの
- アルコール度数100%のもの(無水エタノール)
アルコール度数が低いものの例をあげると、「掃除用の除菌アルコール」や「日本酒・ワイン・ビールといった酒類」があります。これらは家庭にも常備していることが多いものの、ゴキブリ退治としての使用はNG。いずれもアルコール度数は10~50%程度で、ゴキブリを退治できるほどの濃度ではありません。
また、ドラッグストアに売っている「無水エタノール」は、逆にアルコール度数が高すぎて効果が半減します。なぜなら、度数100%のアルコールは揮発性(蒸発のしやすさ)が高過ぎるからです。ゴキブリの体にアルコールを吹き付けた瞬間に、空気中に消えてしまうので、効果が現れにくくなります。
アルコールがゴキブリに効く理由
アルコールがゴキブリ退治に効く理由は、次の2つです。
- 気門をふさぎ窒息させられるから
- 体温を低下させて動きを止められるから
1つ目の理由は「ゴキブリを窒息させる」というもの。アルコールは、ゴキブリの体にある「気門」をふさぐ働きをするのです。気門とは、ゴキブリが持つ呼吸器官のことです。ゴキブリは人間のように口で呼吸しているのではなく、体の側面にある「気門」から息をしています。水だとゴキブリの表面の油によってはじかれてしまうのですが、アルコールは油にはじかれないため、気門をふさぐことができるのですね。
2つ目の理由は「体温を低下させて動けなくさせる」こと。揮発性の高いアルコールは、体温を奪う働きがあります。ゴキブリは低温に弱い昆虫です。10度以下の気温では動きが鈍くなり、5度以下では活動を停止してしまいます。そのため、アルコールによって体温が下がると、普段の機敏な動きができなくなってしまうのです。こうしておけば駆除しやすくなりますよね。
アルコールVSゴキブリ用殺虫剤!メリットデメリットを確認しよう
高濃度のアルコールでもゴキブリ退治ができることが分かりました。殺虫剤との違いは何でしょうか?アルコールによるゴキブリ退治のメリットデメリットをそれぞれ紹介します。殺虫剤と比較するので、自分にはどちらのゴキブリ対策が向いているかを判断してくださいね。
アルコールによるゴキブリ退治のメリット
アルコールによるゴキブリ退治のメリットは次の4点です。
- 殺虫成分が含まれていないため安心安全
- ゴキブリを吹き飛ばさない
- 周囲の除菌もできる
- コストパフォーマンスに優れる
メリット①:安全性が高い
アルコールは除菌や消毒・料理にも使用できるもの。大量摂取しなければ人体への安全性も高く、比較的どんなタイミングでも使用できます。
一方の殺虫剤は、殺虫能力は強いものの殺虫成分が含まれており、十分な換気や使用した後の拭き取りなどが必須。
アルコールによるゴキブリ退治は、「小さい子供のいる寝室」や「料理中の場面」でも気兼ねなく使えることが大きなメリットです。すぐに揮発するため、残留を気にする必要もほとんどありません。
メリット②:ゴキブリを吹き飛ばさない
殺虫スプレーの場合、ジェット噴射が強すぎてゴキブリを吹き飛ばしてしまうことも。その点、アルコールでゴキブリを退治する時は、市販のスプレーボトルかチューブボトルを使用するため、ゴキブリをどこかに吹き飛ばしてしまう心配はありません。
確実にその場で死骸を回収できるので、どこかで息を吹き返す心配をせずに済みます。
メリット③:除菌ができる
ゴキブリ退治として作ったアルコールスプレーは、ゴキブリ退治だけではなく「除菌」にも使用できます。普段の生活で幅広く利用できるのは嬉しいですね。
もちろん、ゴキブリ退治をした後、その周囲を除菌することもできます。ゴキブリは、下水や不潔な空間に好んで存在するため、「大腸菌」や「サルモネラ菌」といった多くの病原菌を付着させています。アルコールによる除菌は、ゴキブリが媒介する細菌にも有効なのです。
メリット④:コストパフォーマンスに優れる
ゴキブリ用殺虫スプレーは1缶500円ほど。ジェット噴射で薬剤の出る力が強いため、なくなるのも早いのが難点です。使い方によってある程度の差は出ますが、5・6回ゴキブリを相手にしたら使い切ってしまいます。
一方のアルコールスプレーは、消毒用エタノールで500ml500円ほど。霧吹きをイメージすると分かりやすいと思いますが、ワンプッシュで出る量は非常に少量です。1匹倒すのに2、30回プッシュしたとしても、使用するアルコールの量は50ml以下(10回以上使用可能)。コストパフォーマンスは非常に高いといえます。
アルコールによるゴキブリ退治のデメリット
メリットの多いアルコールですが、デメリットもあります。殺虫剤と比較しながら、次の3点について解説してきます。
- 火気のそばでは危険
- 即効性は低い
- リーチが短い
デメリット①:火気のそばでは危険
アルコールは引火性があるため、火の近くでは絶対に使用してはいけません。
とはいえ火気厳禁なのは殺虫スプレーに関しても同様です。
デメリット②:即効性が低く、駆除に時間がかかる
アルコールが殺虫スプレーにくらべ劣っている点は、即効性です。10秒前後で効果が出る殺虫スプレーに比べ、アルコールの場合は確実に死に至らしめるには数十秒から1分程度の時間がかかります。
