本格的な暑さが訪れる前に、エアコンの試運転をしましょう。
正常に動けば問題ありませんし、故障している様子であれば、夏までに修理や買い替えが可能です。
エアコンの調子を確認できるよう、試運転でチェックすべきポイントも紹介します。
エアコンの試運転は必要?
夏の暑さが到来すると、エアコンを使う人が増えます。
中にはシーズンオフで使っていなかったエアコンの電源が、入らないケースもあるでしょう。
しかし本格的な夏になってから故障が発覚しても、修理や買い替えを依頼しても順番を待たなければならず、時間がかかります。
そのため早めの試運転が重要です。
夏本番は購入・修理に時間がかかる
7~8月の暑い季節になってからエアコンを購入すると、実際に設置し使えるようになるまで、2週間以上かかるケースが珍しくありません。
修理も同様で、順番待ちとなります。
暑い季節になると、都市部では夜になっても気温が下がりません。
1日中暑さが続く中、2週間もエアコンがない状態で過ごすのは、体調に悪影響を及ぼすことが考えられ、熱中症の危険もあります。
そこでエアコンの購入や修理が混み合う季節より前に試運転を行い、不具合がないか確認しておくと、早めの対策ができ安心です。
試運転前の準備
試運転を行うときには、ブレーカー・コンセント・リモコン・フィルターを確認します。
安全に電源を入れられるようチェックし、必要に応じて掃除やお手入れをしましょう。
ブレーカーやコンセントを確認
オフシーズン中に使っていなかったエアコンは、必ずブレーカーやコンセント周りを確認しなければいけません。
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ブレーカーを入れる
ブレーカーが「切」のままでは電源が入らないため、必ず「入」にします。
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コンセント周りのホコリを取り除く
コンセント周りにほこりがあると、電源を入れ通電した途端に、ショートする可能性があります。コンセントとプラグの間にほこりがたまって起こる、「トラッキング火災」を引き起こしかねません。ほこりがたまっている場合は拭き取りましょう。
また発火を予防するには、長期間使わない場合、コンセントを抜いておくのも有効です。
リモコンの電池を確認
エアコンの操作をしない期間が続くと、リモコンを使うこともありません。前シーズンに通常通り使えていても、オフシーズン中に電池切れしている可能性があります。
リモコンが操作できるか確認し、反応しない場合は、まず新しい電池に交換して試しましょう。このとき正しい向きで電池が入っていることも、確認が必要です。動かない場合はリセットボタンも試します。
それでも動かない場合、リモコンが故障している可能性が高いでしょう。
エアコンの保証期間内であれば、相談窓口へ連絡すると対応してもらえます。保障期間経過後は、新しいリモコンの購入が必要なケースもあります。
フィルターを確認
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フィルターのほこりを取り除く
フィルターは掃除しなければほこりがたまります。たまったほこりでフィルターが目詰まりすれば、エアコンの効きが悪くなり、電気代が多くかかるでしょう。
またほこりによって、エアコンから出てくる風が臭うこともあります。
夏場の節電や不快なにおい対策に向け、試運転のタイミングで、フィルターの掃除をすると良いでしょう。
適切に掃除しながら使っていれば、エアコンの寿命を縮めることもありません。
エアコンフィルターの掃除方法 |
<手順①>
取り外したフィルターを掃除するには、まずほこりを取り除きます。掃除機を使い吸い込めばOKです。汚れがひどくなかなか落ちない場合や、においが気になるときは、スポンジや布を使い優しく拭きながら水洗いします。 それでも落としきれない汚れは、中性洗剤を使い浸け置き洗いを試します。 |
<手順②>
汚れが落ちたらよく乾かしましょう。ただし直射日光やドライヤーによる乾燥は、フィルターの素材の劣化を招くため、避けたほうが無難です。 干す場所は直射日光の当たらない日陰です。しっかり乾燥するまで、立てかけて陰干しします。 |
エアコンの試運転の方法
試運転前の準備が完了したら、ブレーカーを入れ、実際に試運転を行う段階です。
試運転の方法をチェックし、エアコンに不具合がないか確認しましょう。
「冷房」で10~30分運転する
試運転は10~30分間、冷房でエアコンをつけるだけです。
運転を始めて10分後、吹き出し口から出ている風が冷たくなっているかチェックします。
30分たったら、室内機に水漏れが発生していないか確認すれば完了です。
設定温度は16℃や18℃など、メーカーごとの推奨が異なります。
説明書を確認し、メーカー推奨の設定温度で試運転を行います。
エアコンの試運転のチェックポイント
修理や買い替えの目安となるエアコンの異常を見つけるのが、試運転の役割です。
試運転をして異音・風のにおい・水滴などの異常が確認された場合は、取扱説明書をチェックし、対応する必要があります。
エアコンの電源が入らない場合は?
