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屋外コンセント(電源)を増設する方法!工事内容や費用相場を解説!設置方法2種類を確認しよう

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最終更新日: 2024年02月15日

コンセントがない屋外(庭など)で電気を使いたい場合は、壁にコンセントを増設する方法がおすすめです。しかしコンセントを増設するとなると、専門的な後付けリフォームが必要になります。

そこでこの記事では、屋外コンセント増設にかかる費用や工事内容を詳しく解説。「自分の家の場合はどんな工事が必要になり、いくらかかるのか」が分かるようになっています。

また工事を行わず、臨時で電気を供給する方法も紹介するので参考にしてみてください。

屋外コンセントの増設方法は主に2種類!工事内容やメリット・デメリットを確認しよう

屋外のコンセント

屋外コンセントの作り方は、大きく分けて2種類あります。

①室内側のコンセントから、屋外コンセントへ電源を分岐させる工事を行う

②分電盤から、屋外コンセント用に新しく電源を配線する工事を行う

結論から言うと、①は工事が簡易で工事費も安価です。一方②の工事は費用が少し高いのですが、メリットもそれだけ多くなります。

それぞれの工事の概要やメリット・デメリットを簡単に説明しますね。

設置方法①:室内側のコンセントから、屋外コンセントへ電源を分岐させる工事

電気工事現場

室内に設置されているコンセントを分岐させ、外に電源を分配する方法です。比較的簡易な工事なので、多くの場合は1時間もあれば作業は完了します。

大まかな施工手順は以下の通りです。

1.設置箇所を決める この際、屋外コンセントを設置したい場所の近く(室内)にコンセントがあるかを確認する。
2.配線ルートの確認 室内側のコンセントを壁から取り外し、壁内から設置予定箇所まで穴を貫通させられるか確認する。
3.配線穴の貫通 ドリルドライバー等の工具で、壁内から外壁まで電線ケーブルを通すための穴を開ける。
4.室内コンセントからの分岐 室内側のコンセントに分岐用の電線を差し、外壁側へと出す。
5.屋外コンセントボックスの設置 屋外コンセントボックスと外壁側へ出した電線をつなぎ、ビス等で外壁に取り付ける。
6.コーキング処理 穴を開けた部分やコンセントのまわりにコーキング処理を行い、雨水の流入を防ぐ。
メリット ・比較的簡単に施工できるため、費用が安価。
デメリット ・設置できる箇所が室内コンセントに近い場所に限られる。(遠くても可能だが、配線のルートが確保できるかによる)

・1つの回路から分岐するため、室内と屋外で同時に電力消費の大きい電化製品を使用するとブレーカーが落ちる

すでに屋外に他の電源があるなら(電動シャッターなど)、そこから電源を分岐させることも可能です。この場合は家の壁に穴を開けずに済むというメリットがあります。

設置方法②:分電盤から、屋外コンセント用に新しく電源を配線する工事

建築中の新築一戸建ての外壁から出ている配線

分電盤から新たな配線を引いてくる設置方法です。既存コンセントから分岐させるよりも費用はかかります。施工時間は一般的に1~3時間程度です。

大まかな施工手順は以下の通りです。

1.設置箇所の決定 屋外コンセントを設置する場所を決定する。
2.分電盤の空き確認 分電盤の中に、屋外コンセントに使用できる子ブレーカーの空きがあるかを確認する。ない場合は増設が必要になる。
3.建物内の配線 建物の構造によっては、天井裏などに入って配線作業をする必要がある。
4.屋外へのルート確保 電線を屋外へ出すために、内部から外壁側へと穴を開ける。
5.屋外への配線 電線を雨水から守るため「PVKボックス」「PF管」などを用いてコンセントの場所まで配線する。
6.屋外コンセントの設置 屋外コンセント本体を、ビスなどで外壁に固定する。
7.コーキング処理 雨水の流入を防ぐため、屋外コンセント・PVKボックスまわり等は必要に応じてコーキング処理を施す。
メリット ・専用の回路が取れるので、ブレーカーが落ちる心配が少なくなる
デメリット ・工事が複雑になるため、設置費用は高くなる

