一人暮らしの住宅で大掃除をするときは、前もって「やることリスト」やスケジュールを考えておくのがオススメです。汚れが気になり始めると「あっちも、こっちも」となってしまいますが、完璧を求めすぎず、スムーズにこなしましょう。
この記事では一人暮らしの住宅で大掃除をするコツや、掃除の手順などを紹介していきます。
一人暮らしの大掃除を成功させる3つのコツ
一人暮らしの場合、「大掃除をするぞ!」と意気込むだけでは上手くいかないケースがあります。掃除する場所が多すぎてイヤになってしまったり、予定していた日程では終わらなかったりと、計画倒れにならないように注意しましょう。
また年末にまとめて掃除するのも大切ですが、基本は普段からこまめに掃除しておくことが大切。一人暮らしの場合は「完璧」を求めすぎず、週末にササっと掃除することを習慣化するのがオススメです。
【コツ1】すべての掃除を完璧に行おうとしない
一人暮らしの大掃除は、完璧を求めすぎないことが大切です。広い家を一人だけで掃除しようとすると、かなりの時間と労力を費やすことになってしまいます。
オススメなのは、大掃除のときは「普段はあまり掃除できていない場所」に限定すること。
普段から掃除機をかけているリビングなどは優先度を低めにして、お風呂や玄関、冷蔵庫などなどを重点的に掃除しましょう。
【コツ2】事前にスケジュール・やることリストをしっかり立てる
2つ目のコツは、掃除を始める前に「スケジュール」や「やることリスト」をしっかり立てることです。
一人暮らしの場合でも、住宅全体を掃除しようとするとかなりの時間と労力がかかります。無計画に大掃除をはじめてしまうと、1日ですべての掃除を終わらなくなったり、疲れて途中で嫌になったりしてしまいます。
一人暮らしの大掃除は数日に分けて行うことがベストです。1日目はキッチンだけ、2日目はお風呂と玄関など、無理のない計画を立てて掃除を行いましょう。
【コツ3】事前に掃除道具をそろえる
3つ目のコツは、掃除道具をそろえることです。細かい場所の掃除をしようとしても、道具がないとなかなかきれいにすることができません。
〈大掃除に必要な掃除道具〉
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大掃除の際は、上記のような道具をそろえておくと便利です。
どれもダイソーなどの100円ショップで購入できますので、足りないものはなるべくそろえておくことをおすすめします。
大掃除のおすすめ順番と掃除方法を場所別に紹介
スケジュールを立てて道具をそろえたら、少しずつ掃除をはじめましょう。大掃除では、キッチンや浴室などの水回りを特に時間をかけて行うことがポイントです。
水回りには水垢やカビが発生していることも多く、掃除に手こずるかもしれません。スムーズに作業を進めるためにも、最初に手順を頭に入れておきましょう。
ここでは、掃除の手順を「冷蔵庫→キッチン→浴室→玄関」の順番で紹介します。大掃除する時はこの順番で行うと効率がいいですよ。
掃除の前に片付けをしよう
早速掃除の手順を確認したいところですが、掃除の前に片付けを行いましょう。床に物がたくさん置いてあると、ゴミやホコリをうまく取り除くことができません。物は収納スペースにしまい、掃除がしやすい環境を整えましょう。
また物がたくさんあると、部屋が汚れる原因になります。片付けと合わせて簡単な断捨離も行い、いらない物や1年以上使用していない物は思い切って処分することをおすすめします。
【冷蔵庫】食品の断捨離をしよう
冷蔵庫の中は、食べ物のカスや漏れ出た飲み物などで意外と汚れています。また奥の方に入っていた食べ物や飲み物の賞味期限が切れていたり、腐っていたりすることも多いです。
【掃除に使用する道具】
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【掃除方法】
