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窓サッシについたカビを掃除する方法|素材を傷めない安全な落とし方も紹介

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最終更新日: 2023年01月31日

いつの間にか生えている窓サッシのカビ。毎日目にする部分なので、できるだけ早くカビを取り除いてしまいたいものですよね。

「サッシに生えたカビはどのように落とせばいいの?」「素材が傷みそうだけど大丈夫?」という方のために、この記事ではサッシのカビの基本的な掃除方法や、素材を傷めない安全な落とし方を紹介します。

窓サッシについたカビを掃除する方法

サッシのカビ取り方法
サッシのカビ取り方法

窓サッシについたカビの掃除方法を解説します。

軽度なカビには住宅用の中性洗剤を使い、頑固なカビには塩素系漂白剤と片栗粉を使った掃除方法が効果的です。

カビは正しい方法で取らないと、余計に繁殖させてしまう可能性も。掃除のポイントを押さえて、カビをきれいさっぱり取り除きましょう。

共通して用意するもの

窓のサッシのカビ取りで基本的に必要なものは以下の通りです。

【用意するもの】

  • 雑巾
  • ゴム手袋
  • マスク
  • ゴーグル

作業の安全性に関わるものもあるため、どの掃除方法でも上記の4つは必要です。雑巾は家にある不要な布で代用可能なので、捨てる予定の衣服がある場合は活用するとよいでしょう。

カビ掃除をするときは、洗浄剤が手につかないようにゴム手袋を使うようにします。また強いにおいが発生するため、気管支を守るマスクや粘膜を守るゴーグルも用意しましょう。

用意しないまま掃除すると、洗剤をかぶって手が荒れてしまったり、においを吸いこんで体調が悪くなってしまったりします。

大きな汚れやホコリを落とす

まずは、サッシに溜まった汚れやホコリを大まかに落としていきます。必要なのは以下の物です。

【用意するもの】

  • 雑巾
  • 歯ブラシや爪楊枝

掃除の手順は以下の通りです。

【掃除の手順】

  1. 雑巾を固く絞って拭く
  2. 歯ブラシや爪楊枝を使って細かい部分の汚れやホコリを取る

水を含ませた雑巾でサッシのカビを拭いていくのですが、雑巾は固く絞った物を使うようにしてください。固く絞らないと水分が残ってしまい、次に使う洗剤の効果を薄めてしまいます。

細かいところの掃除は歯ブラシや爪楊枝を使って、汚れをかき出すようにして行いましょう。

軽度なカビの掃除方法【住宅用中性洗剤】

ウタマロクリーナー 400ml
ウタマロクリーナー 400ml

サッシに生えた軽度のカビは住宅用中性洗剤を使って落とすことができます。

軽度な状態とは、ゴムパッキン全体まで広がっていないときや、アルミサッシ部分だけに発生しているときです。

中性洗剤ならアルミ素材も傷めずに掃除することが可能ですよ。

軽度のカビを取るときは以下の掃除道具を用意しましょう。

【用意するもの】

  • 住宅用中性洗剤
  • 雑巾

準備ができたら、以下のステップでカビを落としていきます。

【掃除の手順】

  1. 住宅用中性洗剤をカビにまんべんなく吹きかける
  2. 5分間放置する
  3. 水を含ませて固く絞った雑巾で拭く

住宅用中性洗剤は食器用洗剤を薄めたものでも代用できます。

代用する場合はスプレーボトルに移し替えると、カビに効果的に洗剤を吹きかけることができるのでおすすめです。

頑固なカビの掃除方法【塩素系漂白剤+片栗粉】

カビキラー 本体 400g
カビキラー 本体 400g

長年掃除をしていない箇所に発生した頑固なカビは、住宅用中性洗剤で落とすのは難しいでしょう。

頑固なカビには「カビキラー」などの塩素系漂白剤と片栗粉を使ったパック洗いがおすすめです。

掃除に必要な道具類は以下の通りです。

【用意するもの】

  • 塩素系漂白剤:20~30ml
  • 片栗粉:大さじ2
  • 割り箸
  • ラップ
  • 雑巾

以下のステップで漂白剤パックを作り、カビに塗布します。

【掃除の手順】

  1. 片栗粉と塩素系漂白剤を器に入れて箸で混ぜる
  2. 1をサッシに塗る
  3. 2の上にラップをする
  4. 30分放置する
  5. 仕上げに雑巾で水拭きする

