メルマガは店舗への送客や販売促進などの効果があり、企業の売り上げアップに大きく貢献するマーケティング施策です。
最終更新日: 2024年06月28日
メール作成のコツや自社に合った配信方法、配信時の注意点などをしっかりと押さえることで、効果的な配信を行えます。
そこで本記事では、メルマガの基礎知識をわかりやすく解説。メルマガの具体的な配信方法やメリット、成功事例なども併せて紹介します。ぜひ、メルマガについて詳しく知りたいときの参考にしてください。
メルマガとは
メルマガとは「メールマガジン」の略称で、企業や団体などが購読者に対して一斉配信するメールのことを指します。
メルマガの大きな特徴はデザインおよびレイアウトによる柔軟な表現力や、配信タイミングやターゲットを選べる点にあります。現在でも多くの企業に重宝されているマーケティング手法です。
メルマガの内容には主に顧客向けのお役立ちコンテンツや新商品に関するニュース、お得なクーポンなどが含まれます。
自社の目的に適した内容を盛り込んで、顧客への情報伝達やWebサイトや店舗への送客、販売促進といった効果を得ることが可能です。
メルマガ配信の目的
メルマガ配信には「伝達」「送客」「購買」の3種類があり、目的に合わせて使い分けるのが一般的です。
1つ目の「伝達」するメルマガ配信は、ユーザーへ定期的に情報を届けることを目的としています。ブランドや商品の紹介をはじめ、豆知識などのお役立ちコンテンツなどを含み、顧客接点を持ち続けることが配信の趣旨です。
2つ目の「送客」するメルマガ配信では、Webサイトや店舗への来客を促すことを目的としています。
自社商品に興味を示した見込み顧客を追跡するような形でメルマガ配信を行い、来客のきっかけ作りをするのがよくある手法です。一度購入した顧客に対しても個別で配信ができるので、リピーターの獲得にも有効です。
最後の「購買」を促すメルマガ配信は、購買意欲の引き上げや販売促進を目的として行います。クーポンやセール情報、新商品情報などを配信することによって、商品の購買につなげる手法が1つの例です。
 メール配信システム選びなら、ぜひミツモアをご利用ください。業種や欲しい機能などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりの製品を最短1分で自動診断。理想のメール配信システムが見つかります。
|
メルマガの具体的な配信方法
メルマガの具体的な配信方法について解説します。
メルマガ配信の配信方法
メルマガ配信の方法として「メールソフト」や「MAツール」「メール配信システム」の3つがあります。
| 方法 | 特徴 |
| メールソフト | 普段使用しているGmailやOutlookなどのメールソフトでBCC送信をする方法。新規システムを導入する必要がなく、手軽に試せるのがメリット。メルマガ配信をする相手が少ない場合におすすめ。 |
| MAツール | マーケティング施策を自動化する「MAツール」のメール作成機能を活用する方法。見込み顧客の管理やアクセス解析など、高精度なメルマガ配信に対応しているのがメリット。 |
| メール配信システム | 自社が保有するメールアドレスに対して「メール配信システム」を通してメルマガを配信する方法。自社サービスの会員や見込み顧客宛に、一斉配信だけでなくステップメールなどの自動配信ができる。 |
より多くの顧客にメールを届けたいなら、MAツールやメール配信システムの活用がおすすめです。メルマガの自動配信機能でしっかりと顧客の受信トレイに届くうえ、開封率やクリック率などの詳細なデータ把握ができます。
とくにメール配信システムは、メルマガ配信向けにシンプルな機能を搭載しており、複雑な設定や操作方法のトレーニング無く始めやすいのが特徴です。
MAツールはメール配信システムと比較して高額ではありますが、メルマガ配信以外にも多岐に渡るマーケティング機能を利用できます。メルマガ配信以外のマーケティング施策を自動化する場合はMAツール、メルマガ配信を自動化したい場合はメール配信システムを選ぶとよいでしょう。
以下の記事ではメール配信システムの仕組みや機能、メリットなどの基礎知識を解説しています。メール配信システムについてより詳しく知りたい方は、ぜひ、併せて参考にしてください。
メルマガの配信形式
メルマガを配信する際には「テキストメール」と「HTML」の2種類の形式から選べます。
| 形式 | 特徴 |
| テキストメール | 文字のみで構成されたシンプルなメールで、データ量が軽い。効果測定や装飾はできないものの、素早く情報を届けられる。 |
| HTML | 画像や動画を使用したり、テキストの色やレイアウトを調節したりといった設定に対応している。メールの見た目に関して自由度が高く、表現力や訴求力の高いメールを作りやすい。開封率やクリック率などの効果測定も可能。 |
