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蜘蛛がゴキブリを食べるのは半分本当!殺さず放置すべき?捕食する蜘蛛の見分け方も紹介

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最終更新日: 2024年06月28日

家の中で蜘蛛を見つけた経験はありませんか?くつろいでいる時にいきなり蜘蛛と出会ってしまうと、例え相手は小さな虫と分かっていても、思わず冷や汗が出てしまいますよね。蜘蛛を退治したいと思う人も多いでしょうが、殺すのはちょっと待ってください。家に出た蜘蛛をあえて放置することで、ゴキブリを食べて減らしてくれる可能性があるのです。

種類によってはゴキブリを積極的に食べてくれる「益虫」になる蜘蛛。本記事ではゴキブリを退治してくれる蜘蛛の種類や見分け方をご紹介します。どうしても駆除したい場合のおすすめの対処法も紹介しているので、参考にしてみてください。

蜘蛛がゴキブリを食べるのは本当!ゴキブリを食べる蜘蛛の種類・見分け方

蜘蛛(クモ)

蜘蛛がゴキブリを食べるというのは本当ですが、全ての蜘蛛がゴキブリを食べてくれる訳ではありません。しかし家の中に発生する蜘蛛は、その多くがゴキブリを餌として捕食しており、中には生粋のゴキブリキラーとして有名な種類もいるほど!

以下のような蜘蛛を見かけたら、ゴキブリを食べてくれる種類だと判断できます。

  • ゾッとしてしまうような大きな蜘蛛
  • ぴょんぴょんと跳ねる小さな蜘蛛

もう少し具体的に、どのような蜘蛛がゴキブリを食べてくれるのかを見ていきましょう。

アシダカグモ

アシダカグモ

ゴキブリキラーとして圧倒的な知名度を誇るのがこちらのアシダカグモ。最大の特徴はその大きさで、全長は10cm前後にもなる大型の蜘蛛です。CDぐらいの大きさと言えばイメージしやすいでしょうか。よほどの蜘蛛好きか慣れている人でない限り、自宅で遭遇してしまったら、血の気が引くほどのインパクトがありますね。

アシダカグモは徘徊(はいかい)性の蜘蛛で、一カ所に留まることなく動き回って餌を探します。それ故に人間との遭遇率も高いのですが、家に餌となるゴキブリがいなくなれば、餌を探しに他の家に旅立っていきます。

食用旺盛で一日に軽く十匹ほどはゴキブリを食べるので、アシダカグモがいるといつの間にかゴキブリの姿が消えていることも。その半端ではない仕事ぶりから「アシダカ軍曹」とも呼ばれて親しまれているんですよ。見た目は凄まじいものの、ことゴキブリ退治においては信頼度抜群の蜘蛛なのです。

まるで海外の巨大蜘蛛「タランチュラ」のような巨体ですが、人間に対する毒は持っていません。タランチュラはフサフサで丸っこくて若干可愛らしさがあるのに対し、アシダカグモは大きな蜘蛛そのものといった見た目。太くて長く伸びる足で俊敏に動く様は、大の大人でも思わず恐怖を感じてしまうでしょう。

そんな恐ろしい見た目のアシダカグモですが、実はとっても臆病な性格。自分よりも大きい人間に近寄られると逃げていくほどで、こちらから手を出さない限りは基本的に危害を加えてきません。立派な牙も持っていますが、自己防衛以外で人間に噛みつくことはまずないのでご安心を。

ただ、やはり家の中に放し飼いにしておくのは気が引けると思います。見かけたら箱や紙袋などに追い込んで外に逃がしてあげるのがおすすめです。

アダンソンハエトリ

アダンソンハエトリ

ぴょんぴょん跳ねて動き回る、黒と白の模様をした小さな蜘蛛と遭遇したことはないでしょうか。家に出る小さな蜘蛛の代表種と言えば、こちらのアダンソンハエトリです。先ほどご紹介したアシダカグモと比べるとかなり小さな蜘蛛で、全長はおよそ1cmほど。

小さいので成虫のゴキブリを捕食することはできませんが、代わりに子どものゴキブリを食べてくれます。他にもコバエやダニなども食べてくれますよ。小さなゴキブリ限定とはいえ、大きく成長する前に数を減らしてくれるのは有り難いですね。

アダンソンハエトリも徘徊型の蜘蛛で、巣を張られてしまう心配もありません。人間にとっては基本的に無害なので、もし見かけてもできるなら見逃すか、そっとしておくと良いでしょう。駆除したい場合は、箱や紙袋などに追い込んで外に逃がしてあげるのがおすすめです。

