ゴキブリが出たから掃除機で吸ってしまった!ゴキブリは掃除機で吸ったら死ぬって聞いたことある気がするけど、そのまま放置してもいいのかな?
ゴキブリは死骸であっても目に入れたくないですよね。できることなら、そのままにしておきたいと思うのも当然かもしれません。しかしゴキブリを掃除機で吸ってしまった場合、放置は絶対にNG!一刻も早く対処が必要です。
この記事ではゴキブリを掃除機で吸った後の処分方法や、やってはいけない注意点などについて解説します。ゴキブリを掃除機で吸ってしまいどうしたらよいか分からない方、ぜひチェックしてみてください。
掃除機に吸われた後もゴキブリは死なないことが多い!
残念な話ですが、掃除機に吸われたゴキブリは死なないことがほとんどです。その後の対処が遅れてしまうと掃除機から抜け出していなくなってしまうことも。
掃除機で吸った後にゴキブリがどうなるのかを「紙パック式」と「サイクロン式」のそれぞれに分けて解説します。
紙パックの場合:ゴキブリはほぼ死なない
紙パック式の掃除機でゴキブリを吸った場合、ゴキブリが死ぬことはほぼありません。というのも、紙パック式掃除機の吸引力は、ゴキブリを殺せるほどの強さがないから。ゴキブリは「自分の体重の900倍もの力に耐えられる」といわれるほど頑丈なのです。
吸引されて掃除機内に体をぶつけたゴキブリは気絶することがありますが、時間がたつと復活します。復活したゴキブリはどうなるのかというと、掃除機から出てくるか、紙パックの中で生き続けるかのどちらか。
掃除機をたまにしか起動しない場合は、ゴキブリがパック内に住んでしまう可能性もあるため大変危険です。
サイクロンの場合:死ぬことも多いが油断はできない
「ダイソン」などの吸引力が強い掃除機であれば、吸ったときの勢いでゴキブリを殺せることがあります。ただし「サイクロン式掃除機でゴキブリを吸ったが、弱りながらも中から出てきた」という場合もあり、油断はできません。
仮にゴキブリが死ぬような吸引力のサイクロン式掃除機で吸うと、ゴキブリは体がバラバラになってしまいます。バラバラになった死骸が、付属のダストカップに入ることに……。ダストカップは紙パックと違って洗わなければならず、悲惨ですね。
ゴキブリが死ななかった場合は紙パックと同様。そのうち掃除機から出てくるか、ダストカップ内に住み着くかのいずれかです。
サイクロン式掃除機はダストカップが透明になっており、吸引したゴミが外から見えるものがほとんど。ゴキブリを取り出さない限り、掃除機の中にゴキブリがいるのが常に見えている状態になってしまいます。
注意!ゴキブリを掃除機で吸った後の間違った対処法2つ
ゴキブリを掃除機で吸ってしまったときには、絶対にやってはいけないことが2つあります。
- ゴキブリを吸ったまま掃除機に放置すること
- 掃除機に殺虫スプレーを吸い込ませること
いずれもしっかりと把握しておく必要があります。順に見ていきましょう。
ゴキブリを吸ったまま放置は絶対にNG
ゴキブリを掃除機で吸ったまま放置すると、最悪ゴキブリが増えて掃除機から出てくる可能性があります。
紙パック(ダストカップ)の中は「ホコリ・フケ・食べかす」などゴキブリの餌となるものがたくさん。ゴキブリが生きていくには十分な環境になっているのです。前述の通り、ほとんどのゴキブリは吸われても死なずに生き残ります。吸われたゴキブリが卵を持っているメスだった場合、紙パック内の食料で繁殖することがあるのです。
殺虫剤を掃除機で吸い込むのは大変危険
「殺虫スプレーを掃除機で吸い込めば、中を見ないで退治できるのでは?」と考えるかもしれませんが、絶対にしては駄目。殺虫スプレーを掃除機で吸うと、掃除機から発生した火花に引火し火災になる恐れがあります。殺虫スプレーに使用されているのは「可燃性の高圧ガス」。引火性が強く火気付近での使用は厳禁です。
掃除機は火を使っていないから大丈夫じゃない?と思うかもしれないですね。しかし次のケースでは、引火の元となる「火花」が掃除機内で発生することがあるのです。
- 掃除機のスイッチオン/オフ時
- 静電気発生時
- モーター部品が摩耗したまま使用を続けたとき
実際に可燃性のスプレーが掃除機に引火した事故も起こっています。大惨事につながる可能性があるため、絶対にやめましょう。
ゴキブリを掃除機で吸ってしまったときの対処法や殺し方