担当者名義のビジネスメールなど重要な案内に関しては、正確かつ素早く送れる「テキストメール」が適しています。例えば、顧客がすでに参加予定のセミナーに関する確認事項を送信するときなどに有効です。
一方「HTML」は表現力が高く効果測定ができる点で、新商品の紹介やイベントへの集客などに向いています。メルマガによる見込み顧客獲得を狙う場合は、HTML形式でメール配信をするのがよいでしょう。
メルマガ配信をする際の注意点
メルマガ配信をするにあたって特定電子メール法と個人情報保護法の2点を確認し、必ず守りましょう。
特定電子メール法では「メール受信に対する同意を得ること」や「配信停止方法を明確にすること」「送信者の名称および住所や、問い合わせ先の記載をすること」が定められています。
個人情報保護法では「メールアドレスの利用目的を本人に伝えること」や「取得した個人情報の安全な管理」などの徹底が必要です。
メルマガ配信の流れ
メルマガ配信をする際は、「企画」「作成」「配信」「効果測定」の順で行います。
企画
メルマガ配信を行う際には、目的やターゲットを明確にするところから始めましょう。情報伝達のため開封率UPを目的とするのか、送客や購買意欲向上のためにクリック率の上昇を狙うのかなど、目標を定量的に設定することがポイントです。
ターゲットについては「職業や役職は何か」「どのような状況に置かれているのか」「自社商材への理解度はどの程度か」の3点を押さえることで、正しいターゲット設定がしやすくなります。
メルマガ配信の目的やターゲットをあらかじめ決めたら、自社に適した配信ツールや配信形式を選定することも大切です。
作成
メルマガのタイトルや本文、掲載するコンテンツなどを作成しましょう。新商品情報やクーポンといったコンテンツに合わせて、目を引く装飾や画像の挿入を行うのも重要なポイントです。
中でもタイトルはメルマガの開封率に大きく影響します。魅力的な件名を付けたり、わかりやすい送信者名にしたりなどのコツを押さえることで、開封率の高いメルマガを作成することが可能です。
開封率の高いメルマガの作成方法については以下の記事で解説しています。ぜひ、併せて参考にしてください。
配信
メルマガを作成できたら、次は設定を行い実際に配信しましょう。時間帯や配信地域、配信の頻度などを設定して、効果的なタイミングでメールを送信しましょう。
また配信前にはスペルミスや情報の抜け漏れ、掲載しているURLの正誤などをしっかりチェックしておくことが大切です。
効果的なメルマガ配信を手軽に行いたい場合、メール配信システムを活用するのも1つの手と言えます。自社の配信リストや顧客管理システムと連携することで、一人ひとりにぴったりな内容とタイミングでメルマガのセグメント配信を行えます。
効果測定
メルマガの配信を行ったあとは、開封率やクリック率などの数値を測定しましょう。到達したメルマガのうち開封された割合を「開封率」と呼び、メルマガ内のリンクがどの程度クリックされたかを「クリック率」と言います。
メルマガの開封率は「(開封数÷有効配信数)×100」で計算でき、大体15～20％前後が一般的な数値です。クリック率も同じように、クリック数を有効配信数で割ることで計算できます。
読まれるメルマガを作るためには効果測定が欠かせません。「顧客が求めているメルマガとは？」「読者が開封したくなるメルマガはどんなものだろうか」と購読者の目線に立って考えていくことが重要です。
読者の興味関心に合わせてメルマガ配信を行うことで、ただの営業メールに留まらず、開封率やクリック率につなげられます。
メルマガ配信をするメリット
メルマガ配信をするメリットは費用対効果が高いことや、タイムリーかつ定期的な情報伝達ができることが挙げられます。効果測定でリード獲得や自社サイトへの訪問数増を目指せるのも強みです。
低コストで始められて費用対効果が高い
メルマガは低コストながら、自社サービスに興味関心のある顧客層に向けて、カスタマイズした内容を一斉配信できるのが大きなメリットです。
メルマガは見込み顧客に対して、商品やサービスを提供する側から積極的アプローチできるプッシュ型のマーケティングにあたります。広告の打ち出しに無駄が少ない点で、他の手法と比較しても費用対効果の高い広告施策と言えるでしょう。
さらにメール配信システムを活用した場合、月々数千円〜と安価な料金でメルマガの自動配信が可能です。少人数にメルマガ配信をする場合は、無料のメールソフトやメール配信システムで十分効果が出ることもあります。
タイムリーかつ定期的な情報伝達ができる
メルマガ配信をするメリットには、タイムリーかつ定期的な情報伝達ができる点も挙げられます。