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冷蔵庫の掃除でのコツは、一旦中身をすべて外へ出して、食品の断捨離をすることです。ずっと使用していない調味料や賞味期限の切れた食べ物は処分して、冷蔵庫の中をすっきりとさせましょう。
また棚や飲み物が入っていたポケットには、ベタベタとした汚れが付着しがちです。できればアルコールスプレーなどで除菌をし、拭き掃除をすることをおすすめします。
【キッチン】重曹で油汚れを落とそう
冷蔵庫の掃除が終わったら、そのままキッチン全体の掃除を行います。
料理をしていない場合ははあまり掃除をする必要はありませんが、コンロを使用した料理をしている場合は、油汚れが広範囲に付着していると考えた方がよいでしょう。
【掃除に使用する道具】
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【掃除方法】
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油汚れなどの料理による頑固な汚れを除去するためには、重曹を使用した掃除方法が効果的です。空のスプレーボトルに重曹とぬるま湯を入れて作る重曹スプレーを吹きかけながら掃除をすると、固まったしつこい汚れも落としやすくなります。
またガス台周辺の油汚れは、メラミンスポンジでこすることで簡単に落とせます。しつこい汚れは重曹スプレーを吹きかけてしばらく放置した後で、メラミンスポンジでこすってみてください。
【浴室】黒カビ・水垢を除去しよう
キッチンの次は、浴室を掃除します。浴室は特に床が汚れやすく、カビや水垢が付着していることが多いです。掃除をする前に、黒や茶色の汚れがついていないか確認してみてください。
【掃除に使用する道具】
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【掃除方法】
カビを除去する方法
湯垢を除去する方法
水垢を除去する方法
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カビは一度発生してしまうと、なかなか取り除くことができません。カビを取り除くためには、塩素系カビ取り剤などの専用洗剤を使用して掃除を行うと効果的です。
塩素系カビ取り剤は直接手で触ったり、目に入ったりすると危険ですので、掃除をする際は必ず手袋やマスクを着用して換気を行いながら作業をしてください。
茶色っぽい湯垢を除去する場合は、重曹を洗剤代わりに使用することで落とせます。
湯垢は水道水に含まれるマグネシウムと石鹸の成分が化合したもので、酸性の性質を持っています。そのため弱アルカリ性の重曹で中性にすることで汚れが落ちるわけです。
汚れがなかなか落ちない方は重曹を振りかけた後で少し放置してみてください。ラップを上からかけるとより効果が期待できますよ。
【玄関】掃除機と水拭きできれいにしよう
大掃除では、普段はあまりきれいにする機会がない玄関の掃除も忘れずに行いましょう。
玄関には、泥や砂などの汚れが意外と多く落ちています。大掃除では玄関に出ているものを一度すべて片付け、拭き掃除を行うことが重要です。
【掃除に使用する道具】
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【掃除方法】
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靴箱の中も砂などのゴミがたくさん落ちています。玄関を掃除した後に靴箱の中の汚れが落ちると掃除が二度手間になってしまいますので、必ず靴箱→玄関の順番で掃除を行いましょう。
余裕があったら掃除したい場所
一人暮らしの場合、あまりたくさんの場所を掃除しすぎると、1日や2日ではおさまらなくなってしまいます。
なので基本的には前述した「冷蔵庫」「キッチン」「浴室」「玄関」の4か所で十分ですが、余裕があれば以下のような場所も掃除してみてはいかがでしょうか?
