ゴキブリのふんは潰して良いの?
ゴキブリのふんは潰さないようにしましょう。ふんには病原菌が含まれており、潰すと部屋中に菌がまん延してしまいます。
ゴキブリのふんがついたものはどうする?
衛生的にも精神的にも、ゴキブリのふんがついた家財は捨ててしまったほうが安心です。家具や捨てにくいものは十分にアルコールや漂白剤で消毒・掃除をしましょう。記事本文では布団、食器、本にふんが付いた場合の対処を紹介しています。
ゴキブリのふんは潰さないようにしましょう。ふんには病原菌が含まれており、潰すと部屋中に菌がまん延してしまいます。
衛生的にも精神的にも、ゴキブリのふんがついた家財は捨ててしまったほうが安心です。家具や捨てにくいものは十分にアルコールや漂白剤で消毒・掃除をしましょう。記事本文では布団、食器、本にふんが付いた場合の対処を紹介しています。
ゴキブリのふんは一見すると小さく、他のゴミやホコリと区別がつけにくいかもしれません。しかし非常に不衛生で、放っておくと人や家に害を及ぼすこともあります。
そうならないためにも、まずはゴキブリのふんの特徴を知り、他のゴミとしっかり区別しましょう。
ゴキブリのふんの大きさや形状は多様です。
固体だけの場合はコーヒー豆を粗挽きしたような感じで、大きさは1〜4mm程度です。細かい筋が入っている場合もあれば、丸くてツルツルしている場合もあります。
液体と混じっている場合は、シミが広がっているように見えたり、筆で書いた細い線に見えたりします。
また体が大きいクロゴキブリは、他のゴキブリに比べてふんの量が多いかもしれません。
ちなみに、家に棲みつく害獣であるネズミのふんはもっと大きいので、すぐ見分けがつきます。
ふんの硬さは食べ物によって変動しますが、排出されたばかりだと柔らかいことが多いです。時間が経つにつれて乾燥しますが、水をかけると元に戻ります。
特にクロゴキブリのふんは粘着力が強いので、段ボールや新聞紙にふんが付着することが多いです。
ゴキブリのふんの色も、食べ物に影響を受けます。そのため、必ずしも黒や茶色とは限りません。例えば葉っぱなどの青いものを食べればふんは青くなり、紙などの白いものを食べれば白くなります。
チャバネゴキブリのふんが大量にあると、独特の臭いを放ちます。臭いがあまりしなくても、ふんに含まれるフェロモンでゴキブリが集まってしまうので、早急に処分しましょう。
ゴキブリのふんかどうか迷う場合は、大きさで判断しましょう。
ネズミやカマキリも固形のふんを排出しますが、ゴキブリよりも大きいことが多いです。1〜4mmと小さく、一見ゴミのようだったら、ゴキブリのふんの可能性が高いです。
ゴキブリのふんは不衛生です。その不衛生さが、人に対してどのような健康被害をもたらすのかを解説します。
ゴキブリ自体がさまざまな菌を運んでいます。その中でもゴキブリのふんは病原菌の温床となっていることもあるため、扱いには注意が必要です。
例えばゴキブリの菌の中からサルモネラ菌が発見されたこともあります。サルモネラ菌は食中毒を引き起こす有害な菌です。その他にも大腸菌やチフス菌など、さまざまな菌のホルダーに人間がなってしまう危険性が考えられます。
またアレルギーの要因にもなり得ます。くしゃみや鼻水が止まらなくなる、皮膚にかゆみやじんましんが出るといった症状のほか、最悪の場合は呼吸困難を引き起こす可能性もあるでしょう。
ゴキブリのふんは家の中を汚染します。粘着力が強く、新聞や食器に付着するとなかなか離れません。そういう場所に臭いが染み付いてしまうとなかなか取れず、悪臭の要因になります。
また雑菌が多いため、菌やカビの発生源になることもあります。シンクや食品がゴキブリのふんで汚染されて使えなくなってしまうこともあるでしょう。
さらに家の貴重品や家具がふんで汚れてしまうこともあります。このようにゴキブリのふんによる室内の汚染が広がってしまいます。
ゴキブリのふんは「集合フェロモン」という分泌物を発していて、他のゴキブリを集める効果を持ちます。さらには巣を作ってしまうこともあります。
そうなると、ふんによって家の中にゴキブリが集まり、そのゴキブリのふんでさらに集まる、という負の連鎖に陥ってしまうのです。
そのためゴキブリのふんは見つけたらすぐに除去しましょう。
ゴキブリのふんは巣の近くにあり、見つけにくいです。以下の条件を満たす場所を確認してみましょう。
ゴキブリのふんがある場所 |
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食べかすや生ゴミがある冷蔵庫の裏や水場近くの排水溝、不衛生にしていれば部屋の隅などにも、ふんが存在する可能性があります。キッチンやトイレ、食器棚も確認してください。