メルマガは商品の最新情報やセール情報、イベントの告知をはじめ新鮮な情報を届けるのが得意です。タイムリーかつ顧客にとって有益な情報を配信することで、購買意欲の引き上げにつながります。
また顧客の属性に合わせて時間帯や配信頻度を設定することで、顧客との関係維持やリピート客の創出につながる点も強みです。
効果測定でリード獲得や自社サイトへの訪問数増を目指せる
開封率やクリック率、CVRといった効果測定がしやすく、見込み顧客のニーズや課題発見に役立つのもメリットです。
とくにMAツールやメール配信システムを使っている場合、Webでの行動履歴や自社の顧客リストなどから顧客の属性分けを行い、セグメント配信やステップメールなどに施策を拡大できます。
メルマガを効果測定することで、見込み顧客の獲得や育成、自社サイトへの訪問件数増加といった恩恵を受けられるのが大きな利点です、
メルマガ運用の成功事例
メルマガ運用の成功事例を紹介します。
「国際企業株式会社」誕生日特典メールでリピーターが増加
スパやサウナ、宿泊施設などを併設した「スカイスパYOKOHAMA」を経営する国際企業株式会社。サロンのリピーターを獲得するために、定期的なメルマガ配信を行っています。
従来は会員全員に同じ内容のメールを一斉送信していましたが、誕生日特典メールを配信するなど顧客が本当に喜ぶ内容に変更。結果的に来店率平均5％のところを、4倍の平均20％まで引き上げました。
メルマガを配信すると必ず電話が5～10本かかってくるなど、大きな反響があることを実感しているそうです。
「株式会社テンポスホールディングス」大量リーチとセグメント配信を低コストで自動化
不動産や経営支援など多角的に飲食店経営をサポートする「株式会社テンポスホールディングス」では、14万人ほどのメール会員にメルマガ配信を行っています。
一時期は顧客データをExcelで管理していた同社。顧客の属性ごとに配信リスト分けしたり、時間帯ごとに配信を行ったりと、メール配信業務に手間と時間がかかることに課題を感じていたそうです。
現在では効率よくメルマガ配信を行えるように、低コストなメール配信システムを導入しています。自動で大量リーチが可能になったことに加えて、グループ設定によって簡単にセグメント配信ができているとのことでした。
「株式会社ベルーナ」コスト削減とメール経由の売上UPをダブル実現
アパレルやインテリアなどの総合通販事業を中心に展開している「株式会社ベルーナ」では、約100万人のメール会員に対するメルマガ配信を実現しています。
従来はメルマガ会員全員に毎日メルマガの一斉配信をしていたという同社ですが、顧客ごとのニーズに合わせて適切な頻度で配信したいと考えました。そこでメール配信システムを導入し、顧客一人ひとりの購買履歴やWeb行動データに基づいてカスタマイズしたメルマガを自動配信し始めたそうです。
結果的にメルマガの配信数を70%削減、業務時間や運用コストも削減したにも関わらず、メール経由の売上が1.9倍まで増加。費用対効果のよいメルマガ配信を行えているとのことでした。
まとめ
メルマガについて具体的な配信方法やメリット、成功事例などの観点から解説しました。
【メルマガについて覚えておきたい3つのポイント】
|
メルマガを配信するためのツールには企業規模や業種、予算にあわせて、さまざまな種類のサービスがあります。自社に合ったツールを活用して、売上向上や業務効率化の実現を目指してみてはいかがでしょうか。
以下の記事ではメルマガ配信におすすめのメール配信システムを、各サービスの特徴や料金で比較しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。
| 関連記事：【2024年】メール配信システムおすすめ25選！導入メリットや製品を比較｜ミツモア |
ぴったりのメール配信システム選びはミツモアで
メール配信システムは製品によって特徴や機能もさまざま。「どのソフトを選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
そんなときはミツモアにおまかせ。最短1分の自動診断で、ぴったりのメール配信システムが見つかります。
ぴったりのメール配信システムを最短1分で無料診断
従業員数や欲しい機能などの項目を画面上で選択するだけで、最適なメール配信システムを最短1分で自動診断。もちろん費用はかかりません。
ぴったりの料金プランも一緒にお届け
希望条件に沿った料金プランも製品と一緒に診断します。概算金額を見積もりからチェックして、理想のプランを探してみましょう。
診断結果は最大5製品！比較・検討で最適なソフトが見つかる
最大で5製品の診断結果をお届けします。検討していた製品だけでなく、思わぬソフトとの出会いもあるかもしれません。
ミツモアなら、ぴったりのメール配信システムがすぐに見つかります。