- 天井
- 壁・クロス
- 照明器具
- 換気扇
- 電子レンジ、ポットなど
- クローゼット
これらの場所も普段の掃除では手が届きにくいので、年末にまとめて掃除できるとかなり充実感があふれることでしょう。
天井・照明器具の掃除
空気中に舞ったホコリは、天井や照明器具に付着して溜まります。年末の機会に掃除するのがオススメです。
天井は、フローリング用のフロアワイパーなどを使って、まんべんなく拭き掃除するだけでOK。水で濡らした雑巾か、市販のお掃除シートを使いましょう。
照明器具の掃除も、水拭きで大丈夫です。脚立を使って作業する場合は、落下しないように注意しながら、サッと全体を拭き掃除しましょう。
壁・クロスの掃除
壁やクロスを掃除する場合は、アルカリ性洗剤をつかって拭き掃除をするのがオススメです。
壁やクロスにつきやすい汚れは、「油汚れ」「ヤニ」など。これらの汚れは酸性なので、重曹水やセスキ水で落としやすいのです。
クロス用の洗剤か、重曹水などを使ってまんべんなく水拭きしましょう。仕上げの乾拭きもお忘れなく。
換気扇の掃除
換気扇はキッチンや浴室、トイレなどいろんな所に設置されていますが、なかなか普段は掃除しにくい場所です。年末の大掃除で余裕があれば、取り外して掃除しましょう。
キッチンの場合は油汚れが固まって、粘土状の汚れに変質します。また浴室やトイレは湿気がたまりやすいので、気づけばカビの温床になっていることも。
もし換気扇の取り外しが難しければ、フィルター掃除をするだけでもだいぶ違います。
電子レンジ・ポットなどの掃除
電子レンジやポット・ケトルなど、キッチンの小物を掃除するのもオススメ。調理器具はなるべく清潔に保ちたいですよね。
電子レンジは重曹水を使った拭き掃除や、濡れ雑巾をチンするだけのカンタンお手入れでOKです。
電気ポットやケトルの場合は、水道水のカルキやミネラルが内側にこびりついています。これらの汚れはアルカリ性なので、酸性のクエン酸を混ぜた水を沸かしてお手入れしましょう。
クローゼットの掃除
クローゼットは湿気が溜まりやすい場所です。長く放置していると、クローゼットの内側や衣服にカビが生えてしまいます。
大掃除の機会に、いらない服を処分して、クローゼットの中を掃除しましょう。アルコールを使った拭き掃除がオススメです。
また掃除をしたあとも、クローゼットの扉を開けて定期的に換気することを心がけましょう。
おすすめの掃除道具
ここまで、一人暮らしの方が行うべき大掃除の順番や方法について紹介してきました。ここからは大掃除を行う際に準備しておきたい掃除道具を紹介していきます。
- 雑巾や布巾
- 重曹やセスキ炭酸ソーダ
- クエン酸
- 空のスプレーボトル
- 使い古した歯ブラシ
- メラミンスポンジ
- スポンジや掃除用ブラシ
- ゴム手袋
この中で買うときに困るのは重曹やセスキ炭酸ソーダ、クエン酸、メラミンスポンジあたりではないかと思います。それぞれのおすすめ商品を紹介するので、是非参考にしてください。
重曹のおすすめ商品
重曹のおすすめ商品はこちら。重曹の激落ちくんの特徴はなんといってもその安さ。約400円と手に取りやすい価格な上に1kgと余裕のある分量が入っているので、これ一つ買っておけば間違いありません。
界面活性剤不使用なので、ペットを飼っている方でも問題なく使用できます。
セスキ炭酸ソーダのおすすめ商品
こちらは重曹と同じ「激落ちくん」シリーズのセスキ炭酸ソーダです。 重曹と同じく大容量なので、家中の掃除をこれ一つで行うことができます。
セスキ炭酸ソーダは重曹よりアルカリ性が強いので、なかなか取れない汚れがある方はこちらを選ぶのをおすすめします。
クエン酸のおすすめ商品
こちらも重曹、セスキ炭酸ソーダと同様「激落ちくん」シリーズのクエン酸です。こちらはクエン酸の粉末が400g入っており、400mlのスプレーボトルを約40本分作れる分量となっています。
クエン酸は重曹やセスキ炭酸ソーダと違い酸性です。落とせる汚れが変わってくるので一つ持っておくことをおすすめします。
メラミンスポンジのおすすめ商品
こちらは「激落ちくん」シリーズのメラミンスポンジです。カットされた40片のメラミンスポンジが入っており、たくさんスポンジを消費する大掃除にうってつけの商品です。
家中さまざまな汚れに使うことができるので、多めに買っておいても邪魔になりません。
大掃除の負担を減らすために普段から掃除しよう
この記事では、一人暮らしの大掃除について紹介しました。一人暮らしの部屋はそれ程広くないため掃除をする場所も狭いですが、一度にすべての掃除を済ませようとすると思ったよりも大変です。
大掃除の負担を減らすためには、普段から目に見えているところだけでも掃除をすることが重要です。一人暮らしの部屋の大掃除をする際は、「完璧を求めすぎない・計画を立てる・掃除道具を用意する」の3つのコツを意識して取り組んでみてください。