試運転のためにエアコンの電源を入れてもつかない場合、以下の3点を確認しましょう。
- リモコン
- 電源プラグ
- ブレーカー
リモコンの電池が切れているなら、電池交換をすればエアコンは動き出します。また電源プラグが外れているときは、差し込めばOKです。
それでも電源がつかないなら、ブレーカーが「切」になっているかもしれません。節電目的でオフシーズン中に、ブレーカーを落としている場合、使い始めるときに「入」にします。
異音や異臭がする場合は?
エアコンが動き出すと、「ポコポコ」「シュー」「ピシッ」などの異音がすることがあります。これらの音はほとんどの場合、故障ではないため、心配不要です。
温度変化による樹脂部分の伸び縮みや、ドレンホースからの外気流入により、異音が発生します。使用状況や周りの環境によって、大きな音に聞こえることもあるでしょう。
異臭は室内の生活臭や、エアコン内のほこり・かびによって、発生する可能性もあります。しばらく運転していると、改善する可能性があります。またフィルターの掃除で直ることもあります。
フィルター掃除後も異臭が続くなら、本体内部のクリーニングを業者へ依頼するタイミングです。
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風が出ない・冷えが弱い場合は?
電源を入れても風が出てこないとき、まずは数分待ってみましょう。運転開始直後は風を出す準備中のため、準備が終われば出てくるはずです。
数分経っても風が出ないときは、「設定温度」を確認します。外気温に対し設定温度が高ければ、冷房が稼働しません。
またフィルターの汚れが原因の可能性もあります。
風が出てもなかなか冷えないなら、室外機の吸込口や吹き出し口がふさがれていないか確認します。荷物や雑草など、障害物でふさがっていたら取り除きましょう。
それでも改善しないときは、リモコンのリセットボタンを押す・電源プラグを抜く・ブレーカーを落とすのを試し、再びエアコンの電源を入れます。
水漏れをしている場合は?
冷房運転時は水滴が発生するものです。異常がなければ、水滴は外へつながるドレンホースから排水されます。
しかしドレンホースの口がふさがれている・上向きになっている・虫や草などがつまっているときは、うまく排水されません。
結果的に吹き出し口や、背面からの水漏れにつながります。ドレンホースが原因なら、障害物を取り除いたり、向きを整えたりすれば、水漏れは解消するでしょう。
また設定温度によってはルーバーに結露が発生し、エアコンの風とともに水滴が飛んでいることもあります。
この場合は設定温度や、風向きの調整で解決するでしょう。
暑くなる前に試運転をしよう
エアコンの試運転は、本格的な夏に入る前に行いましょう。夏前であれば修理や買い替えが必要だとしても、暑くなる前に対応できます。夏になってからでは、2週間以上エアコンなしで過ごさなければいけない恐れもあります。
試運転自体は電源を入れるだけでできるため簡単です。しかし安全に運転するには、コンセント周りのほこりを取り除く必要があり、リモコンの電池交換やフィルターの掃除も欠かせません。
また試運転では異音や異臭・風の様子・水漏れの確認も必須です。早めの試運転で、快適に夏を過ごす環境を整えましょう。
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