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猫(ネコ)がゴキブリを退治するって本当?食べるのは大丈夫?安全な対策3つも合わせて解説

最終更新日: 2024年06月28日

「猫のいるお家にはゴキブリが出にくい」という話があります。本当なのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか?また、仮にゴキブリを食べるとしたら「猫の健康への被害は大丈夫なの?」と心配にもなりますよね。

結論からお伝えすると、猫がゴキブリを退治する(食べる)という噂は本当です

そこでこの記事では、猫がゴキブリを見つけるとどのような行動を取るのかを解説。ゴキブリを食べることの危険性や、猫がいる家でも安全にゴキブリを駆除できる方法を解説していきます。

安心して猫と暮らすためにも、ぜひ参考にしてみてください。

猫がゴキブリを退治する(食べる)のは本当!どんな行動を取るの?

ネコ

猫がゴキブリを退治するのは本当です。実際に「今まではゴキブリをよく見ていたけど、猫を飼い始めてからピタッといなくなった」という声も多く上がっています。

食べることによって、家の中にいるゴキブリが減るということなんですね。

そもそも野生の猫は、小動物や昆虫を食べて生きています。家で飼っている猫であっても、カサコソと動き回る昆虫には本能で飛びつき、そのまま口に入れてしまうことも多いのです。

食べる以外にも、ゴキブリに対してこのような行動を取ることがあります。

  • 追いかけて遊ぶ(おもちゃにする)
  • 猫パンチをする
  • 食べてバラバラになった状態で放置

ちなみに、同じペットである犬はゴキブリのような小さく俊敏な昆虫を捕らえられる力がありません。犬はもともと、仲間と一緒に大型の獲物を捕らえる動物だからです。ゴキブリ退治効果は、猫を飼っているからこそ得られるメリットと言えますね。

食べないで持ってくるときもある

猫は捕らえた獲物を食べずに、飼い主のもとまで持ってくることがあります。ときには、少し生きた状態のゴキブリをくれることも。「朝起きたら枕元にバラバラになったゴキブリがいた」なんて話もよく聞きます。

猫が飼い主に食べ物を持ってくる理由ははっきりとは分かっていませんが、次の3つの理由が有力だと考えられています。

  • 飼い主を子供(狩りができないやつ)だと思っているから
  • 自分の取った獲物を自慢するため
  • 自分の縄張りにおいておくため

死にかけたゴキブリを持ってくるのは少し迷惑ですが、猫の気持ちを考えると可愛らしいですよね。叱って改善する行動でもないため、やめさせることはできないものと考えたほうが良さそうです。

ただし猫を飼っている=ゴキブリがいなくなるというわけではない

注意したいのが、猫を飼っているからといって必ずゴキブリが駆除できるわけではないということ。その理由は3つあります。

  1. ゴキブリの数が多すぎると、猫数匹の力では駆除しきれない
  2. 猫の性格によっては、ゴキブリに飛びつきすらしないこともある
  3. キャットフードや排泄物が、逆にゴキブリを引き寄せることがある

猫はお腹がいっぱいのときや気が乗らないとき、味の好みが合わないときは狩りをしません。ゴキブリの数が既に多すぎる場合は、猫の力では完全な駆除までは無理なケースが多いです。

また、猫の性格によってはゴキブリを怖がったり、興味を示さなかったりする場合があります。そういった猫が家にいると、ゴキブリ退治には全く効果がありません。

なお、ゴキブリ退治が得意な猫のおおまかな見分け方は、次のポイントを参考にしてください。※猫によって個体差があります。

  • 普段から、素早く動くおもちゃへの食いつきがいい
  • 窓の外にいる虫や鳥によく反応する
  • もともと外で暮らしていた経験がある
  • キャットタワーや家具などに上り下りすることが得意

まれに「猫を飼ったことでゴキブリをよく見るようになった」という意見がありますが、その理由は衛生環境が悪いことが考えられます。猫の食事スペースやトイレまわりはこまめに掃除をし、ゴキブリの餌となるものは外に放置しないようにすることが大切です。

猫がゴキブリを食べるのは大丈夫?危険性はない?

ネコとクエスチョンマーク

猫がゴキブリを食べてしまっても、大部分のケースでは問題ありません。ただし、ごくまれに病気や寄生虫に感染する恐れがあります。

  • 猫の食欲がない
  • 頻繁に吐く
  • 肛門付近を痒そうにしている

このような様子が見られる場合は、動物病院に相談してみましょう。それでは、動物病院への受診が必要な万が一のケースについて、詳しく解説していきます。

ゴキブリを食べることでかかる病気や感染症・中毒症状

猫はゴキブリを食べることで、「サルモネラ菌」をはじめとする細菌性の病気にかかることがあります。

ゴキブリは、衛生状態の悪い環境でも生息できる昆虫です。そのため、体内外に多くの病原菌を持っています。猫がゴキブリを口にしてしまうと、そういった病原菌が猫に感染する可能性もあるのです。

また、家に時間差で効果が現れる駆除薬を設置している場合にも注意が必要。駆除薬を食べたゴキブリを体内に入れることで、中毒症状を引き起こす危険性があるのです。

ゴキブリが寄生虫を持っていることもある

ゴキブリは、猫にも感染する以下のような寄生虫を持っていることがあります。

  • 回虫
  • 条虫

回虫・条虫に感染した場合、虫が便と一緒に排出されることがあります。もし猫の便に動くものを見つけた場合は、ジッパーつきの袋に入れて動物病院に持っていくようにしましょう。

