「1匹家に出ると、隠れて100匹はいる」などとも言われるゴキブリ。家で大量発生しないよう対策しておきたいところです。
ゴキブリ対策のアイテムは大きく分けて4種類あります。この記事ではそれぞれの役割や用途を解説するので、以下のポイントをおさえられます。
- 自分にはどのタイプが最も効果的なのか
- そのタイプの中でも、どの商品が強力なのか
ゴキブリが出てしまったときの駆除におすすめのアイテムは?
ゴキブリが目の前に現れた場合は、殺虫スプレーを使って駆除しましょう。家に隠れているゴキブリを駆除したい場合はくん煙剤やベイト剤(毒えさ)の使用がおすすめです。
ゴキブリを家に入れないための対策は何がおすすめ?
ゴキブリが苦手なにおいを使った忌避剤を侵入口に置いたり、塗布しておくのがおすすめです。防虫ネットで侵入経路を物理的にふさいで、ゴキブリの侵入を防ぐこともできます。
ゴキブリ対策のおすすめアイテムには4種類ある!効果・費用などを比較
ゴキブリ対策アイテムは、大まかに分けると次の4種類になります。それぞれ効果や安全性に違いがあるので、まずは全体像を確認してみてください。
値段 | 即効性 | 一度に処理できる数 | 安全性 | 内容量(何回分) | |
毒餌・ベイト剤 | △
500円~1,000円程度 |
△ | ○ | △ | ○
8個~36個入り程度 |
殺虫スプレー | △
700円~1,100円程度 |
◎ | × | △ | ○
300ml~450ml程度 |
粘着シート | ○
100円~500円程度 |
△ | △ | ○ | △
5枚~10枚入り程度 |
燻煙剤(くんえんざい) | ×
800円~1,600円程度 |
◎ | ◎ | × | ×
1回分 |
この中で最も強力なのは以下の2つです。
- 殺虫スプレー(目の前にいるゴキブリに対して)
- 燻煙剤(隠れている大量のゴキブリに対して)
ただしそれぞれ用途や役割が違うため、「どんな状況でもこれが一番効く!」というものはありません。環境に応じて選ぶ必要があるのです。それぞれのタイプを詳しく解説し、その中でも強力で人気のある商品をご紹介します。
以下の記事では、ゴキブリ出現の状況ごとに駆除方法を解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
おすすめ①:毒餌・ベイト剤(待ち伏せ)タイプのゴキブリ対策
毒餌・ベイト剤タイプのゴキブリ対策商品は、ゴキブリが食べると死ぬ成分が含まれており、置くだけで効果を発揮します。サイズが小さいので、ゴキブリの出やすい冷蔵庫の下やタンスの隙間などに設置するのがおすすめです。スプレーとは違って、キッチンや冷蔵庫の周辺に設置しても、食べ物への影響を考えなくて済むのが良いですね。
毒餌・ベイト剤タイプのゴキブリ対策商品には、以下のような成分が含まれています。
- フィプロニル系:即効性が高く、1日前後で駆除できる
- ヒドラメチルノン系:即効性が高く、3日前後で駆除できる
- ホウ酸系:効果がでるまでが長く、駆除できるまで数日~数週間程度かかる
基本的には、最も即効性のあるフィプロニル系の商品を選ぶのがおすすめです。
ただしフィプロニル系とヒドラメチルノン系は、長期間使うとゴキブリに効かなくなってしまうこともあります。そのため、使う際はできる限り短期決戦で一気に駆除しましょう。
ホウ酸系は、即効性は低いもののゴキブリが抗体を持ちにくいので、長期間の使用に向いています。とはいえ、そもそも毒餌としての効果が落ちてしまうため、定期的に新しいものを設置し直しましょう。目安は半年程度、長くても1年以内に交換するのがおすすめですよ。
毒餌・ベイト剤タイプのゴキブリ対策商品は、ゴキブリを見ずに退治したい方におすすめ。隠れているゴキブリを駆除でき、生きているゴキブリと直接戦わなくても済むからです。その一方で、ペットを飼っている方は、ペットが誤って商品を口にしてしまわないように気をつける必要があります。
