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ERP導入費用の相場はいくら?クラウド型とオンプレミス型に分けて紹介

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最終更新日: 2024年09月25日

ERP導入に必要な費用がわからない」「ERPは高くて自社で導入するのは難しいだろうか・・・?」とお悩みの方もいるかもしれません。

ERP導入に必要となるのは、主に初期費用とランニングコストです。クラウド型とオンプレミス型の製品があり、それぞれ費用や特徴が異なります。

本記事では、ERPの導入にかかる費用相場をわかりやすく解説します。

ERPの費用相場

仮想ネットワーク

ERPの費用相場はクラウド型ERPの場合、初期費用が0~数十万円、月額費用が1ユーザーあたり月額1000円~1万円程度です。

一方で自社のサーバ環境で運用するオンプレミス型ERPの場合、初期費用としてハードウェア費用が100万円~1,000万円、ライセンス費用が100万円~1,000万円ほどかかります。さらにカスタマイズの規模によっては、開発費用が1機能あたり数万円~数百万円必要になることもあります。また年間100万円~200万円程度の運用・保守費用がかかります。

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クラウド型のERP費用相場

クラウド型ERPは1人あたり1,000円~1万円を相場とした月額料金で利用できます。初期費用は0円〜10万円程度ではじめられる場合が多いです。

イニシャルコスト【初期費用:0円〜10万円程度】

クラウド型のERPを導入する際には初期費用がかかります。

オンプレミス型と比べて、初期費用は低コストに設定されている場合が多いです。会社にサーバーを設置しなくても、パソコンがあれば利用できるので、導入にかかる費用が0円になるケースもあります。

ERPを導入するためにパソコンを購入したり、サポートを利用したりする際は、10万円程度の費用が必要になるでしょう。オプション機能としてのサポート費用は、初期導入費用に含まれるのが一般的です。

また新たに導入したシステムを使いこなすには、従業員に対する教育も大切です。しかし研修を行って使い方を周知するなど、システムについて学ぶためのコストがかかります。

ランニングコスト【月額利用料:1人あたり1,000円~1万円程度】

クラウド型ERPの運用には月額料金がかかります。利用人数に応じてユーザーライセンスが発生し、毎月1ユーザーあたり千円~1万円を支払うのが一般的です。

社内でERPを利用する人数が多ければ、毎月発生するランニングコストも自然に多くなります。一定の料金がかかる形態もあれば、ユーザーごとに費用が異なる形態もあるため、事前に確認しておきましょう。

オンプレミス型に比べてユーザーライセンスが低価格なのはクラウド型ですが、その分継続してコストが発生します。毎月どの程度の費用がかかるかを意識して選ぶのも重要なポイントです。

オンプレミス型のERP費用相場

オンプレミス型ERPの費用相場は、初期費用10万円~1,000万円、ライセンス費用100万円~1,000万円です。そのほかに開発費用や、運用・保守費がかかる場合があります。

イニシャルコスト【初期費用:100万円~1,000万円程度】

オンプレミス型ERPを導入する際は、専用のサーバーなどのハードウェアを用意する必要があります。会社の規模にもよりますが、10万円~1,000万円程度が相場です。

社内にハードウェアを設置するため、トラブルが起きた場合に備えて導入サポート費用も発生します。サーバーを設置するスペースも必須なので、導入にあたって改修を要する会社もあるでしょう。

またオンプレミス型ERPにも使い方を覚える教育費用がかかります。トータルの初期導入費用が高額であり、環境を整えるためにも比較的長い時間がかかる点に注意しましょう。

イニシャルコスト【ライセンス費用:100万円~1,000万円程度】

オンプレミス型ERPはクラウド型と異なり、ユーザーライセンス費用がかかりません。代わりに基本ライセンス費用を利用開始時に払う「買い切り型」が一般的です。

基本ライセンス費用は100万円~1,000万円程度が相場となっています。大勢の従業員を抱える大規模な会社でも、問題なく利用できるのがオンプレミス型のメリットといえます。

イニシャルコスト【開発費用:100万円~700万円程度】

会社のニーズに合わせたカスタマイズ性の高さもオンプレミス型ERPの魅力。カスタマイズを行う場合は、開発費用が発生します。

開発の内容によっても異なりますが、アドオンの開発にかかる費用の相場は、100万円~700万円程度といわれています。希望するオプションがあるなら、開発費がかかることを意識してシステムを選びましょう。

クラウド型ERPに比べて、拡張性に優れているのもオンプレミス型の魅力です。カスタムを考えているなら、費用対効果を考えて選ぶようにしましょう。

ランニングコスト【運用・保守費用:年間100万円~200万円程度】

クラウド上のサーバーを利用するクラウド型とは違い、オンプレミス型には専用のサーバーが必要です。運用・保守費とは、これらのハードウェアやソフトウェアを維持するための費用のことです。

サーバーやネットワークのメンテナンスを行うには、専門的な知識が求められます。運用・保守にかかる費用は、年間100万円~200万円が目安とされ、外部委託を行う場合はそれ以上の費用が必要になるケースもあります。

オンプレミス型ERPを毎日の業務で活用するには、環境を整えることが欠かせません。ERPは長期にわたって利用するのが一般的なので、ソフトのアップデートも忘れずに行います。その際に費用が発生するケースもあるので、事前にベンダーに確認しておきましょう。

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クラウド型とオンプレミス型の価格の違い

ERPにはクラウド型とオンプレミス型の2タイプがあります。それぞれの特徴と費用について違いをまとめました。

クラウド型:ユーザー数に応じて料金が発生

クラウド型ERPは導入初期にそれほど費用がかからないのが大きなメリットでクラウド上のサーバーを利用するため、サーバーの設置や運用にかかる費用を抑えられます。

一方でランニングコストが発生するのも、クラウド型ERPの特徴です。利用するユーザー数が増えるとともに、ユーザーライセンス費用も増える傾向にあるため、長期的に見てコストがかかる場合もあります。