動物病院に頼らない対策としては、ネットでも購入できる薬「ブロードライン」を使う方法があります。なお、猫の寄生虫駆除薬としては「フロントライン」も有名ですが、こちらはノミ・ダニを対象としたものです。お腹の虫には効果が出ないため、注意しましょう。

ちなみに、卵をもったゴキブリを食べてしまった猫はどうなるのか、心配になりますよね。安心してください、ゴキブリの卵に関しては気にしなくても大丈夫。猫の胃酸で消化されてしまうので、体の中で…なんて恐ろしいことにはなりませんよ。

猫を飼っている家で安全にゴキブリ駆除する方法

殺虫剤

まずは、そもそもゴキブリを家に入れさせないことが重要です。ゴキブリを侵入させないためには、家をキレイに保つのが一番。

  • キャットフードはすぐに片付ける
  • 猫トイレは常にキレイにしておく
  • 家の掃除をこまめに行う
  • キッチンに食べかすを残さない

といった、ゴキブリを寄せ付けないためのお掃除を徹底しましょう。

すでにゴキブリが発生してしまっている場合は、以下の6つの駆除方法があります。

駆除方法 安全性 効果
冷却スプレー
ゴキブリ用殺虫スプレー
ベイト剤(毒エサ)
ゴキブリホイホイのような粘着剤
バルサンのようなくん煙剤 ×
熱湯

それぞれ安全性や効果に差があるので、特性を知ることが大切です。詳細を見ていきましょう。

対策1:冷却スプレー :安全性○、効果△

冷却スプレーは猫のいる家庭で安全にゴキブリを駆除したい場合に、最もおすすめな方法です。

メリットは殺虫剤成分が無配合であることが多く、猫が危険な成分を吸ってしまう恐れがほとんどない点。デメリットとしては、殺虫剤よりも効果が緩やかな点と、ジェット噴射が強く小さなゴキブリをふき飛ばしてしまうことがある点です。

安全を第一に考えるのであれば、最もおすすめの方法と言えるでしょう。

対策2:ゴキブリ用殺虫スプレー :安全性△、効果○

ゴキブリ用殺虫スプレーのメリットは、殺虫効果が高いこと。デメリットは猫が成分を吸いすぎると中毒症状を起こす可能性があることです。代表的なスプレーを紹介します。

  • ゴキジェット(プロ)
  • コックローチ
  • ゴキブリプッシュプロ

これらのスプレータイプは「ピレスロイド系」と呼ばれる成分を使用しています。ゴキブリへの殺虫効果が高く、通常の使用量では哺乳類への害はほとんどないとされています。

安全性と効果のバランスが一番取れた対策と言えますね

使用時には猫に直接かからないようにすること。使用後には換気と拭き掃除を忘れずに実施しましょう。

対策3:ベイト剤(毒エサ):安全性△、効果○

ベイト剤と呼ばれる毒餌は安全性に差が大きいため、必ず成分や使用方法を確認してください。

メリットは卵やゴキブリの巣全体を殲滅する効果があること。デメリットは「猫が毒餌自体を食べる」「毒餌を食べたゴキブリを食べる」可能性があることです。安全性に不安があれば、使用を控えましょう。

代表的なベイト剤を紹介します。

  • ブラックキャップ(フィプロニル系)
  • コンバット(ヒドラメチルノン系)
  • ゴキブリキャップ(ホウ酸団子系)

フィプロニル系のブラックキャップと、ヒドラメチルノン系のコンバットは、哺乳類への毒性は低い成分。比較的安全性は高いと言えます。

ホウ酸団子系であるゴキブリキャップは、使用しないことをおすすめします。ホウ酸は中毒死の例もある危険な成分だからです。

猫がゴキブリ駆除剤を食べた場合の対処法

薬剤のパッケージの指示に従いましょう。基本的にはできる限り吐き出させ、すぐに動物病院へ行くようにします。受診する際は、薬剤のパッケージ・薬剤の現物を持参してくださいね。

対策4:ゴキブリホイホイのような粘着剤 :安全性△、効果△

粘着材によるゴキブリ駆除は、あまりおすすめできません。というのも、猫にくっついてしまうことがあるから。ゴキブリ駆除の効果としてもベイト剤に比べて低く、効果持続期間も短いです。

仕掛けたい場合は、猫が届かない隙間に設置するようにしましょう。

対策5:バルサンのようなくん煙剤:安全性×、効果○

殺虫力の強いくん煙剤は、家全体のゴキブリを一網打尽にする効果があります。しかし、猫のいる家では避けたほうが無難です。

どうしても使用する際は、一時的に猫を家から連れ出すなどの対策が必要です。それでも残留した薬剤の影響を受けることもあるので、あまりおすすめはしません。

対策6:熱湯:安全性○、効果△

ゴキブリは大量の熱湯をかければ確実に死に至ります。やけどにさえ気をつければ最も安全なので、薬剤を使いたくない場合は選択肢に入る方法です。

ただし「熱湯」を準備する必要があるため、保温ポットが無いと実行が難しいというデメリットが。また、そもそも熱湯をゴキブリに命中させるのも至難の業です。

いざというときは業者への相談も

「自分でのゴキブリ駆除では猫への安全性が不安」「ゴキブリが大量にいてどうしようもない」という場合は、業者への相談が確実です。

業者によるゴキブリ駆除の費用は、およそ1.5万~6万円ほど。家の広さやサービス内容によって変わります。複数社の見積もりをとり、価格やアフターフォローのサービス内容などで選びましょう。

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