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無料のメルマガ配信ツール10選!

ぴったりのメール配信システムをさがす
最終更新日: 2025年12月19日

メルマガ配信は顧客との接点を増やすうえで有用なツールです。本格的にメルマガ配信ツールを導入する前に、無料で使えるメルマガ配信ツールを使って、メルマガ配信運営のノウハウを積みましょう。

無料で使えるメルマガ配信ツールは複数ありますが、それぞれに特徴が異なります。開封率と反響率の高いメルマガを配信できるように、メルマガ配信ツールの選び方や無料ツール利用時の注意点を確認しましょう。

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メルマガ配信ツール選びなら、ぜひミツモアをご利用ください。欲しい機能などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりの製品を最短1分で自動診断。理想のメルマガ配信ツールが見つかります。

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規模・使い方別おすすめの無料配信サービス比較表

本記事で紹介している10個のメルマガ配信ツールについて、マッチしている事業規模や業種を軸に比較表を作成しました。

【ずっと0円で使える、永年無料のメルマガ配信ツール(メルマガスタンド)】

製品名 おすすめの規模・使い方
Zoho Campaigns 小規模~大規模
Benchmark Email アパレル、飲食店、美容室など、写真を見せたい業種
Brevo リスト数は多いが、配信頻度は低い。日々少しずつ自動メールを送る運用をしたい
オレンジメール ステップメールを無料で始めたい個人事業主・初心者向け
める配くん 英語が苦手で国産ツールを使いたい事業者。リスト数は100人以下
まぐまぐ! 集客力のない個人・クリエイター
acmailer 技術力がある人向け・サーバー設置型の無制限ツール ※サーバー利用必須であり、サーバー代が必要
メールdeコネクト 無料ツールでできるだけ多くのメルマガ配信を行いたい企業

【高機能を無料で体験できる、プロ向けのツール】

製品名 おすすめの使い方 無料の期間
SendGrid 開発者によるテスト運用 60日間
ワイメール 有料機能のテスト用 14日間

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メルマガ配信ツールとは?

メルマガ配信ツールは、複数の顧客に対して一斉にメールを送信できるシステムです。手動でのメール送信とは異なり、大量のメールアドレスを管理し、効率的に配信できます。

顧客との継続的なコミュニケーションを実現するため、多くの企業がマーケティング施策として活用しています。

メルマガ配信ツールの機能

メルマガ配信ツールには、基本的な一斉配信機能に加えて様々な機能が搭載されています。主な機能として、HTMLメールの作成、配信リストの管理、開封率やクリック率の測定があります。

また、登録直後から自動的にメールを送る「ステップメール機能」や、顧客の属性に応じて配信内容を変える「セグメント配信機能」を備えたツールもあります。

これらの機能を活用することで、より効果的なメールマーケティングが可能になります。

無料のメルマガ配信ツールでできること

無料プランでも、基本的なメルマガ配信に必要な機能は十分に利用できます。具体的には顧客リストの登録・管理、HTMLメールの作成と送信、配信結果の分析が可能です。

ただし、月間の配信数や登録可能なアドレス数には制限があります。たとえばBrevoは1日300通まで、Zoho Campaignsは月間6,000通まで配信できます。

まずは無料プランで運用を始め、配信数が増えてきたタイミングで有料プランへの移行を検討しましょう。

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無料メルマガ配信ツールを選ぶ際のチェックポイント

無料のメルマガ配信ツールは数多くありますが、それぞれ制限内容や機能が異なります。自社に最適なツールを選ぶためには、以下の4つのポイントを確認することが重要です。配信計画と照らし合わせながら、無理なく運用できるツールを見つけましょう。

  1. 毎月のメール配信可能数は十分か
  2. 登録可能なアドレス数は十分か
  3. 自社に必要な機能を備えているか
  4. サポート体制は充実しているか

毎月のメール配信可能数は十分か

無料プランでは月間の配信数に制限があります。

たとえばZoho Campaignsは月間6,000通、Benchmark Emailは月間2,500通まで配信可能です。自社の顧客リスト数と配信頻度を掛け合わせて、必要な配信数を計算しましょう。

