玄関タイルの汚れがなかなか落ちなくてお困りではありませんか?
玄関は砂や泥など、外から持ち帰ってきた汚れがたまりがちな場所。タイルの材質によっては奥まで汚れがこびりつき、頑固な汚れになってしまうこともあります。
この記事では正しいタイル掃除の方法と、それでも落ちない頑固な汚れを落とす方法を紹介します。
玄関タイルが汚れる4つの原因
玄関のタイルが汚れる原因は、大きく分けて次の4つです。
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砂や泥などは、最も玄関に溜まりやすい汚れです。とくに雨の日は、土が水分を含んで柔らかくなるので、靴に付着しやすくなります。また乾いた後も、乾燥した泥がパラパラと落ちることもあるので注意しましょう。
意外かもしれませんが、花粉やPM2.5、排気ガスなどもタイルが汚れる原因になります。ドアの開閉時に舞い込んできた花粉やPM2.5、排気ガスなどが、タイルの表面に蓄積していくのです。
また玄関タイルの汚れを放置したままにすると、湿気が上がったときにカビの養分となってしまいます。目地部分に黒ずみがあったら、カビ対策をしましょう。汚れを放置しないこと、そして雨に濡れた靴や傘を放置しないことが大切です。
毎日の掃除方法
玄関タイルを掃除するときの基本は、「こまめな掃き掃除・拭き掃除」です。
掃き掃除はできれば毎日やるのが理想ですが、最低でも週1回掃除できれば問題ありません。月に1回は、洗剤などを使ってブラシ掃除や拭き掃除をするのがおすすめです。
軽い掃き掃除は週に1回
玄関タイルは、できれば毎日、最低でも週に1回のペースで掃き掃除をしましょう。普通のホウキとちりとりで問題ありません。
タイルの掃除をする前に、玄関に置いてある傘立てや靴などを移動させておくのがコツです。傘立てなどを置きっぱなしにしていると、壁との隙間などに溜まったホコリ・汚れを掃除できません。
タイルの掃除をするときは、ホウキのブラシ部分がしっかり目地に入り込むようにしましょう。目地部分には汚れが詰まりやすく、放置するとこびりついてしまうこともあります。
しっかり拭き掃除は月に1回
月に1度は掃き掃除だけでなく拭き掃除を行いましょう。
泥や花粉などの汚れは固着しやすく、蓄積していくと黒ずみになります。拭き掃除でタイルの表面に付着した汚れをしっかり落とすことで、汚れがこびりつくのを予防することが大切です。
拭き掃除をする際は、玄関に出ている物を全てどかし、端まで丁寧に拭くようにしましょう。もし拭き掃除を行っても落ちない汚れがあれば、洗剤やメラミンスポンジをあわせて使うのがオススメです。
タイルの素材・表面の凹凸に注意しよう
玄関に使われるタイルには、いくつか種類があります。おもに以下の種類が代表的です。
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磁器タイル、せっ器タイル、陶器タイルの3種類は、いずれも「セラミック系」の素材のタイルです。とくに磁器タイルは吸水率が低いたく固いため、掃除がしやすいことで、床用タイルに向いています。
しかし大理石の場合は、石材としてはかなり柔らかい素材です。水や汚れが、石の細孔に入りとシミになります。加えて酸性・アルカリ性に弱く、洗剤やレモンなどの果汁が落ちるだけで変色することも。大理石を掃除する場合は、強くこすったりせず、柔らかいタオルなどで拭き掃除をする程度にとどめておいてください。
またタイル表面の仕上げにも着目しましょう。ザラザラ・凹凸の多い玄関タイルには、こまかな溝に汚れが溜まりやすいので、ブラシや重曹を使った掃除が効率的。
一方でツルツルした表面の玄関タイルは、「メラミンスポンジ」というデコボコしたスポンジを使うと、簡単に汚れを落とすことができます。
きれいな玄関を保つ掃除方法・手順
【毎日~週に1回】掃き掃除の方法
ホウキとちりとりで掃き掃除をして、日頃から汚れを掃除しましょう。土や砂ぼこりをホウキで残らないように掃くことで、床に汚れが溜まりにくくなります。
床についている乾いた泥や目地に入り込んだ汚れは、ブラシの先端で突いて砕くと掃きやすくなります。
細かいホコリや溝に溜まって取れない掃きにくいゴミは、掃除機を使うといいでしょう。先端がブラシになっているヘッドを取り付けると、取りにくい汚れをこすりながら掃除できます。
【月に1回】拭き掃除の方法