・外部への配線ルートの確保が容易ではない場合は、作業費がかさむ場合がある。

ブレーカー落ちの心配が少ないというメリットがあるので、室外で多くの電力を使用する場合にはこちらを選択しても良いですね。

配線方法によっては一部の配線が室内で見えてしまったり、外壁に配管が多く見えてしまったりするケースもあることを覚えておきましょう。

屋外コンセントの増設をDIYでやることはできるのか?

コンセントカバーの交換をする様子

まずコンセントの増設には「電気工事士」の資格が必須です。電気工事士の資格を持っていないなら、必ず業者に依頼しましょう。

仮に電気工事士の資格を持っていたとしても、施工不良を起こすと漏電や火災などのトラブルにつながります。少しでも不安なら業者に依頼することをおすすめします。

電気工事士の資格を持っていて、DIYでの増設にチャレンジする場合には、下記のような道具を準備するといいでしょう。

屋外コンセントの増設や移設、配線に必要な道具

VVFケーブル いわゆる電線です。コンセントの分岐や分電盤との接続等に使用します。
ドリルドライバー 外壁に穴を開ける際に使用します。
ストリッパー VVFケーブルの被覆などをむく時に使用します。カッターやニッパーなどでも代用可能です。
PF管 電線を収納するための配管です。外壁にPF管を設置し、その中にVVFケーブルを通していきます。
PVKボックス PF管などを通してきた配線を収納するボックスです。配線の中継地点などに使います。
防水コンセント 屋外に設置するコンセント本体です。

屋外コンセント増設の費用相場

電気工事 見積書

上述した通り屋外コンセントの設置方法は大きく分けて

①室内側のコンセントから、屋外コンセントへ電源を分岐させる

②分電盤から、屋外コンセントへ新しく電源を配線する

の2通りあります。それぞれの具体的な費用相場を詳しく見ていきましょう。

①既存の室内コンセントから分岐させる場合の費用例

費用相場 1万~2万円

【室内コンセントから配線を分岐させて屋外コンセントを増設した具体例】

作業項目 単価
コンセント増設作業 1万2,000円
外壁加工作業 4,000円
電線ケーブル敷設 1,000円(ケーブル1m以内)
防水コンセント本体 1,200円
総額 1万8,200円

施工費用が少なく済むケースとして

  • 屋外コンセントと室内コンセントの位置が物理的に近い
  • 屋外に何かしらの電源があり、そこから分岐して引っ張ってくることが可能

などが挙げられます。

反対に施工費用が高くなるのは

  • 分岐する元となる電源が屋外コンセントの設置位置から離れている
  • 配線ルートの確保が難しい

といった場合。追加作業が必要になりやすく、上記の相場より費用が高くなる可能性があります。

②分電盤から屋外コンセントへ新しく配線を行う場合の費用例

費用相場 3万~8万円

【分電盤から屋根裏へ配線し、外へと電線を配線した場合の具体例】

コンセント増設作業 1万2,000円
外壁加工作業 4,000円
電線ケーブル敷設(5m敷設) 6,000円
配管・モール使用時の敷設作業費

(5m敷設)

7,500円
分電盤作業費 4,500円
屋根裏作業費 6,000円
防水コンセント本体 1,200円
総額 4万1,200円

施工費用が安く済むのは

  • 天井や床下などに点検口があり、工事しやすい
  • 壁内に配線・配管を隠しやすい

といった環境の時です。

逆に

・天井や床下に通じる点検口等がなく、配線処理に余分な手間がかかる

・分電盤に空いている子ブレーカーがなく、増設が必要

上記のようなケースでは別途作業が必要になり、費用が高くなる可能性があります。

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屋外コンセントの増設工事をせずに電源を確保する方法もある

