引っ越しの手伝いは誰に頼む？お礼と業者に依頼したほうがいいケース

新居へ引っ越す際、少しでも費用を抑えたいなら、自分で荷造りから荷解きをするよりもほかの人に手伝いを依頼して一緒に行うのがおすすめです。

荷物の量や移動距離によって変わりますが、引っ越し業者に依頼したときと比べて時間はかかるものの、費用が抑えられるほか、自分たちのペースで作業が進められます。

家族や友達などに手伝いをお願いする引っ越しについて、依頼した後のお礼や引っ越し業者に依頼したほうがいいケースについて解説します。

引っ越しの手伝いができる業者を探す

引っ越しの手伝いを依頼できるのは？

引っ越しの手伝いを依頼する場合、一人暮らし世帯は1〜2人、家族世帯は3〜4人募れば労力をかけられます。作業を手伝ってもらう主な依頼先は、下記のとおりです。

1.家族

一番身近な存在である家族に依頼するのがおすすめです。引っ越し業者に依頼するよりも費用が抑えられるほか、あまり気を遣わずに相談できます。

ただし、作業内容や荷物の量によっては時間がかかるほか、運んでもらう際に荷物や建物の壁、床などを傷つけてしまう可能性があるので注意しましょう。

壁や床などを傷つけてしまった場合、自分で賠償責任を取る必要があります。

2.友達や会社の同僚

学生時代の友達や知人、会社の同僚といった知り合いに依頼するのも選択肢のひとつです。家族のケースと同様に引っ越し費用を抑えられるのはもちろん、スケジュールを合わせるだけで引越し日時を決められます。

一方で十分な装備やノウハウなどがないと苦労するほか、気心が知れた友人を除いて、自分のプライベートに干渉されて不快を感じる場合があります。

3.便利屋

家事代行や力仕事といった幅広い作業を依頼できる業者です。荷造りや運搬はもちろん、業者によっては不用品回収やハウスクリーニングも依頼できます。

加えて24時間対応や夜間の引っ越しも可能ですが、時間単位で請求するため、引っ越し業者よりも料金が高くなることがある点に注意しましょう。

あわせて遠方への引っ越しが対応できないところや、荷物の破損や紛失時の賠償責任保険に入っていない便利屋もあります。

引っ越しを手伝える便利屋に依頼する

4.引っ越し業者

引っ越しのプロである業者に荷物の運搬を手伝ってもらうのも依頼先のひとつです。荷物の量や間取りの広さなどによって変わりますが、単身世帯で2〜3人、家族世帯で3〜5人の作業スタッフが対応します。

迅速に対応してもらえるのはもちろん、万が一壁や床などが破損したときや、荷物を紛失してしまった場合、補償してもらえる業者があります。

便利屋と比べて費用は割高になるものの、依頼者自身が荷物の運搬を含めて手伝いをすれば、費用が安くなる業者もあるので、相談してみましょう。

運搬作業を手伝える引っ越し業者を探す

家族や友達などに引っ越し手伝いを依頼してもよい作業内容

家族や友達、会社の同僚、便利屋に引っ越しの手伝いを依頼するなら、引っ越し日の1〜2週間前にしましょう。自分で荷造りや家具・家電の運搬準備をするなか、引っ越し前日までに作業が終わらないと判断したときに相談することをおすすめします。

手伝いを依頼してもよい主な作業内容は、下記のとおりです。

1.梱包・荷造り

荷物の量が多くて、ダンボールの梱包が終わらないときに手伝いを依頼しましょう。

買い置きの洗剤や普段使わない調理道具など、引っ越し先に到着するまで使う予定がない荷物の梱包を依頼するのがおすすめです。

自分の洋服や本、CDなど、あまり人に見られたくないものは自分で梱包するようにしましょう。

2.家電や家具の運搬準備

冷蔵庫や洗濯機の水抜きをはじめ、テレビの電源コードを束ねたり、組み立て家具を解体するなど、引っ越し当日に家電や家具を運ぶ準備も依頼できます。

家族や友達、会社の同僚に依頼するときは、事前に取扱説明書や水抜きに必要な道具を用意しておきましょう。

3.荷物の搬出入と養生作業

ダンボールに入った荷物や大型の家具・家電の搬出入作業、養生作業を手伝ってもらうのもおすすめです。住んでいる人が多いほど荷物の量が増えるほか、家電や家具も大型になるため、作業が完了するまで時間がかかります。

住居によっては、荷物の搬出入や養生ルールに厳しいところがあるため、引っ越し当日のスケジュールは時間に余裕を持たせておきましょう。

4.旧居や新居の掃除

旧居の退去前や新居に入居する前に家族や友達、便利屋に部屋の掃除を依頼するのもおすすめです。引っ越し当日に荷物の搬出入作業をはじめ、旧居でのガスの閉栓や退去の立ち会いに集中できます。