掃き掃除をしても、小さな汚れが残ってしまうこともあります。汚れが蓄積すると黒ずみになってしまうため、拭き掃除をして徹底的に掃除するといいです。
用意するものは少なく、以下の2つ。
- 水の入ったバケツ
- きれいな雑巾
汚れた雑巾を使用すると、前からついていた汚れやニオイが床に残ることがあります。使用するのは、使用頻度の少ないきれいな雑巾にしましょう。
掃除方法も簡単で、以下です。
- 玄関にあるものを動かす
- 雑巾を濡らしてよく絞る
- タイルを拭く
まずは玄関にあるものを動かして、隅々まで掃除できるようにしましょう。またタイルがツルツルしている場合は、この方法だけで十分にきれいになります。
玄関のタイルがザラザラ・凹凸の多い場合は、雑巾だけでは溝の汚れが取れないことも。その場合、デッキブラシなどを使うと便利です。
デッキブラシでこすることで、溝に溜まっている汚れを落とすことができます。掃除方法も簡単で、雑巾で拭いたあと、ブラシで擦り、再度雑巾で拭くだけです。
タイルの素材が大理石の場合、水での拭き掃除はなるべく避けましょう。もし拭き掃除を行うときは、柔らかいタオルを水につけて固く絞ってから拭きます。このとき、軽くこする程度にとどめることがポイントです。
ちょっとひと手間加えるならアルカリ電解水
拭き掃除を行うとき、アルカリ電解水を使うことで、より掃除の効果が期待できます。
アルカリ電解水は、汚れを分解し、浮かすことができる洗浄力の強い液体です。水での拭き掃除を行う前に汚れを分解させることで、拭くときに汚れが取りやすくなります。
アルカリ電解水を使って拭き掃除を行うときは、雑巾にスプレーして拭きます。タイルに直接かけて必要以上濡らすことはありません。
黒ずみやカビなど頑固汚れには洗剤を使って対処
黒ずみやカビなどの頑固な汚れには、洗剤やお掃除アイテムを使って掃除しましょう。タイル掃除に使える洗剤・お掃除アイテムは次の通りです。
- 重曹
- セスキ炭酸ソーダ
- ウタマロクリーナー
- オキシクリーン
- メラミンスポンジ
「重曹」や「セスキ炭酸ソーダ」は、アルカリ性で、玄関に付く汚れのほとんどは酸性です。酸性の汚れとアルカリ性の洗剤が中和することで、タイルから汚れが落ちていきます。これら2つは、天然由来の無機質成分を素材にしているので、環境への負担がすくないです。
「ウタマロクリーナー」や「オキシクリーン」は無機質ではありませんが、より頑固な汚れを落とすことができます。「ウタマロクリーナー」は中性洗剤で、手や肌に優しい洗剤です。「オキシクリーン」や塩素系漂白剤で、洗浄力・漂白力が強く、殺菌効果もあります。
「メラミンスポンジ」はきめ細かいスポンジです。磨くだけで汚れを落とすことができます。研磨効果があり、汚れを削り落とせるアイテムです。消しゴムのように、こするとカスが発生するのも特徴。
重曹を使った掃除方法
「重曹」のアルカリ性成分が汚れに作用し、こびりついた汚れもきれいに落としてくれます。また重曹は粒子が大きく、水に溶けにくいため、研磨作用もある優れモノです。でこぼこしたタイルの奥などの汚れまでしっかりと取り除けます。
重曹を使って掃除する人は以下のものを用意しましょう。
【必要な道具】
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凹凸のあるザラザラしたタイルは、デッキブラシがあるば汚れを掻き出すことができ、きれいになります。一方でツルツルとしたタイルなら、モップがあれば十分です。
【掃除手順】
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まずは粉のままの重曹を玄関タイルにまくとき、少しずつかけて、ブラシやモップこすりいきましょう。一度に多くの重曹をまいてしまうと、こすった後の拭き取り作業が大変になってしまいます。
玄関に水を流せる場合は、タイルに水を直接かけて洗い流します。水をたくさん使いたくない、洗い流せない場合は、濡れ雑巾を使用して重曹を拭き取りましょう。
乾拭きで水分を取り除いた後は、ドアや近くの窓を開けてしっかりと乾燥させてくださいね。
掃除した後、床が白っぽいときの対処法
重曹は乾くと白っぽく跡が残ってしまうことがあります。タイルが白っぽくなったら、重曹が完全に拭き取られていないのが原因です。
タイルが白っぽくなったときは、「クエン酸」がおすすめ。重曹のアルカリ性とクエン酸の酸性が中和し、タイルに残った洗剤を溶かします。