手元にスプレーがない掃除中など、とっさにゴキブリを掃除機で吸ってしまうこともあるでしょう。
吸ってしまったときの対処法として最も大切なのが、次の3点です。
- すぐには掃除機のスイッチを切らず、数分間付けっぱなしにしておく
- なるべく早く紙パック(ダストカップ)を取り出す
- 掃除機のタイプに応じて、適切な対応をする
1の掃除機を数分間つけっぱなしにしておくのは「少しでも紙パックの奥へ押しやるため」「気絶させる確率を上げるため」という2つの理由からです。
2と3の処理方法が掃除機タイプ(紙パックorサイクロン)によって違うので、分けて解説していきます。
【紙パックの場合】即紙パックを取り出して、口を厳重にふさぐ
紙パック掃除機で吸ってしまった場合の対処は次の通りです。
- 紙パックの口をガムテープなどでしっかりと閉じる
- ビニール袋を2重にして口をしっかりと縛り、なるべく早くゴミ出しする
ゴキブリは数ミリでも隙間があれば這い出て来られます。少しの隙間も作らないように、しっかりと口を閉じてください。心配であれば口を閉じる直前に、殺虫スプレーを噴射しましょう。
死んだゴキブリはフェロモンで仲間を呼び寄せることがあります。死骸の袋は厳重に閉じて廃棄しましょう。
【サイクロンの場合】ダストカップはよく洗う
サイクロン式掃除機で吸ってしまった場合は、以下の通り対処しましょう。
- ダストカップの中身を、穴の開いていないビニール袋の中に入れる
- ビニール袋を2重にして口をしっかりと縛り、なるべく早くゴミ出しする
- ダストカップは中性洗剤を使い水洗いする
心配であれば、ビニール袋の中に殺虫スプレーを噴射してから処分しましょう。
ゴキブリのメスが産卵していたという万が一の場合に備えるため、ダストカップの念入りな清掃は必須です。ゴキブリは病原菌も付着しているので、洗剤を使ってダストカップを洗いましょう。
掃除機を使ったゴキブリ退治・処理のコツ
掃除機を使ってゴキブリを退治する場合、以下のようにするのもおすすめです。
- ストッキングを併用する
- ゴキブリを吸った後にホウ酸を吸う
コツ①:ストッキングを併用する
ストッキングをかぶせてから吸い取ると、ストッキングの中に捕獲できるので、その後のゴキブリ処理が楽になることがあります。
やり方は以下の通り。
- 掃除機のノズルにストッキングをかぶせ、ゴムなどでしっかりと縛る
- そのままゴキブリを吸い込み、ストッキングの中に捕獲する
- 掃除機のスイッチをオンにしたままノズルをビニール袋に入れ、スイッチをオフにして袋の中にゴキブリを落とす
この方法であれば簡単に捕獲できますね。ぜひ試してみてください。
同じような考え方で、掃除機の吸引力を利用してゴキブリを捕獲し、ダストパックまで入れずに処理できる製品もあります。
極力ゴキブリに近づかずに駆除したい方は、ぜひ家に備えておいてはいかがでしょうか。
コツ②:掃除機でホウ酸を吸い込む
「吸った後もゴキブリが生きているなら、怖くて掃除機を開けられない」。そんなときは掃除機でホウ酸の粉末を吸い込み、掃除機内にいるゴキブリを殺虫しましょう。ただし確実に殺せる訳ではないため、あくまでも最終手段です。
ホウ酸の毒性は強く、口にしたゴキブリを死に至らしめます。ゴキブリは自分の体をなめるので、掃除機で吸ったホウ酸をゴキブリの体に付着させられれば殺虫できるのです。ただしこの方法には、以下3つの難点があります。
- ゴキブリの体に上手くホウ酸が付着しないと意味がない
- 脱水症状を起こさせて退治するため、効き目が出るまで時間がかかる
- 卵があったら孵化してしまうこともある
ホウ酸を吸わせる際は、以上のリスクも考慮しましょう。可能な限り紙パックやダストカップの処理を優先するのがおすすめです。
家中のゴキブリを駆除するには掃除機以外のアイテムが必要
掃除機で吸い込むのは、あくまで目の前のゴキブリを退治するために使える方法です。
何回もゴキブリを見かける場合、家の中に潜んでいる可能性があります。まとめて駆除できるアイテムを使用しましょう。
手に負えないほど大量発生してしまった場合は、ゴキブリ駆除のプロに徹底的に駆除を行ってもらうのもおすすめです。
お仕事のマッチングプラットフォーム「ミツモア」では、お近くのゴキブリ駆除業者を探すことができます。見積もりは無料なので、ぜひ利用してみてください。