使い込まれたコードリール

ここまで屋外コンセントを電気工事で増設する方法を見てきましたが

  • 工事費をかけたくない
  • 建物の構造上、コンセントが増設できない
  • 賃貸住宅に住んでいる

といった理由で、どうしても屋外コンセントの増設工事ができない場合もありますよね。

ここからは工事をせずに屋外へ電力を送る方法を紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

方法①:延長コードを使用する

ドラムリールなどの長い延長ケーブルを使用して、室内のコンセントから屋外へ電源を引っ張る方法です。

簡単な方法ですが、窓やドアなど電源ケーブルの通り道を常に開けておく必要があります。またコードの設置と片付けを毎回行う手間もかかります。

方法②:ポータブルバッテリーを使用する

充電式のポータブルバッテリーを購入し、屋外に置いて使用します。定期的な充電が必要ですが、場所を選ばず自由に電気を供給できます。

方法③:疑似的に屋外コンセントを作る

エアコンのスリーブ穴などから延長コードを伸ばし、PVKボックスなどに格納して疑似的な屋外コンセントを作ります。

延長コードを使うという点では①の方法とほぼ同じですが、ドアや窓を開けなくても電気を外に送れます。またコンセントの工事を行わないので、電気工事士の資格も必要ありません。

屋外にコンセントを増設工事するメリット!こんな使い道がある!

オシャレな外部コンセント

屋外コンセントの増設には費用がかかりますが、それに見合ったメリットもあります。例えば以下のようなものです。

①掃除に役立つ電化製品を使用できる

②防犯設備を設置できる

③電気自動車・プラグインハイブリッド車の充電ができる

1つずつ解説します。

①掃除に役立つ電化製品を使用できる

屋外コンセントがあれば、屋外での掃除に便利な電化製品を使用できます。例えば以下のようなものです。

  • 高圧洗浄機
  • ブロワー
  • 電動草刈機

使用のたびに屋内から延長コードを引いてくる手間を省くことができ、掃除の効率を上げることができます。

②防犯設備を設置できる

玄関や勝手口付近に屋外コンセントがあれば、防犯カメラやセンサーライトといった防犯設備を取り付けることも可能です。

近年は充電式の防犯カメラもあります。しかし常時電源に接続しているタイプであれば、電池切れを起こすこともなく安心です。

③電気自動車・プラグインハイブリッド車の充電ができる

ガレージや駐車スペース付近に屋外コンセントがあれば、電気自動車やプラグインハイブリッド車を充電できます。

基本的に電気自動車・プラグインハイブリッド車を充電できるコンセントは、形状の規格が定められています。また電圧も通常の強さ(100V)では足りない場合も。

そのため電気自動車やプラグインハイブリッド車を充電したい場合は、専用のコンセントを増設する必要がある点に注意が必要です。

屋外に設置する防水コンセントのおすすめ商品

屋外コンセントを新設する工事で使用できる、おすすめの防水コンセントを紹介します。

業者に依頼するなら、自分でコンセントを購入することは基本的にありません。しかし工事の完成像をイメージする際に役立つでしょう。

電気工事士の資格を持っていて自らコンセントを取り付ける場合には、どれを購入するかの参考にしてみてくださいね。

Panasonic WK4602SK

パナソニック スマート接地防水ダブルコンセント|Amazon
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現在流通している防水コンセントの多くはPanasonic製です。

このコンセントは、Panasonicの屋外コンセントの中でもスタイリッシュなデザインが特徴です。カラーバリエーションも3色あり、外壁に合わせて選ぶことができます。

Panasonic WK4603S

パナソニック スマート接地防水トリプルコンセント|Amazon
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上記商品の3個口バージョンの商品です。多くの差し込み口とデザイン性、どちらも欲しい場合におすすめの防水コンセントです。

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