スプレーボトルに、お湯(30℃~40℃)100mlとクエン酸を小さじ1杯入れて「クエン酸水」を作ります。
「クエン酸水」ができたら雑巾にスプレーしてタイルを拭き、最後に水拭きして終わりです。最後の水拭きは、クエン酸が残らないように意識して拭きましょう。
セスキ炭酸ソーダを使った掃除方法
「セスキ炭酸ソーダ」も玄関のタイル掃除に効果的です。「重曹」よりもアルカリ性の力が強く、洗浄力が強め。また水に溶けやすいのが特徴で、スプレーにして掃除します。
セスキ炭酸ソーダを使って掃除するには以下のものを用意しましょう。
【必要な道具】
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掃除をする前に、用意した空のスプレーボトルに水とセスキ炭酸ソーダを入れましょう。スプレーボトルを振り、セスキ炭酸ソーダと水を混ぜることで「セスキ水」の完成です。
準備ができたら、以下の掃除手順に従って掃除しましょう。
【掃除手順】
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作った「セスキ水」を汚れに吹きかけ、5分程度放置することでしっかりとアルカリ性と汚れを中和させます。放置したあとは、デッキブラシ・モップで汚れをこすり落とし、水で流すか濡れた雑巾で拭き取っていきましょう。
最後に乾拭きして水分を取り除き、水気がなくなるまで乾燥させれば完了です。
ウタマロクリーナーを使った掃除方法
「ウタマロクリーナー」は、汚れに吹きかけて雑巾で拭くだけなので、手軽に掃除したい方にもぴったりの方法です。
以下のものを用意するだけで、掃除ができます。
【必要な道具】
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水拭きようと乾拭きよう1枚ずつ用意しましょう。乾拭きのとき、水拭きで汚れを取り除いた雑巾を使うと、再度床に付くことがあります。2枚あることできれいに仕上がります。
用意ができたら、以下の手順に従って掃除しましょう。
【掃除手順】
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ウタマロクリーナーを直接スプレーした後、5分程度放置するのがポイントです。水で濡らした雑巾で拭き掃除をした後は乾拭きも行い、水気をしっかり取り除きましょう。
オキシクリーンを使った掃除方法
「オキシクリーン」は他の洗剤のなかでも洗浄力・漂白力が強力で、殺菌効果もある優れモノです。
オキシクリーンは使い道が多く、タイル掃除の場合は「オキシペースト」がおすすめ。オキシクリーンと重曹をお湯に溶かしたオキシペーストは、洗浄効果を汚れにしっかりと浸透させていきます。
オキシペーストでの掃除に必要なものは以下です。
【必要な道具】
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オキシクリーンと重曹とお湯を混ぜて、「オキシペースト」を作ります。もしオキシクリーンと重曹を混ぜてもペースト状にならない場合は、小さじ1杯ずつ水を足しましょう。しっかりと混ざって、トロっとしたペーストになったら完成です。
準備ができたら以下の手順で掃除しましょう。
【掃除手順】
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ペーストを塗ったあと1時間ほど放置することで、黒ずみ汚れに成分が浸透し、汚れが落としやすくなります。放置したあとは、水で濡らした雑巾で拭き取りましょう。
また乾拭きで、水気と洗剤をタイルから取り除くことがポイントです。最後に、しっかりと乾燥させるのも忘れずに行ってくださいね。
メラミンスポンジを使った掃除方法
「メラミンスポンジ」は、水に濡らしてこするだけで簡単に汚れを落とすことができる優れものです。メラミンスポンジは洗剤を使わないため、他の掃除方法と比べてラクです。
メラミンスポンジは硬い素材です。タイルよりは柔らかいので使えますが、まれにこすったものの表面を傷つけてしまうことがあります。メラミンスポンジをはじめて使用する際は、タイルの目立たないところで試してみて、問題ないかどうかを確認してから使ってくださいね。
メラミンスポンジを使って掃除するときは、以下のものを用意しましょう。
【必要な道具】