荷物の搬出入作業が終わった後、すぐに掃除ができるようにマスクやほうき、雑巾といった掃除用具を用意しておきましょう。

5.荷解き

新居に到着して荷物の搬入作業が終わった後、ダンボールの荷解きや家具の組み立てなどの作業を依頼しましょう。

家族や友達、便利屋による荷解きをやっている間、依頼主は電気・ガス・水道の開通作業の立ち会いや近所への挨拶まわりができます。

ただし荷造りのケースと同様に、他人に見られたくないダンボールの荷解きは自分でやりましょう。

家族や友達に引っ越しの手伝いを頼む際に配慮すること

家族や友達に引っ越しの手伝いを依頼するとき、下記2点に配慮することが大切です。

1.相手に必要以上の負担をかけないこと

手伝ってもらう家族や友達に余計な手間や必要以上の負担をかけないようにしましょう。予めレンタカーを手配したり、家族や友達にやって欲しい作業内容をリストにまとめておいたりすると、スムーズに引っ越し作業が進められます。

加えて未然に相手とのトラブルを防ぐため、自分で見られたくない荷物や壊れると困るものは自分で取り扱うようにしましょう。

2.時間に余裕を持って作業を依頼すること

家族や友達に荷造りや荷物の搬出入作業を手伝ってもらうと、引っ越し業者と比べて作業時間が2倍以上かかります。引っ越し前後の予定は、できる限り時間に余裕を持たせたうえで依頼しましょう。

たとえば、依頼する前にダンボールやガムテープといった梱包資材を調達したり、不用品を処分したりすることが大切です。

引っ越しを手伝ってもらった家族や友達へのお礼

引っ越しの手伝いが終わったら、家族や友達にお礼をしましょう。

具体的なお礼の手段は、下記のとおりです。

1.謝礼金と交通費

友達や知人、会社の同僚などに手伝いを依頼したときは、謝礼金と交通費を封筒に入れて渡しましょう。

学生は3,000〜5,000円、社会人の友人や知り合いは5,000〜8,000円、上司や親戚は10,000円程度が目安です。交通費は旧居や新居が最寄りの駅までの運賃や、ガソリン代を支払います。

2.食事のごちそう

普段から仲の良い友達や家族には、食事をごちそうするのもおすすめです。お店で食事をごちそうするのはもちろん、人数が多ければ、自宅で出前を注文してごちそうする方法があります。

3.プチギフト

現金を渡すとかえって相手が恐縮してしまうため、商品券やギフトカード、お菓子などのプチギフトを送るのも選択肢のひとつです。

受け取った人が自由に商品を選べるほか、紅茶やクッキーといった日持ちがする食べものを渡すと、相手に賞味期限を気にするリスクも軽減できます。

引っ越し業者に手伝ってもらったほうがいいケース

家族や友達に引っ越しの手伝いを依頼しようとしても、万が一事故やトラブルが発生してしまうと、かえって時間と労力がかかってしまいます。

以下のケースに該当する場合、引っ越し業者に依頼するようにしましょう。

引っ越し業者に手伝いを依頼する

1.引っ越し日の1～2週間前になっても手伝う人がいないとき

単身者が引っ越す場合、荷造りや運搬、荷解きを手伝ってもらえる人がいないと、すべての作業を1人で行う必要があります。

引っ越し当日に自分を含む3名以上手伝う人がいない場合、遅くても引っ越し日の1〜2週間前までに業者に依頼しましょう。大型の家具や家電を含め荷物が多いときは、自分1人で行うのは避けたほうが安心です。

2.大型の家具・家電が多いとき

ベッドや洗濯機といった大型の家具・家電は重量があるほか、運搬中に落としてしまうと故障するリスクが高まります。日常生活に支障をきたさないためにも、大型の家具・家電が多いときは、無理をせず引っ越し業者に運搬を依頼しましょう。

加えて、エアコンの取り付けや取り外し作業も専門的な知識やスキルがないと難しいため、引っ越し業者に依頼したほうが無難です。少しでも費用を節約したい人は、大型の家具や家電のみ搬出入作業を依頼する方法もあります。

3.旧居や新居にエレベーターがないとき

現在の住まいや引っ越し先にエレベーターがないとき、引っ越し業者に手伝ってもらうのがおすすめです。

特にタンスや冷蔵庫といった大型の家具や家電を運ぶ際、作業中に共用部分にぶつけてしまい、荷物だけでなく、階段の手すりや蛍光灯を傷つけてしまう可能性があります。

玄関から物件の出入口までの通路がせまいとき、引っ越し業者ならクレーン車を使って搬出入作業を行ってもらえるでしょう。

4.自分で養生ができないとき

荷物の搬出入作業を行う前、部屋の壁や床、共用部分を傷つけないようにマットやパネルなどで養生作業を行います。養生をせずに荷物の搬出入作業を行うと、擦り傷やへこみができてしまい、退去時に修理費用がかかってしまうでしょう。

自分または家族や友達に養生作業の依頼ができなければ、引っ越し業者に依頼するのがおすすめです。

5.管理規約で自力での引っ越しが禁止されているとき

マンションやアパートの管理規約によっては、自力での引っ越しを禁止しているところがあります。運搬中にガラスを破損したり、他人にケガをさせてしまったりするリスクを避けるためにも、規約で禁止されているときは引っ越し業者に依頼しましょう。

自力での引っ越しを許可されているところでも、長時間エレベーターや駐車場を利用する場合、事前申請が必要なケースがあります。引っ越しが決まったら、早めに確認を取りましょう。

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