500件のリストに月2回配信する場合は月間1,000通必要になります。また、日次制限があるツールもあるため、一斉配信を予定している場合は特に注意が必要です。

登録可能なアドレス数は十分か

ツールによって登録できる顧客リスト数の上限が異なります。

たとえばBrevoは無制限に登録できる一方、める配くんは120件まで、Benchmark Emailは500件までと制限があります。現在の顧客数だけでなく、今後の成長も見据えて選択しましょう。

リスト数が上限に達した場合、有料プランへの移行が必要になるため、将来的なコストも考慮しておくことをおすすめします。

自社に必要な機能を備えているか

メルマガ配信ツールには様々な機能があります。基本的な一斉配信のほか、以下のような機能が利用できるかを確認しましょう。

  • HTMLメールエディタ:デザイン性の高いメールを簡単に作成できる
  • ステップメール:登録後に自動でメールを送る機能
  • 効果測定:開封率やクリック率を分析できる
  • セグメント配信:顧客の属性に応じて配信内容を変えられる

初心者の場合は、まず基本機能が使いやすいツールを選び、慣れてきたら高度な機能を検討するのがおすすめです。

サポート体制は充実しているか

無料プランではサポートが制限されているツールが多くあります。海外製ツールの場合、問い合わせが英語のみで対応に時間がかかることもあります。

初めてメルマガ配信を行う場合は、日本語サポートがあるかを確認しましょう。める配くんやオレンジメールなどの国産ツールは、日本語での手厚いサポートが強みです。またFAQやマニュアルが充実しているかも、トラブル時の解決スピードに影響します。

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おすすめの無料メルマガ配信ツール10選

おすすめの無料メルマガ配信ツールは以下の10製品です。

Zoho Campaigns

出典:「Zoho Campaigns」公式サイト

顧客リスト2,000件・月間6,000通まで無料!CRM連携に強い実力派

Zoho Campaignsは、世界的なビジネスアプリ「Zoho」シリーズのメール配信ツールです。特筆すべきは、無料プランでありながら、登録アドレス数2,000件、月間配信数6,000通という、他社を圧倒する広範な無料枠を提供している点です。

一般的な無料ツールが登録数100〜500件程度に制限される中、2,000件まで管理できるのは破格の条件といえます。

また、顧客管理システム「Zoho CRM」との連携も無料で行えるため、将来的に本格的なマーケティングオートメーション(MA)を視野に入れている企業や、データに基づいた配信を行いたいB2B企業に最適です。

1日あたりの配信制限もないため、一斉配信にもストレスなく対応できます。

無料プランの条件 永年無料
登録アドレス数 2,000件
月間配信数 6,000通
おすすめの企業の例 すでに顧客リストが1,000件以上ある企業、将来的にSFA/CRMの導入を検討している企業

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Benchmark Email

出典:「Benchmark Email」公式サイト

デザイン知識不要!ドラッグ&ドロップで「魅せる」メールを作成

Benchmark Emailは、デザイン性の高いHTMLメールを直感的に作成できることに定評があるグローバルツールです。無料プランは期限なく利用でき、月間3,500通(以前の2,500通から改定)の配信が可能です。

最大の特徴は、デザイナーがいなくてもプロ品質のメールが作れる「ドラッグ&ドロップエディタ」です。豊富なテンプレートが用意されており、アパレル、飲食店、美容室など、写真やビジュアルで訴求したい業種に最適です。

リスト数は500件までという制限がありますが、AIによる文章作成補助機能なども搭載されており、少数のファンに対して高品質なブランディングを行いたい場合に適しています。

無料プランの条件 永年無料
登録アドレス数 500件
月間配信数 3,500通
おすすめの企業の例 飲食店や小売店などビジュアル重視の業種、HTMLメールを簡単に作成したい初心者

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Brevo

出典:「Brevo」公式サイト

登録アドレス数「無制限」。ステップメールによる追客に特化

Brevo(旧Sendinblue)は、フランス発のオールインワン・マーケティングプラットフォームです。このツールの最大のリメリットは、無料プランであっても「登録アドレス数が無制限」であることです。何万件リストがあっても、保管コストはかかりません。