またクロゴキブリのふんは付着力が強く、壁に付いているかもしれません。エアコンの下にふんが落ちている場合は、エアコンの中に巣が作られている可能性があります。
その反対に人が頻繁に通る廊下や部屋の中央など、ゴキブリがふだんあまり近づかない場所にはふんはあまり落ちていないでしょう。
ゴキブリのふんは健康被害や家の汚染をもたらすだけでなく、放置しておけば他のゴキブリを集めてしまいます。そのため、ふんを発見したときは即座に掃除しなければなりません。
ゴキブリのふんを掃除するのに必要な道具は以下の通りです。
掃除に必要な道具 |
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ゴキブリのふんに含まれるフェロモンや雑菌を、アルコールで除菌することができます。臭いを消すのにも有効でしょう。
掃除する際は直接手に触れないように、ゴム手袋やティッシュを使いましょう。また、ふんが口や鼻から体内に入らないよう、マスクをしておくこともおすすめします。
くわえて、ふんを処理するためのゴミ袋も用意しておきましょう。こびりついて落ちにくい場合は、不要になった歯ブラシなども用意しておくようにします。
ゴキブリのふんを掃除する手順は以下の通りです。
掃除の手順 |
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乾燥したふんにアルコール除菌スプレーを吹きかけるとき、勢いよく噴射してふんが飛んでいかないように注意しましょう。
また時間が経ち粉々になったふんの掃除には、使い古しの歯ブラシなどが有効です。液体洗剤をふんがあった場所にかけて、歯ブラシでこすって汚れを落とし、拭き取ります。
紹介している手順以外にも、粘着ローラーで取り除く方法があります。その際はゴキブリのふんを潰さないよう、力加減に注意してください。
ゴキブリのふんを掃除するときは、次の点に注意しましょう。掃除の仕方を間違えると健康被害の原因になったり、ゴキブリを引き寄せてしまったりすることがあります。
ゴキブリのふんを潰してしまうと、ふんの粉が空中に舞い上がり、室内に菌が拡散されてしまう可能性があります。こうなると掃除をするのが余計に大変になるだけでなく、テーブルや食器についてしまい健康被害やアレルギーの原因となることも考えられます。
また中身を飛び出させてしまうと、せっかくアルコールで表面を除菌したのに、再びフェロモンでゴキブリが集まってくる事態を招きかねません。そのためゴキブリのふんは潰さないよう注意しましょう。
ゴキブリのふんは、雑菌や病原菌を含んでいる可能性が高いです。手に付着してしまうと、そこから口へと何かの形で入ってしまい、食中毒や他の病気を誘発する可能性があります。
そのためふんを掃除する際には必ずゴム手袋をして、掃除が終わったら手袋は処分しましょう。張り付いているからといって、爪でひっかいたり手で直接触れてはいけません。
ゴキブリのふんを掃除機で処理する場合は、「弱モード」で使用するように心掛けましょう。
掃除機の吸引力が強いとゴキブリのふんが衝撃で潰れ、ふんに含まれる菌やフェロモンが部屋中にまん延する可能性が高くなります。
またサイクロン式の掃除機は「弱」にしてもふんを潰してしまうので、使わないようにしてください。
ゴキブリのふんを素手で触ってしまった場合は、薬用石けんで手洗いをしましょう。薬用石けんに含まれる殺菌成分で、ゴキブリのふんが持つ菌を除菌できます。
手洗いをした後に消毒液で消毒をしておくと、なお安心です。
ゴキブリのふんを靴下で踏んでしまった場合は、靴下を処分しましょう。ゴキブリのふんはさまざまな菌を持っているからです。
どうしたも捨てたくない場合は、手洗いで洗濯します。洗濯機で洗うと、ふんの汚れや菌が洗濯機を汚染してしまうので注意してください。
手洗いをする際は以下の道具を用意してください。
道具一覧 |
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手洗いする手順は以下の通りです。
手順 |
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靴下をすすいだら、干してよく乾かしましょう。使用したゴム手袋やマスクは、ゴミ袋に入れて捨ててください。
ゴキブリのふんは家財の物陰で見つかることが多いです。ふんが触れてしまったモノはどうすれば良いのでしょうか?