毒餌・ベイト剤タイプの人気商品「ブラックキャップ」
値段 | 520円~1,680円 |
内容量 | 8個~36個(約1年間有効) |
成分 | フィプロニル |
特徴 | 誘引効果と即効性が高い |
ベイト剤(毒エサ)タイプのゴキブリ対策商品の中で特に人気があるのが、アース製薬の「ブラックキャップ」でしょう。
ブラックキャップは1パック600円程度と、ゴキブリ対策商品としては比較的安価です。1パックあたりの容量も多いので、あまりコストをかけず家中に設置できます。ブラックキャップには屋外用もあり、集合住宅に住んでいる方は、他の家からのゴキブリの侵入も防げます。
おすすめ②:殺虫スプレータイプのゴキブリ対策
殺虫スプレータイプは、ゴキブリに直接吹きかけて殺すために使います。「今目の前にいるゴキブリ」を駆除する目的で使うものです。スプレータイプにも以下の2つがあります。
- 殺虫成分で殺すスプレー
- 凍らせて殺すスプレー
①殺虫タイプ | ②凍らせるタイプ | |
殺虫効果 | ○ | △ |
即効性 | ○ | ○ |
安全性 | △ | ○ |
殺虫成分で殺すタイプの殺虫スプレーには、「ピレスロイド系」の成分が含まれています。この成分はゴキブリの口や皮膚から入り込み、神経を麻痺させるもの。ピレスロイド系の成分には様々なものがありますが、中でも「イミプロトリン」が配合されている商品は、即効性が高くおすすめです。
ちなみにピレスロイド系の成分は、哺乳類(人間や犬・猫など)に対しては安全ですが、爬虫類や両生類などにとっては有害です。ペットがいるご家庭での使用はご注意ください。
凍らせて殺すタイプの殺虫スプレーは、殺虫成分が含まれていないため安全性が抜群。小さなお子様やペットのいるご家庭で安全に使いたい場合におすすめです。凍らせるタイプを使う場合は、殺虫タイプのスプレーと併用するのがベスト。ゴキブリを一時的に凍らせて動きを止めたうえで、的確に殺虫スプレーを当てましょう。
ちなみに、殺虫スプレーは「エアゾール式」おすすめです。エアゾール式スプレーとは、ガスの力で中に入っている成分が一気に噴出されるスプレーのこと。動きの素早いゴキブリに的確に当てることができますよ。
殺虫スプレーは「目の前にいるゴキブリ」を駆除するのに一番効くアイテムなので、少なくとも1本は用意しておくと良いでしょう。
殺虫スプレータイプの人気商品(殺虫タイプ・冷却タイプ)
値段 | 490円~680円 |
内容量 | 300ml~450ml |
有効成分 | ピレスロイド系-イミプロトリン |
特徴 | 最高クラスの即効性 |
殺虫成分の入っている殺虫スプレーでは、アース製薬の「ゴキジェットプロ」がおすすめです。
ゴキジェットプロはとにかく効果が強力で、小さなゴキブリなら瞬殺できるほど。さらにロングノズルもついているので、隙間に逃げ込んだゴキブリも仕留めることができます。
値段 | 900円 |
内容量 | 230ml |
成分 | HFO-1234ze、DME、イソプロピルメチルフェノール |
特徴 | 除菌成分入り |
殺虫スプレータイプのゴキブリ対策商品では、フマキラーの「ゴキブリ超凍止ジェット 除菌プラス」がおすすめです。
超凍止ジェットは-85℃の冷却効果で、ゴキブリの動きをしっかり止めてくれます。さらに、凍らせる成分だけではなく除菌成分も配合。ゴキブリを退治しながら壁や床の除菌ができるのです。殺虫成分が入っていないので、お子様やペットのいるご家庭でも安心して使えますよ。
おすすめ③:粘着シートタイプのゴキブリ対策
粘着シートタイプのゴキブリ対策商品は、ゴキブリの出やすい場所に設置することで、ゴキブリをおびき出し捕らえます。粘着シートタイプには誘引成分が含まれていることが多く、それにより隠れているゴキブリを引き寄せることができるのです。