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メラミンスポンジは、ダイソーなどの100均でも購入できますよ。カッターやハサミでサイコロのように切ることで、使いやすくなり、おすすめです。
また前述したように、メラミンスポンジは消しゴムと似て、こするとカスが発生します。汚れが取れたとしても、カスが残ってはきれいになりません。カスを掃除するために掃除機かホウキを玄関付近においておくと掃除がスムーズです。
用意ができたら、以下の手順で掃除しましょう。
【掃除手順】
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雑巾を使って水拭きした後、落としきれなかった汚れをメラミンスポンジで取り除きましょう。メラミンスポンジで掃除するとき、「円」を描くようにこするのがコツです。多方面から汚れを削り落とすことができます。
タイル掃除が終わり、乾燥させてからメラミンスポンジのカスを掃除しましょう。掃除が終わった直後はカスにも水分が含まれています。水分が含んだカスは床にこびりついてしまうため、すこし放置して乾燥させてから、掃除しましょう。
タイルになるべく汚れを溜めない方法
帰宅時に靴の汚れを落とす、玄関マットを敷く
帰宅時、靴についた汚れを落としてから玄関に入ることを習慣付けましょう。外で歩くと、靴の裏に泥などの汚れが付き、家に持ち込まれます。
玄関マットを敷くのもオススメ。外から帰宅したときに、靴をこすりつけるだけで簡単に泥などの汚れを落とせえうので楽です。
雨などの日は、土などの汚れが水分を含み泥になり、軽く払っても落ちません。さらに濡れた靴のまま玄関に入ると、汚れと水分が原因で、カビが発生することも。マットは汚れだけでなく、水分も落としてくれるのでいいですね。
またお手入れも楽です。1週間に1回、玄関マットを叩いて汚れを落とすだけ。月に1回ホウキで掃いたり、掃除機で汚れを吸うのもいいですね。素材によっては丸洗いができるのもあります。
タイルコーティングを施す
タイルにコーティングをすることで、表面に薬剤の膜ができるので、撥水効果が得られます。水や汚れをはじくのでタイルに染み込まず、軽く拭き取るだけで汚れを落とすことができ掃除が楽です。
またタイルの表面の凹凸にコーティング剤が入り込んで隙間が埋まることで、汚れが溜まりにくくなります。
タイルコーティングを行うには、しっかりと汚れを落としてから行いましょう。もし汚れが付いたまま行うと、コーティング剤がタイルに完全密着しないため、剥がれてしまうことも。
プロに施工してもらうことで、タイルとコーティングをしっかり密着させることができ、効果を長持ちさせることができるでしょう。
玄関タイルの掃除で大活躍!おすすめグッズを紹介
玄関タイルを掃除するときに、あると便利なおすすめグッズを紹介します。
道具をうまく活用して、玄関のタイルをピカピカに掃除しましょう。
アズマ 玄関タイルブラッシングスポンジ
アズマの「玄関タイルブラシスポンジ」は、スポンジに長い棒があり立ったまま玄関タイル掃除ができるアイテムです。しゃがんでの掃除が大変と感じる方におすすめです。
洗剤を使用しなくても、水をつけて軽くこするだけで汚れが落ちます。汚れが気になったときに使える便利なお掃除グッズです。
アズマ 玄関掃除用スポンジ
アズマの「玄関掃除用スポンジ」は、「玄関タイルブラッシング」と同じで
水に濡らすだけで汚れを落とせます。「玄関掃除用スポンジ」は、スポンジに長い棒ではなく、とってがついているのが特徴です。
汚れを掃くブラス繊維と、汚れを吸着する繊維が使われており、それ程力を入れず軽くこするだけで、簡単に黒ずみ汚れも除去できます。
水だけで落ちない場合は、重曹水やセスキ炭酸ソーダのスプレーを合わせて使用するとさらに効果を感じられますよ。
ビアンコジャパン タイルクリーナー
ビアンコジャパンの「タイルクリーナー」は、頑固なタイルの汚れを落ちやすくするタイル専用の酸性洗剤です。
タイルの目地に詰まった汚れの除去に特に効果があり、色々な方法を試しても汚れが落ちないとお悩みの方におすすめです。
使い方は簡単で、洗剤をスポンジや雑巾に含ませタイルに塗り、こすって汚れを落とします。最後に水洗いと乾拭きで完了です。
目地に詰まった汚れは、タイルクリーナーと使い古した歯ブラシなどの細いブラシで掃除してみてくださいね。
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