マーケティングの効率化・自動化を実現するMAツール。「具体的にどんな機能があって何ができるんだろう？」「MAツールの各種機能を使えば、自社の課題は解決できるのかな？」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
最終更新日: 2024年06月28日
そこでこの記事はMAツールの機能を一覧で一挙紹介。各機能をわかりやすく解説します。
MAツールの機能一覧
MAツールには主に12個の機能があります。
それぞれの機能でできることや活用効果を、具体例を交えながら解説します。
リード(見込み顧客)管理
リード(見込み顧客)管理機能は、ツールを活用して獲得した顧客情報や、現場営業で掴んだ顧客情報を一元管理できる機能です。
【活用例】
| MAツールで作成した問い合わせフォームから入力された顧客情報が、自動的にMAツール内にデータとして格納される |
会社で抱える膨大な顧客情報でもツールがあればラクに管理でき、情報の見える化が可能になります。
また、顧客との接点履歴を追うことで、将来顧客になるであろうユーザーを見つけ出せます。見込み顧客に絞ってアプローチするなど、効率的な営業が可能になるのです。
Web・ランディングページ・フォーム制作
Web・ランディングページ・フォーム制作機能を使えば、セミナーやイベント申し込み・資料ダウンロード用のWebページを作成できます。
【活用例】
| フォーム作成機能を使って、自社の公式HP内に資料ダウンロードのための申し込みページを作成する |
フォームに入力された情報は顧客情報として自動でデータ蓄積されるため、情報管理の手間の削減につながります。
またフォームを作成するにあたって、HTMLやCSSなどITの専門知識は必要ありません。誰でも簡単に問い合わせフォームが作成できるのも大きなメリットです。
シナリオ作成
購入に至るまで、顧客の行動に応じた最適なアクション・コンテンツを自動で提供できる仕組みを作るのがシナリオ作成機能です。
【活用例】
|
顧客のパターン・行動に応じて決まったアクションを自動実施できるため、少ない労力で多数の顧客にアプローチができます。
検討～購買までの段階で、各顧客の状況に応じて最も効果的な営業活動が可能になります。
メール作成・配信
MAツールの主な機能4つ目は「メール作成・配信」です。メール作成・配信機能ではツール内に蓄積された顧客情報を活用してメールを配信できる機能です。
メールの一斉送信だけではありません。条件で絞って顧客を分類し、そのセグメントごとでメールを送信できるセグメントメール送信機能もあります。
【活用例】
| 過去に○○製品の資料ダウンロードをした見込み顧客にメールを送る |
題解決ができるのか見込み顧客の行動に応じたメールを自動配信できるため、漏れなく効果的なメールを送ることができるようになるのです。
スコアリング
スコアリングは 「シナリオ作成機能」と組み合わせて活用する機能です。
「メール開封したら5点」「セミナー参加したら10点」というように、顧客のアクションに応じて点数付けをします。この場合、点数が高いほど顧客になる可能性が高いと判断でき、積極的にアプローチがかけられます。
【活用例】
|
積極的にアプローチをかけるべき見込み顧客を、定量的なデータを用いて抽出できるできるようになるのです。
トラッキング
トラッキング機能は、顧客はWebサイトに訪問してからどのように行動したのかを追跡・分析する機能です。
会社が運営するサイトの中でも「どのページに」「どのくらい滞在したのか」の情報と、ツール上の顧客情報を紐づけして営業の効率化を図ります。
【活用例】
| 会社の製品ページの中でも「製品ページ」に長く滞在している顧客にダイレクトメッセージを送る |
顧客の関心度に応じて適切なアプローチをかけることができ、購買までスムーズにつなげられるでしょう。
レポーティング・スコア分析
レポーティング・スコア機能は、リード件数の推移や、シナリオ作成において設定した目標に対しての達成度を可視化できる機能です。
【活用例】
| メール配信数に対する開封率を確認し、開封率が低ければ「配信時間を見直す」「メールのタイトルを変更する」などの改善を行う |
ツール上で設定したシナリオ通りに進んでいるのかを一目で確認でき、その結果に応じた次の施策を立てることができます。
アクセスログ解析
アクセスログ解析機能は、顧客の行動パターンを分析する機能です。
「どの経路で自社ページに訪問したか」や問い合わせ率、ページの直帰率、メール開封率などがわかります。
【活用例】
| 開封率が高いメールを参考にメールテンプレートを作成し、開けてもらいやすいメールを多く作成できるようにした |
アクセスログ解析をすることで「情報収集をしたいのか」「実際に製品に興味があるのか」各顧客の状況を把握でき、適切な対応が可能になります。
パーソナライズ
各顧客の購入検討度合いに応じて、コンテンツの出し分けをしてくれるのがパーソナライズ機能です。
【活用例】
| サイトを初訪問した顧客と、来訪した顧客で表示するバナーを違くする |
広告・SNS連携
ネット広告(リスティング広告やSNS広告)と連携することで、各広告をクリックしてから成約に至るまでのプロセスを可視化できる機能です。
【活用例】
| GoogleやYahooの広告配信と連携し、見込み顧客がどの広告をクリックしたのか、どのページに興味を持ったのかを分析する |
広告・SNS連携機能を使うことで、各広告の効果測定や年月ごとの比較をスムーズに行えるようになります。
オンラインセミナー管理
MAツールの主な機能8つ目は「オンラインセミナー管理」です。
オンラインセミナー管理機能は、次のような集客から開催後のフォローまで一括管理できる機能です。
- セミナーの告知ページ作成
- セミナー申し込みフォームの作成
- 参加者リストの作成
- 開催後のフォローアップやメール配信
【活用例】
| MAツールを駆使してWeb集客のお役立ちセミナーを開催し、その後参加者にお役立ちメルマガや事例集を配信する |
セミナー開催に向けた面倒な作業が大幅に減り、セミナー開催本数を増やすことができます。
SFA・CRM連携
SFA(営業支援ツール)やCRM(顧客管理ツール)と連携できるのもマーケティングオートメーションの1つの強みです。
リード獲得に強いSFA、顧客との持続的な関係維持に役立つCRMとつながることで受注成約までのプロセスをツール上で一元管理できるようになります。
【活用例】
| MAツールでナーチャリング(育成)した顧客の情報を、kintoneやSalesforceへシームレスに連携させ、営業チームが商談に活用できるようにする |
SFAもCRMもマーケティングオートメーションと同様、顧客情報を管理するツールなので、他のツールで重複する部分も一括して管理できるようになります。
また、見込み顧客と商談に発展した際は、営業へ情報を渡しやすくなり情報ロスが減るのもポイントです。
MAツールの機能を活用して業務効率化の実現を
マーケティングオートメーションの各機能を活用すれば、見込み顧客の抽出からアプローチまで、一連のマーケティング活動を自動化できます。
今まで人の手でやっていた業務をツールが代わりにやってくれるようになり、その分より責任のある重要な業務に力を入れられるようになります。
画一的なプロモーションではなく、顧客1人ひとりに合わせたアプローチが必要な時代においてマーケティングオートメーションは大活躍してくれるでしょう。
導入時にはツールに必要な機能が揃っているか、導入後の運用イメージがつかめるかをしっかり確認したうえで進めるのがポイントです。
マーケティングオートメーションで業務を効率化し、社員1人ひとりパフォーマンスが上がれば会社全体の生産性向上も目指せるでしょう。
次の記事ではおすすめのMAツールを紹介しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。
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