ただし粘着シートには殺虫成分はなく、ゴキブリを殺せない場合がほとんど。同じ待ち伏せタイプの毒餌・ベイト剤タイプとは異なり、薬剤を使わない(殺虫効果がない)のがメリットでもあり、デメリットでもあります。そのためペットや子どもがいる家庭でも使える反面、殺処分は別途行う必要があります。基本的にはそのまま燃えるゴミで捨てられますが、生きたゴキブリに近づきたくない方にはあまりおすすめしません。
また、値段が1パックで高くても500円程度と、お財布に優しいのもメリットです。その一方で、サイズが大きいので毒餌・ベイト剤タイプのように隙間に設置しづらい点に注意が必用です。
粘着シートタイプの人気商品「ごきぶりホイホイ」
値段 | 370円 |
内容量 | 5パック(約1カ月間有効) |
成分 | えびや玉ねぎなどのにおいを再現する成分 |
特徴 | でこぼこ粘着シートでしっかり捕獲できる |
粘着シートタイプのゴキブリ対策商品では、「ごきぶりホイホイ」が定番でおすすめです。
ごきぶりホイホイは、40年以上もゴキブリ対策商品として支持されており、その効果には信頼が置けます。強力な誘引剤とでこぼこ粘着シートでゴキブリを捕らえて逃がしません。値段が400円程度と安価なのも、嬉しいポイントです。
おすすめ④:燻煙剤タイプのゴキブリ対策
燻煙剤(くんえんざい)とは、煙や霧などで害虫を駆除するアイテムです。燻煙剤タイプのゴキブリ対策商品には以下の3種類があります。
- 煙タイプ
- 水タイプ
- 霧タイプ
煙タイプは噴射力・拡散力ともに強く、部屋の隅々まで効果を発揮し、隠れているゴキブリをしっかり駆除してくれます。水タイプは水を入れるだけで簡単に使え、煙の量が少なく、においの残らないタイプが多め。霧タイプは煙も熱も出さないので、火災報知器を反応させることなく使えます。
基本的にはどれも殺虫成分が含まれていますが、より部屋の隅々まで届きやすい煙タイプが一番強いと言えるでしょう。
3種類の燻煙剤は以下のような方におすすめです。
煙タイプがおすすめの人 | ・広い部屋で使いたい ・できるだけ確実にゴキブリを駆除したい |
水タイプがおすすめの人 | ・煙や臭いをある程度抑えたいが、駆除効果も欲しい |
霧タイプがおすすめの人 | ・ペットや子ども・観葉植物への影響が心配 ・近隣への影響を考えて、煙を外に出したくない |
燻煙剤タイプのゴキブリ対策商品は、部屋中のゴキブリを一気に駆除したい方や、ゴキブリが大量発生している場合におすすめです。ただし煙を使う分、扱いには細心の注意が必要です。使用の際は説明書をよく読むようにしてくださいね。
燻煙剤タイプの人気商品
値段 | 520円~1,520円 |
容量 | 1回分、6畳~16畳用 |
有効成分 | d・d-T-シフェノトリン、メトキサジアゾン、フェノトリン |
特徴 | 効果が強力、種類が豊富 |
燻煙剤タイプのゴキブリ対策商品では、「バルサン」が定番で人気です。
バルサンは非常に強力で、ゴキブリに限らず、あらゆる害虫を一掃してくれます。種類も煙・水・霧全てあり、お好みものを選べる点も良いですね。
燻煙剤タイプのゴキブリ商品で悩んだら、バルサンシリーズの中から選んでおけば間違いありません。
どのタイプを選ぶべき?状況ごとにおすすめのゴキブリ対策アイテム
状況によって、おすすめのゴキブリ対策アイテムは変わってきます。「どれを選べば良いのか分からない」という方は、以下を参考にしてみてください。
できる限り生きたゴキブリを見たくない場合 | 毒餌・ベイト剤、燻煙剤 |
殺虫成分を部屋にまきたくない(ペットや子どもへの影響が心配) | 粘着シート、殺虫スプレー(冷却タイプ) |