アダンソンハエトリはいわゆるハエトリグモに分類される種類で、跳ね回るようにジャンプします。その跳ね回る動き方から、ハエトリグモは英名でJumping Spiderとも呼ばれます。日本でよく見かけるハエトリグモの仲間としては、他にもチャスジハエトリという種類がいます。チャスジハエトリは体に茶色と白色の縦筋模様があるのが特徴です。

家の中に発生する小さい蜘蛛についてはこちらでまとめています。

関連記事:家の中に出る小さい蜘蛛は殺す?放置すべき?発生の理由や種類・駆除方法を解説|ミツモア

蜘蛛はどうやってゴキブリを食べるの?

クモ

蜘蛛がゴキブリを食べると聞いても、一体どうやって食べるのか疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。蜘蛛と言えば巣を張って、そこにかかった獲物を食べるイメージがあります。けれどもゴキブリ相手だとあまり蜘蛛の巣のイメージがありませんよね。

先述した通り、アシダカグモなどゴキブリを食べる蜘蛛の多くは巣を作らず、自分の脚で徘徊して獲物を探します。中には巣で待ち構えるタイプの蜘蛛もいますが、ハエなどを狙った際の副産物として巣にかかったゴキブリを食べているだけです。

徘徊タイプの蜘蛛とはいっても、彼らは常に餌を求めて動いている訳ではありません。獲物の来るであろう場所を巡回して、じっと待つのです。むやみに動き回るのではなく、ポイントを絞って待ち構える姿は本物のハンターのようですね。

獲物が近くにやって来たら、持ち前の俊敏性を生かして一気にゴキブリに接近。ゴキブリが逃げ出すよりも早く飛び掛かり、強靭な牙と手足で獲物を封じ込めてしまいます。

アシダカグモをはじめ、ほとんどの蜘蛛はあまり視力がよくありません。代わりに振動を感じ取る能力に秀でているので、獲物が近づいてきた振動を頼りに狩りを行います。人間の動きに敏感なのも、この能力によるものですね。ちなみにハエトリグモの仲間は蜘蛛の中では目が大きく、他の種類の蜘蛛とは違い視力に頼って獲物を捕まえています。

また蜘蛛の捕食は、一般的な肉食生物とは一味違います。蜘蛛の持つ牙は獲物を引き裂いて食べるためではなく、毒液を注入するためのもの。毒液を体内に入れられて動けなくなった獲物に、蜘蛛はさらに消化液を流し込みます。

そうして消化液でドロドロになった獲物を、液体のように吸い上げるのが蜘蛛の食事方法です。アシダカグモなどの大型の蜘蛛は噛む力も強いので、牙で獲物を噛み砕きながら直接消化液をかけて吸い上げる場合もあります。

「蜘蛛はゴキブリを退治してくれるから放置すべきだ」は本当?

アシダカグモ

「蜘蛛は益虫なので放置しておく方が良い」と頭では分かっていても、蜘蛛の見た目が苦手な方や、虫自体が苦手な方にとっては難しい話ですよね。

蜘蛛が減ると、天敵がいなくなったゴキブリが増える可能性はありますが、気持ち悪いなら無理せずに駆除しましょう。ただし、できるなら殺してしまわずに、家の外に逃がしてあげてください。なるべく殺生は控えるべきですし、外に逃がせば家の周りのゴキブリを食べてくれることもあります。

また蜘蛛を駆除するなら、蜘蛛が発生する原因となるゴキブリの対策も同時にしておきましょう。ゴキブリがいなければ、それを狙った蜘蛛(特に大きなアシダカグモ)は家に出ません。それにたとえ現れても餌が無いのですぐに他の場所へと旅立っていきます。

ゴキブリ対策を行う場合は、下記の記事も参考にしてみてくださいね。

関連記事:【一番効く】ゴキブリ対策のおすすめアイテム4選!効果や費用を比較し強力な商品を紹介|ミツモア

また、すでにゴキブリが大量発生してしまった場合は、蜘蛛に食べられるのを待っているわけにもいきません。明らかにゴキブリを見かける回数が多いのであれば、ゴキブリ自体の駆除をしたほうが早いです。

こちらの記事では、状況に応じたゴキブリ駆除方法を解説しています。

関連記事:家中のゴキブリを確実に駆除!苦手な人でも徹底的にできる退治方法・大量発生した時の対処法を紹介|ミツモア