一方で、1日300通という日次配信制限があります。そのため、数千人への一斉配信(ニュースレター)には不向きですが、毎日少しずつ自動でメールを送るステップメールの運用には最強のコストパフォーマンスを発揮します。

登録直後のウェルカムメールや、シナリオ分岐を用いたナーチャリングを無料で行いたい場合に最適な選択肢です。

無料プランの条件 永年無料
登録アドレス数 無制限
配信数制限 1日300通
おすすめの企業の例 リスト数は多いが配信頻度は低い企業、ステップメールで自動化を図りたいマーケター

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オレンジメール

出典:「オレンジメール」公式サイト

導入から配信まで最短10分。初心者への優しさを追求した国産ツール

オレンジメールは、使いやすさに徹底的にこだわった国産メール配信スタンドです。無料版は,
読者登録数100件までという条件付きで、期間の制限なく永年無料で利用可能です。

海外製ツールのような複雑さがなく、マニュアルを読まなくても直感的に操作できるUIが特徴です。また、動画マニュアルやサポートコンテンツが充実しているため、初めてメルマガ配信を行う個人事業主や、ITツールに不慣れな担当者でも安心して導入できます。

無料版でもステップメール機能が利用できるため、100件以内の濃いファンに向けて高単価商品を販売するようなスモールビジネスのスタートアップに適しています。

無料プランの条件 永年無料
登録アドレス数 100件
月間配信数 読者数に依存(実質無制限)
おすすめの企業の例 英語(外国製)ツールに抵抗がある、小規模なファンクラブや個人事業主

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める配くん

出典:「める配くん」公式サイト

20年以上の実績による安定性。シンプル機能でコミュニティ運営に最適

める配くんは、2002年からサービスを提供している老舗の国産メール配信システムです。無料の「める配フリー」プランでは、月間500通、登録アドレス120件まで利用可能です。

機能は非常にシンプルで、高機能なマーケティング分析などはできませんが、その分動作が軽く、迷わずに一斉送信ができます。フッターに広告が入るものの、システムとしての安定性は高く、地域のサークル活動、PTAの連絡網、社内の小規模な通知など、ビジネスの拡張性をそこまで求めない用途であれば、コストをかけずに安全に運用できます。

無料プランの条件 永年無料
登録アドレス数 120件
月間配信数 500通
おすすめの企業の例 社内連絡網やサークル活動、パソコン操作が苦手な管理者

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まぐまぐ!

出典:「まぐまぐ!」公式サイト

「ツール」ではなく「メディア」。集客力ゼロから始めるコンテンツ配信

まぐまぐ!は、日本最大級のメールマガジン配信プラットフォームです。他のツールと決定的に異なるのは、SaaS型の配信システムではなく、読者が集まる「ポータルサイト」である点です。

初期費用・月額費用は完全無料ですが、読者のメールアドレス(リスト)は発行者には開示されず、まぐまぐ!側の資産となります。その代わり、まぐまぐ!のサイト自体に集客力があるため、自社でリストを持っていない個人やクリエイターでも、記事の内容が良ければランキング掲載などで読者を獲得できるチャンスがあります。

顧客リストの資産化(CRM)はできませんが、コンテンツ発信による収益化や知名度向上を目指す場合に有効です。

無料プランの条件 永年無料
登録アドレス数 自社保有不可(プラットフォームに依存)
月間配信数 無制限
おすすめの企業の例 読者ゼロから情報発信を始めたいクリエイター、副業で有料メルマガを書きたい個人

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acmailer

出典:「acmailer」公式サイト

技術力があれば最強のコスパ。サーバー設置型の無制限ツール

acmailer(エーシーメーラー)は、クラウドサービスではなく、自社のレンタルサーバー等にインストールして使用するCGIプログラムです。ソフト自体の利用料は無料で、著作権表示をリンクさせることでフル機能を無制限に利用できます。

配信数やリスト数の制限はソフト側にはなく、利用するサーバー(Xserverなど)のスペックや送信制限に依存します。そのため、サーバーの知識があるエンジニアやWeb制作者であれば、実質的な追加コストゼロで大量配信システムを構築可能です。