目の前に出てきたゴキブリを駆除したい場合 | 殺虫スプレー(殺虫タイプ) |
確実にゴキブリを駆除したい場合 | 殺虫スプレー、燻煙剤 |
コストを抑えたい場合 | 粘着シート、毒餌・ベイト剤、殺虫スプレー |
一度にたくさん駆除したい場合 | 燻煙剤、毒餌・ベイト剤 |
大量発生しているゴキブリをなるべく早く駆除したい場合 | 燻煙剤 |
ゴキブリを自宅にあるもので駆除する方法
ゴキブリは駆除専用商品だけではなく、自宅にあるもので駆除することもできます。例えば以下のようなもの。
- 洗剤(界面活性剤入り):ゴキブリの気門(呼吸する部位)をふさぎ、窒息死させられる
- 熱湯:熱で駆除できる
- ホウ酸団子:ゴキブリを脱水症状にして、駆除できる
ただし、やはり「確実さ」は専門のゴキブリ対策の方が勝ります。ゴキブリ対策アイテムがない状況でゴキブリを見かけた時に、これらの方法を思い出してみてください。
ゴキブリを家に入れないための予防アイテム
ゴキブリを駆除するのも大切ですが、そもそも家に入れたくないですよね。そこで、ゴキブリを家に入れないためのアイテムを2種類ご紹介します。
- 忌避剤
- 防虫ネット
予防アイテム①:忌避剤
忌避剤とは、ゴキブリが苦手とするにおいを使って、寄り付かせないようにするものです。例えばハーブ・アロマなどの商品が挙げられます。
忌避剤はキッチンやゴミ箱、エアコンや玄関などの侵入口に塗ったり吹きかけたりすると良いでしょう。
忌避剤の人気商品「ゴキちゃんアウト」
値段 | 1,000円 |
容量 | 10個 |
有効成分 | 国産ハッカ |
特徴 | 清潔、使用が簡単 |
ゴキブリの忌避剤では「ゴキちゃんアウト」が人気です。
ゴキちゃんアウトは国産ハッカなど天然成分100%でできており、人体に害がありません。また、清潔な不織布が使用されているのも魅力です。キッチン周辺や玄関に設置しておくだけで、1カ月間ゴキブリの侵入を防いでくれます。
予防アイテム②:防虫ネット・防虫キャップ
ゴキブリは1㎜の隙間があれば侵入してくると言われています。そんなゴキブリの侵入を物理的に防いでくれるのが防虫ネットです。特にエアコンの排水ホースはゴキブリの侵入経路になりやすいので、しっかり対策しておきましょう。
わずかな隙間でも入らせないよう、防虫ネットは1mm以下のものを選びましょう。
防虫ネット・キャップの人気商品「防虫キャップ」
値段 | 399円 |
容量 | 2個 |
特徴 | 排水用ホースに設置するだけで効果を発揮 |
今回特におすすめしたいアイテムが「防虫キャップ」。見逃しがちなエアコンホースの隙間をふさぎ、侵入を防ぐためのものです。
安く手に入り簡単に設置できるので、ぜひ活用してみてください。
予防アイテム③ハーブ
ゴキブリは殺菌・抗菌作用のあるハーブの香りを嫌うといわれています。もし家で育てているのであれば、ゴキブリ予防に役立てることができるでしょう。
自然の植物なので、化学成分を気にする必要もありません。
ゴキブリ駆除のプロ探しはミツモアがおすすめ
チャバネゴキブリは実害も多い虫のため、まずは室内に侵入させない工夫が重要です。もし部屋で見つけてしまった場合は、ゴキブリが住み着きやすい場所にベイト剤を置くなど増やさない対策をする必要があります。
徹底して駆除したいなら業者に頼むのがおすすめです。素人ではわからない侵入経路も見つけられるなど、プロならではの効果を見込めます。チャバネゴキブリの特徴や実害を知った上で、状況に合わせた適切な対処をしましょう。
地域のゴキブリ駆除のプロを探す際はミツモアの一括無料見積もりをご利用いただくと手間なくご自身の希望通りの業者を見つけることが可能です。
ぜひミツモアを利用してみてはいかがでしょうか。
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