直接肌にふれる布団にふんがついた場合、洗濯したり干したりして除菌をしましょう。そのまま使うと病原菌が身体についてしまう恐れがあります。
羽毛布団など家で丸洗いできない布団であれば、よく晴れて乾燥した日中に2時間程度の天日干しを行いましょう。クリーニングに出すのも1つの手です。掛け布団、敷布団ともにシングル1枚あたり4,000~7,000円程度が目安です。
長年使っている布団であれば、これを機に処分して買い替えても良いでしょう。
食器は食品に直接触れるものなので、安価で特に思い入れのない食器であれば捨ててしまったほうが衛生的にも安心ですし、気持ちもすっきりするでしょう。
贈り物や高価なブランド品など捨てたくない食器であれば、よく洗い、熱湯やアルコールで消毒したうえで、インテリアとして棚に飾ったり、食品以外のものを入れて使ったりする手もあります。
また食器棚でゴキブリのふんを発見した場合、内部をゴキブリが歩き回った可能性が高いです。病原菌が残っていることも考えられるので、食器だけでなく棚もアルコールやハイターなどで拭いて消毒しましょう。
本棚や本のすき間からゴキブリのふんが見つかることもあります。本棚は掃除・消毒をして再度使うこともできますが、本は思い切って捨てたほうが衛生的・精神的に良いでしょう。
本棚は一度しまってある本を取り出して除菌効果のあるアルコール除菌スプレーやハイターで拭き掃除をし、乾かしてから本を並べ直します。
本の内部にふんが入り込んでしまった場合、アルコールや漂白剤を使うと紙が傷んでしまうので、本自体の消毒はできません。さらにページにシミができてしまった場合も消せないことが多いです。十分にきれいにできないまま置いておくことになるので、処分してしまうのが安心でしょう。
ゴキブリのふんが落ちているということは、室内にゴキブリが潜んでいる可能性が高いです。これ以上繁殖しないよう、しっかり駆除しましょう。
駆除した後の発生予防も合わせてお伝えします。
ゴキブリを退治する際、潰すのはおすすめしません。体液が飛び散ることがあるため、殺虫スプレーや毒エサを使って退治しましょう。
特に毒エサは、即効性はないもののゴキブリの巣を一網打尽にするのに有効です。ゴキブリは他のゴキブリのふんや死骸も食べます。毒餌を食べたゴキブリを食べることで、巣に毒餌の効果が広がるのです。
状況に応じた駆除方法については以下の記事で詳しく触れています。
まずはゴキブリの侵入を防ぎましょう。ゴキブリは玄関や窓のすき間、排水溝や換気扇などから侵入してきます。
玄関や窓で、ゴキブリの嫌いなミントやハッカなどのアロマを使うのもよいですし、殺虫剤を置いておくのもよいでしょう。
また入って来ないよう、小さなすき間をふさぐのも有効です。排水溝周りなどは、パテなどで埋めてしまいましょう。
さらにゴキブリの住みにくい環境を作るのも重要です。水回りを清潔に保つことはもちろんですが、特にダンボールはできるだけ家に置かないように気をつけてください。ダンボールのすき間は、ゴキブリが繁殖する絶好の住み処となるからです。
ゴキブリの侵入防止方法やおすすめアイテムについては以下の記事も参考にしてみてください。
こちらの記事では、季節ごとにやるべき予防など、ゴキブリ対策全般を詳しく解説しています。
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