ただし、設置やセキュリティ対策(脆弱性対応)はすべて自己責任となるため、初心者にはハードルが高い上級者向けツールです。

無料プランの条件 永年無料(フリーライセンス、著作権表示必須)
登録アドレス数 無制限(サーバー依存)
月間配信数 無制限(サーバー依存)
おすすめの企業の例 サーバー知識があるエンジニア、既存のレンタルサーバーを有効活用したい企業

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メールdeコネクト

出典:「メールdeコネクト」公式サイト

ステップメール特化で高機能。シナリオ配信を無料で構築

メールdeコネクトは、ステップメール配信に強みを持つ配信システムです。無料プランのスペック表記上は非常に高い数値を誇り、ステップメール(シナリオ配信)を組むことが可能です。

特に、教育系コンテンツの配信や、登録後の自動フォローアップを主軸に置く場合に適しています。ただし、運営母体やプラン体系について、大手ツールと比較すると情報が変動する場合があります。導入前には必ず最新の利用規約を確認してください。

ビジネスの重要インフラとしてではなく、まずはテストマーケティング用のアカウントとして活用するのが賢明です。

無料プランの条件 永年無料
登録アドレス数 プランによってことなるため要確認
月間配信数 無制限(規約による制限あり)
おすすめの企業の例 ステップメールをコストをかけずに試したい方、テスト運用目的

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SendGrid

出典:「SendGrid」公式サイト

【注意】完全無料版は廃止。開発者向けの世界標準メールAPI

SendGridは、UberやAirbnbも採用する世界最大級のメール配信プラットフォームです。以前は「月間一定数までずっと無料」のプランがありましたが、2025年現在は恒久的な無料プラン(Free Tier)は廃止され、期間限定の「無料トライアル」に変更されています。

現在はアカウント作成から60日間限定、1日100通までの試用が可能です。メルマガ配信ツールとしてではなく、システム開発者がAPIを組み込んで通知メール(トランザクションメール)を送る際のテスト環境として利用するのが本来の用途です。

到達率は業界最高峰ですが、マーケティング担当者が長期的に無料でメルマガを送る用途には適さなくなっている点に注意が必要です。

無料プランの条件 60日間のみ
登録アドレス数
月間配信数 1日100通
おすすめの企業の例 システムにメール機能を組み込みたい開発者、有料導入前にAPIの挙動をテストしたい企業

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ワイメール

出典:「ワイメール」公式サイト

「永年無料」ではないがコスパ最強。有料導入前のフル機能検証に

ワイメールは、月額定額制で配信数・読者数ともに無制限というコストパフォーマンスが魅力の国産ツールです。こちらも「永年無料」のプランはありませんが、14日間の無料トライアルですべての機能を制限なく試すことができます。

多くのツールがリスト数が増えると高くなる従量課金制を採用する中、ワイメールはリストが数万件になっても月額料金が変わらないため、将来的なコスト削減効果は絶大です。

無料期間中に、到達率の高さや、ループメール、クリック測定などの90以上の機能を検証し、「本当にやりたいことができるか」を確認するために利用しましょう。

無料プランの条件 14日間のみ
登録アドレス数 無制限(トライアル期間も同様)
月間配信数 無制限
おすすめの企業の例 将来的にリストが数万件になる予定の企業、従量課金でのコスト増を避けたい企業

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メルマガ配信の手順と効果測定までの流れ

メルマガ配信ツールを導入し、実際にメルマガを配信するまでの流れを確認してみましょう。

なお、メルマガは配信するだけでは意味がありません。効果測定をし、次回以降の施策立案に活かすことが大切です。

① 目標(KGI・KPI)を決定する

メルマガは配信するだけでは意味がありません。まずはメルマガを配信したあと、どのようになりたいか目標を決定しましょう。

重要な指標はKGI(Key Goal Indicator)とKPI(Key Performance Indicator)です。KPIはKGIを達成するための中間指標です。