片栗粉大さじ2に対して塩素系漂白剤を20~30ml加えたものを混ぜて、ペースト状になるまで練り混ぜていきましょう。

できあがったペーストをサッシに生えたカビ部分に塗り、上からラップをします。

30分放置した後、雑巾で洗剤と汚れをしっかりと水拭きしましょう。

汚れを落とした後はエタノールで殺菌しよう

パストリーゼ77 スプレーヘッド付 500ml
パストリーゼ77 スプレーヘッド付 500ml

カビ汚れが落ちたことで安心して終わってはいけません。このまま放置しては、すぐにまたカビが発生してしまいます。汚れを落とした後は、殺菌をしてカビ予防の処置をしておきましょう。

殺菌に必要な道具は以下の2つです。

【用意するもの】

  • 消毒用エタノール (消毒用アルコール)
  • 雑巾

エタノールを使った殺菌の手順は以下の通りです。

【殺菌の手順】

  1. 消毒用エタノールを雑巾に含ませる
  2. 1でサッシを拭く

無水エタノールよりも、消毒用エタノールの方がカビ菌に効果を発揮します。無水エタノールしか無い場合には無水エタノールと水を8:2になるように混ぜましょう。

また消毒用エタノールがスプレータイプになっている場合は、気になる部分に直接吹きかけて、乾いた雑巾で拭く方法でもOKですよ。

サッシのカビを安全に取る方法

サッシのカビを安全に取る方法
サッシのカビを安全に取る方法

窓サッシのカビを落とすときに刺激性の強い塩素系漂白剤ではなく、身体に安全なものを使ってキレイにしたい人もいるでしょう。特に小さな子どもやペットがお家にいると、安全性にはこだわりたいですよね。

ここでは、安全性が高いものを使ったカビの落とし方をご紹介します。必要な道具や手順を紹介するので、手順を見ながらサッシのカビをキレイにしましょう。

重曹を使った掃除方法

重曹の激落ちくん 粉末タイプ 1kg
重曹の激落ちくん 粉末タイプ 1kg

まだカビがつき始めたばかりの状態ならば、重曹を使って落とすことができます。

重曹を使った掃除は次の2通りの方法があります。

  • 重曹+クエン酸を使った方法
  • 重曹+酸素系漂白剤を使った方法

比較的軽めのカビ汚れには「重曹+クエン酸」を使う方法がいいでしょう。ちょっと頑固なカビ汚れは「重曹+酸素系漂白剤」を使った掃除方法がおすすめです。

重曹+クエン酸を使った方法

クエン酸の激落ちくん 粉末タイプ 400g
クエン酸の激落ちくん 粉末タイプ 400g

まずは、重曹+クエン酸を使った方法です。まずは以下の道具を準備しましょう。

【用意するもの】

  • 重曹
  • クエン酸
  • 雑巾
  • ボウル

サッシのカビ汚れを落とすステップは以下の通りです。

【掃除の手順】

  1. 重曹とクエン酸を1:1の割合で混ぜる
  2. 1をカビが生えている部分に振りかける
  3. 水を少量かける
  4. 30分間放置する
  5. 雑巾で水拭きする

重曹とクエン酸を混ぜたものを振りかけるときは、均等にかけるようにしてください。偏ったかけ方はカビ汚れの落ち方にムラができる原因となります。

重曹とクエン酸に水をかけることで発生した泡には、カビ汚れを落とす力があります。泡の力でカビが浮いてきたら、しっかりと雑巾で拭きとりましょう。

最後にエタノールで除菌をしておけばカビの再発防止に有効なので、除菌作業もまとめて行うことをおすすめします。

重曹+酸素系漂白剤を使った方法

オキシクリーン 1500g
オキシクリーン 1500g

窓のサッシに付いた頑固なカビには、重曹+酸素系漂白剤の組み合わせが最適です。

【用意するもの】

  • 重曹
  • 酸素系漂白剤 (オキシクリーンなど)
  • ぬるま湯
  • ラップ
  • 割り箸
  • 雑巾

重曹と酸素系漂白剤を使ったカビ取りは以下の手順で行います。

【掃除の手順】

  1. 重曹・酸素系漂白剤・ぬるま湯を2:2:1の比率で混ぜる
  2. 1をカビの上に塗り、ラップをする
  3. 20分〜1時間放置する
  4. 最後に水拭きをする