また、ゴキブリの気門を全てふさがなければならないため、体全体にまんべんなくかける必要があります。
デメリット③:リーチが短く、ある程度近づかないとミストが届かない
殺虫スプレーの多くは、ジェット噴射が遠くまで届きます。それに対し、アルコール除菌スプレーは市販のミストスプレーなので、至近距離まで近づかなければゴキブリに届きません。怖くて近づくことすらできない人にとっては、遠くから攻撃できる殺虫剤の方が向いているでしょう。
アルコールと殺虫剤のメリットとデメリットを総合的に考え、状況によって使い分けることも検討してみましょう。
アルコールを使ったゴキブリ殺虫スプレーの作り方【確実にしとめたい!】
アルコールゴキブリ殺虫スプレーの作り方を解説します。「ゴキブリ殺虫スプレー」といいましたが、ゴキブリ退治に限らず幅広い「除菌」「消毒」にも使用できます。何本かまとめて作っておけば、万能除菌スプレーとして便利ですよ。
アルコールの選び方
ゴキブリ退治に効果があるアルコールは、度数60%~80%のものを選びましょう。次のいずれかであれば、入手もしやすく価格も手頃でおすすめです。
- 消毒用エタノール:500ml入りで600円ほど
- スピリッツ(アルコール度数60度以上のもの):500ml入りで1,200円以上
効果的な容器
用意したアルコールを、以下いずれかの容器に移し替えてゴキブリ退治に使用しましょう。それぞれの特徴も解説します。
- ミストスプレー
- チューブボトル
ミストスプレーは、100均でも購入可能。ボトルのサイズはお好みでOKですが、小さいボトルのものを作っておくと携帯できて便利です。霧状になるため、ゴキブリの体全体にまんべんなく吹き付けることで退治できます。一本作ればかなり長持ちしますよ。
一方チューブボトルは、ボトルの先端に細いチューブがついています。ホームセンターなどでも売っており、安いもので200円ほどで購入可能。ボトルをぎゅっと握ることで、チューブの先から液体が勢いよく出ます。一度ゴキブリにかかれば体全体がアルコールまみれになるため、ミストよりも即効性は高いと言えるでしょう。ただし噴射方向のコントロールが難しく、ある程度の慣れが必要です。
両者一長一短なので、「最初ミストで動きを止めてから、チューブで大量にアルコールをかける」などの合わせ技も有効ですよ。
アレンジを加えてもOK
作ったアルコールスプレーには、ゴキブリの嫌うミントや柑橘といったハーブや、唐辛子などをつけ込むのもおすすめ。
ゴキブリに直接振りかける以外にも、予防策として使えます。ゴキブリの侵入しやすい窓付近などにあらかじめ吹き付けておきましょう。
逆効果になることも!?アルコールを使ったゴキブリ対策の注意点とは
ゴキブリ対策に有効なアルコールですが、注意点もいくつか存在します。次の2点を紹介します。
- アルコールの中でも、ビールや日本酒などのにおいはゴキブリの好物
- 床の変色
ビールや日本酒などのにおいはゴキブリの好物
「ゴキブリはアルコールで退治できる」という話だけ聞くと勘違いしやすいのですが、ビールや日本酒はゴキブリ退治には逆効果。特にビールはゴキブリの大好物なのです。間違っても、ビールなどのお酒でゴキブリ退治グッズを作らないように気をつけてくださいね。
ビール缶を放置しておくことも、ゴキブリが増える原因となるのでご注意ください。
床などの変色
アルコールは油分を溶かす性質があるため、ワックスがかかっているフローリングにアルコールを付けると変色する危険性があります。その他、革製品やゴム製品の色が変わることもあるので、革張りのソファなどで使用するのは避けた方がいいでしょう。
使用の前には、一度目立たないところで使用してみて、変色しないかの確認をした方が安心です。
大事なのは増やさないこと!アルコール以外の方法も押さえておこう
ゴキブリ対策で重要なのは、家をゴキブリの好む環境にしないこと。つまり次の3点が最も大事。
- 入らせない
- 清潔に保つ
- 確実に駆除する
アルコール以外のゴキブリ対策3点もしっかりと把握しておきましょう。
入らせない
ゴキブリは少しの隙間でも侵入します。窓を開けっぱなしにせず、換気扇や排気口・排水口など外と通じている場所にネットをかけることで侵入を防ぎましょう。
清潔に保つ
ゴキブリを寄せ付けないように、室内や庭を清潔に保つことが大事。日々の掃除や、こまめなごみ出し、キッチンを清潔に保つことを心がけてください。
確実に駆除する
ゴキブリが何度も発生した場合は、確実に駆除することが大切です。薬剤による駆除方法には、以下3つがあります。
- 殺虫スプレー
- ゴキブリ用毒餌
- 燻煙剤(くんえんざい)
殺虫剤でも対処しきれない場合は、業者に頼むのが最も手軽かつ確実。信頼できるプロに依頼して根本から解決してもらえば、ゴキブリにおびえることなく安心して暮らせますよ。ミツモアの無料一括見積もりを使えば、手間なく自分にぴったりの業者選びが可能です。困った際は、ぜひ一度ミツモアを利用してみてください。
状況ごとのおすすめの駆除方法は以下の記事で解説しています。
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