KGIは最終的に達成したい目標のことです。「1ヶ月の売上80万円」や「新規顧客獲得数50件」など、具体的な数値を設定しましょう。

KPIは重要業績評価指標と訳されます。「メール開封率20%」「クリック率5%」など、KGIを達成するために必要な数値を設定しましょう。

② ターゲット読者のペルソナを決定する

万人向けのメルマガは魅力が伝わりづらく、クリックなどの行動に繋がりづらいです。事前に理想的な読者像であるペルソナを具体的に設定することが大切です。

ペルソナ作成時に決定したい要素

  • 年齢・性別・居住地・職業
  • 興味関心・抱えている課題・どのような情報を求めているか
  • いつ、どのデバイスでメールを読むことが多いか

③ メルマガの配信戦略を立てる

ペルソナを設定したら、メルマガの配信戦略を立てましょう。配信解除を避けるために、読者が迷惑だと感じない頻度のメール配信にすることが大切です。

理想は、週1回や月2回など、一貫した配信スケジュールを定めることです。これにより読者も「毎週水曜日は○○のメルマガ届くな」と自然に認識するようになります。

またメルマガ配信を解除する理由で多いものは「配信数が多すぎる」ことなので、頻繁にメルマガを配信したい場合でも、週2回以上の設定をすることはおすすめしません。

④ 読者リストを構築する

メルマガ配信について基本的な情報を設定したら、次に読者リストを構築しましょう。メルマガの配信は、メールを受け取ることを明示的に承諾した相手にのみ行います。これは特定電子メール法によって定められた法的要件です。

メルマガの読者は、以下の方法で獲得できます。

  • ウェブサイト上での登録フォーム設置
  • 無料の資料やクーポンとの引き換えにメールアドレスを登録してもらう
  • 店頭やイベントでの登録受付

メールアドレスを登録してもらったら、確認メールを送信し、メール内リンクをクリックしてもらって初めてメルマガ登録が完了する「ダブルオプトイン」を行うことを推奨します。これにより、メルマガの内容に強い興味を抱く人がメルマガを受信するため、コンバージョンに繋がりやすい高品質なリストになります。

読者リストが構築できたら、メルマガ配信ツールにデータをインポート(一括登録)できる形に整えましょう。多くのツールでは、読者リストをCSV形式でインポートできます。

以下の情報をインポート用CSVファイルに書き込みましょう。

  • メールアドレス
  • 氏名
  • 居住地などセグメント分けに使用するデータ

各ツールにはインポートに関する詳細な手順が解説されています。ファイルの形式ルールなどはツールごとに異なるので、各ツールの説明をチェックしましょう。

⑤ 迷惑メール対策を行う

メールプロバイダーは利用者の利便性向上のために、迷惑メールをブロックするフィルターを設定しています。自社のメルマガが迷惑メールと判定されないように、送信ドメイン認証を行いましょう

メルマガ配信ツールを導入し、初期設定を行う際に基本的な設定が代行されるケースが多いです。初期設定マニュアルを確認しながら、迷惑メール対策を行いましょう。

⑥ メルマガ配信ツールのアカウント設定をする

メルマガ配信ツールの初期設定を行いましょう。このステップで特に大切なことは初期アカウント設定です。画面の表示やマニュアルをしっかりチェックして、必要な設定をスキップしないようにしましょう。

初期アカウント設定では、以下の事柄を設定します。

  • 送信者の氏名または名称
  • 送信元のメールアドレス
  • 送信者の住所 ※ 明示が法律で義務付けられているため
  • 送信元ドメイン・メールアドレスの認証

⑦ メルマガ配信ツールに読者データをインポートする

初期設定が完了したら、読者リストのインポートを行います。CSVリストは、一般的に以下の手順でインポートできます。詳細なやり方は、利用している各ツールのマニュアルをご参照ください。

  • ツールの管理画面で「リスト」や「オーディエンス」等のメニューに移動
  • 「CSVファイルからインポート」などを選択
  • 事前に準備したCSVファイルをアップロードする
  • ファイル内の各列がツール内のどの項目に対応するか指定
  • インポートの実行をする