重曹・酸素系漂白剤・ぬるま湯を混ぜるときには、ドロっとしたペースト状になるように、ぬるま湯を少しずつ入れて調整してください。

ペーストが蒸発すると効果が薄れます。必ず上にラップをかぶせて蒸発を防ぐようにしましょう。

スチームクリーナーを使った掃除方法

Sandoo スチームクリーナー 350ml SC1110
Sandoo スチームクリーナー 350ml SC1110

サッシのカビ掃除にはスチームクリーナーを使った掃除方法も効果的です。

洗剤の使用による素材の傷みが気になる方にもおすすめの方法ですよ。

スチームクリーナーを使った掃除で必要な道具は以下の2つです。

【用意するもの】

  • スチームクリーナー
  • 雑巾

スチームクリーナーを使ったカビ取りは以下の手順でおこなってください。

【掃除の手順】

  1. スチームクリーナーのスイッチを入れる
  2. カビの部分にスチームクリーナーを当てて掃除する
  3. 乾拭きする

スチームクリーナーは100℃の高温スチームが出るので、カビ菌や雑菌を除去する効果があります。ホコリなどの汚れもまとめて取ってくれ、除菌と掃除を一緒にできるので便利です。

しかし、スチームクリーナーを使ったままでは湿気が残ってカビがまた繁殖してしまいます。雑巾を使った乾拭きを行い、しっかりと乾燥させるようにしてくださいね。

サッシが木枠の場合はエタノールで掃除する

木製のサッシにカビが生えてしまった場合、木材を傷めてしまう可能性があるためカビ取り剤や漂白剤を使うのはNGです。

木のサッシにカビが生えた場合は、エタノールで掃除しましょう。

【用意するもの】

  • エタノール
  • 雑巾

掃除の手順は以下の通りです。

【掃除の手順】

  1. 雑巾にエタノールを含ませる
  2. カビている部分を拭き取る
  3. 1時間程度乾かす

長い間放置されたカビだと奥深くまで根を張っていて、汚れが取りきれないこともあります。早めの処置を心がけてくださいね。

拭き取った後は乾燥させて水分を飛ばし、カビの繁殖を防ぎましょう。

サッシのカビを掃除する際の注意点

サッシのカビを掃除する際の注意点
サッシのカビを掃除する際の注意点

サッシのカビを掃除するときには、いくつか頭に入れておいて欲しい注意点があります。

間違った掃除方法は身に危険を及ぼしたり、カビが再繁殖したりする原因になるため、掃除前にしっかりと確認しておきましょう。

塩素系漂白剤とエタノールを混ぜて使わない

カビを落とすために塩素系漂白剤を使う場合、エタノールと混ざらないよう十分に注意してください。塩素系漂白剤とエタノールが混ざると、有毒なガスである「クロロホルム」が発生します。

麻酔として使われているクロロホルムですが、目や粘膜のほか神経や心臓などにも悪影響を及ぼし、たくさん吸うと命を危険に晒してしまうことも。

自分の命を守るためにも、使用するときはサッシに塩素系漂白剤の成分が残っていないことを確認してから、エタノールで消毒しましょう。

水拭きや酢の使用は逆効果

サッシのカビ取りでやってしまいがちな次の例は逆効果を及ぼします。

  • 水拭きだけで済ませる
  • 酢を使って掃除する

カビは水分があるとすぐに繁殖してしまいます。そのため、水だけで拭くとカビが繁殖するための環境を与えてしまっている状態です。水拭き後にさらにカビが繁殖していることもあるので、必ず記事の前半で紹介した方法で掃除しましょう。

酢で掃除する方法は、酢が持つ殺菌作用が期待できるため、一見効果的に思えます。しかし、酢は黒カビにとって栄養源。酢で掃除し続けるとカビが広がってしまうので、サッシの掃除には使うのはおすすめできません。

サッシのカビ掃除に適した時期

窓サッシ
サッシのカビ掃除に適した時期は年に2回存在

サッシのカビ掃除には適した時期があります。

年に2回のタイミングを押さえて、効率的にカビを除去しましょう。

梅雨もしくは冬が適期

サッシのカビ掃除の適期は「梅雨」「冬」の年2回です。

梅雨は雨が多く湿度も高いため、カビが発生しやすい時期です。

また冬は室内と外気温の温度差によって窓に結露が発生し、水分がサッシに溜まります。そのため空気は乾燥しているにも関わらず、カビの繁殖には好環境なのです。

繁殖中はカビ胞子が発生し続けるため、喘息やアレルギーの原因になることも。できるだけ早い対処が必要です。

カビにとって過ごしやすい条件が整っている梅雨や冬に、カビは素材の内部まで成長していきます。この時期にカビを繁殖させないよう、サッシをよく見て、見つけたらすぐに掃除する習慣を付けましょう。