パソコンさえあればスムーズに導入できる手軽さは、クラウド型ERPの魅力といえます。初期費用をなるべく抑えて手軽にERPを導入したいなら、クラウド型が適しているでしょう。

オンプレミス型:イニシャルコストが高額になる

オンプレミス型ERPは専用サーバーを設置するため、初期導入費用が高くなる傾向にあります加えてハードウェア・ソフトウェアの運用・保守にも費用がかかるのが特徴です。

オンプレミス型ERPのメリットとしては、ユーザーライセンス費用がかからない点が挙げられます。利用するユーザーが増えても追加料金が発生しないので、ランニングコストを抑えられます。

また使いやすさを重視したカスタマイズが可能なのも、オンプレミス型ならではの魅力です。長期的な運用を考えているなら、会社に合わせてカスタマイズできるオンプレミス型が適しているでしょう。

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ERPの導入手順

ERPを導入するにはどのような手順で進めればいいのでしょうか。5つのステップで確認していきます。

①自社の課題を洗い出す

ERPシステム導入において、最初のステップは自社の課題を洗い出すことです。まず、現状分析をおこない、自社の業務プロセスを詳細に把握します。各部門がどのように機能しているかを確認し、どのプロセスが効率的で、どこにボトルネックがあるのかを見極めます。

次に、洗い出した課題の特定に移ります。業務の非効率性、データの重複、手作業によるエラーなど、具体的な問題を明確にすることで、今後の改善点が見えてきます。また、実際の業務を行っている現場の声を聞くことで、より具体的なニーズを浮き彫りにできます。

②ERPの選定をする

課題を洗い出し、ERPが必要であるとわかったら実際に製品選定をおこないましょう。まず、導入するシステムがクラウド型かオンプレミス型かを決定する必要があります。クラウド型は初期費用が低く、スケーラビリティに優れ、とくに中小企業にとって魅力的です。一方、オンプレミス型はカスタマイズ性が高く、データの管理が自社内でできるため、大規模企業や特定の規制に対応する必要がある業界での利用が適しています。

次に、具体的なERP製品の選定に移ります。自社の業務ニーズに合った機能を持つ製品をリストアップし、財務管理や人事管理、在庫管理や製造管理など、各部門で必要とされる機能を考慮して選びます。また、デモ製品を通じて製品の使い勝手や操作性を確認することが重要です。これにより、実際の業務に適したシステムを選定することができます。

③運用体制を整える

ERPの導入が決定した後、適切な運用体制を構築することで、システムの効果的な運用が可能になり、業務の効率化を図ることができます。まず、運用チームを編成します。ERPシステムの運用には、各部門からの代表者を含むチームが望ましいです。これにより、異なる視点からの意見を反映させ、システムが実際の業務フローに適合するよう調整できます。

次に、チーム内の役割と責任を明確にすることが重要です。各メンバーが担当する業務やタスクを定めることで、運用に関する混乱を防ぎ、スムーズな運用が実現します。特にシステム管理者は、システムの設定やメンテナンスを担当し、データ管理者はデータの整合性を確保する役割を持ちます。

④導入計画の策定をする

導入の目的やゴールを明確にし、これを基に具体的な計画を立てることが必要です。目的には、業務プロセスの効率化や情報の一元管理などが含まれます。

次に、導入のタイムラインを設定します。プロジェクトは、フェーズごとに分けることで進捗管理が容易になります。一般的なフェーズには、要件定義、システム構築、テスト、運用開始が含まれます。各フェーズに必要な期間を見積もり、マイルストーンを設定することで、スケジュールの透明性を確保します。

⑤ERPの運用テストをおこなう

ERPシステムの導入において、運用テストは非常に重要なステップです。このプロセスは、システムが実際の業務環境で正常に機能するかどうかを確認するために行われます。運用テストを適切に実施することで、導入後のトラブルを未然に防ぎ、業務のスムーズな運営を確保します。

まず、テスト計画を策定します。この計画には、テストの目的、範囲、手順、スケジュール、関与するメンバーなどを明確に定める必要があります。テストの範囲には、各部門の業務プロセスに関連する機能を含めることが重要です。

次に、実際の業務データやシナリオを用いてテストを実施します。これにより、システムが業務フローに沿って正しく動作するかどうかを確認します。ユーザーがシステムを実際に操作し、その結果を評価することで、使い勝手や操作性を検証することも可能です。

テスト結果を収集し、問題点や改善点を洗い出します。これらのフィードバックを基に、システムの調整や修正を行い、最終的な改善を図ります。特に、クリティカルな機能に関する問題は早期に対処する必要があります。

運用テストの結果を関係者に報告し、全体の合意を得ることも重要です。テストが成功裏に終了すれば、システムは運用準備が整ったことになります。この段階で得た知見は、導入後の運用においても大いに役立ちます。運用テストを丁寧に実施することで、ERPシステムの本格運用に向けた確固たる基盤を築くことができるのです。

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費用相場を把握して自社にぴったりのERPを見つけよう

ERPにはクラウド型とオンプレミス型の2種類があり、それぞれかかる費用が異なります。

クラウド型ERPはランニングコストがかかるものの、初期費用が抑えられるのが特徴です。オンプレミス型ERPは、初期費用が高めですがニーズに合わせてカスタマイズできます。

無駄なくERPを導入するためには、費用や機能、ユーザー数をあらかじめ洗い出しておくことが大切です。費用相場の情報をもとに、自社にぴったりのERPを見つけましょう。

次の記事ではおすすめのERP各製品の特徴や機能を比較しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。

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