⑧ メルマガの件名や本文を作成する

読者リストのインポートまで完了したら、メルマガの中身を作成しましょう。メルマガは、ヘッダー、ボディ、フッターの3つのパーツで構成されています。

パーツ名 記載されること
ヘッダー 企業ロゴ、メルマガ名、配信日など。ブランドのアイデンティティを確立。
ボディ メインコンテンツが記載される。導入文や本文、行動喚起(CTA)が含まれる。
フッター 送信者情報や配信停止リンクなどの、法的に必要な情報。SNSへのリンクを記載するのも効果的。

メルマガが開封されるかは、ほぼ件名で決まります。短く、要点を絞ったタイトルにし、数字やデータを提示できるとクリック率が向上する傾向があります。

本文は、長文は避けて簡潔な文章にしましょう。本文中には適切に行動喚起(CTA)を設置し、読者にしてほしい次の行動を明確に提示する必要があります。

⑨ メルマガのデザインを調整する

メルマガの本文が完成したら、デザインを調整しましょう。メルマガの形式は、テキストとHTMLがあります。

テキストメールは装飾ができず、開封率の計測ができない点がデメリットですが到達率が高く、メール全体のサイズも小さくなるという利点があります。

HTMLメールは画像や色、ボタンなど視覚的に魅力的なデザインが可能です。マーケティングメールの標準であり、開封率が計測できます。ただし、画像の大きさやメール全体のサイズによってはメールが不着になったり、迷惑メールに割り振られたりするリスクがあります。

メルマガ配信ツールによってはデザインエディタやテンプレートなどが利用できます。

⑩ 配信前の最終チェックを行う

メルマガが完成したら、配信する前に最終チェックを行いましょう。チェックを怠ると、キャンペーン全体の失敗を招く可能性があります。以下の点をチェックしてください。

チェック項目 チェック内容
件名・送信者名 誤字・脱字がないか。受信者が、誰からメールを受け取ったか認識できるか。
コンテンツ 文法やスペルの間違いはないか。全体のトーンは適切か。
リンク 本文中のすべてのリンクをクリックし、正しいページに遷移するか確認する。
画像 すべての画像が正しく表示されるか。画像が表示されない際の代替テキスト(altテキスト)は正しく設定されているか。
表示確認 PCとスマートフォンの両方で表示を確認する。レイアウト崩れや文字化けがないかチェック。
フッターの法的情報 送信者の住所は記載されているか。配信停止リンクは正しく機能しているか。

⑪ 配信予約を設定する

効果を最大化するために、最適なタイミングでメルマガを配信しましょう。代表的な配信時間の例を紹介します。

  • BtoB(法人向け):火曜~木曜の午前中(11時など)、昼休み(12時~13時)
  • BtoC(社会人向け):通勤時間(7時~9時)、昼休み(12時~13時)、夜間(19時~22時)
  • BtoC(主婦・主夫向け):午前中(10時~11時)、午後(14時~16時)
  • BtoC全般:週末はショッピングやレジャー関連のコンテンツ反応がよくなる傾向がある

メルマガ配信ボタンは「すぐに配信」と「予約配信」の2つがあることが一般的です。初めてメルマガ配信をする場合は、事前に選定した最適な時間に配信されるように、「予約配信」機能を使うことをおすすめします。

⑫ 効果測定を行う

メルマガを配信したら必ず効果測定をしましょう。メルマガの効果測定をする際は以下の5項目に着目しましょう。

  • 開封率(Open Rate)
  • クリック率(CTR)
  • コンバージョン率(CVR)
  • 配信停止率(Unsubscribe Rate)
  • エラー率(Bounce Rate)

特に気を付けたいのはエラー率です。宛先不明などで配信できなかったメールの割合を指します。恒久的なエラーによってメール配信ができなかった場合は、該当のメールアドレスをリストから即時削除しましょう。

⑬ 効果測定をもとにメルマガ配信の戦略を立てる

効果測定を行ったら、メルマガ本文や配信時刻などの配信戦略を見直しましょう。

たとえば開封率が低い場合は、読者にとって効果的な時間にメルマガを配信できていない可能性が高いです。ほかにも、クリック率が高いもののコンバージョンに繋がっていない場合は、メルマガ本文の内容に魅力が薄いと感じられていないと推測できます。