サッシのカビを予防する方法

サッシのカビを予防する方法
サッシのカビを予防する方法

カビができてからしっかり対処することはとても大切です。ただ、それと同じくらい予防することも重要と考えてください。日頃から予防策を施しておくことで、カビが繁殖するリスクを抑えることができます。

以下では、カビを予防する方法について解説します。紹介する予防方法を参考にし、ケアを習慣にしましょう。

カビが好む環境にしないことが大切

カビを防ぐためには、以下の環境にしないことが大切です。

  • 温度20〜28℃:28℃が最も活発になる
  • 湿度60%以上:80%以上になると活発になる
  • ホコリや汚れ、髪の毛、塗料などの栄養分
  • 酸素

上記の条件がそろうことによって、カビはどんどん繁殖していきます。しかし、温度や栄養分、酸素は人間も必要なため、条件に当てはまらない環境にするのは難しいです。

しかし湿度であれば、ある程度のコントロールはできます。

カビが繁殖しにくい湿度にする工夫を日常的にすることで、一定の効果を見込めるでしょう。では、どのような工夫をすればいいのか、詳しく解説します。

日常でできる4つのケア方法

日常的にできるケアとしてあげられるものに、サッシのケアがあります。日常的にケアを心がけておけば、もし発生したとしても、カビが拡大する前に対処することが可能です。

ちょっとしたことなのですが、やるとやらないでは大違い。なるべくカビを発生させないためにも、ぜひ習慣として取り入れていただきたいです。

4つのケアの方法を紹介するので、参考にしてカビが発生しにくい環境を作っていきましょう。

こまめなから拭き

サッシのカビにとって、窓についた結露の水分は格好の繁殖材料です。窓の結露をそのまま放置しておくと、すぐにカビが発生してしまいます。

カビを繁殖させないためにも、結露は見つけ次第拭き取るようにしましょう。やり方は、雑巾で結露している部分を拭き取るだけです。サッシまで濡れていたら、サッシも丁寧に拭いてください。

雑巾で拭くことで、水分と一緒にホコリや汚れも取れます。毎回雑巾を持ってくるのが面倒だという方は、結露しやすい窓の近くに雑巾を置いておくと気づいたときに拭けるのでおすすめです。

こまめな換気

サッシのカビには、こまめな換気も必要不可欠です。換気をすることで、部屋の湿気を外に追い出すことができます。

カビが発生しにくい湿度が低い環境を作ることは、カビ対策には非常に重要なポイント。寒い冬でも換気のために時々窓を開けるようにしましょう。

換気の頻度は2時間に1回、5〜10分程度おこなうといいでしょう。毎日2時間ごとに換気するのが難しければ、1日の中で湿度が低い時間帯に換気するようにしてください。

春〜夏なら12〜16時、秋〜冬なら12〜14時が最も湿度が低くなる時間帯です。この時間帯を狙って換気してみましょう。

結露防止グッズの利用

サッシのこまめな拭き取りが難しい場合は、結露防止グッズの利用がおすすめです。防止グッズを使うと結露が発生しにくくなり、カビ予防にも有効です。

結露防止グッズにはさまざまな種類があります。

  • 窓の下に設置するもの
  • ワイパータイプのもの
  • 窓下専用のヒーター

窓の下に設置するものやワイパータイプのものは、比較的安価に設置することができます。

窓下専用のヒーターは初期費用と電気代がかかる点に注意が必要です。

家の窓の形状や見栄えなどを考慮しながら、最適なものを選んでみてくださいね。

除菌スプレーを週に1回吹きかける

サッシのカビの原因は、カビ菌です。その発生を抑えるために、エタノールを使った除菌スプレーを週に1回吹きかけるようにしましょう。

サッシに除菌スプレーをする場合には必ず、水気やホコリが無いことを確かめてからスプレーしてください。水気があるとスプレーの濃度が変わってしまい、効果が薄まる原因です。また、ホコリがあるとスプレーがカビに届きにくくなります。

常に無菌に近い状態にすることで、カビが発生しにくい環境を作ることが大切です。どんなに忙しくても最低月に1回はスプレーすることを心がけてくださいね。

まとめ

今回はサッシに発生したカビの掃除・予防方法について解説しました。

サッシのカビは正しい方法で掃除をしないと、広がってしまうこともあります。カビがついたサッシを掃除するときは、カビの繁殖度に応じて使うものを変えていきましょう。

自力で落ちないカビは、クリーニング業者への依頼もおすすめです。業者に依頼すれば専門の道具・洗剤で掃除してくれるので、深く根を張ってしまったカビまで除去してもらえるでしょう。

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