販売促進やリピーター獲得につながるメルマガの効果を上げるには、開封率の測定が重要です。業界ごとの平均を参考に、KPIを設定して効果検証を行いましょう。
この記事では、業界別のメルマガ平均開封率や計測方法、開封率を上げる方法について解説します。
メルマガの開封率の平均は30.35%
全業界のメルマガの平均開封率は30.35%です。ただし業界によって20%~39%と差があります。
業界の他にも、ユーザーの興味の度合いや閲覧端末の違いによって、開封率は変動します。そのため平均開封率はあくまでも参考値として捉えましょう。
業界別のメルマガ開封率
2022年5月に、アメリカのマーケティング会社Constant Contact Incが2億を超えるメールを対象に行った業界別のメルマガ開封の調査では、以下の結果が得られました。
業種 | メルマガ開封率 |
小売り | 26.82% |
コンサルタント | 22.15% |
飲食業 | 33.25% |
教育 | 33.57% |
社会福祉(高齢者ケアなど) | 35.80% |
金融 | 21.25% |
医療 | 28.57% |
建設・建築 | 33.54% |
法律サービス | 29.79% |
製造・流通 | 24.35% |
NPO | 35.95% |
パーソナルケア(ネイル、スキンケア、フィットネスなど) | 30.95% |
観光業 | 31.90% |
なお同社が2020年9月に調査した際の全業界の平均は17.16%でした。ほとんどの業界が15%~20%に収まっていたので、どの業界も開封率が大きく上昇していることが分かります。
メルマガの開封率の計測方法
メルマガの開封率は開封数を到達数で割って求めます。
開封率(%)=(メルマガの開封数÷メルマガの到達数)×100 |
式は単純ですが開封数はHTMLメールを配信し、設定した画像の表示数を調べるなどの工夫が必要です。
メール配信ツールやGoogleアナリティクスを使用して簡単に計測を行いましょう。
なお到達数は正常に到達したメールの数です。送信数から送信エラー数を引いて求めます。
メール配信ツールを使用
メール配信ツールは複雑な設定をしなくても、簡単にメルマガの配信と効果測定ができるサービスです。誰でも簡単にHTMLメールの作成が可能で、開封率やクリック率の測定ができるようになっています。
社内のシステムにインストールして使用するものと、クラウド型の二つのタイプがあります。自社の環境に合わせて選択しましょう。
次の記事ではおすすめのメール配信システムを一挙紹介しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。
Googleアナリティクスを使用
GoogleアナリティクスはGoogleが開発・提供している無料のWeb解析ツールです。開封率のほかにも詳細な分析を行いたい場合は、こちらがおすすめです。
Webサイトのアクセス解析のために導入される場合が多いですが、送信したメールの開封率やクリック率などを計測できる機能も備えています。
ただし活用するには、HTMLをはじめとしたメルマガ配信に関わる知識とスキルが必要です。
メルマガの開封率を上げる9つの方法
メルマガの開封率を上げる代表的な方法は以下の9つです。
ただし上記の方法をすれば、必ず上がるというわけではありません。それぞれの方法で上がりやすい条件を見つける必要があります。
特定の1つの要素を変更し、それぞれの成果を比較するABテストを活用すれば、自社の顧客に合った条件が効率的に見つかるでしょう。
魅力的な件名を付ける
メルマガの読み手が思わず開きたくなるような「Subject(件名)」を付けるようにしましょう。件名の違いで開封率が何倍も変わることは珍しくありません。
例えば「あと〇日で終了」「本メルマガでのみ提供」といった形で限定感を出したり、「〇〇の真実」などのように読み手が情報に価値を見出せる件名にしたりすることで、開封率を高められます。
ターゲットに設定した読み手のニーズの分析し、満たすような魅力的なタイトルにすれば、自ずと開封率は上がるでしょう。
わかりやすい送信者名にする
怪しいメールだと思われないように、誰からのメールなのかが一目でわかる送信者名を設定しましょう。
メルマガの担当者名や企業名、ブランド名を明記すると、わかりやすくなります。
特に個人でビジネスをしている人の場合、メルマガの差出人を自分の名前にすれば、見込み顧客に名前を覚えてもらえるようになります。
プリヘッダーを設定する
プリヘッダーはメールの受信画面で2~3行表示される文章です。開封前にプリヘッダーで興味を引ければ、開封率の向上に繋がるでしょう。
セグメント配信や宛名で特別感を演出する
セグメント配信とは、一定の条件に該当する顧客のみに配信を行う方法です。条件を絞ることで特別感が増し、開封率の向上に繋がります。
誕生日や居住地域、特定商品の購入などで条件を絞り、「○○をご購入のお客様に特別なご案内」といった特別感のあるタイトルで配信を行います。
さらに「鈴木様を特別セミナーへご招待」などタイトルに個人名を差し込むと、特別感が増して開封率が高まるでしょう。
配信リストを定期的に更新する
届いていないメールに送り続けると、送信エラー率が高くなります。送信エラー率が高くなると、迷惑メールフィルタに迷惑メールと判断される可能性が高くなるので、定期的に配信リストの更新を行いましょう。
開封率の高い曜日や時間帯を狙う
メルマガを配信する曜日や時間帯によっても、開封率は大きく変わってきます。メルマガの開封率の確認・分析を繰り返して、徐々に最適解へ近づけていきましょう
例えばビジネスパーソン向けのメルマガを平日の忙しい時間帯に配信したとしても、相手は働いているので開封してもらうのは難しいでしょう。通勤や仕事終わりの時間帯を狙って配信した方が、開封率は高くなります。
ただしBtoBの商材の場合は、相手がメールをチェックする可能性の高い出社直後や、昼間に配信する方が開封率は高くなる傾向にあるようです。メルマガのターゲットや商材によって、配信するタイミングを変えるようにしましょう。
配信ルールを決める
メルマガは不定期に送るより、曜日と時間を固定したほうが開封率が向上する傾向にあります。
曜日や時間を固定することで、読者にメルマガを読む習慣ができるためです。
閲覧端末を想定する
読者がメルマガを読むツールが、スマホなのかPCなのかを想定してメールを作成しましょう。
スマホとPCでは、画面のサイズや縦横比が異なります。そのため画像が大きく表示されるなど、文章が読みにくい場合が多くあります。
閲覧デバイスに偏りがない場合は、デバイスごとに最適化して表示する、レスポンシブデザインも有効です。
MAツールを活用する
MAツールはマーケティング活動を自動化するツールです。ユーザーの問い合わせ内容や、資料ダウンロードなどの情報を一元管理できます。
活用することで見込み顧客のアクションを把握し、興味に応じたメルマガ配信によって開封率の向上が期待できるでしょう。
メルマガ開封率を上げて購買意欲を高めよう
メルマガの開封率の平均は業界ごとに異なります。計測にはメール配信ツールやGoogleアナリティクスの使用がおすすめです。
また開封率を向上には、魅力的な件名や送信者名、プリヘッダーを設定して読者の興味を引くことが重要になります。
他にも開封率の高い曜日や時間に配信や閲覧端末の想定、配信リストの更新も効果的な方法です。
一朝一夕ではなかなか成果は出ませんが、分析と改善を積み重ねることで、徐々に開封率は向上していくはずです。開封率を増やして、問い合わせ数や売上の増加に繋げましょう。
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メール配信システムを活用すれば、メルマガの送付から開封率の分析までをひとつのソフトで効率的に行なえます。
とはいえ、メール配信システムは製品によって特徴や機能もさまざまです。製品の特徴や機能をひとつひとつ調べていては、手間も時間もかかってしまうでしょう。
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