定期的にメルマガ配信戦略を見直すことで、効果的にメルマガ配信を行えます。

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無料のメルマガ配信ツールと有料ツールの違い

無料プランでメルマガ配信を始めた後、「有料プランとどう違うのか」が気になる方も多いでしょう。無料と有料の主な違いは、機能の豊富さ、配信性能、サポート体制の3つです。それぞれの違いを理解することで、有料プランへの移行タイミングを判断できます。

機能

無料プランでは基本的な一斉配信機能は利用できますが、高度な機能には制限があります。

有料プランでは以下の機能が利用できることが一般的です。

  • 無料プランより詳細な効果分析
  • 複雑な条件分岐を使ったステップメール
  • 顧客の行動に応じた自動配信(カート残置を検知したリマインドメールなど)
  • ABテスト機能
  • ランディングページの作成
  • 複数ユーザーでの管理

このように、有料プランでできることは無料プランに比べると飛躍的に多いです。まずは無料プランで基本操作に慣れてから、必要に応じて有料機能を検討するとよいでしょう。

配信性能

無料プランと有料プランでは配信数の上限が大きく異なります。無料プランでは月間数千通が上限ですが、有料プランでは数万通から無制限まで配信可能です。

また有料プランでは専用IPアドレスを利用できる場合があり、自社で到達率を管理できるようになります。配信速度も有料プランのほうが優先されるため、大量の一斉配信でも短時間で完了します。

顧客リストが増えてきたら、配信性能の向上を検討しましょう。

サポート体制

無料プランではFAQやメールサポートのみの場合が多く、回答までに時間がかかるケースが多いです。

有料プランでは電話サポートやチャットサポート、専任担当者によるサポートが受けられます。また、回答速度のSLAが設定され、優先的に対応してもらえます。

トラブル時の対応スピードが事業に影響する場合や、担当者が一人で運用している場合は、有料プランを検討する価値があります。

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無料から有料メルマガ配信ツールへ移行するタイミング

無料プランでメルマガ配信を始めて、成果が出てきたら有料プランへの移行を検討するタイミングです。ただし、いつ有料に切り替えるべきか判断に迷う方も多いでしょう。ここでは、有料プランへの移行を検討すべき3つの代表的なタイミングを解説します。

事業の成長段階に合わせて、適切なタイミングで移行することでコストを最適化できます。

配信数が増加し無料プランではカバーできない

顧客リストが増えて無料プランの配信数上限に達したら、有料プランへの移行を検討しましょう。

たとえばBenchmark Emailの無料プランは月間2,500通までですが、1,000件のリストに月3回配信すると3,000通必要になり、無料プランでは足りません。配信できない顧客が出ると、機会損失につながります。

有料プランに移行することで、リストの成長に合わせて柔軟に配信数を増やせます。多くのツールでは段階的な料金プランを用意しているため、自社の規模に合ったプランを選択できます。

高度なデータ分析機能を使いたい

メルマガの効果を最大化するために、より詳細なデータ分析が必要になったら有料プランを検討しましょう。

無料プランでは開封率とクリック率の基本データのみですが、有料プランでは配信時間帯別の分析、リンクごとのクリック数、購買行動との連携など高度な分析が可能です。

得られたデータを活用することで、配信内容や配信時間を最適化でき、ROIの向上につながります。特に、メルマガ経由での売上が月数十万円規模になってきた場合は、有料プランの費用対効果が十分に見込めるようになります。

充実したサポート体制で運営したい

メルマガ配信の重要度が高まり、トラブル時の迅速な対応が必要になったら有料プランへの移行を検討しましょう。

無料プランではFAQやメールサポートのみで、回答まで数日かかる場合もあります。有料プランでは電話やチャットでの即時対応が受けられ、配信トラブルや設定の相談もスムーズに解決できます。

特に、大規模なキャンペーンを実施する場合や、担当者が一人で運用している場合は、手厚いサポート体制が安心につながります。サポート品質を重視するなら、国産ツールの有料プランがおすすめです。

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